JR西日本では、2025年3月1日に特急「くろしお」が運行開始60周年を迎えるにあたり、記念イベントを実施することを発表しました。

特急くろしお60周年記念イベント開催!:JR西日本

概要は以下のとおりです。
【60周年記念ノベルティ配布】
・配布日:
2025年3月1日(土)

・配布場所
<駅>
和泉砂川(西口)、和歌山駅(中央口)、御坊駅、紀伊田辺駅、白浜駅、串本駅、紀伊勝浦駅、新宮駅
各駅で乗車前に改札で特急「くろしお」の特急券を提示した際に一人一個プレゼント。

<ホテルグランヴィア和歌山>
宿泊約にチェックイン時にプレゼント

<日本旅行>
TiS和歌山支店、パビリオンシティ田辺店
旅行商品申込の人数分プレゼント

<JR西日本レンタカー&リース>
和歌山、御坊、紀伊田辺、白浜、周参見、串本、紀伊勝浦、新宮のJR駅レンタカー営業所
当日、レンタカー利用者にプレゼント

【SNSプレゼントキャンペーン】
・期間:
2025年2月27日(木)〜3月5日(水)
・応募方法:
公式Xカウントをフォロー、キャンペーン投稿に「いいね」をつける
・公式アカウント:
https://x.com/jrwest_wakayama/
・当選人数:
6人
・当選発表:
キャンペーン終了後、当選者にSNSのダイレクトメッセージで連絡

【60周年記念の御城印・御朱印発売】
EX-MaaSアプリ内で、紀三井寺、藤白神社の特別限定御朱印、和歌山城の特別限定御城印を発売
・発売期間:
2025年3月1日(土)〜(販売枚数限定)
・購入方法:
EX-MaaSアプリ内のEX旅先予約ページから購入、現地で引換

【その他】
60周年記念のその他イベントについては、決まり次第発表

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



紀勢本線が全通(1959年)して6年後の1965年3月1日に、天王寺〜新宮〜和歌山間を結ぶ、紀勢本線初の特急列車として運行を開始した「くろしお」。

当時は阪和線を除き全線非電化の時代であったことから、キハ80系特急型気動車が導入されました。
ボンネット型のキハ81形が最後まで見られた列車としても有名で、同車両は現在でも京都鉄道博物館で「くろしお」ヘッドマークが掲出された状態で見学することが可能です。
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▲京都鉄道博物館に展示されているキハ81形「くろしお」。


1978年10月に紀勢本線の和歌山〜新宮間の電化開業に伴い、381系特急型電車が投入され、「くろしお」の運転区間は新宮以西となり、以遠は「南紀」としての運行となりました。

その後381系の時代が長く続き、その間に国鉄の分割民営化、新大阪乗り入れとパノラマグリーン車が連結された「スーパーくろしお」の運行が開始されました。
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▲381系「くろしお」。
1978年から2015年にかけての37年間、「くろしお」として活躍しました。


1996年には「オーシャンアロー」の愛称を持つ283系、2012年には287系、2015年に683系から改造された289系がそれぞれ投入され、車両としては現在の姿に至っています。
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▲「オーシャンアロー」283系
イルカをイメージした先頭車両のパノラマグリーン車が特徴となっています。


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▲287系
初めて電源コンセントを設置した「くろしお」で、一部編成は「パンダくろしお」として人気を集めています。


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▲289系
北陸方面の特急列車を「くろしお」に転用した系式で、289系の投入により381系は置き換えられました。


専ら大阪と白浜・南紀方面の観光列車としての意味合いが強いこの「くろしお」ですが、近年は、かつての「はんわライナー」を引き継いだ、大阪〜和歌山間の有料着席サービスとしての役割も果たしており、運転区間も新大阪〜和歌山・海南間といった短距離の列車も設定されています。


以上のように、60年に渡る時代を走り抜けてきた「くろしお」が今年、運行開始60周年を迎えることとなりました。
60周年を迎える3月1日には、ノベルティの配布等が行われますが、これだけで終わりでなく、今後もイベントが実施されるようですので、今年は「くろしお」アニバーサリーとして、しっかり注目していきたいところであります。