和歌山県の白浜町を拠点とするバス会社・明光バスでは、一部路線を除く路線バスにICOCAシステムを導入し、交通系ICカード全国相互利用サービスを開始することを発表しました。

路線バスへの交通系ICカード『ICOCA』導入について|明光バス株式会社 | 南紀白浜から高速バスで東京、大阪へ

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2025年2月下旬〜3月頃予定

【交通系ICカード利用開始する路線】
「高速バス」「快速熊野古道号」を除く路線バス

【利用可能なカード】
ICOCAをはじめとした、Suica、PASMO、PiTaPa等の交通系ICカード


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に全国各地に広がっている交通系ICカードですが、これらのカードを相互利用するサービスも広がってきて、各地でSuicaやICOCAをかざして乗り降りする姿も、既に当たり前になって久しいところがあります。

一方、ここ和歌山県では、交通系ICカードで利用できるバスは現在のところ、和歌山バス、和歌山バス那賀、南海りんかんバス、奈良交通の4社に限られています。
そのため、県内でも観光客の利用が多い白浜地区を走る「明光バス」でのニーズは高いものと思われますが、この度ようやく導入開始が発表されました。

導入されるのは、「高速バス」「快速熊野古道号」を除く路線バスで、主に白浜駅からとれとれ市場、アドベンチャーワールド、白良浜、千畳敷、三段壁といった、主要観光地へのアクセスとなる路線になります。

JR白浜駅から明光バスに乗り換える乗客も多いだけに、今回の交通系ICカード利用開始により、スムーズな乗り降りや、更なる利用の促進に期待したいところです。


交通系ICカードに関しては、その更新費用が高くなることから、一部地域では今後の利用を取り止める動きも出てきており、これからの動向がにわかに気になるところです。

上述のとおり、明光バスではJR白浜駅と接続している関係上、キャッシュレス決済を導入するとなれば、交通系ICカード一択になると思われますが、今後の維持・更新費用如何では、その構図も崩れてこないとも限りませんので、引き続き、県内各地でのキャッシュレス決済の導入動向をチェックしていきたいな、と考えています。


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▲白浜駅に停車中の明光バス路線バス。
来年2月〜3月頃より、交通系ICカードによる利用が可能となります。


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▲明光バス「快速熊野古道号」。
今回の交通系ICカード導入において、この「快速熊野古道号」は対象外となります。
今後どのような対応となるのか、引き続き注目していきたいと思います。




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