10月13日の閉幕まであと1ヶ月を切った大阪・関西万博。
その万博へのアクセスとして、多くの来場者が利用している大阪メトロ中央線ですが、この中央線のコスモスクエア〜夢洲間には、90円の加算運賃が設定されています。
(参考)


この加算運賃は、開業に伴う設備投資費用の一部について、開業区間(コスモスクエア〜夢洲間)の利用者にも負担する目的で設定されており、近年の新規開業区間では多く採用されています。
(近年の採用例)



この加算運賃による設備投資額の回収状況については、加算運賃を設定している各事業者がWebサイトで公表しており、回収まであとどれくらいかかるのかが、一般利用者からも用意に分かるようになっています。

今回設定された大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間についても、2024年度末時点における加算運賃による回収状況が発表されていますので、ご紹介します。

大阪市高速電気軌道株式会社の加算運賃について|大阪メトロ

上記によれば、回収状況は以下のとおりです。
設備投資額(A):4,915百万円
施設使用料・支払利子等(B):142百万円
加算運賃収入(C):71百万円
基本運賃収入からの回収額(D):13百万円
年度末累計額による回収率(C+D)÷(A+B)×100:1.7%


ご覧のとおり、2024年度末の回収率は1.7%となっています。

一見少ないように感じますが、それも道理で、当区間が開業したのは1月19日(日)と、年度末近くであるのに加え、万博開幕前までは専ら工事関係者による利用が主となっていました。
勿論、万博開幕が近づくにつれ、会場のスタッフの利用も増えてきたこともあるので、そう考えると僅か2ヶ月、しかも万博開幕前で既に1.7%とは、意外に回収が進んでいるようにも感じました。

設備投資額49億円を回収するには、やはり万博期間中の加算運賃収入がポイントになろうかと思いますが、この点、大阪メトロの加算運賃設定申請の際、国土交通省鉄道局が運輸審議会において説明に用いた資料によると、万博期間中を含む加算運賃収入を約23億円と見込んでいます。
(参考)
大阪市高速電気軌道株式会社における加算運賃設定申請について|令和6年2月15日国土交通省鉄道局

言わば、万博期間中を含む2025年度の加算運賃収入だけで、設備投資額の半分弱を回収する、というもののようです。
それだけ万博での利用者で回収が進むことが分かりますが、一方で、翌年度の2026年度の加算運賃収入は8,500万円、2027年度は1億2,100万円と、回収ペースが一気に低下するのも分かります。
(参考)
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▲運輸審議会における大阪メトロ中央線加算運賃設定における説明資料
(上記国土交通省Webサイトより引用、赤枠は管理人による。)


今後回収が進むとすれば、やはり大阪IRの本格開業まで待たないといけないことが、この数値からも明らかですが、ともあれ、今回の万博で、中央線の設備投資額等の回収がどこまで進むのか、楽しみにしておきたいな、とも感じた情報でした。

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▲開業間もない大阪メトロ中央線・夢洲駅(2025年2月5日撮影)
この時点では、万博開会前で、工事等の万博関係者が主に利用していました。
2ヶ月間という短い期間ですが、既に加算運賃による回収が少しは進んでいることが判明しました。
万博が開催され、数多くの乗客が利用した2025年度には、どこまで回収が進むのか、注目しておきたいと思います。


(参考)
加算運賃いつなくなるの? 2025年再計算Ver. | 旅するマネージャーのブログ



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