阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

バス

【北陸鉄道・富山地鉄】高速バス「富山−金沢線」廃止(2024.3.15限り)運転士不足による都市間高速バスの廃止がまた明らかに。

石川県の北陸鉄道と、富山県の富山地方鉄道(富山地鉄)では、両社で運行している高速バス「富山−金沢線」について、2024年3月15日(金)をもって廃止することを発表しました。

高速バス「富山−金沢線」の路線廃止について|北陸鉄道
高速バス「富山ー金沢線」の路線廃止について | 富山地方鉄道株式会社

上記発表によりますと、廃止の理由としては、かねてより慢性化している運転手不足に加え、今年4月1日からバス運転者の改善基準告示の見直しにより、拘束時間の上限や休息期間の改正が行われることから、さらに要員状況が緊迫することが予想され、生活路線の維持が難しくなってきていることを挙げています。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う生活様式の変化の影響等により、コロナ禍前と比較すると本路線の利用者も大幅に減少していることから、代替の交通手段が充実している本路線を廃止することとしています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



コロナ禍前にも一部では危惧されていたバス運転手不足ですが、コロナ禍による需要激減を契機に大いに露呈し、いま各地のバス事業者が運転手の確保が難しい状況となっています。

地域の日々の生活を支える生活路線の維持のため、コロナ禍前は、より収益の見込める高速バスに進出する、という事業展開を行っていた各社でしたが、このコロナ禍による需要激減をきっかけにバス運転手が転職し、もはやコロナ禍前のように運転手を確保することが難しくなり、これまでの事業展開を見直さざるを得なくなりました。

そのため、これまで収益源として進出していた都心間を結ぶ高速バスについては、鉄道などの代替手段が確保できることから廃止し、代替の効かない生活路線を維持していく、というシフトが見られるようになりました。

既にアルピコ交通の「長野〜松本線」や、京阪バス「直Q京都号」の一部区間(なんば・USJ〜京阪交野市)がこういった理由で廃止されることとなりました。
(参考)


上述の「アルピコ交通」の場合、長野県内の県庁所在地と第二の都市を結ぶ路線で、一定の利用者が見込まれるにも関わらず、廃止という方法を取らざるを得なかった点が大きな衝撃を与えました。


今回ご紹介した「富山−金沢線」も、かつては北陸新幹線開業時に、速いけれど高い「新幹線」と、それなりに運賃のかかる「第三セクター鉄道(あいの風・IRいしかわ)」といった競争相手を尻目に、低廉な運賃で富山・金沢の両都心部に直接乗り入れる路線として、一時は多いな人気を集めていたように記憶しています。

しかし、そういった路線であっても、コロナ禍後の利用者の回復が見込まれないことに加え、それ以上に運転士を確保できない、という切実な理由で廃止せざるを得ない、というケースがまた一つ出てきた、といえるでしょうか。

上記の記事では、「今後も、このような鉄道並行の都市間高速バスが廃止される事例が出てくるのか、引き続き留意していきたい」と記していましたが、数ヶ月もしないうちに、同様な事例が出てきたことに、改めて衝撃を受けた次第です。

もはや繰り返し、になってしまいますが、今後も同様の事例が出てくることが予想されますが、そんな情報も逐次チェックして、お届けできればと思ったニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
高速バス「金沢〜富山線」廃止へ 14往復運行 北陸新幹線の延伸とともに消える | 乗りものニュース



【関連ブログ】
高速バス富山−金沢線、3月15日で廃止: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【和歌山バス】鳴神線、雑賀崎循環線及び六十谷線の廃止を発表(2024年9月末)

和歌山バスでは、鳴神線(和歌山駅東口〜紀伊風土記の丘)、雑賀崎循環線(JR和歌山駅〜雑賀崎〜南海和歌山市駅、他)及び六十谷線(南海和歌山市駅〜川永団地、他)の3路線について、2024年9月をもって路線の廃止に向けた手続を実施することを発表しました。

鳴神線、雑賀崎循環線及び六十谷線の3路線廃止について | 和歌山バス株式会社

同社によりますと、慢性的な運転手不足に加え、2024年問題への対応に向けて取り組みを進める中、不採算路線の維持が困難な状況となっており、赤字幅の大きい不採算路線(区間)である上記3路線の廃止を行うこととしています。

