京都鉄道博物館は、鉄道ファン的には営業線と接続した展示スペースで、様々な車両が展示されることが興味のある施設ですが、それだけでなく、常設展示されている収蔵車両についても、様々な車両が取りそろえられているのも魅力、といえます。
その収蔵車両のうち、「食堂車」(ビュフェ車含む)に分類される車両は4両存在しています。
そのうちの2両、「スシ28」と「35形」(新幹線)(※)について、通常は公開されていない車内を見学することができましたので、その様子をご紹介したいと思います。
(※)残り2両は、20系客車「ナシ20」と、24系トワイライトエクスプレスの食堂車「スシ24」。
【スシ28形301号車】
スシ28形の見学は、ワークショップ「走るレストランの歴史〜食堂車のあれこれ〜」のコンテンツとして実施されました。

ワークショップの内容としては、パワーポイントの資料で「食堂車の歴史」「同館収蔵の食堂車の紹介」「食堂車のメニュー紹介」の説明のあと、スシ28形に移動して食堂車内を見学する、というものでした。
以下に、スシ28形の車内の様子を写真にてご紹介します。


▲外観

▲待合と思われる椅子


▲テーブルまわり

▲網戸を下ろした状態

▲車番表示

▲この「スシ28形301号車」は、スハシ38形102号車を交通科学博物館の食堂として利用するため、半室食堂から全室食堂に当時の国鉄高砂工場で改造した車両となっています。
そのため、実は「スシ28形301号車」として本線上で営業したことが無い車両となっています。
ただ、当時の食堂車と同様のつくりとなっているほか、厨房はスハシ38形のものを引き継いでいることから、旧型客車の食堂車の様子を今に伝える貴重な車両であることには違いありません。

▲カウンター

▲カウンターより厨房内部を撮影

▲白熱灯

▲広告枠には、当時の広告が貼られていました。
今回は、客室のみで、厨房を間近で見学することはできませんでしたが、当時この車内で食事が作られ、ウエイトレスが運び、そして車内の乗客がおなかを満たしていた、という歴史を感じることができました。
【新幹線35形1号車】
続いて、新幹線35形ビュフェ車の車内を見学します。
こちらは、午前中は案内付きの見学(定員制)でしたが、13時30分からは自由に見学できましたので、開始時刻を狙って向かうことにしました。

▲車両外観

▲椅子と簡易テーブル

▲カウンターと厨房

▲端には冷水機が設置されていました。

▲冷蔵庫

▲電子レンジ

▲飲料水やクーラーボックス
当時使っていた冷蔵庫や電子レンジもそのままの状態で保存されていました。

▲売店

▲当時注目の的だった「速度計」。
今でこそ、スマホで誰でもいつでも手元で簡単に速度測定できる時代となりましたが、当時はこのスピードメーターで最高速度になるのを心待ちにしたビュフェ利用者も多かったのではないのでしょうか。
【昭和100年記念企画展「やっぱり鉄道食が好き」】
今回の食堂車展示は、京都鉄道博物館が実施している昭和100年記念企画展「やっぱり鉄道食が好き」の一環でした。
(参考)
昭和100年記念企画展「やっぱり鉄道食がすき!〜昭和の鉄道の食物語〜」|京都鉄道博物館
展示企画については、同館の2階で開催されていましたので、こちらも見てきました。




図録も販売されていたので、購入しました。

考えてみれば、京都鉄道博物館でこの手の図録を購入したのは、今回が初めてのように記憶しています。
記載されている内容も、貴重な記録といえますので、1,500円出して購入する価値のあるものといえます。
今後も京都鉄道博物館訪問の折りには、こういった企画展の図録を収集していきたいな、とも感じました。
偶然ですが、先月発売の鉄道ピクトリアルの7月号の特集が「往年の食堂車」でした。

鉄道ピクトリアル2026年7月号No.1052【往年の食堂車】
こちらも食堂車に関する様々な話が満載でしたので、併せて読むことで、今はほとんど体験できない、当時の食堂車(※)について色々知ることができました。
(※)今でも観光列車やクルーズトレインといった列車に食堂車が存在していますが、当時のような、ビジネス等の様々な目的に対応した一般的な列車の車内で食事を提供する食堂車は、現在では皆無かと思われます。
ともあれ、「昭和100年」といいつつ、「食堂車」で「お腹いっぱい」となった、京都鉄道博物館の訪問でした。
【当時乗務されていたスタッフの方に遭遇】
ところで、冒頭の「スシ28」見学ワークショップの整理券配布の待ち時間の間に、偶然にも「昭和40年代に食堂車に乗務されていた」という方のお話を聞くことができました。
当時の食堂車の様子を色々聞くことができ、個人的には上記ワークショップ以上に得るものが多かったわけですが、その中でも、個人が特定されない形で、当時の様子が分かるような内容を、このブログでご紹介したいと思います。
その他、ここには書ききれない位の話を聞かせていただきました。
まさかそんな方がこんな場面にいらっしゃるとは、全くの想定外でした。
お名前もお聞きすることはできませんでしたが、本当に為になるお話をお聞かせいただけました。
この場を借りて感謝いたします。
その収蔵車両のうち、「食堂車」(ビュフェ車含む)に分類される車両は4両存在しています。
そのうちの2両、「スシ28」と「35形」(新幹線)(※)について、通常は公開されていない車内を見学することができましたので、その様子をご紹介したいと思います。
(※)残り2両は、20系客車「ナシ20」と、24系トワイライトエクスプレスの食堂車「スシ24」。
【スシ28形301号車】
スシ28形の見学は、ワークショップ「走るレストランの歴史〜食堂車のあれこれ〜」のコンテンツとして実施されました。

