和歌山県白浜町の「アドベンチャーワールド」で暮らしているジャイアントパンダ「良浜」「結浜」「彩浜」「楓浜」4頭全てが、中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へと帰国することが、この度同園より発表がありました。
中国への帰国は6月末ごろを予定しているとのことで、帰国後は、国内で飼育されるパンダは上野動物園の2頭のみとなります。
1994年よりパンダ繁殖に取り組んできたアドベンチャーワールドでは、これまでの30年間で合計17頭のパンダが誕生してきました。
もはや「パンダの誕生」が恒例イベントとなるほど、ここ和歌山県に定着してきたパンダですが、4頭全ての帰国発表に、衝撃を受けた方も多かったのではないかと思います。
また、アドベンチャーワールドの地元である白浜町は、温泉とパンダを代表とした観光誘客で成り立っている町でもあることから、その観光の主要コンテンツであるパンダがもう見られなくなれば、同町のみならず、和歌山県全体の観光誘客にとっても大きな影響を受けることは必至でありましょう。
下記報道によれば、アドベンチャーワールドでは繁殖が続けられるよう中国側と協議を進めたいとしており、新たな枠組みでの繁殖研究がスタートすることを願うばかりですが、ともあれ6月下旬以降は、パンダがアドベンチャーワールドで見られなくなることだけは確実であります。
(参考)
和歌山 アドベンチャーワールドのパンダ 4頭すべて中国返還へ | NHK | 和歌山県
さて、アドベンチャーワールドでパンダが見られなくなると、鉄道ファン的に気になるのは、「パンダくろしお」の去就でありましょうか。
2017年8月から運行開始した「パンダくろしお」。
287系特急型電車の前面をパンダの顔に見立てたそのデザインは、登場直後からそれこそ老若男女の注目の的となりました。
(参考)
そして、「パンダくろしお」第2編成は2019年12月から、第3編成となる「パンダくろしお『サステナブルSmileトレイン』」は2020年7月から運行開始し、現在では原則毎日、いずれかの「パンダくろしお」が阪和線やきのくに線で運行されており、「Smileトレイン」の名の通り、それこそ観光客の笑顔を乗せて運行されています。
(参考)
もはや特急「くろしお」の代名詞となった「パンダくろしお」のモチーフである「パンダ」が、白浜からいなくなることは、「パンダくろしお」に注目する鉄道ファンにとっても寝耳に水のニュースで、将来的には「パンダくろしお」が見納めとなる、という可能性も十分あり得るものと思われます。
一方、今回のパンダ中国帰国を受けての「パンダくろしお」の今後の動向については、現在のところ何も発表されていませんので、しばらくは現状のとおり3編成の「パンダくろしお」が走り続けることだけは確かなようです。
とはいえ、「パンダ」を取り巻く環境が変わることを考えると、「パンダくろしお」についても、未来永劫とは限らない、ということだけは、肝に銘じて、記録や乗車に勤しみたいところです。
このブログをよく読まれている方の中には薄々お気づきの方もおられるかも知れませんが、昨年度から頻繁に和歌山県内の出張で、「くろしお」を利用しています。
その際、時間帯の良い「くろしお1号」(和歌山8:48発)に乗車することが多いのですが、時間帯の良さに加え、「くろしお1号」には原則「パンダくろしお」編成が毎日充当されていることもあって、乗車率の高い日も見受けられる列車となっています。
「くろしお1号」に乗車すると、これから白浜でパンダを見るのが楽しみな乗客も多く見られることから、そういった楽しそうな姿にほっこりするとともに、この「パンダくろしお」が和歌山県の観光誘客や、きのくに線の利用促進に大きな役割を果たしていることを実感してきました。
それだけに、今回の発表には個人的にも衝撃を受けた次第でありますが、ともあれ、「パンダ」がいなくなっても、アドベンチャーワールドにはその他多くの動物が飼育されており、それらを見るのでも十分楽しいものでありますので、引き続き多くの観光客に来ていただくとともに、特急「くろしお」も利用し続けて欲しいな、と感じたニュースでありました。
2025年6月末頃に、アドベンチャーワールドで暮らす4頭のジャイアントパンダ「良浜」「結浜」「彩浜」「楓浜」が中国四川省の成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へと帰国することが決まりました。具体的な日程については正式決定後、発表いたします。
— アドベンチャーワールド 公式 (@aws_official) April 24, 2025
▽詳しくはhttps://t.co/VTtwSlQ6Ai
中国への帰国は6月末ごろを予定しているとのことで、帰国後は、国内で飼育されるパンダは上野動物園の2頭のみとなります。
