石川県の北陸鉄道と、富山県の富山地方鉄道(富山地鉄)では、両社で運行している高速バス「富山−金沢線」について、2024年3月15日(金)をもって廃止することを発表しました。
高速バス「富山−金沢線」の路線廃止について|北陸鉄道
高速バス「富山ー金沢線」の路線廃止について | 富山地方鉄道株式会社
上記発表によりますと、廃止の理由としては、かねてより慢性化している運転手不足に加え、今年4月1日からバス運転者の改善基準告示の見直しにより、拘束時間の上限や休息期間の改正が行われることから、さらに要員状況が緊迫することが予想され、生活路線の維持が難しくなってきていることを挙げています。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活様式の変化の影響等により、コロナ禍前と比較すると本路線の利用者も大幅に減少していることから、代替の交通手段が充実している本路線を廃止することとしています。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
コロナ禍前にも一部では危惧されていたバス運転手不足ですが、コロナ禍による需要激減を契機に大いに露呈し、いま各地のバス事業者が運転手の確保が難しい状況となっています。
地域の日々の生活を支える生活路線の維持のため、コロナ禍前は、より収益の見込める高速バスに進出する、という事業展開を行っていた各社でしたが、このコロナ禍による需要激減をきっかけにバス運転手が転職し、もはやコロナ禍前のように運転手を確保することが難しくなり、これまでの事業展開を見直さざるを得なくなりました。
そのため、これまで収益源として進出していた都心間を結ぶ高速バスについては、鉄道などの代替手段が確保できることから廃止し、代替の効かない生活路線を維持していく、というシフトが見られるようになりました。
既にアルピコ交通の「長野〜松本線」や、京阪バス「直Q京都号」の一部区間(なんば・USJ〜京阪交野市)がこういった理由で廃止されることとなりました。
(参考)
上述の「アルピコ交通」の場合、長野県内の県庁所在地と第二の都市を結ぶ路線で、一定の利用者が見込まれるにも関わらず、廃止という方法を取らざるを得なかった点が大きな衝撃を与えました。
今回ご紹介した「富山−金沢線」も、かつては北陸新幹線開業時に、速いけれど高い「新幹線」と、それなりに運賃のかかる「第三セクター鉄道(あいの風・IRいしかわ)」といった競争相手を尻目に、低廉な運賃で富山・金沢の両都心部に直接乗り入れる路線として、一時は多いな人気を集めていたように記憶しています。
しかし、そういった路線であっても、コロナ禍後の利用者の回復が見込まれないことに加え、それ以上に運転士を確保できない、という切実な理由で廃止せざるを得ない、というケースがまた一つ出てきた、といえるでしょうか。
上記の記事では、「今後も、このような鉄道並行の都市間高速バスが廃止される事例が出てくるのか、引き続き留意していきたい」と記していましたが、数ヶ月もしないうちに、同様な事例が出てきたことに、改めて衝撃を受けた次第です。
もはや繰り返し、になってしまいますが、今後も同様の事例が出てくることが予想されますが、そんな情報も逐次チェックして、お届けできればと思ったニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
●高速バス「金沢〜富山線」廃止へ 14往復運行 北陸新幹線の延伸とともに消える | 乗りものニュース
【関連ブログ】
●高速バス富山−金沢線、3月15日で廃止: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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高速バス「富山−金沢線」の路線廃止について|北陸鉄道
高速バス「富山ー金沢線」の路線廃止について | 富山地方鉄道株式会社
上記発表によりますと、廃止の理由としては、かねてより慢性化している運転手不足に加え、今年4月1日からバス運転者の改善基準告示の見直しにより、拘束時間の上限や休息期間の改正が行われることから、さらに要員状況が緊迫することが予想され、生活路線の維持が難しくなってきていることを挙げています。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活様式の変化の影響等により、コロナ禍前と比較すると本路線の利用者も大幅に減少していることから、代替の交通手段が充実している本路線を廃止することとしています。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
コロナ禍前にも一部では危惧されていたバス運転手不足ですが、コロナ禍による需要激減を契機に大いに露呈し、いま各地のバス事業者が運転手の確保が難しい状況となっています。
地域の日々の生活を支える生活路線の維持のため、コロナ禍前は、より収益の見込める高速バスに進出する、という事業展開を行っていた各社でしたが、このコロナ禍による需要激減をきっかけにバス運転手が転職し、もはやコロナ禍前のように運転手を確保することが難しくなり、これまでの事業展開を見直さざるを得なくなりました。
そのため、これまで収益源として進出していた都心間を結ぶ高速バスについては、鉄道などの代替手段が確保できることから廃止し、代替の効かない生活路線を維持していく、というシフトが見られるようになりました。
既にアルピコ交通の「長野〜松本線」や、京阪バス「直Q京都号」の一部区間(なんば・USJ〜京阪交野市)がこういった理由で廃止されることとなりました。
(参考)
上述の「アルピコ交通」の場合、長野県内の県庁所在地と第二の都市を結ぶ路線で、一定の利用者が見込まれるにも関わらず、廃止という方法を取らざるを得なかった点が大きな衝撃を与えました。
今回ご紹介した「富山−金沢線」も、かつては北陸新幹線開業時に、速いけれど高い「新幹線」と、それなりに運賃のかかる「第三セクター鉄道(あいの風・IRいしかわ)」といった競争相手を尻目に、低廉な運賃で富山・金沢の両都心部に直接乗り入れる路線として、一時は多いな人気を集めていたように記憶しています。
しかし、そういった路線であっても、コロナ禍後の利用者の回復が見込まれないことに加え、それ以上に運転士を確保できない、という切実な理由で廃止せざるを得ない、というケースがまた一つ出てきた、といえるでしょうか。
上記の記事では、「今後も、このような鉄道並行の都市間高速バスが廃止される事例が出てくるのか、引き続き留意していきたい」と記していましたが、数ヶ月もしないうちに、同様な事例が出てきたことに、改めて衝撃を受けた次第です。
もはや繰り返し、になってしまいますが、今後も同様の事例が出てくることが予想されますが、そんな情報も逐次チェックして、お届けできればと思ったニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
●高速バス「金沢〜富山線」廃止へ 14往復運行 北陸新幹線の延伸とともに消える | 乗りものニュース
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●高速バス富山−金沢線、3月15日で廃止: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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