先日発表のあった鉄道友の会2024年ブルーリボン賞・ローレル賞。
下記記事でもご紹介したように、ブルーリボン賞は東武鉄道N100系(スペーシアX)、ローレル賞は宇都宮ライトレールHU300形と大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)400系に決定しました。
(参考)
例年、5月下旬に受賞発表⇒6月上旬の機関誌「RAIL FAN」に投票結果等の掲載、という流れですが、今年も同様に、6月上旬発行の「RAIL FAN」に投票結果などが掲載されていました。
本日、この「RAIL FAN」805号が当方宅に到着しましたので、早速投票結果等の分析をしてみたいと尾もいます。
投票結果は、以下のとおりです。
基本的に得票第1位の車両が選定される「ブルーリボン賞」の結果からして、東武鉄道N100系の1位は確実でしたが、注目は第2位の宇都宮ライトレールHU300形との得票差です。
その差32票の僅差でしたので、この程度の差でしたら、ブルーリボン賞がHU300形になっていた可能性も多いにあり得たのではないのでしょうか。
それだけ宇都宮ライトレールに対する会員の注目の高さの証左でもありますが、一方で今回の選考経緯をみましても「選考対象となる車両単体ではなく宇都宮ライトレール全体の評価ではないかとの意見」(RAIL FAN805号P4より引用)や、「車両構造、主要機器について従来からのLRT車両との差異がないのではないかとの意見」(同所より引用)もありましたが、「この車両が与えた多大な社会的インパクトを考えると、車両単体としても都市開発の象徴となって」(同所より引用)いることや、「得票数も考慮」(同所より引用)した結果ローレル賞として選定した、とのことでした。
確かに、宇都宮ライトレールは、その路線自体が久々の完全新設の路面電車であることから、そのインパクトは強烈で、それが投票結果を左右したことは想像に難くありません。
この点、あくまで車両そのものを評価するブルーリボン賞・ローレル賞と若干相容れない部分もあるかも知れませんし、上述の意見はこの部分から出てきたものとも考えられます。
ただ、対象年度に新規投入等がなされた車両が基本的に対象となるブルーリボン賞・ローレル賞でありますので、それが新規開業路線となれば、どこまでが車両側の評価となるのか、切り分けるのは非常に困難といえます。
勿論、宇都宮ライトレールHU300形についても、信用乗車方式の本格採用やクロスシートを主体とした居住性、そして黄色と黒を主体とした、街並みの注目を集めるデザインなど、車両単体としても評価は高いものであったかと思います。
以上のことを踏まえて、ローレル賞として宇都宮ライトレールHU300形を選定したのは、個人的には納得の選定だったかと思います。
一方の大阪メトロ400系ですが、こちらは宇都宮ライトレールHU300形の半数程度の得票であったものの、「強いインパクトを与え」る「注目を浴びる宇宙船を意識させる未来的デザインの前面形状」(同所より引用)により、ローレル賞に選定されたということでした。
得票数だけでみると、ローレル賞に選定されなくともおかしくなかったわけですが、その奇抜なデザイン性が、選考委員から評価を受けたことがよく分かる経緯といえるでしょう。
以上のように、今年(2024年)のブルーリボン賞・ローレル賞の投票結果や選定経緯も明らかになりました。
さて、気が早いのですが、来年のブルーリボン賞・ローレル賞を想像してみますと、「JR東日本E8系(山形新幹線)」「JR西日本273系(やくも)」「阪急2300系(プライベース)」と、ハイレベルな争いが繰り広げられることが予想されます。
来年も是非、会員の一人としてじっくり検討して、2票(一人2票限り、これ以外は無効)を投票したいと思います。
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下記記事でもご紹介したように、ブルーリボン賞は東武鉄道N100系(スペーシアX)、ローレル賞は宇都宮ライトレールHU300形と大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)400系に決定しました。
