JR東日本では、本日(2024年5月17日)、今年夏の臨時列車を発表しました。

2024年 夏の臨時列車の運転について|JR東日本

この中で、かつて国鉄時代やJR発足直後に活躍した懐かしい名称の列車が、今回臨時列車として設定されていましたので、ご紹介します。



【アルプス】
「アルプス」といえば、国鉄時代から民営化後にかけて、中央本線(中央東線)で運行されいた急行列車の名称でした。
新宿〜松本を基本的な運転区間とし、一部は夜行列車として運行され、山梨県内や長野県内の中央本線沿線から首都圏への用務等、あるいは首都圏からの山のレジャーなどに、多くに人々に親しまれてきました。

昼間の列車が特急列車に格上げたされた後は、夜行列車として1往復が設定されましたが、2000年代初頭に廃止され、その後は「ムーンライト信州」として臨時列車で運転されていました。

その中央本線の夜行列車に「アルプス」の名称がこの夏、復活することが明らかになりました。

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(JR東日本発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240517_ho01.pdf)より引用)


臨時特急「アルプス」の概要は以下のとおりです。

【運転日】
7月12日(金)、8月9日(金)、9月13日(金)、9月20日(金)

【時刻】
新宿23:58発→白馬6:22着

【編成】
E257系9両(全車指定席)

運転日はハイシーズンの限られた4日間となりますが、早朝から登山等に活用できるダイヤとなっていますので、多くの行楽客に利用されることを期待したいと思います。



【五葉・そとやま】
昭和40年代から50年代にかけ、岩手県内を一周する急行列車が運行されていました。

ルートは盛岡〜(山田線)〜宮古〜(山田線)〜釜石〜(釜石線)〜花巻〜(東北本線)〜盛岡。
盛岡・宮古・釜石・花巻という内陸部・海岸部の主要都市どうしを結ぶ列車を一本に仕立てた、いわゆる「循環列車」の一つとして、急行形気動車の機動力を活かした列車の例として挙げられることもある「五葉」「そとやま」。

民営化後には既に姿を消していたため、名前を知らないファンも多いのではないかと思いますが、今回、この「五葉」「そとやま」が臨時列車として復活することとなりました。

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(JR東日本盛岡支社発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20240517_mr01.pdf)より引用)


概要は以下のとおりです。

【運転日・列車名・時刻】
9月28日(土):
五葉1号:盛岡9:40発→花巻10:15発→釜石12:49着
五葉2号:釜石13:05発→宮古14:47発→盛岡17:22着

9月29日(日):
そとやま1号:盛岡8:51発→宮古11:55発→釜石13:32着
そとやま2号:釜石14:45発→花巻17:13発→盛岡17:46着

【使用車両】
キハ110系2両
全車自由席


いずれも1日ずつの運転となりますが、懐かしい循環列車が復活、しかもJR東日本より三陸鉄道へ移管された旧・山田線の宮古〜釜石間をキハ110系が走るという、今となっては珍しいシーンも展開されますので、こちらの列車にも多くの方が注目されると嬉しいな、と感じました。




本日は、JR東日本だけでなく、他のJRグループ各社からも夏の臨時列車が発表されています。
各社の発表資料を眺めながら、この夏の旅行の計画を考える際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

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▲臨時快速「五葉」「そとやま」に充当予定のキハ110系。
当日は特別なヘッドマークやサボ等が用意されるのか、という点でも期待が膨らみますね。




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