阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

交通系ICカード

【JR西日本】モバイルICOCAでの鉄道利用と買い物を併せたポイントキャンペーン「モバイコGO」実施。「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」は終了に

JR西日本では、モバイルICOCAでの鉄道利用と買い物を合わせてポイントをプレゼントする「モバイコGO」を実施することを発表しました。

ICOCAでたまるポイントを、もっと身近に。 〜「モバイコGO」開催!WESTERのおトクを拡充します〜:JR西日本

概要は以下のとおりです。
【「モバイコGO」概要】
・実施期間:
2026年11月2日(月)〜2027年3月31日(水)利用分

・対象:
ICOCAアプリで、モバイルICOCAまたはApple PayのICOCAの利用者

・進呈内容:
毎月下記両方の利用日数に応じ、最大1,000ポイントを進呈
●JR西日本の鉄道をモバイルICOCAで利用した日数
●上記の鉄道利用と同じ日に、買い物での支払(※)にも利用した日数
(※)全国のICOCAが利用できる店舗で、1円以上での支払が対象

・優遇:
J-WESTカード所持者へは、進呈ポイントを優遇

・キャンペーンロゴ
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/2026/09/29/items/260929_00_press_mobileicoca.pdf)より引用)

【「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」を終了】
「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」は、2026年12月の利用分をもって終了
(※)JR西日本ポストペイ(後払い)エリアでのPiTaPaカードによる利用に適用される「PiTaPa割引サービス」(時間帯指定割引・利用回数割引)は引き続き利用可能

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」と、会員サービス「WESTER」ですが、これらを連携させたポイントキャンペーンをここ近年積極的に実施してきましたが、一定の会員獲得の役割は果たせた模様で、ここ最近はこれまでのキャンペーンを縮小しつつ、シナジー効果が得られるような施策に転換している感があります。

今回ご紹介する「モバイコGO」も、ICOCAによる「鉄道利用」と「買い物利用」とを組み合わせた利用で、ポイントを付与するものとなっており、これは鉄道だけでなく物販でもICOCAを利用して、日常の決済にICOCAを積極的に利用してもらおう、という趣旨といえるでしょう。

その背景には、これまで日本国内では電子決済として主要な手段であった「交通系ICカード」が、ここ近年「クレジットカードのタッチ決済」の普及によって新たな競争段階に入ったことが考えられそうです。

今や多くのクレジットカード利用可能店舗で、タッチ決済が可能となり、またそのタッチ決済もスマホに取り込んでおけば、交通系ICカードと変わらない手軽さで決済可能となるわけですから、交通系ICカードにとっては強力な競争相手、といえるのではないのでしょうか。

そんな危機感は、「鉄道利用と同一日の物販利用」における決済額が「1円以上」という敷居の低さからも見て取れそうにも感じました。

付与されるポイントがどの程度なのかは、今回の発表では明らかになっていませんが、クレジットカードのタッチ決済に流れる利用者を食い止めるだけの効果が出てくるのか、注目したいと思います。


一方で、この「モバイコGO」実施の代替として、これまでICOCAでの鉄道利用に対するポイントサービスとして実施されてきた「時間帯指定ポイント」「利用回数ポイント」が終了となります。
これらのポイントサービスは、それぞれ「昼間特割きっぷ」「回数券」の代替となるもので、今から8年前の2018年10月に導入されたものです。
(参考)

特に「時間帯指定ポイント」は、「昼間特割きっぷ」の後継という意味合いもあってか、1ヶ月間に4回以上の利用で、4回目以降の利用1回毎に、当該区間の30%または50%のポイント付与という、今からしてみれば大盤振る舞いとも思えるポイント付与率が設定されていました。

その後、2023年4月からは、これら最大50%の付与率が一律10%に改定されて今に至っています。
(参考)

その後鉄道事業者での回数券廃止やポイント付与サービスの取り止めが、もはや珍しい見直し内容ではなくなってきたこともあってでしょうか、今回JR西日本でも、この回数券を祖としたポイントサービスを終了することになりました。

