JR西日本が2023年10月に導入した「うれしート」は、その設定の柔軟さが相まって、様々な路線・時間帯に拡大し続けており、導入丸2年となるこの10月14日には、阪和線と学研都市線・JR東西線でも新たに「うれしート」のサービスが開始されました。
(参考)
特に学研都市線・JR東西線の「うれしート」は、初めてとなる「ロングシート車両への設定」となることから、発表当時は「ロングシートに有料で着席させるのか?」という批判もあったように記憶しています。
しかし一方で、「うれしート」は「のれん」1枚で既存車両に柔軟に設定し、きめ細かい着席ニーズに対応するのが主眼であることを考えると、ロングシートであろうがなかろうが、その線区に有料着席サービスのニーズがあるのかどうか、という一点に尽きるのではないかと思います。
要は、「有料着席サービスのニーズがあるのなら、ロングシートだろうが転換クロスシートであろうが利用する」という考えです。
一部界隈で物議を醸したこの「ロングシート」の「うれしート」。
サービス開始から一週間となった本日(10月22日)、JR東西線・学研都市線の「うれしート」に乗車してみることにしました。
乗車したのは、尼崎17:01発の快速木津行きです。
発車案内表示にも「うれしート」設定の旨が表記されています。


16時59分に尼崎駅に到着しました。
2分間の停車時間の間に、色々撮影してみます。

▲快速木津行き

▲うれしート乗車位置。
○印の乗車位置に「うれしート」は、他線区では見られなかった光景です。

▲321系と「うれしート」各種表記

▲他の「うれしート」設定列車同様、「のれん」で区分けされています。

▲座席番号は荷棚に表記されています。
1A〜6A、1D〜6Dの全12席が設定されています。
17時1分、尼崎駅を発車します。

▲尼崎駅発車直後の様子
流石に尼崎発車時点では「うれしート」の乗客は私一人でした。

▲車内から見た「のれん」
尼崎駅では私一人だったこの「うれしート」ですが、御幣島(みてじま)で1名、大阪天満宮で2名、そして京橋で4名乗車し、合計8名で京橋駅を発車しました。

▲京橋駅発車後の車内の様子。
「のれん」の手前側が「うれしート」のゾーンです。
京橋17時21分発と、夕方のラッシュには若干早い時間ではありますが、それでも「うれしート」には合計8名が乗車していました。
今回は、最も利用が多い京橋→放出(はなてん)間での「うれしート」の状況を観察するため、次の放出で早速下車しました。

▲放出駅・学研都市線ホームに貼られた「うれしート」ステッカー。
ここ放出駅に関しては、既におおさか東線で「うれしート」が導入されていますが、今回の学研都市線での導入により、双方のホームに「うれしート」設定列車が来ることになりました。
以上が、JR東西線・学研都市線の「うれしート」乗車の様子でした。
当線区に「うれしート」が導入されてまだ1週間ですが、そもそも他線区でも「うれしート」が実施されてきたこともあってか、「のれん」を見て自由席ゾーンに向かう乗客も多くみられました。
また「うれしート」利用者も、鉄道ファンと見受けられる利用者は他にみかけず、日頃の通勤利用者等が「勝手知ったる」様子で利用しているのが印象的でした。
まだ学研都市線・JR東西線で「うれしート」サービスが開始されてからまだ一週間しか経っていないのに、一定程度定着しているようですので、今後の時間帯拡大が期待できそうです。
一方、サービス開始前には懸念(というか批判)されていた「ロングシート」の「うれしート」に関しては、同乗していた利用者が、戸惑うこと無く着席していたという点が、全ての答えだと思いました。
即ち「いつもの路線の、途中の駅からでも座れる」ことが有料であることの価値であるわけで、それが叶うのであれば、ロングシートであろうが利用者に支持されている、というところでしょうか。
単に「しんどいから楽したい」だけでなく、大きな荷物を持っていたり、怪我や体調がすぐれない、こどもと一緒、等々、「どうしても座りたい」ケースというのは、思っている以上に多く存在するのではないかと思います。
そういった多様なニーズに、きめ細かく対応できる、「魔法」のようなサービスが、この「うれしート」だと思うのです。
そのサービスに救われた人もいてると思いますし、拡大すれば救われる人が更に増えるのは確実だと思うのですが、「ロングシート」の「うれしート」が割と受け入れられている現状を見るにつけ、今後の拡大も望み大かな、と感じました。
現在の学研都市線では、この「うれしート」は数本程度で、しかも朝夕の混雑が激しい時間帯を避けています。
勿論、同線区では始めての導入だけに、試験的な意味合いもあり、このような時間設定になっているかと思いますので、より多くの乗客が利用すれば、更なる時間帯拡大にも期待が持てるのではないか、と思いました。
想像以上に定着している感のあった学研都市線「うれしート」。
今後の展開を期待したいな、と感じた乗車でありました。
(参考)
特に学研都市線・JR東西線の「うれしート」は、初めてとなる「ロングシート車両への設定」となることから、発表当時は「ロングシートに有料で着席させるのか?」という批判もあったように記憶しています。
しかし一方で、「うれしート」は「のれん」1枚で既存車両に柔軟に設定し、きめ細かい着席ニーズに対応するのが主眼であることを考えると、ロングシートであろうがなかろうが、その線区に有料着席サービスのニーズがあるのかどうか、という一点に尽きるのではないかと思います。
要は、「有料着席サービスのニーズがあるのなら、ロングシートだろうが転換クロスシートであろうが利用する」という考えです。
一部界隈で物議を醸したこの「ロングシート」の「うれしート」。
サービス開始から一週間となった本日(10月22日)、JR東西線・学研都市線の「うれしート」に乗車してみることにしました。
乗車したのは、尼崎17:01発の快速木津行きです。
発車案内表示にも「うれしート」設定の旨が表記されています。


