JR西日本では本日、今年春の臨時列車運行概要を発表しました。
2025年【 春 】の臨時列車の運転について 【 2025年3月1日(土)〜 2025年6月30日(月):122日間 】 :JR西日本

この中で、奈良方面への観光客向けの臨時列車として、特急「いにしへ」(京都〜奈良)及び「まほろば91号・92号」(大阪・新大阪〜奈良)を運行することを発表しました。

概要は以下の通りです。

【特急「いにしへ」】
・運転時刻:
京都9:41発⇒宇治9:57着⇒奈良10:36着
奈良16:14発⇒宇治16:45着⇒京都17:03着


・運転日:
4月19日(土)、4月20日(日)、5月17日(土)、5月18日(日)

・使用車両:
289系3両編成(全車指定席)

・その他
運行当日は、車内での記念乗車証配布をはじめとしたおもてなしを実施

【特急「まほろば」】
・運転時刻:
(大阪→奈良方面)
<まほろば>大阪9:58発⇒新大阪10:04⇒奈良10:57着
<まほろば92号>大阪14:15発⇒新大阪14:21⇒奈良15:12着(※臨時列車)
(奈良→大阪方面)
<まほろば91号>奈良12:21発⇒新大阪13:10着⇒大阪13:15着(※臨時列車)
<まほろば>奈良16:21発⇒新大阪17:10着⇒大阪17:15着

・臨時列車「まほろば91号・92号」運転日:
3月15日(土)〜10月13日(月・祝)の土休日

・使用車両:
3月30日まで・・・287系3両編成
4月5日以降・・・683系3両 リニューアル車両

詳細は、上記発表資料をご覧ください。




冒頭で述べたように、本日JR西日本をはじめとしたJRグループの春の臨時列車が発表されました。
この中で特に目を惹くのは、奈良方面への特急列車の充実ぶりでしょうか。

既に下記参考記事でご紹介したように、特急「まほろば」についてはリニューアルした専用車両が投入されることが発表されています。
(参考)


今回の臨時列車発表では、「まほろば」を1往復追加運転することに加え、新たに奈良線(京都〜奈良)に特急「いにしへ」を運行することが発表されました。

JR奈良線に特急列車が運行されるのは、かつて京都〜奈良〜(阪和貨物線)〜和歌山〜白浜を結んだ臨時特急列車「ふれ愛紀州路」「しらはま」以来、実に35年ぶりで、発表直後から早速大きな話題となっています。

今回の発表では、4月・5月の計4日間のみの運転となりますが、訪日外国人旅行者や大阪・関西万博のついでに関西旅行を楽しまれる方にとっては、新たな着席サービスでもあることから、どの程度の利用が付くか楽しみとも思えます。


一方、大阪・新大阪〜奈良の「まほろば」についても、先の発表で定期化されたのみならず、今回の発表では1往復臨時列車として増発されることとなりました。
長らく大阪・新大阪発が午前、奈良発が夕方の1往復、という運行体系が維持されてきましたが、今回初めて増発されることとなりました。
それほどまでに「まほろば」が定着してきたのか、と思うと感慨深いものがありますし、同時に専用車両が投入されるのも納得にも感じました。


先月発表された今年3月のダイヤ改正では、奈良線の快速列車全列車に「うれしート」が設定されることとなっています。
(参考)


かように、この春は奈良に向かう特急・快速列車の有料着席サービスの話題で持ちきりですので、実際にこれらの列車に乗車してみて、その様子をご紹介できればいいな、と感じたニュースでありました。

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▲特急「くろしお」で多客期の増結に使用される289系3両編成(先頭からの3両)
今回、奈良線の特急「いにしへ」に充当されることとなりました。




【関連ブログ】
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