2024年3月16日に、北陸新幹線・金沢〜敦賀間が開業し、これに伴い現在、大阪〜金沢間で運行している特急「サンダーバード」は、大阪〜敦賀間の運転となることが、既に発表されています。
そして、この開業により、今後は敦賀駅での乗り換えが必ず発生することとなります。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR西日本】北陸新幹線・金沢〜敦賀間開業に伴う運行計画の概要発表。開業日は2024年3月16日(土)
ところで、現在大阪〜金沢・和倉温泉間で運行している「サンダーバード」のうち、途中の停車駅が新大阪・京都・福井のみという最速達のサンダーバードが、1日4往復(週末等運転の臨時列車も含む)設定されています。
具体的には、以下の列車です。
これらのサンダーバードは、主要駅停車の「サンダーバード」に比べて所要時間も短く、特に大阪〜福井間で比べると、「サンダーバード」11号は、大阪〜福井間を1時間57分で運行するのに対し、「サンダーバード37号」は同区間を1時間47分と10分も短く走る抜けることからも、その速達さが分かります。
またこのスピードの速さが故に、北陸新幹線敦賀開業時の時間短縮効果で、大阪〜福井間がわずか3分と発表され、一部の方が新幹線開業効果を疑問視する羽目になるなど、大きな話題となりました。
また、この時短効果の計算において、一部の最速「サンダーバード」と比較することが、新幹線の開業効果を過小に評価している、言わば「インチキ」な比較であることをもじって、これら敦賀通過の速達「サンダーバード」が、SNS上で「インチキバード」と呼ばれるようになったことも、これまた話題となりました。
これ以降、「インチキバード」という呼称?はSNS上で定着した感があるように思えます。
当の最速達「サンダーバード」には、勿論インチキをする目的など全くなく、純粋に利用者の多い時間帯の速達ニーズに対応した設定でありますが、上述のとおり新幹線敦賀開業にともない、敦賀通過のシーンは見納めとなります。
この度、「のと里山里海号」「花嫁のれん号」に乗車するため、大阪から金沢まで向かう際、この「インチキバード」の1本である「サンダーバード9号」に乗車しましたので、その様子をご紹介したいと思います。
大阪駅に到着し、サンダーバード9号の発車案内を記録します。

▲「停車駅は新大阪・京都・福井です」というシンプルな案内からも、速達系「サンダーバード」のスピード感を感じ取ることができますね。


▲ホーム上の発車案内表示。
停車駅表示のスクロールは撮影できませんでしたが、それでも、この大阪駅11番線で「金沢」という行先が表示されるのも、来年3月15日までとなります。


私が乗車する10号車は、683系8000番台でした。
かつて北越急行が保有し、「はくたか」で運用されていましたが、新幹線開業後はJR西日本の譲渡され、「しらさぎ」カラーに変更されました。
本来「しらさぎ」や「能登かがり火」での運用ですが、「サンダーバード」で運用されているという、これまた「車両もインチキ」ともいえる列車に乗ることになります。
新大阪発車後、停車駅等の詳細案内放送が行われました。
「停車駅は京都、福井、金沢です。」というシンプルな案内。
「敦賀」という駅名さえも出てこない案内。
これらすべて、来年3月15日で聞き納めとなります。
京都を発車後、次は福井まで止まりません。
では福井までのんびり一眠り…という訳にはいきません。敦賀駅通過のシーンを記録しておかないといけません。
しかも、通過が見ただけで分かるよう、動画で撮影することにしました。
敦賀駅通過の際、定期列車の運行がないはずのキハ189系が停車していました。

(動画より画像をキャプチャしたもの)
恐らく、小浜線、京都丹後鉄道を経由して城崎温泉まで向かう団体臨時列車であったかと思います。
(参考)
キハ189系 敦賀〜城崎温泉間(ツアー)(2023年10月7日) - 鉄道コム
このキハ189系、新幹線開業後の2024年10月より、「はなあかり」という列車名で敦賀〜城崎温泉間を運行することが発表されています。
今後は見られない通過のシーンに加え、日頃は見られないキハ189系が止まっていたりと、価値ある動画となったのではないか、と思われます。

▲敦賀から先、山岳部はトンネルで抜け、平野部は北陸新幹線の高架橋を眺めながら金沢まで向かいます。
このように、683系の車窓から新幹線の高架橋を眺めることができるのも、来年3月15日までと思われます。
以上のように、「インチキバード」とも称された、敦賀通過の速達系「サンダーバード」に乗車してみました。
新幹線開業後は体験できない「敦賀駅通過」を楽しめるのも、あとわずかとなりました。
新幹線開業が近づくにつれ、惜別体験で乗車される方も増えてくるかと思いますので、早めに乗り納めしておきたいところですね。
【鉄道コム関連記事】
●北陸新幹線の敦賀延伸開業日は3月16日に 最速達「かがやき」は9往復運転 - 鉄道コム
●北陸新幹線延伸区間の特急料金が発表、東京〜敦賀間は計1万6360円、大阪〜金沢間は計9410円に - 鉄道コム
●JR西、新たな観光列車の名称・デザイン発表 グリーン車より高グレードの座席を設定 - 鉄道コム
↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓

そして、この開業により、今後は敦賀駅での乗り換えが必ず発生することとなります。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR西日本】北陸新幹線・金沢〜敦賀間開業に伴う運行計画の概要発表。開業日は2024年3月16日(土)
ところで、現在大阪〜金沢・和倉温泉間で運行している「サンダーバード」のうち、途中の停車駅が新大阪・京都・福井のみという最速達のサンダーバードが、1日4往復(週末等運転の臨時列車も含む)設定されています。
具体的には、以下の列車です。
【下り】
サンダーバード9号(大阪8:42発→金沢11:14着)
サンダーバード21号(大阪12:12発→金沢14:55着)
サンダーバード37号(大阪17:42発→金沢20:13着)
サンダーバード43号(大阪19:12発→金沢21:33着)◆
【上り】
サンダーバード10号(金沢8:05発→大阪10:39着)
サンダーバード30号(金沢発14:57→大阪17:36着)◆
サンダーバード40号(金沢17:31発→大阪20:09着)
サンダーバード46号(金沢19:08発→大阪21:49着)◆
(◆:週末等運転の臨時列車)
これらのサンダーバードは、主要駅停車の「サンダーバード」に比べて所要時間も短く、特に大阪〜福井間で比べると、「サンダーバード」11号は、大阪〜福井間を1時間57分で運行するのに対し、「サンダーバード37号」は同区間を1時間47分と10分も短く走る抜けることからも、その速達さが分かります。
またこのスピードの速さが故に、北陸新幹線敦賀開業時の時間短縮効果で、大阪〜福井間がわずか3分と発表され、一部の方が新幹線開業効果を疑問視する羽目になるなど、大きな話題となりました。
(※)
実際は、上述のとおり多くの「サンダーバード」が大阪〜福井間を1時間55分程度で結ぶことから、体感的な時短効果は10分程度、と考えるのが妥当でしょう。
また、この時短効果の計算において、一部の最速「サンダーバード」と比較することが、新幹線の開業効果を過小に評価している、言わば「インチキ」な比較であることをもじって、これら敦賀通過の速達「サンダーバード」が、SNS上で「インチキバード」と呼ばれるようになったことも、これまた話題となりました。
▲X(旧Twitter)で「インチキバード」を検索したところ、敦賀通過「サンダーバード」の意味で記されたのは、上記の投稿が最初となる模様です。大阪〜福井が最速3分しか短縮できてないの、途中京都線内も湖西線内も何なら敦賀駅すらもすっ飛ばすインチキバードのせいでこうなってるのであって平均所要時間はもっと短くなってる……と思う(たぶん)
— せ っ つ 饅 頭 (@Isesakiuser) August 30, 2023
これ以降、「インチキバード」という呼称?はSNS上で定着した感があるように思えます。
当の最速達「サンダーバード」には、勿論インチキをする目的など全くなく、純粋に利用者の多い時間帯の速達ニーズに対応した設定でありますが、上述のとおり新幹線敦賀開業にともない、敦賀通過のシーンは見納めとなります。
この度、「のと里山里海号」「花嫁のれん号」に乗車するため、大阪から金沢まで向かう際、この「インチキバード」の1本である「サンダーバード9号」に乗車しましたので、その様子をご紹介したいと思います。
大阪駅に到着し、サンダーバード9号の発車案内を記録します。

▲「停車駅は新大阪・京都・福井です」というシンプルな案内からも、速達系「サンダーバード」のスピード感を感じ取ることができますね。


▲ホーム上の発車案内表示。
停車駅表示のスクロールは撮影できませんでしたが、それでも、この大阪駅11番線で「金沢」という行先が表示されるのも、来年3月15日までとなります。


私が乗車する10号車は、683系8000番台でした。
かつて北越急行が保有し、「はくたか」で運用されていましたが、新幹線開業後はJR西日本の譲渡され、「しらさぎ」カラーに変更されました。
本来「しらさぎ」や「能登かがり火」での運用ですが、「サンダーバード」で運用されているという、これまた「車両もインチキ」ともいえる列車に乗ることになります。
新大阪発車後、停車駅等の詳細案内放送が行われました。
「停車駅は京都、福井、金沢です。」というシンプルな案内。
「敦賀」という駅名さえも出てこない案内。
これらすべて、来年3月15日で聞き納めとなります。
京都を発車後、次は福井まで止まりません。
では福井までのんびり一眠り…という訳にはいきません。敦賀駅通過のシーンを記録しておかないといけません。
しかも、通過が見ただけで分かるよう、動画で撮影することにしました。
敦賀駅通過の際、定期列車の運行がないはずのキハ189系が停車していました。

(動画より画像をキャプチャしたもの)
恐らく、小浜線、京都丹後鉄道を経由して城崎温泉まで向かう団体臨時列車であったかと思います。
(参考)
キハ189系 敦賀〜城崎温泉間(ツアー)(2023年10月7日) - 鉄道コム
このキハ189系、新幹線開業後の2024年10月より、「はなあかり」という列車名で敦賀〜城崎温泉間を運行することが発表されています。
今後は見られない通過のシーンに加え、日頃は見られないキハ189系が止まっていたりと、価値ある動画となったのではないか、と思われます。

▲敦賀から先、山岳部はトンネルで抜け、平野部は北陸新幹線の高架橋を眺めながら金沢まで向かいます。
このように、683系の車窓から新幹線の高架橋を眺めることができるのも、来年3月15日までと思われます。
以上のように、「インチキバード」とも称された、敦賀通過の速達系「サンダーバード」に乗車してみました。
新幹線開業後は体験できない「敦賀駅通過」を楽しめるのも、あとわずかとなりました。
新幹線開業が近づくにつれ、惜別体験で乗車される方も増えてくるかと思いますので、早めに乗り納めしておきたいところですね。
【鉄道コム関連記事】
●北陸新幹線の敦賀延伸開業日は3月16日に 最速達「かがやき」は9往復運転 - 鉄道コム
●北陸新幹線延伸区間の特急料金が発表、東京〜敦賀間は計1万6360円、大阪〜金沢間は計9410円に - 鉄道コム
●JR西、新たな観光列車の名称・デザイン発表 グリーン車より高グレードの座席を設定 - 鉄道コム
↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
