福岡県を拠点とする西日本新聞の報じるところによれば、JR九州が、筑肥線の筑前前原〜西唐津間の車両の一部につき、東京臨海高速鉄道(りんかい線)の車両に置き換えることが分かったとのことです。

【独自】JR筑肥線、旧国鉄時代の老朽車両を置き換え 東京臨海高速鉄道から2両購入|【西日本新聞me】

現在、JR筑肥線の姪浜〜西唐津間では、民営化後導入された303系、305系に加え、国鉄時代から運行されている103系が運行されています。
このうち103系については、既に博多〜筑前前原からの運行からは撤退しており、専ら3両編成で末端区間である筑前前原〜西唐津で運用されている状況です。

下記記事でご紹介したように、この筑肥線103系については、デビュー当時にまとっていた、水色と白色の「国鉄色」リバイバル塗装が一昨年より実施されています。
(参考)


この筑肥線103系も相当老朽化が進んでいる中、このリバイバル塗装も含めて今後の動向が注目されていたところでありますが、今回遠くの東京臨海高速鉄道(りんかい線)の車両を譲り受けるという、ファンの予想を大きく超える車両の動きが見られることとなりそうです。

当のりんかい線では、新型車両71-000形を2025年下期から導入し、2027年度上期には全8編成80両を導入する計画を既に発表しています。
(参考)
りんかい線に新型車両 71-000 形を導入します|東京臨海高速鉄道

置き換え対象となる70-000形は、同線の延伸に応じ、1996年から2004年にかけて製造されました。
初期の車両は製造後30年経過している一方、末期に導入された車両は20年程度の使用のため、車両によっては他社への譲渡もあり得る状況だと思われますが、それがまさかのJR九州筑肥線、とは個人的には非常に想定外に感じました。


現在の70-000形は、ステンレスの銀色車体に、水色と緑色の帯を配したデザインとなっていますが、これがJR九州に譲渡された後、どのようなデザインに化けるのか、楽しみにしておきたいところであります。

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▲JR九州に譲渡され、筑肥線に投入されることが報じられた東京臨海高速鉄道70-000形。
九州の地で、どのような姿で再見となるか、ファンならずとも楽しみといえるでしょう。

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▲東京臨海高速鉄道70-000形の譲渡により置き換えが予定されているJR九州筑肥線103系。
現在は2編成が、デビュー当時の国鉄色が施されていますが、一方でこのJR九州カラーの編成も現存していますが、これらの風景も見納めになりそうですね。




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