京都鉄道博物館では、JR西日本の営業路線と繋がった引込線を活用した現役車両の展示を行っていますが、今回14系客車「サロンカーなにわ」を展示することを発表しました。

なにわともあれ京都鉄博へ 「サロンカーなにわ」特別展示(京都鉄道博物館):JR西日本

概要は以下のとおりです。
【展示期間】
2025年3月20日(木・祝)〜23日(日)

【展示車両】
14系客車「サロンカーなにわ」(スロフ14形704号車+オロ14形708号車)
※「サロンカーなにわ」の隣の線に、マイテ49形2号車+オハ46形13号車を展示

【各種チケット】
・車内独占チケット
「サロンカーなにわ」2両の車内を8分間独占できるチケット+ノベルティー付き入場券の販売
販売期間:3月6日(木)16:30〜
販売数量:125枚限定
価格:5,100円

・「なにわで夜更かし」チケット
3月22日(土)19:30〜23日(日)8:00の間、「サロンカーなにわ」車内で宿泊するチケット
販売期間:3月13日(木)16:30〜
販売数量:20枚限定
販売価格:12,000円

【収蔵車両のヘッドマーク掲出】
「サロンカーなにわ」特別展示期間中に、EF58形電気機関車150号機に、「サロンカーなにわ」ヘッドマーク(複製)を掲出

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



国鉄時代の1983年に登場した欧風客車「サロンカーなにわ」。
東京地区の「サロンエクスプレス東京」、名古屋地区の「ユーロライナー」と並んで、国鉄末期の「ジョイフルトレイン」の象徴とも言うべき列車の一つとして名高いこの「なにわ」。

分割民営化後、東日本、東海、西日本の各社に引き継がれたこれらの車両も、「サロンエクスプレス東京」「ユーロライナー」は既に引退して久しい一方、この「サロンカーなにわ」は今も現役で運用されています。

今回、この「サロンカーなにわ」が初めて、京都鉄道博物館の引込線を活用して展示されることとなりました。

上記発表によれば、ただ単に展示するだけでなく、
・「マイテ49」と並んで展示
・「なにわ」車内を8分間独占できるチケット
・京都鉄道博物館で展示中の「なにわ」車内で宿泊できるチケット

と、ファン注目の内容がてんこ盛りとなっています。
これだけの話題性ですと、春休み期間も相まって、相当の人気展示となりそうですのですが、個人的にも是非見にいくことができれば、と思っています。

それにしても、今になって「サロンカーなにわ」が京都鉄道博物館で展示されるということは、他の車両の例から見ても、引退が近い、ということも考えられたりするのですが、果たしてどんなものでありましょうか…
(参考)


(上述の「マイテ49」「オヤ31」ともに、京都鉄道博物館での展示後、引退が発表されています。)

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▲和歌山駅に停車中の「サロンカーなにわ」(2014年12月撮影)
今から10年前に、団体臨時列車として阪和線及びきのくに線を走った「サロンカーなにわ」。
今回京都鉄道博物館で展示されることが発表されていますが、今後和歌山県内での運行の機会があるのでありましょうか…