ただ、この手の回数利用による優遇が完全に消滅したわけではなく、上記発表概要のとおり、「PiTaPa」による「時間帯指定割引」「利用回数割引」は継続されることとなっています。
(参考)

となれば、2027年1月以降も引き続き、JR西日本の京阪神エリア等で回数割引の適用を受けようと思えば、今からPiTaPaを作るのが良い、というなかなか身も蓋もない結論になりそうです。

ただこれらの割引も、このご時世ですから、今後見直しが実施される可能性も十分考えられそうなのが、懸念点といえるでしょうか。


ともあれ今回の「モバイコGO」は、これまでの鉄道利用回数に応じたポイントから脱却し、鉄道と非鉄道の融合によるシナジー効果の創出という点では面白いサービスにも感じましたので、どのような成果を生み、そして今後のICOCAをはじめとしたJR西日本の決済サービスにどのような影響を与えるのか、じっくり見ておきたいなと感じたニュースでありました。

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▲JR神戸線・宝塚線の尼崎駅に停車中の321系電車。
ここ尼崎駅でも、同駅を発着駅とする「時間帯指定ポイント」設定区間が設けられていますが、その利用もこの12月分で終了となります。
それに先んじて11月からはモバイルICOCA利用者を対象に、鉄道利用と物販利用を組み合わせたサービス「モバイコGO」が開始されることとなりますので、引き続きポイントを貯める利用方法となれば、今後は物販利用も念頭に置く必要がありそうです。




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【JR東日本】2030年代初めにJR東日本全駅でSuica利用可能に。2026年度末には各Suicaエリアを統合

JR東日本では、同社の交通系ICカード「Suica」について、2026年度末に現在6つのSuica利用エリアを1つに統合するとともに、今後新たな改札ソリューションの開発を進め、2030年代初めに同社管内全駅でSuicaを利用可能とする、「Suica Renaissance第5章」を発表しました。

Suica Renaissance第5弾〜2030年代初めにJR東日本全駅でSuicaをご利用いただけるよう目指します!〜|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【6つのSuica利用エリアの統合】
・統合時期:
2026年度末
・概要:
現在6つあるSuica利用エリア(首都圏・仙台・新潟・青森・盛岡・秋田)を、JR東日本全体で1つに統合し、これによりSuicaを利用できる駅の相互間でタッチ&ゴーによる乗車等が可能に。
・イメージ:
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260908_ho03.pdf)より引用)

【JR東日本全駅でのSuica利用実現】
Suicaが利用できる駅は約60%(2026年度末)だが、現在開発を進めている「どこでも改札(仮称)」により、2030年代初めにこの割合を100%とすることを目指す。
2026090921-15-142
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260908_ho03.pdf)より引用)

【2026年度末に新たにSuicaが利用可能となる駅】
★東北本線:
高久、黒田原、豊原、白坂、新白河、白河、久田野、泉崎
★常磐線:
桃内
・奥羽本線:
横手、大曲、東能代、大館
・羽越本線:
鶴岡、酒田、羽後本荘
・大船渡線:
気仙沼
・上越線:
越後中里、岩原スキー場前、越後湯沢、石打、上越国際スキー場前
・久留里線:
祇園、上総清川、東清川、横田、東横田、馬来田、下郡、小櫃、俵田、久留里
(※)★・・・隣接する区間が現在、別々の「Suica利用可能エリア」に挟まれた区間


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR東日本の交通系ICカード「Suica」では、2023年5月より新しいSuica改札システムとして「センターサーバー方式」を採用したシステムを導入しており、この際新しいサービスとして「Suicaエリアの統合」が実現可能としていました。
(参考)


その「Suicaエリアの統合」が、この年度末(2026年度末)に実現することが、今回発表されました。
これに伴い、例えば常磐線では、現在首都圏エリアと仙台エリアの境目となる「桃内駅」がエリア外となっていものが、全駅がSuicaエリアとなり、併せて全線通しでSuicaが利用できるようになりました。
これにより、特急「ひたち」で品川〜仙台間をSuicaで通して利用することが可能となりました。
それ以外にも、これまでSuicaでの利用が出来なかった、例えば「いなほ」の新潟〜酒田間や、「つがる」の青森〜大館間といった区間が、Suica等の交通系ICカードで利用することが可能となりました。

