JR西日本では、通学定期券の発売方法について、よりスムーズに購入可能とすることを発表しました。

通学定期乗車券の発売方法を見直します 〜通学証明書等の確認は入学時の1回のみに!〜 :JR西日本

上記発表資料によりますと、これまで年度をまたがって更新する際には、毎年度学生証等の提示による在学確認をしていましたが、今後は新規で通学定期券購入時に在学期間を設定することで、進級時の学生証の確認を省略し、卒業まで「みどりの券売機」等で購入できるようすることを発表しました。

この取り扱いは2024年12月1日から実施することとしています。

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▲通学定期券の購入の流れ(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241028_00_press_tsuugakuteiki.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今を遡ることおよそ6年前の2019年2月、JR西日本では「みどりの窓口」を縮小し、「みどりの券売機」を拡充することを発表しました。
(参考)


今後の人材確保が難しい中、出札業務の集約化は必要と私も感じていた一方、「みどりの窓口」をこれだけ減らすことが本当に可能なのか、当時は半信半疑だったのも事実でありました。

しかしあれから約6年、もはや「みどりの窓口」がある駅の方が珍しくなってくるまでになったのは、皆さんも実感しているとおりです。
その間、「みどりの窓口」でしか対応できないきっぷの取り扱い等が、窓口設置駅に集中することや、その代替となる「みどりの券売機プラス」のオペレーターの混雑が問題となりましたが、その後の運用改善もあり、事態は一時期よりも落ち着いているのではないか、と思われます。

そんな中、まだ「みどりの窓口」での対応が必要であり、かつ比較的大量の利用者に、限られた期間に対応する必要があるのが、新年度の通学定期券購入時の学生証等確認であったかと思います。

どれだけ「みどりの券売機」が増えようとも、この「学生証等の確認」が必要であったことから、一年に1回は必ず窓口に出向く必要があり、それが「みどりの窓口」や「みどりの券売機プラス」のオペレーターの混雑を招いていたことに違いはありません。

今回、既に他事業者でも実施しているように、JR西日本でも通学証明書等の確認は入学時のみとし、進級時であっても券売機等で継続購入することが可能となりました。

来年から進級する学生の皆さんや、その保護者の方々にとっては、年度はじめに窓口等に並ぶ必要がなくなるので朗報といえるニュースであります。



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