Osaka Metro(大阪メトロ)では、中央線の森ノ宮駅から分岐して、森之宮検車場内に新駅を設置する構想を計画しており、既に新駅設置の特許申請を行っています。
(参考)



今回、この特許が行われたことが、国土交通省及び大阪メトロより発表がありました。
報道発表資料:大阪メトロ・中央線に係る軌道事業の特許について<br>〜大阪メトロの森之宮検車場内に新駅を設置して旅客運輸事業を行うことで、まちづくりが進められている大阪城東部地区までのアクセス利便性が向上します〜 - 国土交通省
Osaka Metro 中央線 森ノ宮駅から(仮称)森之宮新駅間の軌道事業の特許を取得しました|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。
【事業区間】
森ノ宮駅〜(仮称)森之宮新駅 約1.1km

【事業費】
約50億円

【開業予定】
2028年4月

【運輸収入及び利用者数】
・約3億円/年(大阪メトロの運賃体系を適用し、加算運賃は設定せず
・約2万人/日

【運行計画】
上下8本/時(上下それぞれ15分間隔
森ノ宮〜(仮称)森之宮新駅間の折り返し運転

【資料】
2024062821-26-032
(国土交通省Webサイト(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001750941.pdf)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に上記過去記事でもご紹介したように、大阪メトロ(大阪市営地下鉄含む)では初めてとなる「支線」が、森ノ宮〜(仮)森之宮新駅で4年後に開業することが予定されています。

今回、この新線区間について、軌道法上の特許が得られたことの発表ですが、発表資料を詳しく見ますと、追加情報が判明しています。

まず「加算運賃の有無」ですが、この(仮)森之宮新駅への運賃は、大阪メトロの通常の運賃体系を適用し、加算運賃は設定しないこととしています。
下記記事でご紹介したように、同じ中央線の新規開業区間でも、コスモスクエア〜夢洲間では90円の加算運賃が設定されるのとは対称的、といえるでしょうか。
(参考)


そしてもう一つが「列車本数」で、1時間当たり上下8本、15分間隔での運行が予定されています。
また運行形態も、森ノ宮〜(仮)森之宮新駅間での折り返し運転が予定されているとのことで、舞洲方面への直通運転は現在のところ予定されていなさそうです。

ただ、「アリーナでの大規模イベント開催時は臨時列車うの運行を検討」とありますので、こういった混雑が予想される時間帯には、直通列車の運転は十分予想されそうです。


ともあれ、あと4年後の開業が予定されている中央線の森之宮新駅への支線。
今回の発表でその概要が概ね明らかになりましたが、今後新駅名の決定など、開業に向けての続報が出てくるかと思いますので、当ブログでも逐次お知らせしていきたいと思います。

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▲大阪メトロ400系。
2025年の大阪・関西万博開催に向けて増備が進んでいますが、2028年4月の森之宮新駅開業時にも主力車両として乗り入れることが予想されます。