ただ気になるのは、いくらエリアが統合され、電子処理がセンターサーバー化されたとはいえ、距離に限度が無ければ運賃計算パターンがそれこそ無尽蔵に発生することから、一定の制限がかかるのではないか、とも思えます。
(JR西日本で実施している200kmまでの制限、といった類いのものが想定されます。)

ともあれ、Suicaエリアが統合されることにより、運賃制度がどのように変更されるのか、今後の発表を待ちたいと思っています。


「運賃制度の変更」という意味では、2030年代初めにもJR東日本全駅がSuicaエリアとなることが示されていますが、それに伴う運賃制度の改正がどのようになるのか、も興味があるところです。
運転本数が少なくSuicaとは無縁の線区であっても、2030年代初めにはSuicaエリアとなることから、Suica利用を基本とした運賃体系への変更、というのも十分考えられるでしょう。

そうなれば、現行の運賃計算ルールで規定されている「途中下車制度」等の、国鉄時代より延々と続いてきた制度も見直しが図られる可能性も無いとはいえないでしょう。

JR東日本全駅Suicaエリア化は、もう少し先の話ではありますが、ともあれ昨日ご紹介した「新しいSuicaキャラクターの公募」など、Suicaの変革の時期が到来していることを感じずにはいられないニュースであります。



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【JR東日本】Suicaの新たなイメージキャラクターの選考投票実施(2026.9.8〜23)

JR東日本の交通系ICカード「Suica」のキャラクターとして長年親しまれてきた「Suicaのペンギン」は、今年度末(2027年3月31日)をもって卒業となり、翌4月1日からは新たなイメージキャラクターにバトンタッチとなります。

その新たなイメージキャラクターを選考する投票が開始されるとともに、候補となる3つのキャラクターが発表されました。

Suicaの新たなイメージキャラクターの誕生〜お客さまによる選考投票をスタートします〜|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【お客さま投票】
・期間:
2026年9月8日(火)15時〜9月23日(水・祝)23時59分

・Webサイト:
Suica新キャラクターデザイン投票|JR東日本

【今後の予定】
新キャラクターデザイン発表:2026年11月18日
愛称募集:2026年11月18日〜
新キャラクターデビュー:2027年4月

【原案候補】
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(上記特設サイト(https://www.jreast.co.jp/suica-new-character-vote/)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記記事でもご紹介したように、「Suica」デビュー時よりイメージキャラクターとして親しまれてきた「Suicaのペンギン」が、今年度末をもって交代となることが既に決定しています。
(参考)


「Suicaのペンギン」交代後のキャラクターがどんなものになるのか気になるところですが、その新たなキャラクター候補の発表と、投票開始が今回発表されました。

候補となる3つのキャラクターは、それぞれ「リス」(A案)、「うさぎ」(B案)、「オレンジの子」と「モグラ」(C案)ということですが、これまでの「ペンギン」のイメージが強かったこともあり、これらのどの候補に対しても、なかなかどれか一つに決められない、むしろペンギンのままでいて欲しい、という意見もSNS上では多く見受けられます。

個人的にも、これまでのペンギンのカラーだった「白」「黒」、そしてJR東日本のコーポレートカラーである「緑」のいずれも採用されていないことに、違和感が無いわけではありません。

とはいえ、上述のとおり「Suicaのペンギン」引退が決まっているだけに、3つのうちどれか1つを選ぶ必要がありますので、Suicaのみならずこれからの交通系ICカードの代表的なキャラクターが、果たしてどれが相応しいといえるのか、真剣に選んで投票しておきたいな、と感じたニュースでありました。



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【JR東日本】Suica25周年記念ラッピング列車運行。ペンギン付きSuicaは在庫限りで終了へ

JR東日本では、同社の交通系ICカード「Suica」のイメージキャラクターとして活躍してきた「Suicaのペンギン」が、2026年度末をもってイメージキャラクターから卒業することとなることから、今年度を「Penguin Years」と題して各種キャンペーンを実施しています。

