JR西日本では、回送列車の牽引や車両の入換作業に使用している機関車等の更新時期を向かえていることから、新たにハイブリッド方式の事業用車を導入することを発表しました。
新型事業用車およびバラスト散布車の導入について:JR西日本

事業用車の概要は以下のとおりです。

【概要】
・電気式気動車(ハイブリッド式)
・投入両数 8両(1両×8編成)
・新型バラスト散布車の牽引の他、回送列車の牽引及び車両入換作業等に使用
・一部車両は、嵯峨野観光鉄道の予備機として使用

【車両の特徴】
・電気式気動車(ハイブリッド方式)の採用により、電車・気動車のシステムが共通化されることで、車両メンテナンスの効率が期待される
・従来の機関車・貨車扱いを解消することで、運用効率の改善が期待される

【導入時期】
・2027年春以降順次

【イメージ】
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/251022_00_press_ballastsanpusya_2.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧ください。



国鉄からJR旅客各社に引き継がれた各種の機関車も、老朽化により置き換えの時期が来ていますが、既に旅客各社から客車列車がほぼ無くなっていることも踏まえ、電車・気動車扱いの事業用車に置き換えられてきています。
(参考)



今回、JR西日本から発表された新たな事業用車は、これまで主にDD51形ディーゼル機関車が担ってきたバラスト散布や回送車両の牽引を置き換える車両であります。
機関車から電車・気動車として置き換えること自体は、これまで他社でも事例があったのですが、今回ファンの注目を集めたのは、その車両デザインでしょうか。

塗装はオレンジとグレーの塗り分けに白い帯、そして前面は貫通扉を配したスクエアなスタイルは、かつて国鉄時代に活躍した「DF50形ディーゼル機関車」を想起したファンも多かったのではないのでしょうか。

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上記画像は、かつて交通科学博物館に展示されていたDF50形(右側)です。

こう見ると、やはり今回の事業用車、DF50形の再来、と捉えても良さそうなほど似ている、といえるでしょうか。

この事業用車が、色々な車両を牽引する姿がもう数年すれば見られますので、それも楽しみにしつつ、置き換えられるDD51形等の動きにも注目していきたいな、と感じたニュースでした。

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▲和歌山駅に停車中のDD51形ディーゼル機関車(2020年7月撮影)

このように、バラスト散布車を牽引して運用していますが、この姿も今後この新たに導入される、DF50形似の新型車両に置き換えられることになります。




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