富山県と長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の乗り物の一つ、「立山トンネルトロリーバス」を運営する立山黒部貫光では、このトロリーバスを2024年12月1日をもって廃止することを発表しました。

立山トンネルにおける無軌条電車(トロリーバス)事業廃止の届出及び電気バスへの変更計画について - 立山黒部貫光株式会社

上記発表資料によりますと、このトロリーバスは、1996年4月より運行を開始し、約28年間運行してきましたが、今般車両の更新期を迎えることから、2025年4月をもって、電気バスへ変更することとし、これに伴い、トロリーバス事業を2024年12月1日をもって廃止する届出を行ったとのことです。

なお、2024年度は、国内唯一であるトロリーバスの最終運行の年となることから、ラストイヤーを記念したイベントなども実施することとしています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



トロリーバス(無軌条電車)は、架線から電気を取って走るバスのことで、電気で走ることから環境や騒音が少なく、またレールが無いことから、比較的低コストで整備できる乗り物として、海外では現在でも都市内交通を担う乗り物として活躍しています。

一方国内に目を転じますと、昭和30年代には大阪や東京などの大都市で運行されていたものの、路面電車と同様の時期に廃止されていきました。

しかしその例外としてその後も残ったのが、立山黒部アルペンルートの交通機関で、排気ガスを排出しないという環境面の優位性により、関西電力の「関電トンネルトロリーバス」(黒部ダム〜扇沢)でありました。

そして、同じく立山黒部アルペンルートで、環境面からトロリーバスが導入されたのが、今回ご紹介した「立山トンネルトロリーバス」(室堂〜大観峰)でありました。
(それ以前は、ディーゼルエンジンのバスによる運行でした。)

1996年の「立山トンネルトロリーバス」開業以降、立山黒部アルペンルートには、2本のトロリーバスが運行されるという、国内でも希有な事例でありました。

しかし、関電トンネルトロリーバスは、2017年をもってトロリーバスを廃止し、2018年4月からの運行は電気バスに移行しました。
(参考)


関電トンネルトロリーバスの廃止にともない、国内唯一のトロリーバスとなった立山トンネルトロリーバスの動向が注目されていましたが、今回、来年度の運行をもってトロリーバスを廃止し、電気バスに移行することが発表されました。

電気で走るバス、であることが、環境などの優位点であったトロリーバスですが、一方で、蓄電池などの技術革新が進めば、わざわざ常に外部から電気を供給させる必要はありません。
そのため、架線などの設備が不要で、停留所の充電接尾の整備により低コストで運用できる電気バスに切り替えるのも、技術革新という時代の流れ、とも感じました。


一方、今回のトロリーバス廃止で、立山黒部貫光の軌道線は廃止となりますので、鉄軌道乗りつぶしを目指している方は、乗車のチャンスは来年度の運行期間が最後となります。
例年、4月から11月の運行となっていますので、乗りつぶしがまだのかたは、最後のチャンスに忘れずに乗車しておきたいところであります。




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