この度、今年11月にSuicaが25周年を迎えることを記念して、各種キャンペーンを実施するとともに、「Suicaのペンギン」が掲載された現行のSuicaカードについて、在庫がなくなり次第発売を終了することを発表しました。

おかげさまでSuicaは25周年!ご愛顧に感謝して各種キャンペーンを実施します|JR東日本

概要は以下の通りです。
【Suicaのペンギン特別ラッピングトレイン運行】
・期間:
2026年11月(予定)
・路線:
山手線(1編成)
・内容:
これまでの「Suicaのペンギン」のデザインを振り返ることができるペンギン一色の車内に装飾

【Suicaカードの今後の取扱】
・「Suicaのペンギン」が掲載された現行のSuicaカードは、各発売箇所の在庫がなくなり次第発売を終了し、以降はキャラクターを用いない無地のSuicaカードを発売。

【キャンペーンイメージ】
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260826_ho01.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧ください。



2001年にサービス開始したJR東日本の交通系ICカード「Suica」も、サービス開始して早いもので25年を迎えることとなります。

また、この間、イメージキャラクターとして、「Suica」のみならず「交通系ICカード」の代表的なキャラクターとして親しまれてきた「Suicaのペンギン」も、今年度(2026年度)末をもって交代することとなっています。

まもなく見納めとなる「Suicaのペンギン」、ファンサービスとして様々な企画が実施されますが、その中でも鉄道ファン的には、「特別ラッピングトレイン」が注目でしょうか。

車内には、これまでの「Suicaのペンギン」デザインを振り返る装飾が実施されるとのことですので、是非見ておきたいな、と思っています。
一方で、山手線、という常時利用者の多い路線で運行される、とのことですので、曜日や時間帯に気をつけて見に行くことができればいいな、とも思いました。


一方で、現在の「Suica」カードに印刷されている「Suicaのペンギン」デザインについては、在庫限りとなり、今後はキャラクターが無い、無地のSuicaカードが発売されるとのことです。
「Suicaペンギンの思い出として最後にSuicaカードを買っておきたい」と考えておられる方は、十分注意しておきたいところです。


ともあれ、サービス開始から25年、その間の交通系ICカードの普及に多大な役割を果たしてきた「Suicaのペンギン」。
その「卒業」を盛大に祝っていきたいな、とも感じたニュースでありました。

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▲JR新宿駅に設置されている「Suicaのペンギン」像(2020年11月撮影)
オリジナルの白・黒ではなく「金」一色の、ある意味「特別な」Suicaペンギンが設置されています。
この「Suicaのペンギン像」についても、イメージキャラクター卒業となる今年度末以降、何らかの動きがあるかと思われますので、各種キャンペーンと合わせて訪問・記録してみてはいかがでしょうか。


【JR西日本・智頭急行】鳥取地区ICOCAエリア拡大。「スーパーはくと」京都〜鳥取間でICOCA利用可能に

JR西日本と智頭急行では、現在鳥取〜倉吉間で実施しているICOCA等の交通系ICカードのサービスについて、因美線や智頭線に拡大することを発表しました。

2027年春 山陰本線下北条駅〜淀江駅・因美線・智頭線にIC改札機を導入します!:JR西日本
2027年春ICOCAエリア拡大(JR山陰本線 下北条〜淀江、因美線、智頭急行 智頭線|智頭急行

概要は以下のとおりです。
【新たにICOCAが利用できるエリア】
・山陰本線:下北条〜淀江間の各駅(11駅)
・因美線:津ノ井、東郡家、郡家、智頭(4駅)
・智頭線:智頭、大原、佐用、上郡(4駅)
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(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/260226_00_press_2027_ICOCAereakakudai.pdf)より引用)

【サービス開始時期】
2027年春(予定)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



これまで都市圏だけでなく、ローカル線にも拡大が続いてきた「ICOCA」のサービスエリア。
サービスエリアの拡大にともない、特急列車でも「ICOCA」と「チケットレス特急券」の利用により、チケットレスで特急列車を利用できるシーンもかなり拡大してきました。