また、廃止に先立ち2024年春のダイヤ改正において、これらの路線の減便等を実施することとしています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



これまで、廃止の直前(1ヶ月ほど前)に発表のあった和歌山バスの路線ですが、今回は9ヶ月先の廃止に向けたこのタイミングで発表がありました。

上記3路線のうち、六十谷線、雑賀崎循環線については、つい先頃の今年10月、和歌山市からの補助金支給にともない、区間運行系統が新設されたばかりだったのですが、そうでありながら減便から廃止というのは、採算もそうですが、運転手不足も相当な状況となっていることが推察されます。
(参考)


廃止に先立つ減便がどの程度実施されるのかは、改めて発表があるそうですが、補助金支給により増便された路線を減便・廃止とせざるを得ない状況であることを考えると、他の路線でも相当な見直しが実施されるのではないか、とも思われます。

来年春の和歌山バスのダイヤ改正がどのようなものになるのか、予断を許さない状況ですが、個人的にも仮に来年春に転勤で再び和歌山市内に通勤することになれば、和歌山バスも日々利用することにもなるので、個人的にも大いに気になるニュースであります。

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▲JR和歌山駅東口で発車待ちをする和歌山バス・鳴神線90系統(右手前)。
(左奥は関西空港リムジンバス)

この路線は、途中で道幅の狭い箇所も通ることもあってか、上記のような小型バス(写真は日野・リエッセ)が使用されてきました。
来年9月の路線廃止で、この「リエッセ」についても、今後の動向が気になるところです。




【関連ブログ】
wap ONLINE:和歌山バス、改めて3路線廃線へ



【関連ニュースサイト】
和歌山バス鳴神線など3路線廃止へ/和歌山県 | WBS和歌山放送ニュース
わかやま新報 ≫ Blog Archive ≫ 和歌山バス3路線を廃止へ 来年9月末に
和歌山バス 3路線廃止へ|テレビ和歌山
(地元・和歌山を拠点とするメディアの報道をご紹介しています。)



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【南海バス】「SMI美原ライン」(堺市実証実験)に乗車する(2023.12.13)

大阪府堺市では、下記記事でご紹介したように、同市中心部と美原区をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワーク「SMI美原ライン」の導入を目指しており、その実証実験が今年は10月から12月に賭けて実施されています。
(参考)


実証実験の運行期間が12月15日(金)と終了に近づくなか、昨年度は乗車できなかったこのSMI美原ラインに一度は乗車してみようと、美原区役所前〜堺駅前間を1往復してきまたので、その様子をご紹介したいと思います。



今回乗車する「美原区役所前」は、文字通り堺市の美原区役所に隣接して設置されているバスターミナルです。
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▲美原区役所前バスロータリー。
ここから、初芝駅前や中もず駅前、新金岡駅前に向けてバス路線が走っています。
また、国道309号線側の停留所からは、近鉄河内松原駅方面へのバス路線も走っています。

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▲美原区役所庁舎。
かつては「大阪府南河内郡美原町」という自治体でしたが、2005年2月1日に堺市に編入合併されました。
その後、2006年4月1日に堺市が政令指定都市に移行し、かつての美原町役場が現在の美原区役所となりました。

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▲SMI美原ラインの運行案内看板
時刻表や運賃が記載されています。

区役所周辺をプラプラしていますと、堺駅前からやってきたSMI美原ラインのバスが到着しました。
時刻表によりますと、堺駅前15時20分発、美原区役所前16時5分着の便のようです。
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降りてくる乗客の数を数えてみると、ざっと10名くらいはいたでしょうか。
意外と多い人数に少しばかり驚きました。

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▲SMI美原ラインに充当されているバス。
車体ラッピングが「SMI美原ライン」オリジナルデザインとなっています。

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京阪バス・アルピコ交通で都市間高速バス廃止の動き…「直Q京都号(なんば・USJ〜京阪交野市)」「長野〜松本線」が相次いで廃止に

最近、いわゆる「都市間高速バス」の廃止の動きが相次いで発表されましたので、ご紹介します。

まず京阪バスでは、京都駅八条口〜高速京田辺〜京阪交野市駅〜なんば・USJを結ぶ「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」のうち、京阪交野市〜難波〜USJ間を、2023年12月16日(土)から運行を取り止めることを発表しました。

