南海電鉄では、現在橋本〜極楽橋間で運行している「天空」に代わる新たな観光列車の導入を発表しました。

新たな観光列車を2025年度末に運行開始予定 | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【運行開始予定】
2025年度末

【運行区間】
難波〜極楽橋間

【車両編成】
4両編成

【車内概要】
2025051521-11-071
2025051521-11-231
2025051521-11-411
(いずれも上記発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/250515_1.pdf)より引用)

【その他概要】
・現在運行中の観光列車「天空」(橋本〜極楽橋間)に代わり運行
・アテンダントによる対応や、地元の食材を使用した食事を提供
・新観光列車の導入に伴い、付加価値に見合った料金設定を検討


詳細は、上記発表資料をご覧ください。


既に南海電鉄では、2023年10月の運賃値上げ時に伴い発表した今後の設備投資計画において、新たな観光列車の導入を発表していました。
(参考)


今回、その導入時期及び運行区間、内装が発表されました。

導入時期は2025年度末ということですので、あと1年もしないうちにこの新しい観光列車が高野線で見られることとなりそうです。

そして運行区間ですが、「高野山へのアクセス手段としてだけでなく「乗車すること」自体を目的化できるサービスの提供を追求」することから、高野線に拘らない運行区間を設定する可能性もありましたが、今回の発表では、運行区間を「難波〜極楽橋」とすることで、高野山へのアクセスを主体に置いた列車となりそうです。

そして今回、新たに発表された内装ですが、現在の「天空」に設置されている窓向きの座席(橋本以南で山々の風景が望める)も引き続き設置される一方、地元の食材を用いた食事を提供するなど、これまでの「天空」に無い新たなサービスも実施することが明らかとなっています。

一方、この新たな観光列車導入に併せて、「付加価値に見合った料金設定」を行うこととしており、その料金設定がどのようになるのか、というのも気になるところです。

現在、南海電鉄では、特急「ラピート」の「スーパーシート」に「特別車両料金」として210円が設定されていますが、今回の観光列車では、それ以上の料金が設定されることになるかと思われます。


今回の発表は上述のとおり、今後続報があるとのことですが、気になる点は色々あります。
●名称
(現在の「こうや」とは全く異なる名称をとなるか?)

●使用車両
(改造車で投入するとすれば、種車は2000系になるか?)

●ダイヤ
(観光客主体のため、難波朝発・極楽橋午後発になるか?)

●既存の特急「こうや」の処遇
(特急「こうや」に使用されている30000系をこの新型観光列車に置き換えるのか?)

ぱっと思いついたくらいでも、これくらいは今後発表されそうですが、それだけに今後の発表も楽しみにしたいと思います。

南海、2025年度末に「新たな観光列車」高野線へ投入 「天空」に代わる「高級感あふれる列車」 - 鉄道コム