先日、二日間かけて九州の未乗線区を乗りつぶしてきました。
ほとんどの区間をJR九州の列車を利用して移動したわけですが、乗っていて気がついたのが、
「どの列車もカーテンやブラインドが閉まったままでやって来る」
というものでした。
一例をご紹介します。

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▲鳥栖〜大分で乗車した特急「ゆふ」5号。
ご覧のとおり、使用していない座席のカーテンは全て閉まったままとなっていることがわかります。

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▲宮崎〜鹿児島中央で乗車した「きりしま」5号。
外側からの写真で若干分かりにくいですが、入線時にはカーテンが閉まった状態でした。

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▲筑豊本線(原田線)の普通列車。
こちらの車両も全てカーテンが降ろされた状態となっています。


その他、画像で記録できていませんが、福岡都市圏の普通・快速電車も基本的にブラインドが下ろされた状態で入線し、乗客が必要に応じてブラインドを開けていました。

少なくとも私の住んでいる関西地区では、このような光景は見られず、余所者からすればある種異様な光景でもあったので、気になってJR九州のWebサイトを調べたら、こんな記述がありました。


夏期や冬期において、終着駅で折り返し発車を待っている列車や、通過列車を待ち合わせている列車は、ドアを開放しているために冷房や暖房の効果が低減してしまいます。(中略)また、一部車両においては、ブラインドやカーテンを活用することで冷房負荷を抑制するとともに、お客さまに快適な車内温度を提供する取り組みを実施しています。
効率的なエネルギー利用・環境 | ESG | 企業・IR・採用 | JR九州より引用
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やはり、冷房を効率良く効かせるための取り組みとして、全社的に実施しているものだ、ということが分かりました。

これだけみると、経費削減の手段の一つだとして、「JR九州のケチ臭さ」の事例の一つとして、嘲笑のネタになるのかも知れません。
一方で、JR九州のエリアは日没時間が遅いことから、他地域の列車に比べると、より冷房にかかる負荷も高いものとも考えられますので、カーテンやブラインドを活用して冷房の負荷を下げるのは、合理的といいますが、むしろ冷房を止めることができないことから、背に腹を代えられないが故の方策、と評価できるかも知れません。


こういった光景は、やはりこ酷暑の時期に、現地で列車に乗ってみないと分からないだけに、如何に現地に出かけてみるのか、その重要性を改めて感じた次第でした。



「現地に出向かないと分からない光景」という点では、鉄道ネタではありませんが、上述の特急「きりしま」5号の車窓から発見した光景をご紹介します。
(いずれも2024年7月29日に撮影したものです。)

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▲清武〜都城間で撮影した、稲刈りの光景。
ここ関西では、稲刈りはおおよそ9月頃ですので、やはり南九州は早いのだな、と思っていました。

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▲国分〜隼人間で撮影した、田植えの光景
そんなことを考えながら車窓を見ていると、今度は「田植え」の光景を目の当たりにしました。
こんな時期に田植えをしているところは、私の近所にはどこにも無く、「何故に今頃?」と思って、よく思い出すと、ある言葉に行き当たりました。

それは、「二期作」というものです。

中学校の地理の時間などで学ぶ内容だと思いますが、同じ作物(ここでは「米」)を年に2回栽培して収穫するもので、宮崎や鹿児島、高知といった太平洋岸の南部で行われていることで、覚えておられる方もいるでしょう。

その二期作の、まさに一期目と二期目の様子をまさにこのタイミングを目にすることができたのも、この時期に実際に現地に出向いたからであるだけに、(いつもそうですが)今回の旅行でも貴重な経験が得られた、と感じました。




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