下記記事でご紹介したように、のと鉄道の観光列車「のと里山里海号」に乗車し、その帰りに「花咲くいろは」劇中のモデルとなった西岸駅を訪問してきました。
(参考)



その後、和倉温泉駅からもう一つの観光列車「花嫁のれん」に乗車することにしましたので、本記事ではその体験記をお届けしたいと思います。



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和倉温泉駅。

「日本のホテル・旅館100選」でも度々総合1位に選ばれている「加賀屋」を筆頭に、全国的に有名な温泉「和倉温泉」の玄関口であり、また特急「能登かがり火」号の終着駅でもありますが、実はJR西日本の係員が不在の「無人駅」であります。
(参考)
日本のホテル・旅館100選 – 旬刊旅行新聞 – 株式会社旅行新聞新社

七尾方から、キハ47形2両の「花嫁のれん」が入線してきました。
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「キハ47 1004」と、車両番号は改造前と同様で、普通車指定席での設定です。
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早速車内に入ります。

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金沢方の2号車は、開放席が主体となっており、2人がけの座席と、窓に向かって座ることのできるカウンタータイプの席が用意されています。

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一方、和倉温泉方の1号車は、2人〜4人のグループ利用を想定したパーティションで区切られた座席が主体となっています。
今回私が乗車するのは、1号車の2人利用の席であります。
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▲乗車する座席には、「菊の間」という名前が記されていました。

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▲1号車には、カウンターが設置され、様々な「花嫁のれん」関連商品が販売されています。

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▲また、カウンター向かいのケースには、石川県の伝統工芸品が並べられており、乗車している間に眺めて楽しむこともできます。


ところで「花嫁のれん」に使用されているキハ47形は、元々ローカル線等の非電化区間で運行される普通列車等向けの車両です。
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▲その面影を感じないくらいに改造されてはいるものの、このように一般車両時代の面影を残しているところも見られます。


和倉温泉を発車し、七尾駅に停車したあと、アテンダントが座席を回っていきます。
予約しておいた食事メニューについては、このタイミングでアテンダントにアプリ予約画面を提示することとなります。

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しばらくして、予約していた「ほろよいセット」が席に届けられます。
日本酒と和総菜のセットで、ちょっと日本酒を味わってから、夕食を楽しむには丁度よい分量となっています。

ちなみに、「お品書き」は以下のとおりです。
・宗玄
・口取り:
厚焼玉子、焼魚(さけ)、はじかみ、進上、浅利時雨煮
・揚げ物:
能登豚ミルフィーユカツ、イカ天、なす天、ししとう、プチトマト、レモン
・治部煮:
カジキ、すだれ麩、金時草麩、生麩、椎茸、法蓮草、山葵添え
・御菓子:
こんにゃく餅

先に乗車した「のと里山里海号」と異なり、七尾線には特に目立ったビュースポットがあるわけでもないので、車窓を楽しむよりも、食事を楽しむ方が、この列車の楽しみ方としては満足いくものになるかも知れません。

その食事については、JR西日本アプリ「WESTER」やWebの「tabiwa by WESTER」から申し込むことができますので、乗車予定の方は、是非申し込んでみてはいかがでしょうか。
(参考)
「tabiwa by WESTER」で申し込む場合は、下記Webサイトより「花嫁のれん」で検索すると、比較的簡単に食事プランにたどり着けるかと思います。
tabiwa by WESTER

【参考情報】
「花嫁のれん」では、列車毎に提供するメニューが異なっています。
今回乗車した4号「ほろよいプラン」のほか、1号・3号では「スイーツプラン」、2号では「和軽食プラン」が用意されています。
いずれも、JR西日本アプリ「WESTER」またはWebから、「tabiwa by WESTER」での申し込みとなります。


11月ということもあって日没も早く、食事を食べ始めるころにはすでに外は暗くなりました。
日本酒とお総菜を楽しんで、一息つく頃には、まもなく七尾線の走行も終わりかけとなります。

17時54分、金沢駅に到着しました。
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和倉温泉から約1時間20分と、先の「のと里山里海号」とともに、観光列車としてはあっという間の所要時間となっています。

1日4往復運行している「花嫁のれん」、和倉温泉へのアクセスを楽しむ列車として、気軽に楽しめそうに感じました。

なお、この「花嫁のれん」ですが、食事無しでも勿論乗車することができます。
その場合、通常の特急料金で利用が可能ですし、「eチケットレス特急券」等の企画きっぷでも利用可能となっています。

先の「のと里山里海号」と併せて、北陸新幹線・金沢〜敦賀間が来春開業することから、再び北陸地方に注目が集まります。
この「花嫁のれん」も、既に運行開始して8年を経過しているものの、未だ相当の人気のようですが、更に人気が集まることになればいいな、と感じた乗車でした。



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