Osaka Metro(大阪メトロ)と北大阪急行(北急)では、現在両社をまたぐ短距離区間で実施している「乗継運賃制度」について、大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間開業日から適用範囲を拡大し、割引額を改定することを発表しました。

Osaka Metro と北大阪急行は 「乗継運賃制度」の適用範囲を拡大し、割引額を改定します|Osaka Metro
Osaka Metroと北大阪急行は「乗継運賃制度」の適用範囲を拡大し、割引額を改定します|北大阪急行

概要は以下のとおりです。

【概要】
北急全線(箕面萱野〜江坂)と大阪メトロ1区(東三国、新大阪)を乗車時に、それぞれの所定運賃の合算額から40円を差し引いた額を適用。

(改定前)
北急の緑地公園、桃山台と大阪メトロ1区(東三国、新大阪)を乗車時に、それぞれの所定運賃の合算額から20円を差し引いた額を適用。

(例)
新大阪〜箕面萱野間:
現行430円⇒改定後390円(▲40円)

【改定日】
大阪メトロ中央線延伸部(コスモスクエア〜夢洲)開業日から

【対象】
連絡普通運賃(きっぷ及びICカード利用時に適用する運賃)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今年3月23日に開業した、北大阪急行の千里中央〜箕面萱野間。
半世紀ほど前からの構想が、ようやく実現し、またこれまで鉄道によるアクセスが無かった箕面市中部が俄然便利となったこの開業。
私も開業日当日に、下記ブログ記事でご紹介したように、早速箕面萱野まで乗り通してきました。
(参考)


その北大阪急行は、江坂駅で大阪メトロ御堂筋線と相互直通運転しており、両社間を跨いで利用する場合は、基本的に両社の運賃が加算されることとなっています。
一方で、両社をまたぐ短距離区間を利用する場合には、距離の割に高額となることから、以前より「乗継運賃制度」が設定されていました。

今回の発表では、この乗継運賃制度について、「北急全線(箕面萱野〜緑地公園の乗車)」を対象とし、更に「割引額を引き上げ(乗継運賃の値下げ)」を実施するという、割引をアック十するものとなります。

短距離の利用、といってもその範囲には新幹線やJR線との乗り換え駅である「新大阪」も含まれることから、多くの北急利用者にとって恩恵を受ける方も多いのではないかと思われます。


注目は割引改定の実施時期で、上記発表資料では「大阪メトロ中央線延伸部(コスモスクエア〜夢洲)開業日」とされています。

千里中央〜箕面萱野間の開業と同時に乗継運賃の改定が行われなかったのが不思議にも感じる向きもあるのでしょうが、考えてみれば開業時には大阪メトロ自体は運賃制度は変更されていなかったため、夢洲開業と同時に加算運賃を導入することから、これに併せて乗継運賃改定の手続きも実施することにした、と考えるのが妥当といえるでしょう。


乗継運賃制度の拡充で、利用者の更なる増加も期待されるところですが、初年度の利用者数がどの程度になるのか、というのも気になるところですので、そういったニュースも引き続きご紹介していきたいな、と思っています。

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▲北急箕面萱野駅で発車を待つ大阪メトロ30000系。
来年の中央線・夢洲開業日と同時に、この駅から東三国・新大阪への運賃が引き下げられることとなります。