JRグループ各社では、夏の「青春18きっぷ」の発売を発表しました。
「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について:JR西日本
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧ください。
例年春・夏・冬の学校の長期休暇の時期に合わせて発売されている「青春18きっぷ」。
改めての説明は不要かも知れませんが、大まかにご紹介すると、上述の春・夏・冬の期間内に、JRグループ各社の普通列車自由席が1日乗り放題が5回分セットされたきっぷで、国鉄時代末期より民営化後も引き続き発売されている、企画きっぷのロングセラーともいえる定番商品です。
基本的なルールは国鉄時代からあまり変わっていないのですが、整備新幹線の開業に伴う並行在来線の第三セクター鉄道への移管に伴う特例等が増えてきたこともあり、特例まで含めたきっぷのルールは、割と複雑になっています。
とはいえ、JR線に限って言えば、普通列車1日乗り放題が5回分セットされていることには違いないので、その意味ではシンプルなルールが続いている、ともいえます。
この「青春18きっぷ」ですが、今年春の発売時には、北陸新幹線・金沢〜敦賀開業に伴う特例(第三セクター鉄道「ハピラインふくい」開業にともなう特例)が追加されましたが、それを除けば概ねこれまでどおりのルールで発売されました。
(参考)
そして今回、7月から発売される2024年夏季の発売について、例年よりも若干遅くはなりましたが、本日発表となりました。
今シーズン発売開始日が7月10日からと、例年に比べると10日遅くなっているのが変更点で、その他に大きな変化はなさそうです。
逆に言えば、発売日が10日遅くなるので、発表も遅くなった、ともいえるでしょう。
例年では既に発売の発表が行われていたにも関わらず、今年は発売の発表が無かったことから、「青春18きっぷは廃止される」という予想も、ネット上では行き交っていました。
しかし、他の企画きっぷとは比べものにならないくらいの枚数が発売されているであろう「青春18きっぷ」ですので、廃止するのであれば、それなりの説明、そして発売終了による減収に対する対応策も同時に打ち出さないといけないのは確かです。
そう考えると、この「青春18きっぷ」をいきなり廃止にするのも相当難しいものと考えられますので、しばらくはこれまでどおり年3回の発売が続くのではないか、と個人的には考えています。
ただ、並行在来線第三セクターがらみの複雑化したルールや、無人駅の増加に伴う券面押印の処理など、40年以上に渡って発売されてきたこの「青春18きっぷ」であっても、いまの時代にそぐわない部分も出てきているように見受けられます。
いきなり発売終了というのは利用者にも、またJR各社にも痛手となることは想定されるだけに、今後少しずつ手を入れていくのかも知れませんが、それがどういう方向で、いつ行われるのかは、全く分かりません。
そんなことに気を取られるよりも、いま発売されている「青春18きっぷ」を使って、どこに出かけて、どんな体験をしたいかを考えて、そして実行して満足するのが、よっぽど有意義なのではないか、と思ったりしています。
ともあれ、この夏も例年通り発売される「青春18きっぷ」。
使い込めば使い込むほどおトクなきっぷでありますので、こういったきっぷで旅行ができることに感謝しつつ、使い倒す方法をじっくり考えていければな、と思ったニュースでありました。
「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について:JR西日本
概要は以下のとおりです。
【発売期間及び利用期間】
・発売期間:
2024年7月10日(水)〜2024年8月31日(土)
(※参考)
2023年夏の発売期間・・・2023年7月1日(土)〜2023年8月31日(木)
(「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について(JRグループ):JR西日本【2023年度発売のプレスリリース】)
・利用期間:
2024年7月20日(土)〜2024年9月10日(火)
【価格】
12,050円(おとな・こども同額)
(※参考)
2024年春の価格・・・12,050円
(「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売 および北陸新幹線開業に伴うおトクなきっぷの取扱いについて :JR西日本【2024年春季発売のプレスリリース】)
【発売箇所】
全国のJRの主な駅、JRの旅行センター及び主な旅行会社で発売