一般路線バスの廃止について|京阪バス

一方、長野県のアルピコ交通では、高速バス「長野〜松本線」について、2024年3月29日(金)をもってお運行を終了することを発表しました。
【高速バス】長野ー松本線の運行終了について | アルピコ交通株式会社

いずれの路線も、廃止の理由としては、「全国的なバス運転業務の担い手不足」(京阪バス)、「昨今の慢性的な乗務員不足や、コロナウイルス感染症拡大を契機とした社会環境の変化による利用客の減少」(アルピコ交通)と、いずれも乗務員不足がその主な理由として挙げられています。

「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」は、下記記事でご紹介したように、今から10年ほど前に、京都駅八条口からなんば(OCAT)まで乗り通したことがありました。
この時は、やはり京都駅八条口〜高速京田辺(JR松井山手駅に隣接)の利用者が多かったものの、決して少なくない利用者が、なんば(OCAT)まで利用していました。


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▲2013年7月に利用した「直Q京都号」。
この時は京都駅からなんばまで乗り通しました。


また、現在のダイヤでは、土休日にUSJ発着便が設定されるなど、沿線以外の利用者も取り込むダイヤを組んでいたわけですが、それらも含めて、今回京阪交野市駅より大阪側の区間を全て廃止することになりました。

一方のアルピコ交通「長野〜松本線」は、長野県内の主要都市である長野・松本両都市を結ぶ路線で、利用者も決して少なくない、と思っていたのですが、よくよくダイヤを見ると、既に平日のみ運行となっており、こちらも相当厳しい状況であったことが分かります。

かつて、鉄道路線と並行する形で、鉄道より安く、多い本数で快適に、そして場合によっては鉄道より早い交通手段として台頭してきた高速バス。
しかし、そんな競合が成立するのも、それに対応できる供給力(=運転士)が確保されていることが前提といえます。

しかし、運転士が不足するという状況では、その前提条件が崩れてしまい、もはやこういった都市間高速バスが容易に成立し得なくなることが、既に現実のものとなっています。

今後も、このような鉄道並行の都市間高速バスが廃止される事例が出てくるのか、引き続き留意していきたいところであります。




【関連ニュースサイト】
アルピコ高速バス「長野〜松本線」運行終了へ 県内の2大都市間バスにメス | 乗りものニュース
大阪で続々、京都でも… 京阪バス、12月と翌年春にバス計16路線廃止へ | 乗りものニュース



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高野山麓を巡るアクセスバスに乗車する(2023.10.1)今年から追加された「ルートイン橋本前」で乗降してみました

昨年に引き続き、10月・11月の土休日に、橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山(奥の院前)で、高野山麓を巡るアクセスバスが運行されます。



上記記事でご紹介したように、今年の運行では、新たに「ルートイン橋本前」停留所が追加され、また「高野口駅前」等を経由しなくなることから、橋本駅前〜丹生都比売神社前で15分程度のスピードアップが図られています。

本日(10月1日)、用事があったのでこのアクセスバスに「ルートイン橋本前」から乗車してみることにしました。

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「ルートイン橋本前」の停留所は、「橋本市コミュニティバス」の「ルートイン橋本前」と共用しています。

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▲丹生都比売神社前発・橋本駅前行きは、こちらの停留所に止まります。
どちらも、ホテルルートイン橋本からほど近くにバス停があります。

「ホテルルートイン橋本」は、橋本市や高野町、かつらぎ町など近隣の市町の中では一番大きいホテルのようです。
このホテルを拠点に、高野山方面への旅行も考えている方もおられるかも知れませんので、是非ご活用いただければと思います。

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▲丹生都比売神社前には、JR和歌山線・笠田駅前からの「かつらぎ町コミュニティバス」も運行しています。
コミュニティバス・デマンド型乗合タクシー|かつらぎ町

JR和歌山線・和歌山方面から丹生都比売神社へ向かう方は、このバスを利用することになります。


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▲バスの側面には、区間(このバスでは橋本駅前〜丹生都比売神社前)が掲示されています。
丹生都比売神社前〜高野山のバスも同時出発することがありますので、乗り間違えないように注意しましょう。

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▲アクセスバスの車内から紀の川を渡る様子を撮影してみました。

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▲上述の記事で「パークアンドライド可能」という「伊都(いと)振興局」はこの建物です。
敷地内の駐車場に停めて、バスに乗車することができます。
↓徒歩ルート(再掲)


