和歌山電鐵では、来る7月1日からの運賃改定(値上げ)の認可申請を行っていました。
(参考)

この度当該改定について申請どおり認可されましたが、これを受け、6月12日付けで実施運賃の変更届出を行ったことを発表しました。

貴志川線の運賃改定(認可および実施)について | 和歌山電鐵
運賃改定のお知らせ | 和歌山電鐵

実施運賃については、先に発表のあったとおりですが、今回の実施運賃で注目は、「1日乗車券」の運賃改定であります。

この1日乗車券は、現在800円となっていますが、これが運賃改定後は1,200円と、400円(50%)の値上げとなります。

普通運賃の改定率(値上げ)が16.1%、通勤定期運賃でも25.4%(上記資料より引用)に比べると、1日乗車券の上げ幅の高さに驚いた方も、多いのではないかと思います。

もっとも、これまでの1日乗車券(800円)は、和歌山〜貴志(片道410円)を単純に往復するだけで元が取れてしまうことから、途中駅で乗り降り自由であることを考慮すると、もう少し価格が高くてもよいのでは、とは薄々感じてはいましたが、まさかここまで大幅に上げるとは、ちょっと想定外に感じました。


ただ、貴志川線については、今や多くの外国人旅行者が猫の駅長を目当てに乗車する、観光路線としての役割もあることから、そういった観光客が、途中の駅でも乗り降りできる1日乗車券に価値を見いだし、新たな価格で購入するようになれば、これまでに無い収益源になるのではないか、とも期待しています。


この和歌山電鐵は、下記記事でご紹介したように、2028年4月を目指して完全上下分離での運行に、和歌山電鐵と、和歌山県、和歌山市、紀の川市の4者で合意しています。
(参考)


完全上下分離となり、鉄道施設は県や市が保有することになるかと思われますが、そこには県民や市民の税金が投じられることになります。
となれば、それを運営する事業者としても、これまで見逃していた収益源を新たに確保する必要があるわけで、そういう意味では今回の1日乗車券の値上げは、持続可能な運行体系に向けての一つの方策、とも考えられるかも知れません。

今回の運賃改定は、10年ぶりの値上げとなりますが、これにより収入の基盤が少しでもしっかりしたものになり、今後の上下分離への移行に向けて、持続的な運営が実現することを期待したいな、と感じたニュースでありました。

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▲桜の時期の大池遊園を通過する和歌山電鐵「たま電車」。
観光客にも人気の「1日乗車券」は、今回の値上げにより、800円から1,200円と、大幅な値上げが実施されます。
とはいえ、和歌山〜貴志間を往復だけでも元が取れてしまう、現在の1日乗車券の価格が安すぎる、という考え方もあるだけに、今回の1日乗車券の値上げがどのように影響していくのか、注視していきたいところであります。




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