東京メトロ(東京地下鉄)では、2024年10月23日に東京証券取引所に上場し、同社の株式が売り出されることが発表されました。
(参考)
東京地下鉄株式会社の株式売出しについて|東京メトロ

これに伴い、同社では「株式優待制度」を導入することを、併せて発表しました。

株主優待制度の導入に関するお知らせ|東京メトロ

概要は以下のとおりです。

【株主優待乗車証】
年2回、3月31日及び9月30日の最終の株主名簿に記載又は記録された2単元(200 株)以上を所有している株主に対し、所有株式数に応じて株主優待乗車証(全線きっぷ(片道1回限り)又は全線定期乗車証)を発行。

●全線きっぷ(片道1回限り):
200株以上〜400株未満:3枚
400株以上〜600株未満:3枚
600株以上〜800株未満:3枚
800株以上〜1,000株未満:3枚
1,000株以上〜3,000株未満:3枚
3,000株以上〜5,000株未満:3枚
5,000株以上〜1,0000株未満:3枚

●全線定期乗車証:
10,000株以上:1枚

【関連施設優待券】
年1回、3月31日の最終の株主名簿に記載又は記録された2単元(200 株)以上を所有している株主に対し、同社関連施設の各種優待券を発行

●優待施設及び優待券の枚数:
・EC サイト「メトロの缶詰」300 円引きクーポン券1枚
(3,000 円以上購入の際、1年間何度でも利用可能)
・「地下鉄博物館」無料招待券5枚
・「そば処めとろ庵」かき揚げトッピング無料券(350 円以上ご利用の方に限る)3枚
・ゴルフ練習場「メトログリーン東陽町」入場無料券 (平日限定)5枚


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在、国(53.4%)と東京都(46.6%)が株式を保有している(下記「会社概要」参考)東京メトロですが、この度東京証券取引所に上場することが発表されました。
(参考)
会社概要|東京メトロ

ニュースによりますと、キオクシアホールディングス(時価総額1兆5,000億円、下記日経記事より引用)に次ぐ時価総額6,400億円規模の大型上場とのことで、投資関係のニュースでは話題となっています。
(参考)
東京メトロ10月上場 「最強私鉄」、時価総額6400億円 - 日本経済新聞

もっとも当ブログは投資関係のニュースブログでは決してありませんので、今後の配当等について分析するものでは決してなく、むしろ注目しているのは上述した「株主優待制度」であります。

上記発表内容によりますと、全線片道1回限り有効の「きっぷ」または「全線定期乗車証」が年2回、保有株式数に応じて発行されるとのことです。

優待制度の中で最も保有株式数が多い場合に発行される「全線定期乗車証」は、10,000株以上の保有により発行されるとのことですが、上記日経記事によりますと、想定売出価格は1株1,100円とのことですので、このとおりですと、1,100円×10,000株=1,100万円分の株式保有が必要とのことです。

投資家ならともかく、一般の会社員などには簡単に手が出せない価格は承知ですが、一方で東京メトロの全線定期券は、95,420円(下記Webサイト参照)で発売されていますので、単純計算で配当とは別に年間約1.7%(※)の利回りが得られる、ともいえるでしょう。
(※)95,420×2÷1,100万円≒1.7%

これに加えて同社では、2025年3月期の1株当たり配当金を40円(約3.6%)と予想していることを加えると、年間約5%程度の利回り、といえそうな感じです。
(参考)
2025 年3月期の業績予想について|東京メトロ

もっとも、実際の売出価格はまた違うでしょうし、証券会社への手数料も加わったりと、必ずしもこのとおりとは限りませんが、ともあれ、元手があって、かつ、東京メトロを定期的に利用する方にとっては、魅力的な株式上場のニュースなのかな、と感じました。

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▲東京メトロ丸ノ内線 方南町に停車中の02系。
株主優待のニュースをご紹介するにあたり、手元にある東京メトロの車両の写真を漁ってみましたが、意外と無いことが今更ながら発覚しました…
今度東京へ向かった際には、もう少し東京メトロの車両の写真を集めておきたいと思います…




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