大阪府堺市では、下記記事でご紹介したように、同市中心部と美原区をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワーク「SMI美原ライン」の導入を目指しており、その実証実験が今年は10月から12月に賭けて実施されています。
(参考)


実証実験の運行期間が12月15日(金)と終了に近づくなか、昨年度は乗車できなかったこのSMI美原ラインに一度は乗車してみようと、美原区役所前〜堺駅前間を1往復してきまたので、その様子をご紹介したいと思います。



今回乗車する「美原区役所前」は、文字通り堺市の美原区役所に隣接して設置されているバスターミナルです。
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▲美原区役所前バスロータリー。
ここから、初芝駅前や中もず駅前、新金岡駅前に向けてバス路線が走っています。
また、国道309号線側の停留所からは、近鉄河内松原駅方面へのバス路線も走っています。

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▲美原区役所庁舎。
かつては「大阪府南河内郡美原町」という自治体でしたが、2005年2月1日に堺市に編入合併されました。
その後、2006年4月1日に堺市が政令指定都市に移行し、かつての美原町役場が現在の美原区役所となりました。

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▲SMI美原ラインの運行案内看板
時刻表や運賃が記載されています。

区役所周辺をプラプラしていますと、堺駅前からやってきたSMI美原ラインのバスが到着しました。
時刻表によりますと、堺駅前15時20分発、美原区役所前16時5分着の便のようです。
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降りてくる乗客の数を数えてみると、ざっと10名くらいはいたでしょうか。
意外と多い人数に少しばかり驚きました。

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▲SMI美原ラインに充当されているバス。
車体ラッピングが「SMI美原ライン」オリジナルデザインとなっています。

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▲美原区役所前で発車待ちをするSMI美原ライン充当車両

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▲行先表示LEDを見ますと、系統番号を表示する箇所に「SMI」と表示されています。

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▲SMI美原ラインの看板と、停車中の専用車両。

今回美原区役所前から乗車するのは、16時20分発の便です。
美原区役所前から私を含めて6名乗車し、堺駅前に向かいます。

途中野遠(のとう)で3名乗車し、9名で堺市内中心部に向かいます。
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▲途中で3名が乗車してきた野遠バス停

降車は「しもつ池」(新金岡駅前)、「細池橋」(三国ヶ丘駅前)、「堺東駅前」でそれぞれ1名降車で、残り6名が終点の堺駅前まで乗り通しました。
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▲国道309号から府道2号(大阪中央環状線)に合流する地点をバス後方から撮影。

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▲堺東駅前の交差点を車内から撮影

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▲堺駅前到着前の運賃表

17時丁度、堺駅前に到着しました。
時刻表では17時4分着でしたので、若干の早着となりました。
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▲堺駅前で降車扱いをするSMI美原ライン

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▲降車扱い後、「堺シャトルバス」と並んで待機するSMI美原ライン車両。

堺駅前から折り返し、17時20分発の美原区役所前行きに乗車します。
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▲堺駅前は3番のりばから出発します。

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▲堺駅前乗り場にも設置されていたSMI美原ラインの告知看板。

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▲堺駅前のSMI美原ライン時刻表

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▲堺駅前17時20分発・美原区役所前行きSMI美原ライン。

この便に乗車したのは、堺駅前から私を含む2名、そして堺東駅前から1名の合計3名のみでした。
てっきりこちらの便の方が乗客が多いと思いきや、これまた意外な結果でありました。

バスは、往路と同じく大阪府道2号大阪中央環状線から国道309号に入りますが、この国道309号が夕方の時間帯もあり、渋滞が激しく、結局は美原区役所前には時刻表よりも約10分遅れで到着しました。
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▲Googleマップのスクリーンショットから、渋滞状況を表示してみました。
地図上で北から南に走る道路が国道309号ですが、この時間はこのとおり、赤色(渋滞)となっていました。

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▲10分遅れの18時25分頃に美原区役所前に到着。



以上、実証実験で運行中の「SMI美原ライン」の乗車記録をご紹介しました。
今年度の実証実験では、運行時間帯を通勤時間帯である朝や夜にも拡大し7時台〜20時台の間、概ね1時間に1本というダイヤで運行されました。

ただこの日に利用してみた印象では、昼間から夕方にかけての利用も多かったようにも思えました。
確かに通勤で利用する分には、手当支給や定期券の有効期間の関係もあり、2ヶ月ほどの実証実験となるSMI美原ラインへの乗り換えは難しいのかな、と感じました。

一方で、美原区役所前に隣接する「ららぽーと堺」などの日中の買い物客の一定の利用はあるのかな、とも感じました。


SMI美原ラインの実証実験運行は、明後日の12月15日(金)で終了しますが、この結果を基に、これからSMI美原ラインの本格運行にどのようにつなげていくのか、引き続きその動向を追いかけていきたいと思います。




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