東急電鉄では、東横線で運行している有料座席指定サービス「Q SEAT」のサービス内容を一部変更することを発表しました。

東横線 有料座席指定サービス「Q SEAT」 サービス内容の一部変更|お知らせ|東急電鉄株式会社

概要は以下のとおりです。

【サービス変更日】
2024年5月7日(火)

【サービス変更内容】
●サービス時間帯の拡大
現在の1日5本から2本増発し、合計1日7本で運行
(渋谷18:35発、19:05発を増発)

●サービス両数の変更
10両編成のうち、一部列車の4・5号車でのサービスから、一部列車の5号車のみでのサービスに変更
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(上記発表資料(https://www.tokyu.co.jp/information/list/Pid%3Dpost_53741.html)より引用)
4号車は、他車両と同じくロングシートで運行
・4号車は、ラッピング車両となるが、列車指定券なしで利用可能。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



昨年(2023年)8月よりサービスが開始された、東急東横線の有料着席サービス「Q SEAT」。
(参考)


既に大井町線で定着している「Q SEAT」ですので、より利用者の多い東横線でも利用者が定着することを見越してか、当初から10両編成のうち2両での設定でスタートしました。

一方で、ダイヤや他社線との関係もあり、渋谷始発の「急行」の一部列車で設定されたことから、どの程度の利用が定着するのかが注目されていました。


しかし大井町線のように利用者が定着するのはなかなか難しいからか、今回東横線でのサービス開始から1年も満たないうちに、Q SEAT車両の減車(2両→1両)が実施されることとなりました。

利用者が他地域に比べて非常に多い首都圏、しかも「渋谷」という随一の繁華街から人口が集中する地区を走る東横線ですので、この手のサービスはてっきり定着するものと個人的には予想していただけに、今回の減車は意外に感じました。

低迷している理由は外部からは窺うことは難しいですが、
・運賃に比較して座席指定料金が比較的に高い
(渋谷→横浜間の運賃が310円に対し、座席指定料金は500円。)
・渋谷始発の列車であれば待ちさえすれば着席が可能
・有料着席サービスのメリットが活かせる途中駅からの利用が少ない
(「拝島ライナー」における「高田馬場」、「京王ライナー」における「明大前」のように、利用者の多い途中駅があれば、有料着席サービスに価値を見いだす利用者が多くなる。)

などの理由が複合的に合わさった結果、といえるかも知れません。


ともあれ、ゴールデンウィーク明けからは2両から1両に半減する東横線「Q SEAT」ですが、今後利用が定着すれば2両への復活もあるかも知れませんので、今後の動向を引き続き注目していきたいな、と思ったニュースでした。



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東急東横線「Q SEAT」1両のみに - 5/7から2本増発、1日計7本運行へ | マイナビニュース
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