これまで阪和線各駅データベースを作成する際に収集してきたデータを元にご紹介してきたこのコラムですが、そろそろ手持ちデータが尽きてきつつあるので、今回は少し毛色を変えて、データとは無縁な、感覚的なお話をしていきたいと思います。
今回のテーマは「難読駅名」、初見では読みにくい駅名のご紹介です。
この「読みにくい」こそ、人によって千差万別ですから、まさに「感覚的」なテーマかと思いますが、実際阪和線にも日本有数ともいえる難読駅がありますので、ご紹介しないわけにはいかな、というのが、今回の趣旨であります。
阪和線での難読駅といえば、やはり「百舌鳥」(もず)が筆頭といえるでしょう。

まさか仮名読みで2文字とは、他地域の方には全く想像できない駅名といえるでしょう。
「百舌鳥」という地名の由来は、下記堺市役所の公式Webサイトに掲載されています。
地名の由来が知りたいんだけど? 堺市
・・・結局なぜ、そしていつから「百舌鳥」と呼ばれるようになったのか、そもそもなぜ「もず」を「百舌鳥」と呼ばせるようになったのかの由来は分からずじまいです。
起源が謎な難読地名・駅名でありますが、今や「百舌鳥・古市古墳群」と世界遺産の名称としても有名な「百舌鳥」。
ちなみに「もず」という鳥は大阪府の鳥、そして堺市の鳥として制定されているので、大阪府民、そして堺市民にとっては、「モズ」という鳥と地名、そして駅名はお馴染みのものであります。
(参考)
大阪のシンボル/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
市民の木・市の花木・花・鳥 堺市
また、大阪府のゆるキャラ「もずやん」も、大阪府の鳥「モズ」をモチーフとしています。
(参考)
大阪府広報担当副知事もずやん/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
すっかり「モズ」の話ばかりになってしまいましたが、閑話休題。
昨年10月から今年1月にかけて、当ブログで掲載してきた「阪和線各駅データベース」のデータ作成のため、和歌山市民図書館で文献調査をしていましたが、その際「難読・誤読駅名の事典」(浅井健爾著、東京堂出版、2013年6月20日発行)という本を見つけました。
この本は、全国各地の難読駅について、その駅名や由来をコンパクトにまとめたものとなっています。
上述の「百舌鳥」以外にもどんな難読駅がエントリーされているのか、本書をもとにみてみました。
確かにこれら各駅、阪和線利用者にとっては馴染みのある駅名ですぐ読める一方、他線区、はたまた関西以外の方には簡単には読めない駅名ばかりなのでは?と思いました。
一方で、これら以外で個人的に難読駅と思えるのは、
あたりでしょうか。
鳳は、そもそも漢字一文字でどう読むか戸惑う駅と思われます。
近くに「漢字三文字を二文字で読ませる駅」があるだけに、余計に戸惑うかも知れません。
「ほう」と読むのか、そうでなければ何と読むのか悩むところでしょうか。
一方下松は、これは「しもまつ」と読むか「くだまつ」と読むかが悩みどころでしょうか。
実際、山口県の山陽本線に「下松」という駅が実在することから、その悩みに拍車をかけているといえるでしょう。
答えは、阪和線の「しもまつ」駅、山陽本線の「くだまつ」駅となります。
いつか、「下松⇒下松」の片道乗車券を購入して旅行してみたいものであります。
今回のテーマは「難読駅名」、初見では読みにくい駅名のご紹介です。
この「読みにくい」こそ、人によって千差万別ですから、まさに「感覚的」なテーマかと思いますが、実際阪和線にも日本有数ともいえる難読駅がありますので、ご紹介しないわけにはいかな、というのが、今回の趣旨であります。
阪和線での難読駅といえば、やはり「百舌鳥」(もず)が筆頭といえるでしょう。

まさか仮名読みで2文字とは、他地域の方には全く想像できない駅名といえるでしょう。
