JR東海では、昨年12月に紀勢本線沿線のイベント開催に合わせて専用臨時列車での実証実験を行った「サイクルトレイン」について、今般定期列車での運行についても実証実験を実施することを発表しました。

紀勢本線での定期列車によるサイクルトレイン運行の実証実験について|JR東海

概要は以下のとおりです。

【実施日】
2024年5月:
11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)
2024年6月:
1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)

合計10日間

【実施区間】
紀勢本線 熊野市駅〜新宮駅の各駅間

【対象列車】
紀勢本線 上記区間の上下線全ての普通列車(特急「南紀」号は対象外)

【その他】
・事前予約不要、追加料金不要で利用可能
(列車に乗車するための運賃は必要)
・車内に専用ラックや専用スペースは無く、他の乗客と同じ座席スペースでの利用
・軽量な自転車での利用を前提


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



近年、全国的に広まっている「サイクルトレイン」ですが、紀勢本線に関して言えば、JR西日本が積極的に実施してきており、現在、普通列車に関しては、予約無しで御坊〜紀伊田辺〜新宮間、予約有りで和歌山〜御坊間で実施しています。
またこれらに加え、白浜〜新宮間の特急「くろしお」でもサイクルトレインを実施しています。
(参考)


こうなると、新宮から更に先(松阪方面)の区間でもサイクルトレインの実施要望もでてきそうなものですが、同区間を管轄するJR東海では、実際に昨年12月に、団体列車によるサイクルトレイン実証実験を実施しています。
(参考)
JR東海「初めての試み」紀勢本線でサイクルトレイン実証実験を実施 | マイナビニュース


そして今回、新たな実証実験として、熊野市〜新宮間の普通列車で「サイクルトレイン」を実施することが、今回発表されています。

対象となるのは、同区間の普通列車ですが、土日に実施ということもあり、上下線含めた全列車でサイクルトレインの利用が可能となっています。
ただ、実証実験という位置づけだからでしょうか、利用できる自転車は「軽量タイプ」(「ロードバイク」タイプ、「折りたたみタイプ」タイプ)が提示されており、いわゆる「ママチャリ」は今回は利用できない模様です。


とはいえ、こういった実証実験を重ねることにより、新宮以西と同様、ママチャリ等でも気軽にサイクルトレインが利用できるようになり、サイクリストのみならず、沿線地元の学生や買い物客等、幅広い利用に繋がればいいな、と感じたニュースであります。

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▲新宮駅に停車中のJR東海・キハ25形(2016年12月撮影)
このキハ25形で運用されている普通列車の熊野市〜新宮間において、実証実験としてサイクルトレインが利用できるようになります。




鉄道コム関連記事】
紀勢本線 定期列車サイクルトレイン 実証実験 実施(2024年5月11日〜) - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
JR東海,紀勢本線の定期列車で「サイクルトレイン」の実証実験を実施|鉄道ニュース|2024年4月11日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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