JR西日本では、モバイルICOCAでの鉄道利用と買い物を合わせてポイントをプレゼントする「モバイコGO」を実施することを発表しました。

ICOCAでたまるポイントを、もっと身近に。 〜「モバイコGO」開催!WESTERのおトクを拡充します〜:JR西日本

概要は以下のとおりです。
【「モバイコGO」概要】
・実施期間:
2026年11月2日(月)〜2027年3月31日(水)利用分

・対象:
ICOCAアプリで、モバイルICOCAまたはApple PayのICOCAの利用者

・進呈内容:
毎月下記両方の利用日数に応じ、最大1,000ポイントを進呈
●JR西日本の鉄道をモバイルICOCAで利用した日数
●上記の鉄道利用と同じ日に、買い物での支払(※)にも利用した日数
(※)全国のICOCAが利用できる店舗で、1円以上での支払が対象

・優遇:
J-WESTカード所持者へは、進呈ポイントを優遇

・キャンペーンロゴ
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2026/09/29/items/260929_00_press_mobileicoca.pdf)より引用)

【「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」を終了】
「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」は、2026年12月の利用分をもって終了
(※)JR西日本ポストペイ(後払い)エリアでのPiTaPaカードによる利用に適用される「PiTaPa割引サービス」(時間帯指定割引・利用回数割引)は引き続き利用可能

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」と、会員サービス「WESTER」ですが、これらを連携させたポイントキャンペーンをここ近年積極的に実施してきましたが、一定の会員獲得の役割は果たせた模様で、ここ最近はこれまでのキャンペーンを縮小しつつ、シナジー効果が得られるような施策に転換している感があります。

今回ご紹介する「モバイコGO」も、ICOCAによる「鉄道利用」と「買い物利用」とを組み合わせた利用で、ポイントを付与するものとなっており、これは鉄道だけでなく物販でもICOCAを利用して、日常の決済にICOCAを積極的に利用してもらおう、という趣旨といえるでしょう。

その背景には、これまで日本国内では電子決済として主要な手段であった「交通系ICカード」が、ここ近年「クレジットカードのタッチ決済」の普及によって新たな競争段階に入ったことが考えられそうです。

今や多くのクレジットカード利用可能店舗で、タッチ決済が可能となり、またそのタッチ決済もスマホに取り込んでおけば、交通系ICカードと変わらない手軽さで決済可能となるわけですから、交通系ICカードにとっては強力な競争相手、といえるのではないのでしょうか。

そんな危機感は、「鉄道利用と同一日の物販利用」における決済額が「1円以上」という敷居の低さからも見て取れそうにも感じました。

付与されるポイントがどの程度なのかは、今回の発表では明らかになっていませんが、クレジットカードのタッチ決済に流れる利用者を食い止めるだけの効果が出てくるのか、注目したいと思います。


一方で、この「モバイコGO」実施の代替として、これまでICOCAでの鉄道利用に対するポイントサービスとして実施されてきた「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」が終了となります。
これらのポイントサービスは、それぞれ「昼間特割きっぷ」「回数券」の代替となるもので、今から8年前の2018年10月に導入されたものです。
(参考)

特に「時間帯指定ポイント」は、「昼間特割きっぷ」の後継という意味合いもあってか、1ヶ月間に4回以上の利用で、4回目以降の利用1回毎に、当該区間の30%または50%のポイント付与という、今からしてみれば大盤振る舞いとも思えるポイント付与率が設定されていました。

その後、2023年4月からは、これら最大50%の付与率が一律10%に改定されて今に至っています。
(参考)

その後鉄道事業者での回数券廃止やポイント付与サービスの取り止めが、もはや珍しい見直し内容ではなくなってきたこともあってでしょうか、今回JR西日本でも、この回数券を祖としたポイントサービスを終了することになりました。

ただ、この手の回数利用による優遇が完全に消滅したわけではなく、上記発表概要のとおり、「PiTaPa」による「時間帯指定割引」「利用回数割引」は継続されることとなっています。
(参考)

となれば、2027年1月以降も引き続き、JR西日本の京阪神エリア等で回数割引の適用を受けようと思えば、今からPiTaPaを作るのが良い、というなかなか身も蓋もない結論になりそうです。

ただこれらの割引も、このご時世ですから、今後見直しが実施される可能性も十分考えられそうなのが、懸念点といえるでしょうか。


ともあれ今回の「モバイコGO」は、これまでの鉄道利用回数に応じたポイントから脱却し、鉄道と非鉄道の融合によるシナジー効果の創出という点では面白いサービスにも感じましたので、どのような成果を生み、そして今後のICOCAをはじめとしたJR西日本の決済サービスにどのような影響を与えるのか、じっくり見ておきたいなと感じたニュースでありました。

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▲JR神戸線・宝塚線の尼崎駅に停車中の321系電車。
ここ尼崎駅でも、同駅を発着駅とする「時間帯指定ポイント」設定区間が設けられていますが、その利用もこの12月分で終了となります。
それに先んじて11月からはモバイルICOCA利用者を対象に、鉄道利用と物販利用を組み合わせたサービス「モバイコGO」が開始されることとなりますので、引き続きポイントを貯める利用方法となれば、今後は物販利用も念頭に置く必要がありそうです。




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