JR東日本では、E2系及びE5系新幹線車両の後継となる次期東北新幹線車両の設計に着手することを発表しました。
次期東北新幹線車両(E10系)を開発します|JR東日本
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
今後札幌開業が予定されている東北新幹線ですが、その開業が遅れることとなる一方、E2系及びE5系の置き換え時期が到来する中、今後東北新幹線にどのような車両が投入されるのか、にわかに気になっていたところですが、今回その答えが発表された、といえるでしょう。
形式名は「E10系」。
「E9系」とならなかったのは、既に検測用車両「East i」(イーストアイ)がE926形を名乗っており、これと混同することから飛ばした、と判断するべきでしょう。
E10系の登場により、新幹線の車両号についても一ケタ増え、「E1021-1001」(あくまで架空の例)のように、「E+4桁(型式番号)+4桁(製造番号)」の合計9桁となり、車両番号の表示も特徴的なものになることが考えられます。
それに加え、車両設備を見ますと「TRAIN DESK」を発展させたサービスとして、2列+2列(現在は2列+3列)とし、座席間の仕切り(ディバイタ)を設置するなど、より仕事しやすい座席を提供することなりそうです。
「2列+2列」「仕切りの設置」については、東海道・山陽新幹線で「S Work Pシート」で実施されていますが、それの東北新幹線版が新たに設けられる、というイメージでしょうか。
(参考)
一方、このE10系では「グランクラス」の設置について言及がありませんが、下記日経新聞の記事によりますと、「第1編成の段階では最上級車両「グランクラス」を廃止する。」(同記事、太字下線は管理人による。)と記されており、E10系ではグランクラスが設置されないことが報じられています。
(参考)
東北新幹線に新型「E10系」 JR東日本、30年度に投入 - 日本経済新聞
加えて、最高速度は320km/hと、現行のE5系と同じところから見ると、札幌開業時には、「最高速度360km/h、グランクラス有り」の形式を別途投入し、E10系はあくまで現在のE2系・E5系の運用範囲でこれら両形式を置き換えるために投入される、と見てよさそうです。
E10系が営業運転で乗車できるのは、2030年度内とされていますので、今から早くとも6年後、とのことですが、それまでの間に車両の詳細も徐々に分かってくることでしょうから、今後の続報を期待しておきたいな、と感じたニュースでありました。
次期東北新幹線車両(E10系)を開発します|JR東日本
概要は以下のとおりです。
【車両形式】
E10系新幹線電車
【最高営業運転速度】
320km/h
【編成両数】
10両
【イメージ】
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho03.pdf)より引用)
【主な特徴】
●「TRAIN DESK」を発展させたサービス:
シート配列を2列+2列とし、現在のTRAIN DESKに比べ隣席とのスペースにゆとりを創出
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho03.pdf)より引用)
●荷物輸送に対応した設備:
始発・終着駅以外での積み下ろしも可能とする荷物輸送用ドアの設置
【その他】
・2027年秋以降の車両落成後に各種走行試験を実施し、2030年度内の営業運転開始を目指す。
・今後予定されている札幌開業に伴い運用する車両については、E10系をベースに別途検討。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
今後札幌開業が予定されている東北新幹線ですが、その開業が遅れることとなる一方、E2系及びE5系の置き換え時期が到来する中、今後東北新幹線にどのような車両が投入されるのか、にわかに気になっていたところですが、今回その答えが発表された、といえるでしょう。
形式名は「E10系」。
「E9系」とならなかったのは、既に検測用車両「East i」(イーストアイ)がE926形を名乗っており、これと混同することから飛ばした、と判断するべきでしょう。
E10系の登場により、新幹線の車両号についても一ケタ増え、「E1021-1001」(あくまで架空の例)のように、「E+4桁(型式番号)+4桁(製造番号)」の合計9桁となり、車両番号の表示も特徴的なものになることが考えられます。
それに加え、車両設備を見ますと「TRAIN DESK」を発展させたサービスとして、2列+2列(現在は2列+3列)とし、座席間の仕切り(ディバイタ)を設置するなど、より仕事しやすい座席を提供することなりそうです。
「2列+2列」「仕切りの設置」については、東海道・山陽新幹線で「S Work Pシート」で実施されていますが、それの東北新幹線版が新たに設けられる、というイメージでしょうか。
(参考)
一方、このE10系では「グランクラス」の設置について言及がありませんが、下記日経新聞の記事によりますと、「第1編成の段階では最上級車両「グランクラス」を廃止する。」(同記事、太字下線は管理人による。)と記されており、E10系ではグランクラスが設置されないことが報じられています。
(参考)
東北新幹線に新型「E10系」 JR東日本、30年度に投入 - 日本経済新聞
加えて、最高速度は320km/hと、現行のE5系と同じところから見ると、札幌開業時には、「最高速度360km/h、グランクラス有り」の形式を別途投入し、E10系はあくまで現在のE2系・E5系の運用範囲でこれら両形式を置き換えるために投入される、と見てよさそうです。
E10系が営業運転で乗車できるのは、2030年度内とされていますので、今から早くとも6年後、とのことですが、それまでの間に車両の詳細も徐々に分かってくることでしょうから、今後の続報を期待しておきたいな、と感じたニュースでありました。