このバスの次の運行は10月7日(土)となります。
高野山や丹生都比売神社などを訪問予定の方は、ちょっと違ったルートで観光できるこのバスを活用してみてはいかがでしょうか。



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【NEXCO西日本】山陽道・播磨JCT〜赤穂IC間下り線が長期通行止め。高速バスでも遅延発生の案内を告知

去る9月5日、山陽自動車道の播磨JCT〜赤穂IC間の「尼子山トンネル」下り線で、大規模な火災が発生し、同区間は現在も通行止めとなっています。

NEXCO西日本によりますと、火災の影響によるトンネルの損傷が甚大なため、通行止め解除までは相当な期間を要することが発表されています。

E2山陽自動車道 播磨JCT〜赤穂IC間(下り線)トンネル火災通行止めに伴う広域う回のお願い | NEXCO 西日本の高速道路・交通情報 渋滞・通行止め情報

▼山陽自動車道一部区間通行止め案内のWebサイト
(上記Webサイトより引用)
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報道によりますと、この火災では鎮火に40時間を要し、計23台の車が損傷し、トンネル本体も壁面の剥落や照明、表示板当の設備が使用不能になり、復旧工事は3ヶ月以上かかるものと報じられています。
(参考)
「西日本の大動脈」山陽道のトンネル火災、壁面400m剥がれ落ち復旧に3か月以上…周辺で長期通行止め・物流や観光にも支障 : 読売新聞

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▲山陽自動車道 尼子山トンネル(下り)損傷の様子
(山陽自動車道 尼子山トンネル火災事故技術検討会 第1回検討会現地状況写真https://www.w-nexco.co.jp/sanyo_fire_closure/pdfs/photo_230913.pdfより引用)


長期に渡る通行止めとなっていることから、NEXCO西日本では、併走する国道2号の他、中国自動車道への迂回を呼びかけており、同社公式アプリ「みちトク迂回クーポン」で中国道へ迂回した際にはSA・PA内の店舗で利用可能なポイントを付与しています。
みちトク迂回クーポン|NEXCO西日本

とはいえ、中国道へにしろ、国道2号線へにしろ、迂回によって、通常よりも1時間程度所要時間がかかることから、山陽道経由の高速バスについても、迂回による遅れが発表されています。

山陽自動車道 通行止めによる遅延のお知らせ|高速バス運行状況 - 両備バス
山陽自動車道の火災通行止めに伴う迂回運行について|中国JRバス
山陽自動車道 赤穂IC〜播磨JCT間の通行止めによる遅延のお知らせ - 中国バス

下り便に関して、大阪・京都・神戸・名古屋・東京〜広島・福山・岡山等の路線で、30分〜60分の遅れが発生することを案内しています。

これら各便をご利用の方は、時間に余裕をもって利用していただくよう、ご注意いただければと思います。
また、マイカー等で山陽道を走る予定の方も、通行止めが長期に渡ること、また国道2号線は主要国道であるとともに地域の生活道路でもあることを踏まえて、中国道への迂回もご検討いただければと思います。


火災の被害が甚大であること、また影響で通行止めが3ヶ月程度の長期に渡ること、それによって高速バスにも大きな影響が生じていることから、今回ご紹介した次第です。



【関連ニュースサイト】
近づく連休…山陽道火災で「国道2号パンク状態」分散に苦慮 「中国道へ迂回で割引」も検討へ | 乗りものニュース
トンネル火災の山陽道、上り線6日ぶり通行止め解除 下り線は「何か月かかるか…」 中国道へ迂回呼びかけ【更新】 | 乗りものニュース
「燃料費のご負担もあろうかと思います」山陽道通行止めで「新・迂回促進策」開始! 2種類のお得な施策とは | くるまのニュース



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【和歌山バス】ダイヤ改正実施(2023.10.1)平日朝夕に雑賀崎線34系統・六十谷線85系統の区間運行系統を新設

和歌山バスでは、来る2023年10月1日(日)よりダイヤ改正を実施することを発表しました。

ダイヤ改正を行います(2023年10月1日実施) | 和歌山バス株式会社

概要は以下のとおりです。

【雑賀崎線34系統新設】
・平日の雑賀崎線で、34系統(養翠園〜雑賀崎〜和歌浦口〜本町二丁目〜南海和歌山市駅)を新設
・南海和歌山市駅行き6時台、南海和歌山市駅発18時台・19時台

