2025年3月15日ダイヤ改正について、JR西日本の近畿エリアの改正内容について、ご紹介していきます。
2025年3月15日(土) ダイヤ改正を実施します|JR西日本中国統括本部

中国エリアの主な改正内容は以下のとおりです。

【山陽線】
・新しい広島駅ビル「ミナモア」開業に併せた増発等
・有料座席サービス「快速うれしート」の設定本数拡大(土休日)

【山陰線】
・特急「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」の鳥取〜米子間でワンマン運転実施


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR西日本の中国エリアについては、新たに開業する駅ビル「ミナモア」へのアクセス充実が主体となっています。
特に利用が見込まれる土休日の増強が目立ちますが、ここでも「うれしート」拡大が実施されます。

広島地区の「うれしート」については、今年10月より広島地区でも新規設定されました。
(参考)


この際、朝ラッシュ時の岩国⇒広島方面と、土休日夕方の岩国⇒広島方面が設定されましたが、今回は更に、土休日午前の岩国⇒広島方面の設定が追加されました。

土休日夕方の岩国⇒広島方面は、宮島口からの観光客対応であることは容易に推察されますが、今回の午前中は、やはり「ミナモア」へのアクセス充実が主体と言えるでしょう。

近畿エリアでは、平日の設定が多い線区が主体の「うれしート」ですが、ここ広島地区に関して言えば、土休日の方が設定が多いのも、面白く感じもします。



中国エリアでもう一つ気になったのは、「スーパーおき」「スーパーまつかぜ」のワンマン運転であります。

近年、特急列車でもワンマン運転が採用されており、JR西日本管内でも、特急「南紀」の新宮〜紀伊勝浦間で、今年3月のダイヤ改正よりワンマン運転が実施されています。
(参考)


これまでキハ187系でのワンマン運転は無かったように思われますので、今回初めてだと思われます。
特急列車であっても、条件が整えば今後もワンマン運転が増えてくるものと思われますが、その際特急券(特に指定席)の確認が課題と思えます。

上述の「南紀」では、ワンマン区間である新宮・紀伊勝浦の両駅とも有人駅のため、特急券の確認は改札口で可能ですが、「スーパーまつかぜ」「スーパーおき」の場合、途中の「伯耆大山」「鳥取大学前」は無人駅のため、特急券のチェックをどうするのか、少し気になりました。

ただ、JR九州のように、車掌ではない別の係員(ドア扱い等は行わない)を巡回させることで、ワンマン運転と特急券の確認を両立させているケースもあるため、山陰線の特急でのワンマン運転がどのように実施されるのか、注目したいと思います。

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▲倉吉駅に停車する特急「スーパーおき」。
来年3月のダイヤ改正からは、同駅を含む鳥取〜米子間でワンマン運転が開始されます。