このブログでもご紹介してきたように、来る2025年4月1日をもって、泉北高速鉄道は南海電鉄と合併することで、その歴史に幕を閉じることとなります。
合併まであと一ヶ月ほどと目前に迫るいま、駅や車両の表示も、泉北高速鉄道の仕様から南海電鉄の仕様に変化を見せてきました。

間もなく見納めとなる「泉北高速鉄道」。
その「記憶」をいつまでも「記録」として留めておこうと、泉北高速鉄道の各駅を訪問し、駅の表示を中心に記録してきましたので、その画像等をご紹介していきたいと思います。

「和泉中央駅」「光明池駅」「栂・美木多駅」「泉ケ丘駅」、そして「深井駅」とご紹介してきました。
最後にご紹介するのは「中百舌鳥駅」。
ご紹介する画像は、2025年2月5日に撮影したものです



中百舌鳥駅は、南海電鉄と共同使用しており、管理は南海電鉄が行っています。
そのため、駅名標等のサインは基本、南海電鉄の仕様となっていますが、その中で「泉北高速鉄道」が記されている部分を中心に記録してみました。

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▲駅名標(なんば方面)
デザインは南海電鉄の仕様であるものの、ラインカラーが「青色」、そして駅ナンバリングが「SB01」「SB02」となっているところがら、まぎれもなく「泉北高速鉄道」の仕様であることが分かります。

逆向きの和泉中央方面については、この取材時点で既に「南海泉北線」仕様の表示に切り替わっていました。
(参考)



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▲コンコース内の番線表示
(青色の「泉北高速線」に注目)

その他、駅舎外観にも「泉北高速鉄道」と記載された駅名表示もありましたが、記事執筆時点では既に置き換えられている旨、下記X(Twitter)の投稿でも明らかになっています。
(参考)




以上、都合6回に分けて、間もなく消えゆく「泉北高速鉄道」の記録を、駅の案内表示を中心にご紹介してきました。
これらの表示も、順次「南海泉北線」仕様に取り替えられていくことが考えられますので、今回ご紹介した一連の記録も、記憶の彼方となっていくことになるかと思います。

思えば1971年4月の開業から54年間親しまれてきた「泉北高速鉄道」。
その呼び方を、4月1日から「南海泉北線」に急に変えることに、戸惑う利用者も決して少なくないと思います。
とはいえ、今後「南海泉北線」の呼び方が定着すれば、「泉北高速鉄道」「泉北高速鉄道線」といった呼び方は過去のものとなっていくことは確実だと考えられます。

そんな頃に、かつて「泉北高速鉄道」という鉄道会社があったことを後世に伝えるために、僅かばかりではありますが一助となれば、と思っています。


「泉北高速鉄道」の消滅まであと1ヶ月ちょっととなりました。
今や沿線に住んでいないため、おいそれと気軽に記録しにくことが難しいのが惜しいところですが、可能な限り、3月末までに沿線を訪問する機会を設けることができればな、と思っています。