南海電鉄で導入が続いている8300系。
当初は南海線7000系置き換えとして、その後同線7100系や高野線6000系の置き換えとして2015年より投入が続いており、現在は124両(鉄道ダイヤ情報2024年7月号による)が導入されています。
そして今年度は、下記記事でご紹介したように、12両の新造が計画されています。
(参考)


今回、今年度投入される12両のうち8両が、昨日車両メーカーから輸送され、本日(6月20日)和歌山市駅に到着しました。

もはや定番となりつつある、近畿車輛からディーゼル機関車に牽引され、和歌山線・紀勢線を経由して和歌山市駅に至るルートでの甲種車両輸送となりました。

今年度から転勤により再び和歌山勤務となり、この甲種車両輸送も比較的容易に見にいけるようになりましたので、早速その様子をご紹介したいと思います。



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本日は、4両編成×2本の8両編成の甲種車両輸送となりました。

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▲本日は、DD51型ディーゼル機関車が2両重連で牽引していました。
一昨年(2022年)12月に泉北9300系8連の甲種車両輸送の際には、DD51は1両だけでしたので、なぜ重連となっているのかが気になりましたが、恐らく大阪駅地下ホームを経由する際の勾配の関係で、重連での対応が必要だったのではないか、と思われます。
(参考)


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▲DD51どうしの連結シーンも収めることができました。

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▲7番線に和歌山港からの7100系が入線してきました。
「DD51重連」「8300系甲種車両輸送」「7100系和歌山港線」の3つの要素が画面に入るシーンを記録してみました。

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▲画角からDD51を外し、8300系8両の姿を撮影してみます。

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▲同じく、8300系8両を難波方から撮影してみます。

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▲種別行先表示は「回送」となっていました。
また、製造メーカーの「近畿車輛」を示す表示が貼られていました。

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▲車内の様子をうかがうと、扉付近に多目的スペースが設置されていましたので、恐らく南海線に投入されるものと考えられます。
一方で、高野線の6000系置き換えが進められていることを考えますと、既存車両が南海線から高野線へ移籍する可能性もありそうです。



最後に、本日輸送されてきた8300系を1両ずつ見ていきます。
(難波方から順番にご紹介します)

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●サハ8623
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●サハ8673
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●モハ8423
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●モハ8324
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●サハ8624
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●サハ8674
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●モハ8424
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今回の投入で8300系は合計132両となりました。
下記記事でもご紹介したように、高野線の6000系は2025年度までの置き換えが既に発表されており、先に引用した鉄道ダイヤ情報2024年7月号でも、6000系は残り20両を残すのみとなっています。
(参考)


このペースで投入が続けば、予定通り来年度での6000系置き換えが完了するものと思われます。
しかし、南海電鉄では、引き続き7100系の老朽化も課題となっていますので、こちらの置き換え用車両としても、引き続き8300系の投入が続くのかも知れません。

予定では、今年度にもう一度くらいは見られそうな8300系の甲種車両輸送なので、実施されれば今回のようにその様子をご紹介できればと思っています。