【六十谷線85系統新設】
・平日の六十谷線で、85系統(紀伊駅前〜川永団地)を新設。
・7時台・20時台に増便

【その他、利用実態に合わせた時刻調整及び便数調整】


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲JR和歌山駅に停車中の和歌山バスの車両

会社員につきものの「転勤」もあり、ここ1年半は通勤で和歌山バスに乗ることも無く、めっきりご無沙汰でありますが、引き続きダイヤ改正などの話題は取り上げていきたいと思っています。

今回の改正は小規模ではあるものの、これまで全般的に減便が続いていたなか、わずかではありますが通勤・通学時間帯に増便が実施されるという、前向きな内容といえます。

この改正ですが、下記「wap ONLINE」さんの記事によりますと、元々これらの路線の廃止の意向を示していたとのことですが、和歌山市からの利便性向上を条件とした補助金支給が決定したことから、短距離系統の新設を行い増便を行ったもの、とのことでした。
(参考)
wap ONLINE:和歌山バス10月1日ダイヤ改正実施、新系統も

一時は廃止も検討されたことから、今後も予断は許さない状況ですが、今回の増便で少しでも利用者が増えることを願いたいな、と感じたニュースでありました。



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高野山麓を巡るバス(橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山)は今年も運行(2023.10.1〜11.26の土休日)

橋本駅から九度山、丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)を経由して、高野山(大門・千手院橋、奥の院前)を向かう路線バス、「高野山麓世界遺産アクセスバス」。

昨年度は私も下記記事でご紹介したとおり、橋本駅前〜丹生都比売神社前、丹生都比売神社〜高野山(奥の院前)の両路線に乗車しました。



このバスですが、今年度も10月・11月の土休日(合計20日間)運行することが発表されていますので、ご紹介します。
世界遺産登録社寺を巡る・高野山麓世界遺産アクセスバス|高野・山麓いと楽し〜高野山と高野山麓 観光ポータルサイト〜



2023092501
(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

概要は以下のとおりです。

【運行日】
2023年10月1日から11月26日の土曜、日曜、祝日に運行(合計20日間)

【運行ダイヤ】
橋本駅前〜丹生都比売神社前:4往復
丹生都比売神社前〜高野山(奥の院前):3往復
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(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

【ぐるっとパス(割引乗車券)】
・橋本駅前〜丹生都比売神社前(往復)
・丹生都比売神社〜奥の院前(往復)
・橋本駅前→奥の院前(片道)
・奥の院前→橋本駅前(片道)
いずれも大人1,500円、小人750円
その他、高野山内1日券が付く種類もあり。
koya_sanroku_bus_tickets
(上記Webサイト(https://ito-tanoshi.com/event/acc_bus/)より引用)

【ぐるっとパス購入方法】
・KiiPass(キーパス)またはバス車内で購入
キーパス高野山でラクラク観光


詳細は、上記Webサイトをご覧下さい。



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▲丹生都比売神社前で待機する「高野山麓世界遺産アクセスバス」

冒頭で過去ブログ記事にてご紹介したように、橋本駅前〜丹生都比売神社前〜高野山を結ぶ、この期間限定のバスに乗車しましたが、今年も同様の時期に運行することが発表されています。

概要は昨年度と同様ですが、つぶさに見ますと、下記の点が変更となっています。
・橋本駅前〜丹生都比売神社前のルート変更・時間短縮:
「真田庵前」「高野口駅前」「橋本市地域産業振興センター 裁ち寄り処前」「天野地域交流センター ゆずり葉前」を廃止し、スピードアップ
(所要時間65分→53分(帰り51分)に15分程度短縮

・橋本駅前〜ゆの里前間に「ルートイン橋本前」を新設:
ルートイン橋本にほど近い「伊都振興局」でパークアンドライドも可能に
(参考)


・「ぐるっとパス」の料金改定
大人1,200円→1,500円に改定


特に今年は「ルートイン橋本前」に停車することになりましたので、同ホテルに宿泊の方は勿論、高野山などの駐車場の心配な方は、伊都振興局(和歌山県の施設)の駐車場に車を停めて、バスで高野山方面へ向かうことも可能となっています。

