JR九州では、博多〜宮崎空港間を運転する特急列車を別府駅または大分駅で乗り継ぐ場合に適用される、料金通算特例について、2025年4月1日(火)発売分から廃止することを発表しました。

割引きっぷの価格見直しについて|JR九州

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



この通算制度は、かつて小倉〜宮崎空港間を運行していた「にちりん」が、2003年に一部を除き別府発着となったことから設定された、という経緯があります。

この乗継割引が「別府または大分」となっているのは、当時は大分駅の高架化工事の影響もあり、対面乗り継ぎを可能とするため、別府駅で「ソニック」と「にちりん」が接続していたことに由来するものと思われます。

高架化工事が完了した現在、「ソニック」と「にちりん」は大分駅で接続するダイヤとなっていますが、大分以南を乗り継ぐ場合でも、通しの特急・グリーン料金で利用することができます。

しかし、この特例が、来年4月1日発売分より廃止されることにより、大分以南を乗り通す場合は、料金が別々にかかってくることになります。

JRグループでは、今年春に新幹線と在来線との「乗継割引」が廃止となりました。
(参考)


今後、乗継割引と似たような趣旨で、運行体系の変更によって設けられた特例も、徐々に整理されていくのかな、とも感じたニュースでありました。

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▲「ソニック」と「にちりん」の料金が通算される乗継駅の「別府駅」。
現在でこそ、「にちりん」が大分発着となっており、乗継拠点としては機能していませんが、設定当初は別府駅での乗継ダイヤとなっていました。


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▲「ソニック」883系と、「にちりん」に使用される787系4両編成。