大井川鐵道(静岡県)では、2022年9月の台風被災により、大井川本線のおよそ半分となる、川根温泉笹間渡〜千頭間が普通となっています。

この不通区間の現状や、復旧に当たっての課題や、同社の全線運転再開の思いを伝える機会として、「大井川本線被災区間見学ツアー」を実施することが発表されました。

5/11,18 被災区間見学ツアーを開催します | 大井川鐵道【公式】

概要は以下のとおりです。

【催行日】
2024年5月11日(土)・18日(土)

【募集人員】
各回45名
(最少催行人員20名)

【旅行代金】
28,000円(1名)

【申込方法】
下記Webサイトより申し込み
静岡県 大井川鐵道被災区間見学ツアー - 大井川鐵道株式会社

【ポイント】
・不通区間のうち、特に被害の大きい下泉→田野口間(3.6km)を解説つきで歩く。
・被災により千頭駅に取り残されている21000系電車(元・南海電鉄)の運転席へ着座体験
・千頭駅の現在稼働していない停車台を回す体験


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭に記したように、2022年9月の台風被害により、現在も一部区間で運休が続いている大井川鐵道の大井川本線。
現在は金谷〜川根温泉笹間渡までが復旧しているものの、そこから先の区間の復旧の目処は、現在のところ立っていません。

沿線人口が少なく、もとよりSLをはじめとした観光列車が主体であったこの路線でありますので、果たして鉄道で復旧させることが社会的に妥当なのか、またその費用は誰がどのように負担するのか等、他の被災線区以上に課題が山積となっています。

被災から1年半を過ぎた今ですが、未だその状況が変わらない中、現在の状況を知ってもらおうと、今回大井川鐵道では被災区間見学ツアーを実施するというものです。

ツアーの内容は、「不通」であることを逆手に取り、実際に被災した区間を参加者に歩いてもらう、というのが主なポイントとなっています。
加えて、不通により動かなくなった車両の運転台に座ることができたり、転車台を回してみたりと、「不通だからできること」を盛り込んだツアー、といえるのではないのでしょうか。

参加費は28,000円と、日帰りにしては結構な価格となっていますが、被災区間に立ち入るわけですから、他のツアーよりも安全確保等のコストが上乗せされた結果、となると納得もできるのではないかと思われます。


個人的には、下記記事でご紹介したように昨年9月に金谷〜家山間を乗車した大井川本線。
(参考)

乗車した翌月には家山〜川根温泉笹間渡間が復旧し、この区間が未乗となっていますので、機会があればこの区間にも乗りたいな、と考えています。

残念ながら今回の被災区間見学ツアーには参加できませんが、被災区間の現状を肌で感じることのできる貴重な企画だと思いますので、多くの方に参加していただければいいな、と感じたニュースでありました。

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▲昨年(2023年)9月に大井川鐵道・千頭駅を訪問した際に撮影した南海21000系電車。
この編成は災害以降、千頭駅に取り残されたままとなっています。
今回のツアーでは、この編成の運転席に座る体験ができるとのことですが、いつかこの編成も本線を走る日がやってくることを期待したいところです。




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大井川鐵道 被災区間見学ツアー(2024年5月11日) - 鉄道コム



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