16時59分に尼崎駅に到着しました。
2分間の停車時間の間に、色々撮影してみます。

▲快速木津行き

▲うれしート乗車位置。
○印の乗車位置に「うれしート」は、他線区では見られなかった光景です。

▲321系と「うれしート」各種表記

▲他の「うれしート」設定列車同様、「のれん」で区分けされています。

▲座席番号は荷棚に表記されています。
1A〜6A、1D〜6Dの全12席が設定されています。
17時1分、尼崎駅を発車します。

▲尼崎駅発車直後の様子
流石に尼崎発車時点では「うれしート」の乗客は私一人でした。

▲車内から見た「のれん」
尼崎駅では私一人だったこの「うれしート」ですが、御幣島(みてじま)で1名、大阪天満宮で2名、そして京橋で4名乗車し、合計8名で京橋駅を発車しました。

▲京橋駅発車後の車内の様子。
「のれん」の手前側が「うれしート」のゾーンです。
京橋17時21分発と、夕方のラッシュには若干早い時間ではありますが、それでも「うれしート」には合計8名が乗車していました。
今回は、最も利用が多い京橋→放出(はなてん)間での「うれしート」の状況を観察するため、次の放出で早速下車しました。

▲放出駅・学研都市線ホームに貼られた「うれしート」ステッカー。
ここ放出駅に関しては、既におおさか東線で「うれしート」が導入されていますが、今回の学研都市線での導入により、双方のホームに「うれしート」設定列車が来ることになりました。
以上が、JR東西線・学研都市線の「うれしート」乗車の様子でした。
当線区に「うれしート」が導入されてまだ1週間ですが、そもそも他線区でも「うれしート」が実施されてきたこともあってか、「のれん」を見て自由席ゾーンに向かう乗客も多くみられました。
また「うれしート」利用者も、鉄道ファンと見受けられる利用者は他にみかけず、日頃の通勤利用者等が「勝手知ったる」様子で利用しているのが印象的でした。
まだ学研都市線・JR東西線で「うれしート」サービスが開始されてからまだ一週間しか経っていないのに、一定程度定着しているようですので、今後の時間帯拡大が期待できそうです。
一方、サービス開始前には懸念(というか批判)されていた「ロングシート」の「うれしート」に関しては、同乗していた利用者が、戸惑うこと無く着席していたという点が、全ての答えだと思いました。
即ち「いつもの路線の、途中の駅からでも座れる」ことが有料であることの価値であるわけで、それが叶うのであれば、ロングシートであろうが利用者に支持されている、というところでしょうか。
単に「しんどいから楽したい」だけでなく、大きな荷物を持っていたり、怪我や体調がすぐれない、こどもと一緒、等々、「どうしても座りたい」ケースというのは、思っている以上に多く存在するのではないかと思います。
そういった多様なニーズに、きめ細かく対応できる、「魔法」のようなサービスが、この「うれしート」だと思うのです。
そのサービスに救われた人もいてると思いますし、拡大すれば救われる人が更に増えるのは確実だと思うのですが、「ロングシート」の「うれしート」が割と受け入れられている現状を見るにつけ、今後の拡大も望み大かな、と感じました。
現在の学研都市線では、この「うれしート」は数本程度で、しかも朝夕の混雑が激しい時間帯を避けています。
勿論、同線区では始めての導入だけに、試験的な意味合いもあり、このような時間設定になっているかと思いますので、より多くの乗客が利用すれば、更なる時間帯拡大にも期待が持てるのではないか、と思いました。
想像以上に定着している感のあった学研都市線「うれしート」。
今後の展開を期待したいな、と感じた乗車でありました。








