下記記事でご紹介したように、JR九州では2025年4月1日を実施予定日として、運賃・料金についての上限変更認可申請（値上げ）を行いました。
（参考）
この運賃・料金の変更認可申請について、国土交通省ではパブリックコメント（意見募集）を開始していますので、ご紹介します。
九州旅客鉄道株式会社の鉄道事業の旅客の運賃及び料金の上限変更認可申請に関する意見募集について｜e-Govパブリック・コメント
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記Webサイトをご覧下さい。
既に当ブログ記事でもご紹介したように、JR九州では来年4月の実施を予定とした運賃・料金改定（値上げ）を予定しており、先週その内容について国土交通大臣に申請を行ったところです。
こういった上限運賃・料金改定については、申請後、パブリックコメントが行われているようで、上記「e-gov」サイトで検索しても、過去の運賃改定申請に対するパブリックコメントを見ることができます。
今回、JR九州の運賃・料金改定について、殊更パブリックコメントをご紹介したのは、下記「乗りものニュース」記事において、2023年7月にJR九州社長が「不正乗車が多発している」と述べたことから、運賃・料金値上げの際には、同社内で頻発している不正乗車についての対策もセットで対応してく必要があるのではないか、と感じたからであります。
（参考）
「キセル乗車」を"発明"した意外なヤツとは？ 今も悩みのタネ「不正乗車」 百年前から嘆かれていた日本人の「道徳心」 |
“不正乗車やめて”JR九州が訴え 無人駅で下車…「170円切符」券売機での販売を一時中止に 福岡（日テレNEWS） - Yahoo!ニュース
この時は、小倉駅から最低運賃区間（170円）のきっぷが約1割しか回収されておらず、残りの9割が回収されておらず、不正乗車に悪用されているとみられることから、社長自らが記者会見で不正乗車の防止を訴えるという、異例の内容でありました。
もとより、不正乗車自体が犯罪であるのに加え、事業者にとっても不正乗車の対策を放置することは、正しい運賃を支払っている他の真面目な利用者に対する背信行為といっても過言ではありません。
それ故に、仮に運賃等の値上げが無くても不正乗車に対しては厳しく対応しなければならない訳ですが、今回のJR九州では、運賃等の値上げという、利用者に対して相応の負担増を求めるわけですから、正しく運賃を支払わない利用者が出ないよう、また正しく運賃を支払わない利用者がいれば厳しく対応するように、これまで以上に毅然とした施策が求められることとなります。
加えて、上述のとおり、既に不正乗車とみられる事象が多数発生していることを社長自らが明らかにしているわけですから、それに対する対応策は、値上げとセットで説明する必要があると考えていますので、そういった旨の意見を提出する機会として、パブリックコメントを活用するべきではないか、と考えています。
本稿では「不正乗車」という観点でパブリックコメントへの意見をご紹介しましたが、それ以外にも、福岡都市圏を中心とした減便や減車による混雑増加など、近年のJR九州に対するネガティブな報道も少なくありません。
そういう状況で今回の値上げを実施する訳ですから、公の機会としてのパブリックコメントを活用して、意見を行うことは、決して無益ではないとも思いますので、JR九州に思うところがある方は、本制度を活用してみてもいいのではないのでしょうか。
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（参考）
この運賃・料金の変更認可申請について、国土交通省ではパブリックコメント（意見募集）を開始していますので、ご紹介します。
九州旅客鉄道株式会社の鉄道事業の旅客の運賃及び料金の上限変更認可申請に関する意見募集について｜e-Govパブリック・コメント
概要は以下のとおりです。
【意見受付期間】
2024年7月22日(月)14時〜2024年8月7日(火)0時
【意見提出方法】
電子メールまたは郵送にて提出
電子メールアドレス及び郵送先は上記Webサイト内「意見募集要領」に記載。
電子メールで送付の際には、ファイルは添付せず、メール本文に意見を入力すること。
【意見記載方法】
以下の内容をメール本文（電子メール）または意見募集様式（郵送）に記載の上、上記方法で送付
・個人／団体の別
・氏名／団体名
・住所
・電話番号
・電子メールアドレス
・意見
「意見」とその「理由」に分けて記載。
詳細は、上記Webサイトをご覧下さい。
既に当ブログ記事でもご紹介したように、JR九州では来年4月の実施を予定とした運賃・料金改定（値上げ）を予定しており、先週その内容について国土交通大臣に申請を行ったところです。
こういった上限運賃・料金改定については、申請後、パブリックコメントが行われているようで、上記「e-gov」サイトで検索しても、過去の運賃改定申請に対するパブリックコメントを見ることができます。
今回、JR九州の運賃・料金改定について、殊更パブリックコメントをご紹介したのは、下記「乗りものニュース」記事において、2023年7月にJR九州社長が「不正乗車が多発している」と述べたことから、運賃・料金値上げの際には、同社内で頻発している不正乗車についての対策もセットで対応してく必要があるのではないか、と感じたからであります。
（参考）
「キセル乗車」を"発明"した意外なヤツとは？ 今も悩みのタネ「不正乗車」 百年前から嘆かれていた日本人の「道徳心」 |
“不正乗車やめて”JR九州が訴え 無人駅で下車…「170円切符」券売機での販売を一時中止に 福岡（日テレNEWS） - Yahoo!ニュース
この時は、小倉駅から最低運賃区間（170円）のきっぷが約1割しか回収されておらず、残りの9割が回収されておらず、不正乗車に悪用されているとみられることから、社長自らが記者会見で不正乗車の防止を訴えるという、異例の内容でありました。
もとより、不正乗車自体が犯罪であるのに加え、事業者にとっても不正乗車の対策を放置することは、正しい運賃を支払っている他の真面目な利用者に対する背信行為といっても過言ではありません。
それ故に、仮に運賃等の値上げが無くても不正乗車に対しては厳しく対応しなければならない訳ですが、今回のJR九州では、運賃等の値上げという、利用者に対して相応の負担増を求めるわけですから、正しく運賃を支払わない利用者が出ないよう、また正しく運賃を支払わない利用者がいれば厳しく対応するように、これまで以上に毅然とした施策が求められることとなります。
加えて、上述のとおり、既に不正乗車とみられる事象が多数発生していることを社長自らが明らかにしているわけですから、それに対する対応策は、値上げとセットで説明する必要があると考えていますので、そういった旨の意見を提出する機会として、パブリックコメントを活用するべきではないか、と考えています。
本稿では「不正乗車」という観点でパブリックコメントへの意見をご紹介しましたが、それ以外にも、福岡都市圏を中心とした減便や減車による混雑増加など、近年のJR九州に対するネガティブな報道も少なくありません。
そういう状況で今回の値上げを実施する訳ですから、公の機会としてのパブリックコメントを活用して、意見を行うことは、決して無益ではないとも思いますので、JR九州に思うところがある方は、本制度を活用してみてもいいのではないのでしょうか。
▲JR九州783系。
民営化後初の特急列車として華々しく登場してから35年が経過し、老朽化対策も不可避でありますが、一方で利用者が戻らない現状も理解はできますので、今回の値上げも一定は理解できます。
ただ、それは正しく運賃を支払うという制度が担保されている状況でのことであり、不正乗車とみられる事象が多発していることを社長自らが明言していたことがあるのであれば、不正乗車対策をしっかり実施し、安心して運賃を支払える状況であることは、まずもって説明できる必要があると感じています。
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