京成電鉄では、現在上野〜成田空港間で運行している「スカイライナー」に加え、押上〜成田空港間で新型有料特急を運行することを発表しました。

押上〜成田空港間を運行する新型有料特急を導入します|お知らせ・ニュースリリース|京成電鉄

概要は以下のとおりです。
【運行区間】
押上〜成田空港

【運行開始予定】
2028年度

詳細は、上記発表資料をご覧ください。



冒頭に記したとおり、現在京成電鉄では成田空港アクセスの有料特急として、上野〜成田空港間で「スカイライナー」を運行しています。

一方、このスカイライナーは、一部列車が青砥と新鎌ヶ谷に停車してはいるものの、基本的に上野・日暮里と成田空港を直通する運行体系となっています。

一方、東京メトロ半蔵門線の延伸や東京スカイツリーの開業により、押上駅の拠点性が高まっていることから、押上から成田空港への直通アクセスの充実は利用者からも要望が高かったものと思われます。

現在は、料金不要(運賃のみ)のアクセス特急が運行されていますが、観光客の利用も多いこの区間でありますので、今回有料特急が設定されることは、利用者にとっても喜ばしい話と思われます。

一方、この発表に先んじて発表された京成電鉄の中期経営計画「D2プラン」では次期スカイライナーの車両の検討についても言及されており、現在8両編成のスカイライナーについて、長編成化を含めた輸送力増強を検討してくこととしています。

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▲京成電鉄中期経営計画における「空港アクセス強化の推進」
(同社発表資料(https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS01810/ee7af440/4014/40b9/b2dc/93cb1a4cced2/140120250520559506.pdf)より引用)


この数年で、京成電鉄の成田空港アクセスの姿が、大きく変わることが分かる計画となっています。

なお、2010年に運行した現行「スカイライナー」(二代目AE形)も運行開始後既に15年となっています。
コロナ禍で一時的に利用客が激減したことがありましたが、その後は訪日外国人旅行者の急激な回復・増加もあり、目一杯の輸送を行っている状況といえます。

また、これまでのスカイライナーが概ね20年程度で置き換えられていることを考えると、今回の中期経営計画で置き換え検討の話が出てくるのも、妥当なタイミングとも思えます。
(参考)
初代AE形:1973年営業運転開始、1993年営業運転終了
AE100形:1990年営業運転開始、2015年営業運転終了


「スカイライナー」と押上発着の有料特急列車と、これから大きく変わる京成電鉄の成田空港アクセスの動向に、今後も注目していきたいな、と感じたニュースでありました。



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先日、空港第2ビル→京成上野間で「スカイライナー」に乗車しました。
成田空港発が9時台ということで、まだ空港への発着便数がそう多くない時間帯でありますが、それでも高い乗車率でありました。
そう考えると「長編成化」を目指すのは当然の流れにも感じました。
(写真は、丁度逆方向に到着した、成田空港行き「スカイライナー」です。)



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