詳細は、上記発表資料をご覧ください。
例年春・夏・冬の学校の長期休暇の時期に合わせて発売されている「青春18きっぷ」。
改めての説明は不要かも知れませんが、大まかにご紹介すると、上述の春・夏・冬の期間内に、JRグループ各社の普通列車自由席が1日乗り放題が5回分セットされたきっぷで、国鉄時代末期より民営化後も引き続き発売されている、企画きっぷのロングセラーともいえる定番商品です。
基本的なルールは国鉄時代からあまり変わっていないのですが、整備新幹線の開業に伴う並行在来線の第三セクター鉄道への移管に伴う特例等が増えてきたこともあり、特例まで含めたきっぷのルールは、割と複雑になっています。
とはいえ、JR線に限って言えば、普通列車1日乗り放題が5回分セットされていることには違いないので、その意味ではシンプルなルールが続いている、ともいえます。
この「青春18きっぷ」ですが、今年春の発売時には、北陸新幹線・金沢〜敦賀開業に伴う特例(第三セクター鉄道「ハピラインふくい」開業にともなう特例)が追加されましたが、それを除けば概ねこれまでどおりのルールで発売されました。
(参考)
そして今回、7月から発売される2024年夏季の発売について、例年よりも若干遅くはなりましたが、本日発表となりました。
今シーズン発売開始日が7月10日からと、例年に比べると10日遅くなっているのが変更点で、その他に大きな変化はなさそうです。
逆に言えば、発売日が10日遅くなるので、発表も遅くなった、ともいえるでしょう。
例年では既に発売の発表が行われていたにも関わらず、今年は発売の発表が無かったことから、「青春18きっぷは廃止される」という予想も、ネット上では行き交っていました。
しかし、他の企画きっぷとは比べものにならないくらいの枚数が発売されているであろう「青春18きっぷ」ですので、廃止するのであれば、それなりの説明、そして発売終了による減収に対する対応策も同時に打ち出さないといけないのは確かです。
(参考)
下記土屋武之さんのX(Twitter)のポストによりますと、青春18きっぷはコロナ前で毎年60〜70万枚発売されており、その売上は80億円程度であったとのことです。
これだけのベストセラーなきっぷでありますので、仮に廃止となれば、代替商品も含めた相当な準備が必要なことは想像に難くありません。
青春18きっぷは、コロナ前は毎年60〜70万枚は発売されていたそうだから、売上高はざっと72〜84億円。
— 土屋武之 (@twins_tsuchiya) June 18, 2024
もし廃止されれば、これがほとんど丸ごと消えてしまいかねない。何か代わりの販売促進策を考えねばならないところだが、だったら発売を継続した方が楽じゃないかなあ。
そう考えると、この「青春18きっぷ」をいきなり廃止にするのも相当難しいものと考えられますので、しばらくはこれまでどおり年3回の発売が続くのではないか、と個人的には考えています。
ただ、並行在来線第三セクターがらみの複雑化したルールや、無人駅の増加に伴う券面押印の処理など、40年以上に渡って発売されてきたこの「青春18きっぷ」であっても、いまの時代にそぐわない部分も出てきているように見受けられます。
いきなり発売終了というのは利用者にも、またJR各社にも痛手となることは想定されるだけに、今後少しずつ手を入れていくのかも知れませんが、それがどういう方向で、いつ行われるのかは、全く分かりません。
そんなことに気を取られるよりも、いま発売されている「青春18きっぷ」を使って、どこに出かけて、どんな体験をしたいかを考えて、そして実行して満足するのが、よっぽど有意義なのではないか、と思ったりしています。
ともあれ、この夏も例年通り発売される「青春18きっぷ」。
使い込めば使い込むほどおトクなきっぷでありますので、こういったきっぷで旅行ができることに感謝しつつ、使い倒す方法をじっくり考えていければな、と思ったニュースでありました。
▲JR東海・紀勢本線熊野市駅に停車中のキハ25形。
今季の「青春18きっぷ」ポスターには、この紀勢本線の紀伊長島〜三野瀬間の写真が選ばれています。
(参考)
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240618_01_press_Seishiyun18kippu_1.pdf)より引用)
今年はこの付近の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録20周年を迎えます。
「青春18きっぷ」を使うことで、様々な旅行スタイルを考えることができますが、それもまた、このきっぷの楽しみの一つかも知れませんね。