まだ残暑が厳しすぎる9月下旬ですが、朝晩は涼しくなってきましたので、秋の旅行を計画されている方も多いかと思います。
世界遺産の高野山にも沢山の観光客が戻ってきているように聞いていますが、メインルートである南海高野線とはまた違う、バスで世界遺産社寺などを巡ってみてはいかがでしょうか。



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【堺市】SMI美原ラインの実証実験実施を発表。今年度は10月2日〜12月15日の2ヶ月半実施

堺市では、同市都心部と美原をはじめとした市域東部を結ぶ拠点間ネットワークの構築により、マイカーから公共交通への利用転換、公共交通の利用促進、人流と地域の活性化を図るため、「SMI美原ライン」の導入をめざしていますが、その実証実験の実施について、堺市より発表がありました。

都心部と美原方面を急行バスでつなぐ実証実験(令和5年度 SMI美原ラインにかかる実証実験) 堺市
SMI美原ライン実証実験の運行について(2023/10/2〜12/15実施) | 南海バス

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2023年10月2日(月)〜12月15日(金)
(昨年度の45日間より30日間延長)

【運行時間】
7時台〜20時台の約1時間間隔で運行
(朝の通勤時間帯の運行ニーズを踏まえ、昨年度より早い時間帯(7時台)より運行)

【運行車両】
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(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

【運賃】
・乗車区間制運賃:
220円〜530円
・1日乗車券(クーポンつき)800円(小児100円)
(※)1日乗車券は今年度から設定
2023092001
堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

【運行ルート・停留所】
運行ルート:
SMI_mihara_2
(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)

停留所:
堺駅前、大小路、堺東駅前、細池橋【三国ヶ丘駅前】、しもつ池【新金岡駅前】、八下中学校前【大泉緑地東】、野遠、美原区役所前【美原ステーション】

【ダイヤ】
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(堺市Webサイト(https://www.city.sakai.lg.jp/shisei/toshi/smi_project/jikkenn/R5miharaline.html)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



堺市では、2021年8月に「堺・モビリティ・イノベーション-SMIプロジェクト-」の素案を公表し、堺市内中心部を東西に走る「大小路通」に次世代都市交通(ART)を、都心エリア〜美原区にBRTの導入を提示しています。


このうち、都心部と美原区を結ぶBRTについては、「SMI美原ライン」として昨年度より実証運行が実施されており、今回が二年目の実施となります。
ルートは昨年度と同様のようですが、運行時間帯について、通勤利用に対応するべく、朝7時台からの運行に繰り上げられていること、800円の1日乗車券が設定されていることなど、昨年度の結果を反映した改善が行われています。

今年も一定期間の実証実験を行うこととしており、その結果はこの「SMI美原ライン」の本格運行に向けての検討材料になるものと思われます。


このSMIプロジェクト、上述のとおり当ブログで取り上げたものの、昨年度の実証実験のニュースはこのブログで取り上げさえもしておらず、不手際を恥じる次第ですが、今年は何とか機会を見つけて実際に乗りに行くことができればと思っています。


ところで、このSMIプロジェクトのもう一つの柱である「大小路通のART」ですが、その後特にニュースが聞こえてきていないのが気になるところですが、こちらも何か動きがあればご紹介したいと思います。




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金剛自動車(金剛バス)を富田林駅でみる(2023.9.14)廃止発表後の動きについてもまとめてみました

大阪府富田林市を中心に路線網を有する金剛自動車(金剛バス)。
大阪府内では珍しく、大手民鉄系列に属さない路線バス事業者として、バスファンを中心に注目されていた事業者でありましたが、去る9月11日に、本年12月20日をもってバス事業を廃止することを発表しました。



大阪府内でさえも路線バス事業者が路線を全て廃止するという、かなり衝撃的な発表であっただけに、地域住民やバスファンは勿論、全国的にも大きく報道されました。

かくいう私も、金剛バスという事業者名を知ってはいたものの、一方で金剛バスの車両さえも見たことがなかっただけに、路線バス全廃が発表されたいまのうちに、一度は金剛バスの記録を撮っておきたい、ということで、仕事を午後から休んで近鉄富田林(とんだばやし)駅まで向かいました。



富田林駅には駅の東西にロータリーがありますが、金剛バスが発着するのは東側のバスのりばとなっています。

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▲富田林駅で停車中の金剛バス。

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