「阪和線全駅データベース」で収集したデータを元に考察してみる「阪和線コラム」。
四回目となる今回は、「駅名の改称」について見ていきます。
阪和線36駅の中で、開業から駅名が変わった駅もあれば、開業以来不変の駅もあります。
今回は、その駅名変更(改称)の回数などについて見ていきます。
開業からこれまで、駅名に変更のあった回数を、下記に表でまとめてみました。
なお、停留所から駅への変更は、旅客案内的には変わりが無いと考えられるので、変更回数からは省いています。
ご覧のとおり、開業からこれまで変更が最も多かったのは「堺市」駅で変更回数は4回。
90年程度の歴史の中で、駅名が4回も改称されるのも、他線区の様子をみてもかなり多い部類なのではないか、とも思われます。
当初「堺市」(停留所)として開業した後、間もなく「阪和堺」(停留所)に改称されます。
その後、1940年(昭和15年)12月1日には「堺金岡」に、3年半後の1944年(昭和19年)5月1日には「金岡」それぞれ改称されました。
戦後、1965年(昭和40年)3月1日に、現在の「堺市」駅に改称されました。
こうしてみると、1940年12月1日には、阪和電気鉄道から南海鉄道へ、そして1944年5月1日には南海鉄道から国へと、阪和線の運営主体が変わったことにより、駅名が改称されたのが多いのが特徴です。
上記の駅名変更の一覧では、薄緑で着色した箇所が「南海鉄道との合併」の際に改称された駅名、そして薄オレンジで着色した箇所が「国による買収」の際に改称された駅名を示しています。
これらも含めて、以下、開業後駅名が改称された駅を、回数の多い順にご紹介します。
やはり、運営主体の変更(阪和⇒南海、南海⇒国)に際する改称が多いのですが、その際にも当時既に南海にもあった駅名には、重複を避けるため「南海」ではなく「山手」としていること、一方「阪和岸和田」は特に「山手岸和田」とかならず、「阪和岸和田」のままだったりと、色々興味深いところはあります。
一方、戦後の駅名変更は、「堺市」と「和歌山」のみとなっています。
今後、阪和線の駅名が改称されることがあるのかどうかは、正直分かりませんが、新駅開業よりもハードルが低い(とはいえ相当の費用は必要)駅名改称が、何かのきっかけで実施されるとなれば、当ブログでも大々的に取り上げたいなあ、とは思います。
四回目となる今回は、「駅名の改称」について見ていきます。
阪和線36駅の中で、開業から駅名が変わった駅もあれば、開業以来不変の駅もあります。
今回は、その駅名変更(改称)の回数などについて見ていきます。
開業からこれまで、駅名に変更のあった回数を、下記に表でまとめてみました。
なお、停留所から駅への変更は、旅客案内的には変わりが無いと考えられるので、変更回数からは省いています。
ご覧のとおり、開業からこれまで変更が最も多かったのは「堺市」駅で変更回数は4回。
90年程度の歴史の中で、駅名が4回も改称されるのも、他線区の様子をみてもかなり多い部類なのではないか、とも思われます。
当初「堺市」(停留所)として開業した後、間もなく「阪和堺」(停留所)に改称されます。
その後、1940年(昭和15年)12月1日には「堺金岡」に、3年半後の1944年(昭和19年)5月1日には「金岡」それぞれ改称されました。
戦後、1965年(昭和40年)3月1日に、現在の「堺市」駅に改称されました。
こうしてみると、1940年12月1日には、阪和電気鉄道から南海鉄道へ、そして1944年5月1日には南海鉄道から国へと、阪和線の運営主体が変わったことにより、駅名が改称されたのが多いのが特徴です。
上記の駅名変更の一覧では、薄緑で着色した箇所が「南海鉄道との合併」の際に改称された駅名、そして薄オレンジで着色した箇所が「国による買収」の際に改称された駅名を示しています。
これらも含めて、以下、開業後駅名が改称された駅を、回数の多い順にご紹介します。
【改称回数:3回】
・北信太(葛葉稲荷⇒阪和葛葉⇒葛葉稲荷⇒北信太)
・和泉砂川(信達⇒阪和砂川⇒砂川園⇒和泉砂川)
・和歌山(阪和和歌山⇒南海東和歌山⇒東和歌山⇒和歌山)
【改称回数:2回】
・天王寺(阪和天王寺⇒南海天王寺⇒天王寺)
・鶴ヶ丘(阪和鶴ヶ丘⇒南海鶴ヶ丘⇒鶴ヶ丘)
・浅香(阪和浅香山⇒山手浅香山⇒浅香)
・百舌鳥(仁徳御陵前⇒百舌鳥御陵前⇒百舌鳥)
・東岸和田(土生郷⇒阪和岸和田⇒東岸和田)
・紀伊中ノ島(中之島⇒阪和中之島⇒紀伊中ノ島)
・東羽衣(阪和浜寺⇒山手羽衣⇒東羽衣)
【改称回数:1回】
・長居(臨南寺前⇒長居)
・我孫子町(我孫子観音前⇒我孫子町)
・東貝塚(阪和貝塚⇒東貝塚)
・東佐野(泉ヶ丘⇒東佐野)
やはり、運営主体の変更(阪和⇒南海、南海⇒国)に際する改称が多いのですが、その際にも当時既に南海にもあった駅名には、重複を避けるため「南海」ではなく「山手」としていること、一方「阪和岸和田」は特に「山手岸和田」とかならず、「阪和岸和田」のままだったりと、色々興味深いところはあります。
一方、戦後の駅名変更は、「堺市」と「和歌山」のみとなっています。
今後、阪和線の駅名が改称されることがあるのかどうかは、正直分かりませんが、新駅開業よりもハードルが低い(とはいえ相当の費用は必要)駅名改称が、何かのきっかけで実施されるとなれば、当ブログでも大々的に取り上げたいなあ、とは思います。
▲阪和線・堺市駅。
現在の「堺市」駅になるまでに、駅名が4回も改称された経緯を有しています。