京成電鉄では、成田空港の中長期的な需要拡大に対応するため、輸送力の増強や更なる利用者の利便性向上に取り組んでいますが、この度新型有料特急車両のデザインイメージの一部を公開するとともに、成田空港周辺(成田湯川駅〜成田空港駅)の単線区間の複線化に合わせ、成田スカイアクセスの複々線化の検討に着手することを発表しました。

成田空港アクセスの更なる強化に取り組みます|お知らせ・ニュースリリース|京成電鉄

概要は以下のとおりです。
【新型有料特急車両デザイン】
・2028年度の運行開始予定。

・新型有料特急の運行開始により、押上駅から空港第2ビル駅までの所要時間は、現行のアクセス特急の概ね50分台から最速30分台に大幅に短縮

・外観デザイン(一部)
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【成田スカイアクセス新線整備(複々線化)計画検討着手】
・成田空港周辺(成田湯川駅〜成田空港駅)の単線区間の複線化に合わせ、スカイライナー及び新型有料特急専用の新線(複々線)を整備し、線路容量を拡大。

・新線整備(複々線化区間):
新鎌ヶ谷駅〜印旛日本医大前駅(約20km)
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・整備効果(例):
都心と成田空港間の所要時間短縮を実現
スカイライナー:
日暮里〜空港第2ビル間で、現行の最速36分→30分台前半

新型有料特急(2028年度運行開始予定):
押上駅〜空港第2ビル駅間で、最速30分台前半→20分台後半

(画像はいずれも上記発表資料(https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/9xOVGyxA.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧ください。



かつて「都心から遠い」と言われてきた成田空港ですが、現在「スカイライナー」が走る「成田スカイアクセス線」が整備され、かなり高速化が図られましたが、その後訪日外国人旅行者が増加し、「スカイライナー」の輸送力も、時間帯によっては逼迫している状況もあるようです。

今後更に訪日外国人旅行者が増加するとなれば、輸送力の増強は避けられせんが、今回京成では、「成田スカイアクセス線の複々線化」という、壮大な計画を検討していくことを発表しました。

現在、成田湯川〜成田空港間が単線となっており、輸送力とスピードアップに限界があるため、この区間の複線化に併せて、途中区間の新鎌ヶ谷〜印旛日本医大間を複々線化し、列車本数を増加させるとともにスピードアップを図るというものです。


今回の発表では、スピードアップは勿論ですが、特に列車本数の拡大に主眼が置かれているのかな、と感じました。

今後人口減少が続く我が国では、沿線利用者の増加による複々線化、というのはもう今後無いだろう、と思っていたのですが、まさか訪日外国人旅行者の増加による複々線化というのは、全く想像していなかっただけに、人口減少でどちらかと言えばダウンサイジング流れが多いなかで、久々の明るい材料、と言えるでしょう。

もっとも、複々線化には多額の費用が必要となることから、そこは慎重に検討することとなりますが、何にせよ、成田空港のアクセスが改善され、我が国がより観光として選ばれる国となることを期待したいな、と感じたニュースでありました。

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▲空港第2ビル駅に停車中の京成「スカイライナー」。
都心と成田空港を最速で結ぶ列車ですが、昨年5月に私が乗車した際も、一本前のスカイライナーは満席で都心に向けて発車していきました。
今後より需要の拡大が見込まれる中、複々線化の検討は差し迫った問題とも感じたニュースでした。