JR東海及びジェイアール東海物流では、法人向けの即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」の提供を開始することを発表しました。

新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」の開始について|JR東海

概要は以下のとおりです。

【サービス名】
東海道マッハ便
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▲「東海道マッハ便」ロゴ
(上記発表資料https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043170.pdfより引用)

【サービス概要】
・東京駅・名古屋駅間、東京駅・新大阪駅間において、「こだま号」の11号車にある「業務用室」を活用して荷物を運ぶ、法人向けの即日荷物輸送サービス。
・1回あたり、概ね段ボール40箱相当まで輸送可能。
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(上記発表資料https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043170.pdfより引用)

【サービス開始時期】
2024年4月以降、準備でき次第開始


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲新大阪駅に停車中の東海道新幹線「こだま」。
この「こだま」を利用した、法人向け荷物輸送サービス「東海道マッハ便」がスタートします。

新型コロナウイルス感染症の影響で利用者が激減したことを期に、より収益を安定させることも目的として、旅客列車で荷物を輸送する「貨客混載輸送」に取り組む鉄道事業者が増えてきました。

このブログでもそのいくつかの事例をご紹介してきましたが、今回日本の大動脈である東海道新幹線において、この貨客混載輸送が正式実施されることが発表されました。

「東海道マッハ便」と名付けられたこのサービスは、「こだま」号の11号車にある業務用室を利用して荷物を運ぶものです。
対象列車は、東京〜名古屋・新大阪を運行する「こだま」で、東京〜名古屋間は26本、東京〜新大阪間は22本(いずれも上下計)となっています。

「のぞみ」「ひかり」に比べると、「こだま」は各駅に止まることから所要時間はかかるのですが、かたや荷物輸送に関していえば、トラックよりも断然速いことは確かといえます。

そういったスピードを求める法人向け荷物として、医療関係品、精密機器部品、生鮮食品などを想定していますが、このビッグデータ時代、既設の通信インフラでは送受信に時間のかかる大量なデータを輸送する手段としても、活用されることもあるかも知れません。


かつて、東海道新幹線には「新幹線レールゴー・サービス」というものが存在していました。
新幹線を活用した荷物輸送サービスで、国鉄時代末期からJR化後もサービスが提供されていました。

「こちらは個人でも利用できましたが、その後の時代の変化により廃止となり久しいわけですが、そんな「レールゴー」サービスが、「マッハ便」と名を変えて、そして需要の安定している法人向けに特化したサービスとして、再び東海道新幹線で展開されるのは、歴史は変化しながら繰り返すものだな、としみじみ感じたニュースでありました。



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JR東海ら、東海道新幹線で「東海道マッハ便」提供へ 法人向けの即日荷物輸送サービス - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
JR東海など「東海道マッハ便」新幹線貨客混載輸送「こだま」で実施 | マイナビニュース
JR東海,新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を4月以降順次開始|鉄道ニュース|2024年2月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp
東海道新幹線でついに「貨客混載」正式スタート その名も「東海道マッハ便」 将来は全国即日配送!? | 乗りものニュース



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