「百舌鳥」という地名の由来は、下記堺市役所の公式Webサイトに掲載されています。
地名の由来が知りたいんだけど? 堺市
日本書紀に次の有名な話が見えます。『仁徳天皇が、河内の石津原(いしつのはら)に出向いて陵の造営場所を決め、工事をはじめたところ、突然、野の中から鹿が走り出てきて、工事の人たちの中に飛びこんで倒れて死んだ。不審に思って調べてみると、鹿の耳から百舌鳥が飛び出し、鹿は耳の中を食いさかれていた。このことから、この地は百舌鳥耳原と呼ばれるようになった。』百舌鳥や鹿のことは、百舌鳥耳原という地名が先にあって、それを説明するために後で考え出された、地名起源説話の一つだと思われますが、これから見ると、このあたりは大昔は石津原と呼ばれていたようです。しかし、いつ頃から、また、なぜ百舌鳥と呼ばれるようになったのか、よく分かっていません。
(上記堺市Webサイトより引用、下線は管理人による。)
・・・結局なぜ、そしていつから「百舌鳥」と呼ばれるようになったのか、そもそもなぜ「もず」を「百舌鳥」と呼ばせるようになったのかの由来は分からずじまいです。
起源が謎な難読地名・駅名でありますが、今や「百舌鳥・古市古墳群」と世界遺産の名称としても有名な「百舌鳥」。
ちなみに「もず」という鳥は大阪府の鳥、そして堺市の鳥として制定されているので、大阪府民、そして堺市民にとっては、「モズ」という鳥と地名、そして駅名はお馴染みのものであります。
(参考)
大阪のシンボル/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
市民の木・市の花木・花・鳥 堺市
また、大阪府のゆるキャラ「もずやん」も、大阪府の鳥「モズ」をモチーフとしています。
(参考)
大阪府広報担当副知事もずやん/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]
すっかり「モズ」の話ばかりになってしまいましたが、閑話休題。
昨年10月から今年1月にかけて、当ブログで掲載してきた「阪和線各駅データベース」のデータ作成のため、和歌山市民図書館で文献調査をしていましたが、その際「難読・誤読駅名の事典」(浅井健爾著、東京堂出版、2013年6月20日発行)という本を見つけました。
この本は、全国各地の難読駅について、その駅名や由来をコンパクトにまとめたものとなっています。
上述の「百舌鳥」以外にもどんな難読駅がエントリーされているのか、本書をもとにみてみました。
・富木(とのき)の各駅がエントリーされていました。
(旧村名の富木村から取ったもので、旧村名はこの土地の氏神様である等乃伎(とのぎ)神社に由来
・信太山(しのだやま)
(駅名は信太森葛葉稲荷神社(しのだもりくずのはじんじゃ)に由来)
・新家(しんげ)
・六十谷(むそた)
確かにこれら各駅、阪和線利用者にとっては馴染みのある駅名ですぐ読める一方、他線区、はたまた関西以外の方には簡単には読めない駅名ばかりなのでは?と思いました。
一方で、これら以外で個人的に難読駅と思えるのは、
・鳳(おおとり)
・下松(しもまつ)
あたりでしょうか。
鳳は、そもそも漢字一文字でどう読むか戸惑う駅と思われます。
近くに「漢字三文字を二文字で読ませる駅」があるだけに、余計に戸惑うかも知れません。
「ほう」と読むのか、そうでなければ何と読むのか悩むところでしょうか。
一方下松は、これは「しもまつ」と読むか「くだまつ」と読むかが悩みどころでしょうか。
実際、山口県の山陽本線に「下松」という駅が実在することから、その悩みに拍車をかけているといえるでしょう。
答えは、阪和線の「しもまつ」駅、山陽本線の「くだまつ」駅となります。
いつか、「下松⇒下松」の片道乗車券を購入して旅行してみたいものであります。
▲阪和線の「下松」駅。
この駅は「しもまつ」と呼びます。
同じJR西日本管内に「下松(くだまつ)」があるだけに、余計に混乱しそうですね…