1994年よりパンダ繁殖に取り組んできたアドベンチャーワールドでは、これまでの30年間で合計17頭のパンダが誕生してきました。
もはや「パンダの誕生」が恒例イベントとなるほど、ここ和歌山県に定着してきたパンダですが、4頭全ての帰国発表に、衝撃を受けた方も多かったのではないかと思います。
また、アドベンチャーワールドの地元である白浜町は、温泉とパンダを代表とした観光誘客で成り立っている町でもあることから、その観光の主要コンテンツであるパンダがもう見られなくなれば、同町のみならず、和歌山県全体の観光誘客にとっても大きな影響を受けることは必至でありましょう。
下記報道によれば、アドベンチャーワールドでは繁殖が続けられるよう中国側と協議を進めたいとしており、新たな枠組みでの繁殖研究がスタートすることを願うばかりですが、ともあれ6月下旬以降は、パンダがアドベンチャーワールドで見られなくなることだけは確実であります。
(参考)
和歌山 アドベンチャーワールドのパンダ 4頭すべて中国返還へ | NHK | 和歌山県
▲2020年10月にアドベンチャーワールドを訪問した際に撮影したパンダの写真。
入園客の近くでパンダを間近で見られるアドベンチャーワールドは、家族連れなどは勿論、パンダの愛好家にとっても「聖地」だったに違いありません。
私のような素人であっても、このような生き生きしたパンダの写真が撮影できたわけですので、それが今後見られなくなるのは、非常に痛いものがあります。
さて、アドベンチャーワールドでパンダが見られなくなると、鉄道ファン的に気になるのは、「パンダくろしお」の去就でありましょうか。
2017年8月から運行開始した「パンダくろしお」。
287系特急型電車の前面をパンダの顔に見立てたそのデザインは、登場直後からそれこそ老若男女の注目の的となりました。
(参考)
そして、「パンダくろしお」第2編成は2019年12月から、第3編成となる「パンダくろしお『サステナブルSmileトレイン』」は2020年7月から運行開始し、現在では原則毎日、いずれかの「パンダくろしお」が阪和線やきのくに線で運行されており、「Smileトレイン」の名の通り、それこそ観光客の笑顔を乗せて運行されています。
(参考)
もはや特急「くろしお」の代名詞となった「パンダくろしお」のモチーフである「パンダ」が、白浜からいなくなることは、「パンダくろしお」に注目する鉄道ファンにとっても寝耳に水のニュースで、将来的には「パンダくろしお」が見納めとなる、という可能性も十分あり得るものと思われます。
一方、今回のパンダ中国帰国を受けての「パンダくろしお」の今後の動向については、現在のところ何も発表されていませんので、しばらくは現状のとおり3編成の「パンダくろしお」が走り続けることだけは確かなようです。
とはいえ、「パンダ」を取り巻く環境が変わることを考えると、「パンダくろしお」についても、未来永劫とは限らない、ということだけは、肝に銘じて、記録や乗車に勤しみたいところです。
このブログをよく読まれている方の中には薄々お気づきの方もおられるかも知れませんが、昨年度から頻繁に和歌山県内の出張で、「くろしお」を利用しています。
その際、時間帯の良い「くろしお1号」(和歌山8:48発)に乗車することが多いのですが、時間帯の良さに加え、「くろしお1号」には原則「パンダくろしお」編成が毎日充当されていることもあって、乗車率の高い日も見受けられる列車となっています。
「くろしお1号」に乗車すると、これから白浜でパンダを見るのが楽しみな乗客も多く見られることから、そういった楽しそうな姿にほっこりするとともに、この「パンダくろしお」が和歌山県の観光誘客や、きのくに線の利用促進に大きな役割を果たしていることを実感してきました。
それだけに、今回の発表には個人的にも衝撃を受けた次第でありますが、ともあれ、「パンダ」がいなくなっても、アドベンチャーワールドにはその他多くの動物が飼育されており、それらを見るのでも十分楽しいものでありますので、引き続き多くの観光客に来ていただくとともに、特急「くろしお」も利用し続けて欲しいな、と感じたニュースでありました。
▲2017年8月5日、運行開始当日の「パンダくろしお」第1編成を山中渓駅で撮影しました。
初めて実車を見た時には、前面に描かれた「パンダ」のデザインは衝撃を受けました。
(参考)
▲2020年7月23日、これまた運行開始当日に、和泉鳥取駅で撮影した「パンダくろしお『サステナブルSmileトレイン』」。
他の「パンダくろしお」と異なり、「親子」で描かれているのが特徴です。
(参考)
▲日置川橋梁を走る「パンダくろしお」
▲山中渓の桜と「パンダくろしお」も、運行開始後毎シーズン、花見客の注目を集めました。
これからもこういった様子も見ることができるのか、今後の発表に注目したいと思います。