ワークショップの内容としては、パワーポイントの資料で「食堂車の歴史」「同館収蔵の食堂車の紹介」「食堂車のメニュー紹介」の説明のあと、スシ28形に移動して食堂車内を見学する、というものでした。
以下に、スシ28形の車内の様子を写真にてご紹介します。


▲外観

▲待合と思われる椅子


▲テーブルまわり

▲網戸を下ろした状態

▲車番表示

▲この「スシ28形301号車」は、スハシ38形102号車を交通科学博物館の食堂として利用するため、半室食堂から全室食堂に当時の国鉄高砂工場で改造した車両となっています。
そのため、実は「スシ28形301号車」として本線上で営業したことが無い車両となっています。
ただ、当時の食堂車と同様のつくりとなっているほか、厨房はスハシ38形のものを引き継いでいることから、旧型客車の食堂車の様子を今に伝える貴重な車両であることには違いありません。

▲カウンター

▲カウンターより厨房内部を撮影

▲白熱灯

▲広告枠には、当時の広告が貼られていました。
今回は、客室のみで、厨房を間近で見学することはできませんでしたが、当時この車内で食事が作られ、ウエイトレスが運び、そして車内の乗客がおなかを満たしていた、という歴史を感じることができました。
【新幹線35形1号車】
続いて、新幹線35形ビュフェ車の車内を見学します。
こちらは、午前中は案内付きの見学(定員制)でしたが、13時30分からは自由に見学できましたので、開始時刻を狙って向かうことにしました。

▲車両外観

▲椅子と簡易テーブル

▲カウンターと厨房

▲端には冷水機が設置されていました。

▲冷蔵庫

▲電子レンジ

▲飲料水やクーラーボックス
当時使っていた冷蔵庫や電子レンジもそのままの状態で保存されていました。

▲売店

▲当時注目の的だった「速度計」。
今でこそ、スマホで誰でもいつでも手元で簡単に速度測定できる時代となりましたが、当時はこのスピードメーターで最高速度になるのを心待ちにしたビュフェ利用者も多かったのではないのでしょうか。
【昭和100年記念企画展「やっぱり鉄道食が好き」】
今回の食堂車展示は、京都鉄道博物館が実施している昭和100年記念企画展「やっぱり鉄道食が好き」の一環でした。
(参考)
昭和100年記念企画展「やっぱり鉄道食がすき!〜昭和の鉄道の食物語〜」|京都鉄道博物館
展示企画については、同館の2階で開催されていましたので、こちらも見てきました。




図録も販売されていたので、購入しました。

考えてみれば、京都鉄道博物館でこの手の図録を購入したのは、今回が初めてのように記憶しています。
記載されている内容も、貴重な記録といえますので、1,500円出して購入する価値のあるものといえます。
今後も京都鉄道博物館訪問の折りには、こういった企画展の図録を収集していきたいな、とも感じました。
偶然ですが、先月発売の鉄道ピクトリアルの7月号の特集が「往年の食堂車」でした。
鉄道ピクトリアル2026年7月号No.1052【往年の食堂車】
こちらも食堂車に関する様々な話が満載でしたので、併せて読むことで、今はほとんど体験できない、当時の食堂車(※)について色々知ることができました。
(※)今でも観光列車やクルーズトレインといった列車に食堂車が存在していますが、当時のような、ビジネス等の様々な目的に対応した一般的な列車の車内で食事を提供する食堂車は、現在では皆無かと思われます。
ともあれ、「昭和100年」といいつつ、「食堂車」で「お腹いっぱい」となった、京都鉄道博物館の訪問でした。
【当時乗務されていたスタッフの方に遭遇】
ところで、冒頭の「スシ28」見学ワークショップの整理券配布の待ち時間の間に、偶然にも「昭和40年代に食堂車に乗務されていた」という方のお話を聞くことができました。
当時の食堂車の様子を色々聞くことができ、個人的には上記ワークショップ以上に得るものが多かったわけですが、その中でも、個人が特定されない形で、当時の様子が分かるような内容を、このブログでご紹介したいと思います。
・厨房での調理担当(調理グループ)と、接客・車内販売を担当するグループ(接客グループ)とで組んで乗務していたが、調理グループと接客グループとの組み合わせは変動制。
・接客グループのスタッフは、経験等によりランク分けされており、上級のスタッフほど厨房より遠いテーブルを担当、逆に経験の浅いスタッフは近くのテーブルを担当。
(遠いテーブルの方が料理を運ぶ距離が長くなるため、落下等の事故を防ぐためにも経験豊富なスタッフを充てる必要があった模様)
・会計は接客グループの最上位のスタッフが対応
・食堂車の仕事はひたすら立ち仕事で、昼間の列車の場合だと常に営業中であるため、立ちながら食事を取っていたことも。
・夜行列車の場合、乗客用の寝台が与えられていたが、調理グループは食堂車内で就寝していた。
・冷蔵庫や冷水のために氷を多様。ひたすらアイスピックで氷を砕いていた。
・夜行列車の場合は発車直後が多忙で時間との勝負。
・逆に空いていると、時間を持て余すこともあったので、ひたすら氷を砕いていた。
その他、ここには書ききれない位の話を聞かせていただきました。
まさかそんな方がこんな場面にいらっしゃるとは、全くの想定外でした。
お名前もお聞きすることはできませんでしたが、本当に為になるお話をお聞かせいただけました。
この場を借りて感謝いたします。








