きのくに線の新宮・白浜間では、同区間の利用促進を図るために、自治体やJR西日本、和歌山大学で構成する「紀勢本線活性化促進協議会　新宮白浜区間部会」（以下、「新宮白浜区間」といいます。）を組織していますが、昨日（11月4日）より、特急「くろしお」1往復を、月曜日から木曜日に1往復増便することとしました。
（参考）



下記各メディアの報道によりますと、初日の特急「くろしお5号」では、和歌山県の宮��知事やJR西日本の富澤支社長がテープカットを行ったとのことです。
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今回増発される特急「くろしお5号」と「くろしお30号」は、いずれも観光にもビジネスにも良い時間帯に運行される列車で、曜日による増減が国内客ほど多くないと考えられるインバウンド（訪日外国人旅行者）が多い同区間では、逆にこれまで週末のみの運行だったのが不思議な感じさえもしますが、ともあれこの増便により、これまで取り逃していた旅行者や、ビジネス利用者が定着することで、同区間の存続に繋がればいいな、と思っています。


また同日（11月4日）より、「WESTERポイントバック」と称して、新宮〜白浜間の特急停車駅から乗車し、新宮〜白浜間を含む乗車の場合に、運賃の10％相当分を還元するキャンペーンも実施しています。
（参考）
紀勢本線 新宮〜紀伊勝浦間 WESTERポイント10％還元キャンペーン（2025年11月4日〜） - 鉄道コム


紀勢本線の新宮・白浜間は、2024年度の輸送密度は960人/日と、1,000人を下回る水準が続いていますが、一方でこのような積極的な利用促進を図ることで、この数値が少しでも上向き、観光客や地元住民が必要とする鉄道路線として存続していくといいな、と思っています。

私自身も、この新宮白浜間は、時折仕事でも利用するのですが、やはり自分で運転しないことや、列車内で様々な作業ができることが、仕事の面でも有り難く感じています。
今回増発される列車では、特に新宮や紀伊勝浦での用事にも利用できるダイヤですので、機会を見つけて積極的に利用していきたいと思っています。

また、この「くろしお5号」「くろしお30号」に使用される車両は283系「オーシャンアロー」です。
優美な海岸線を走る「オーシャンアロー」が、月曜日〜木曜日にも1往復、乗車や撮影のチャンスが増える訳ですから、鉄道ファンにとっても注目の増発、といえるでしょう。

撮影は勿論ですが、この区間が引き続き存続するためには、撮影だけでなく「乗車」も必要かと思いますので、たまには撮影行にも「くろしお」を利用していただきたいな（せめて「くろしお」を利用して現地はレンタカー）、とファンの一人としても切に願う次第です。

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▲今回月曜日から木曜日に増便される「くろしお5号」「くろしお30号」に充当されるのは、上記画像の283系「オーシャンアロー」です。
ファンの人気も高い「オーシャンアロー」、特にパノラマグリーン車から眺める展望は、他の列車では味わえない魅力が詰まっています。
その乗車チャンスが純粋に増える訳ですから、ファンとしてもこれを有効活用しない手はないと思います。
増発期間は、今年度末（来年度の補助事業が活用できれば期間延長）となりますので、忘れずにチェック、ですね。