山陽電鉄(兵庫県)では、加古川市の別府(べふ)駅で、混雑緩和等を目的としてホームの延伸改良工事を実施しており、工事が完成後の時期ダイヤ改正より、直通特急及び特急列車を終日停車させることを発表しました。

別府駅が次期ダイヤ改正から特急停車駅に 〜特急列車の停車に向けて、別府駅のホーム改良工事を実施しています〜|山陽電鉄

上記発表資料によりますと、別府駅は加古川市の南の玄関口として多くの住民が利用しているほか、多数の企業や大型商業施設が立地するなど、山陽電車で6番目に乗降客数が多い駅となっているとのことです。

また、順調にホーム改良工事が進捗すると、2025年(令和7年)早々にはホーム改良工事が完了するとのことで、工事完了後に実施予定のダイヤ改正で、特急停車駅に格上げとなる予定とのことです。

加えて、加古川市では、今年度から同駅前広場のリニューアルに向けた検討を始めている上、神姫バスでは、JR東加古川駅から別府駅のアクセス強化を目的として、10月1日(火)からバス路線の新設を予定しているとのことです。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「別府」と書いて「べふ」と読める鉄道ファンは、ある一定以上の年齢の方に多いのではないか、と思えます。
かつてこの地には、「別府鉄道」(べふてつどう)というローカル鉄道が、山陽本線の土山駅と、高砂線(廃線)の野口駅を、丁度「V」の字に結んでいましたが、国鉄貨物列車の大幅削減を受け、1984年(昭和59年)に廃止となりました。

そんな加古川市別府地区ですが、周囲に企業や大型商業施設が立地していることもあり、利用者数は山陽電鉄で第6位のことです。
ちなみに上位5駅は、下記山陽電鉄サイトによりますと、山陽明石、山陽姫路、板宿、荒井、山陽垂水の順となっており、この次に別府駅がランクインするとすれば、他の特急停車駅を差し置いて、普通列車(当駅前後では各駅に停車する「S特急」も含む)のみ停車が上位にランクインしている状況であります。

地元の加古川市も、この別府駅を「副都心」として位置づけており、駅前広場のリニューアルをはしりに、副都心機能を備える方針を目指しているとのことですので、今回の特急停車により、この別府地区がより発展していくものとも思われます。

山陽電鉄では、上述の「荒井」駅でも通勤客の取り込みに成功し、利用者を大幅に増やした実績がありますので、今回の別府駅での特急停車により、こちらでも利用者増に結びつくことができればいいな、と感じたニュースでありました。

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▲山陽電鉄5030系(阪神線内で撮影)
上記の直通特急も、次期ダイヤ改正後は別府(べふ)駅に停車することになります。




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