(参考)
例年、5月下旬に受賞発表⇒6月上旬の機関誌「RAIL FAN」に投票結果等の掲載、という流れですが、今年も同様に、6月上旬発行の「RAIL FAN」に投票結果などが掲載されていました。
本日、この「RAIL FAN」805号が当方宅に到着しましたので、早速投票結果等の分析をしてみたいと尾もいます。
▲本日到着した鉄道友の会「RAIL FAN」805号。
投票結果は、以下のとおりです。
東武鉄道N100系:1040票
宇都宮ライトレールHU300形:1008票
大阪市高速電気軌道400系:508票
日本貨物鉄道EF510形式300番台:205票
福井鉄道F2000形:178票
西日本旅客鉄道クモハ224形700番代:143票
北海道旅客鉄道737系:126票
東日本旅客鉄道E131系1000代:64票
合計(有効投票総数)3272票
(出典:鉄道友の会「RAIL FAN」805号)
基本的に得票第1位の車両が選定される「ブルーリボン賞」の結果からして、東武鉄道N100系の1位は確実でしたが、注目は第2位の宇都宮ライトレールHU300形との得票差です。
その差32票の僅差でしたので、この程度の差でしたら、ブルーリボン賞がHU300形になっていた可能性も多いにあり得たのではないのでしょうか。
それだけ宇都宮ライトレールに対する会員の注目の高さの証左でもありますが、一方で今回の選考経緯をみましても「選考対象となる車両単体ではなく宇都宮ライトレール全体の評価ではないかとの意見」(RAIL FAN805号P4より引用)や、「車両構造、主要機器について従来からのLRT車両との差異がないのではないかとの意見」(同所より引用)もありましたが、「この車両が与えた多大な社会的インパクトを考えると、車両単体としても都市開発の象徴となって」(同所より引用)いることや、「得票数も考慮」(同所より引用)した結果ローレル賞として選定した、とのことでした。
確かに、宇都宮ライトレールは、その路線自体が久々の完全新設の路面電車であることから、そのインパクトは強烈で、それが投票結果を左右したことは想像に難くありません。
この点、あくまで車両そのものを評価するブルーリボン賞・ローレル賞と若干相容れない部分もあるかも知れませんし、上述の意見はこの部分から出てきたものとも考えられます。
ただ、対象年度に新規投入等がなされた車両が基本的に対象となるブルーリボン賞・ローレル賞でありますので、それが新規開業路線となれば、どこまでが車両側の評価となるのか、切り分けるのは非常に困難といえます。
勿論、宇都宮ライトレールHU300形についても、信用乗車方式の本格採用やクロスシートを主体とした居住性、そして黄色と黒を主体とした、街並みの注目を集めるデザインなど、車両単体としても評価は高いものであったかと思います。
以上のことを踏まえて、ローレル賞として宇都宮ライトレールHU300形を選定したのは、個人的には納得の選定だったかと思います。
一方の大阪メトロ400系ですが、こちらは宇都宮ライトレールHU300形の半数程度の得票であったものの、「強いインパクトを与え」る「注目を浴びる宇宙船を意識させる未来的デザインの前面形状」(同所より引用)により、ローレル賞に選定されたということでした。
得票数だけでみると、ローレル賞に選定されなくともおかしくなかったわけですが、その奇抜なデザイン性が、選考委員から評価を受けたことがよく分かる経緯といえるでしょう。
以上のように、今年(2024年)のブルーリボン賞・ローレル賞の投票結果や選定経緯も明らかになりました。
さて、気が早いのですが、来年のブルーリボン賞・ローレル賞を想像してみますと、「JR東日本E8系(山形新幹線)」「JR西日本273系(やくも)」「阪急2300系(プライベース)」と、ハイレベルな争いが繰り広げられることが予想されます。
来年も是非、会員の一人としてじっくり検討して、2票(一人2票限り、これ以外は無効)を投票したいと思います。
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