JR西日本の有料着席サービス「うれしート」。
221系の転換クロスシートの一部座席を活用し、おおさか東線・大和路線の快速列車の一部で、2023年10月にサービス開始したところ、割安な価格設定と途中駅からの着席機会の確保ができる点などが利用者に受け入れられたこともあり、順次設定線区や列車が拡大されてきたのは、このブログでもご紹介してきたとおりです。
そして、今年(2025年)3月のダイヤ改正では、JR奈良線(京都〜奈良)において、全ての快速列車(快速、みやこ路快速、区間快速)に「うれしート」が設定されることとなりました。
この結果、JR奈良線では平日土休日関係なく、ほぼ1時間に2本程度「うれしート」が設定されることとなりました。
改正前は平日の朝ラッシュ路のみだったことを考えると「大幅拡大」といえるこのJR奈良線「うれしート」。
実際にその様子を見てみようということで、ゴールデンウィークの合間の平日を利用して乗車してみることにしました。
乗車したのは、奈良8:57発の区間快速京都行きでした。

宇治までは各駅停車であることから、所要時間は約1時間。
本来は観光客の利用も多い「みやこ路快速」、そして特に下り列車の京都駅発車時の取り扱いの様子を見たかったのですが、行程の都合上、今回は奈良発の上り区間快速となります。

▲奈良駅に停車中の221系区間快速。

▲「うれしート」のホーム上表示


▲「うれしート」の特徴である「のれん」。
以前の大和路線「うれしート」の記事でもご紹介したように、扉と通路の目立つ位置にこの「のれん」が掲げられており、一目で「有料エリア」であることが分かるようになっています。
奈良駅を発車した際、「うれしート」に乗車したのは私一人でした。
その後、宇治までの各駅に止まっていきますが、JR小倉から2名「うれしート」に乗車してきました。
宇治からは快速運転となりますが、「うれしート」利用者は、私も含めて3名でありました。

▲六地蔵〜東福寺間の6号車の様子。
元々この区間快速は、6両編成であるため、輸送力に余裕があることに加え、6号車は終点・京都駅の改札や他線への乗り換えに遠いこともあり、無料エリアであっても悠々座ることができます。
ただ、それでも少なからず利用があったということはニーズがあることの証左といったところでしょうか。
結局京都駅には数分遅れで到着しました。

▲到着した編成は、折り返しでみやこ路快速奈良行きとなります。
奈良線の場合、うれしートは上り・下り列車ともに最後尾となりますが、京都駅では、下り列車の最後尾が出口や乗り換え通路に近く、常に混雑しています。
そんな中、「うれしート」が最後尾に位置していることで、そもそも気づかずに指定券無しで乗ってしまう乗客(特に訪日外国人旅行者)を、折り返しの合間に多く見かけました。

▲京都駅で停車中の、みやこ路快速奈良行き。
最後尾が「うれしート」である一方、改札口や乗り換え通路に近いこともあり、「うれしート」に気づかず座ってしまう人を、少なからず見かけました。
「のれん」等で十分周知はしているとは思うのですが、そもそも訪日外国人旅行者はそれに気づいてもいないようですので、更に効果的な案内が必要なのではないか、と感じました。
ともあれ、今年3月のダイヤ改正で大幅に増加したJR奈良線「うれしート」に乗車することができました。
平日の10時前到着の列車で、朝ラッシュが終わった時間帯でもありましたが、それでも少なからず利用があったのは確かでした。
他の時間帯に乗車すれば、もう少し利用者も多いのかな、とも感じました。
一方で、300円で座席確保ができる「うれしート」、JR奈良線のような観光と通勤・通学のどちらの需要も旺盛な線区では、より利用者を開拓できる余地があるのではないか、と素人ながらに感じました。
そのためには、例えば、事前かつ途中区間でも座席が確保できる「うれしート」の魅力の伝え方、そして観光客も利用しやすい指定券販売の仕組みを考えていく必要があると感じました。
一方、「うれしート」利用者が納得して料金を払って利用できるよう、一般客の誤乗を最大限防ぐ案内も必要と感じました。
特に、利用者が多く、かつ乗り換え階段や改札口が「うれしート」設定位置に近い京都発の下り列車での、有料区間であることの周知は、より積極的に実施していく必要があるとも感じています。
ともあれ、今回JR奈良線の様子をご紹介した「うれしート」ですが、今後も他線区の「うれしート」を乗り比べて、当ブログでご紹介していければと思っています。
221系の転換クロスシートの一部座席を活用し、おおさか東線・大和路線の快速列車の一部で、2023年10月にサービス開始したところ、割安な価格設定と途中駅からの着席機会の確保ができる点などが利用者に受け入れられたこともあり、順次設定線区や列車が拡大されてきたのは、このブログでもご紹介してきたとおりです。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR西日本】大和路線・おおさか東線快速に有料座席サービス「快速 うれしート」導入(2023.10.23〜)
阪和線の沿線から : 【JR西日本(近畿エリア)】2024年3月16日ダイヤ改正実施。有料座席サービス拡大など実施
阪和線の沿線から : 【JR西日本】有料座席サービス「うれしート」大拡大。JR神戸線、奈良線に加え、広島地区でも新規設定(2024.10.5〜)
そして、今年(2025年)3月のダイヤ改正では、JR奈良線(京都〜奈良)において、全ての快速列車(快速、みやこ路快速、区間快速)に「うれしート」が設定されることとなりました。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR西日本(近畿エリア)】2025年3月15日(土)ダイヤ改正実施。万博アクセス「エキスポライナー」に加え、「らくラクやまと」「こうのとり」停車駅拡大等実施
この結果、JR奈良線では平日土休日関係なく、ほぼ1時間に2本程度「うれしート」が設定されることとなりました。
改正前は平日の朝ラッシュ路のみだったことを考えると「大幅拡大」といえるこのJR奈良線「うれしート」。
実際にその様子を見てみようということで、ゴールデンウィークの合間の平日を利用して乗車してみることにしました。
乗車したのは、奈良8:57発の区間快速京都行きでした。

