阪神電鉄では、来る4月12日に開業120周年を迎えるにあたり、急行用8000系車両を、2015年以前の「赤胴車」デザインに順次変更することを発表しました。

急行用8000系車両を「赤胴車」のデザインに変更します|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。
【対象車両】
8000系(全19編成)

【実施時期】
2025年から3〜4年かけて順次施行
第1編成:8215編成は2025年5月下旬頃運行開始予定

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



平成中期頃までの阪神電車では、青色とクリーム色に施された各停車両用の車両を「青胴車」、オレンジとクリーム色に施された急行用車両を「赤胴車」とファンを中心に呼ばれていました。
しかしその後、急行用車両はオレンジ、各停車両用の車両は青色を基調としつつ、「赤胴車」「青胴車」の頃とは違う塗り分けが採用されたこともあり、「赤胴車」「青胴車」は順次その数を減らしていきました。

「赤胴車」については2020年6月に、青胴車についてはつい先頃運行を終了したわけで、懐かしい阪神カラーの車両は見納め…と思いきや、ここにきて「赤胴車」デザインの復活が発表されました。

しかもこの「復活」、一編成のみの特別塗装といった類いのものではなく、在籍する8000系全てに「赤胴車」のデザインを施すというのが、これまた注目の内容であります。

まさかの赤胴車の復元、しかも「全編成」という驚くべき内容。
現在の新しい塗装の方が、今後レアとなる珍しい現象が今後出てくることとなります。

手元の写真を調べますと、運良く「赤胴車」「現行」の両方の8000系を撮影していますが、機会があれば、現行の8000系の写真も、もう少し記録しておきたいな、と感じたニュースでした。

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▲8000系の「赤胴車」時代(2009年)

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▲現行塗装の8000系。
今後、こちらの塗装の方が貴重になってくるとは、予想だにできませんでした…