宇治までは各駅停車であることから、所要時間は約1時間。
本来は観光客の利用も多い「みやこ路快速」、そして特に下り列車の京都駅発車時の取り扱いの様子を見たかったのですが、行程の都合上、今回は奈良発の上り区間快速となります。

▲奈良駅に停車中の221系区間快速。

▲「うれしート」のホーム上表示


▲「うれしート」の特徴である「のれん」。
以前の大和路線「うれしート」の記事でもご紹介したように、扉と通路の目立つ位置にこの「のれん」が掲げられており、一目で「有料エリア」であることが分かるようになっています。
奈良駅を発車した際、「うれしート」に乗車したのは私一人でした。
その後、宇治までの各駅に止まっていきますが、JR小倉から2名「うれしート」に乗車してきました。
宇治からは快速運転となりますが、「うれしート」利用者は、私も含めて3名でありました。

▲六地蔵〜東福寺間の6号車の様子。
元々この区間快速は、6両編成であるため、輸送力に余裕があることに加え、6号車は終点・京都駅の改札や他線への乗り換えに遠いこともあり、無料エリアであっても悠々座ることができます。
ただ、それでも少なからず利用があったということはニーズがあることの証左といったところでしょうか。
結局京都駅には数分遅れで到着しました。

▲到着した編成は、折り返しでみやこ路快速奈良行きとなります。
奈良線の場合、うれしートは上り・下り列車ともに最後尾となりますが、京都駅では、下り列車の最後尾が出口や乗り換え通路に近く、常に混雑しています。
そんな中、「うれしート」が最後尾に位置していることで、そもそも気づかずに指定券無しで乗ってしまう乗客(特に訪日外国人旅行者)を、折り返しの合間に多く見かけました。

▲京都駅で停車中の、みやこ路快速奈良行き。
最後尾が「うれしート」である一方、改札口や乗り換え通路に近いこともあり、「うれしート」に気づかず座ってしまう人を、少なからず見かけました。
「のれん」等で十分周知はしているとは思うのですが、そもそも訪日外国人旅行者はそれに気づいてもいないようですので、更に効果的な案内が必要なのではないか、と感じました。
ともあれ、今年3月のダイヤ改正で大幅に増加したJR奈良線「うれしート」に乗車することができました。
平日の10時前到着の列車で、朝ラッシュが終わった時間帯でもありましたが、それでも少なからず利用があったのは確かでした。
他の時間帯に乗車すれば、もう少し利用者も多いのかな、とも感じました。
一方で、300円で座席確保ができる「うれしート」、JR奈良線のような観光と通勤・通学のどちらの需要も旺盛な線区では、より利用者を開拓できる余地があるのではないか、と素人ながらに感じました。
そのためには、例えば、事前かつ途中区間でも座席が確保できる「うれしート」の魅力の伝え方、そして観光客も利用しやすい指定券販売の仕組みを考えていく必要があると感じました。
一方、「うれしート」利用者が納得して料金を払って利用できるよう、一般客の誤乗を最大限防ぐ案内も必要と感じました。
特に、利用者が多く、かつ乗り換え階段や改札口が「うれしート」設定位置に近い京都発の下り列車での、有料区間であることの周知は、より積極的に実施していく必要があるとも感じています。
ともあれ、今回JR奈良線の様子をご紹介した「うれしート」ですが、今後も他線区の「うれしート」を乗り比べて、当ブログでご紹介していければと思っています。