一方で、ある程度の本数の特急列車が運行されていながら、未だ交通系ICカードで利用できない特急列車として、「スーパーはくと」「スーパーいなば」が挙げられます。
これらの列車は、智頭急行を経由することもあってか、これまで交通系ICカードの対応がなされてこなかったところですが、今回、来年春を目処に智頭急行や因美線が交通系ICカードのエリアに含まれることになることが、発表されました。

これにより、例えば大阪〜鳥取間で「スーパーはくと」を利用する場合、これまでは乗車券は紙のきっぷが必要だったところが、今後は交通系ICカードで利用することが可能となります。
(特急券は別途チケットレスでの購入が必要)

JR線の特急列車が乗り入れる第三セクター鉄道における、交通系ICカードの対応状況としては、奇しくも同じく2027年春に特急「南紀」」が運行されている伊勢鉄道でも、交通系ICカードの利用が可能となります。
(参考)


これに、今回智頭急行が加わるわけですが、似たような条件の「京都丹後鉄道」や「土佐くろしお鉄道(中村・宿毛線)でも交通系ICカードが使えるようになるのかどうかは気になるところですが、これらは伊勢・智頭両鉄道とは利用者数も違ってくることから、導入はなかなか難しいのかな、という気もしないでもありません。


ともあれ、今回の智頭急行への交通系ICカード導入により、「スーパーはくと」「スーパーいなば」の利用者数が更に増えることを期待したいな、と感じたニュースでありました。

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▲新大阪駅に停車する「スーパーはくと」HOT7000系。
2027年春より、「スーパーはくと」の全区間で交通系ICカードによる利用が可能となり、大阪〜鳥取間等でも、交通系ICカードによる乗車が可能となります。

【JR東日本】「モバイルSuica」でゆいレールの定期券を発売へ(2027年春以降)

JR東日本と沖縄都市モノレールでは、「モバイルSuica」で新たにゆいレールの定期券を発売することを発表しました。

「モバイルSuica」で新たにゆいレールの定期券を発売します!|JR東日本
2027年春以降 「モバイルSuica」で新たにゆいレールの定期券を発売します|ゆいレール

概要は以下のとおりです。
【サービス開始時期】
2027年春以降(予定)

【サービス概要】
ゆいレールの定期券を「モバイルSuica」で利用可能に

【画面イメージ】
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2025/20260217_ho01.pdf)より引用)

【対象券種】
通勤定期券
通学定期券(中学・高校・大学/専門学校等)


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



沖縄都市モノレール(ゆいレール)では、交通系ICカードとして、ゆいレールの他にも沖縄本島内の路線バスで利用できる「OKICA(オキカ)」の他、Suica等の全国相互利用交通系ICカードが利用可能となっています。
(参考)
OKICA(ICカード)|ゆいレール
Suica(ICカード)|ゆいレール

一方、定期券については、「OKICA定期券」を利用することとなっていますが、これに加え今回、「モバイルSuica」でゆいレールの定期券を購入することが可能となりました。

これにより、駅に出向くことなく、ゆいレールの定期券を購入することが可能となり、利用者にとってはより便利になることとなります。


モバイルの交通系ICカードについては、「モバイルSuica」(JR東日本)、「モバイルICOCA」(JR西日本)、「モバイルPASMO」(PASMO協議会)がサービス提供されています。
一方で、モバイルの交通系ICカードについては、その開発にコストがかかることもあってでしょうか、上述のようにSuica、ICOCA、PASMOといった利用者が多いカードでないと、サービス開発にペイしない模様です。

そのためか、JR東海では、同社の交通系ICカード「TOICA」エリア向けのモバイルサービスとして、JR西日本の「モバイルICOCA」を活用した「TOICAのモバイルICサービス」を開始することを、既に発表しています。
(参考)
TOICAのモバイルICサービスが始まります! |JR東海

今回の「ゆいレール」での「モバイルSuica定期券」も、これに類するサービスで、東日本エリアが主体の「モバイルSuica」を活用したモバイルSuica定期券で、遠く離れた沖縄県の「ゆいレール」定期券が購入可能となるのは、もはや地域の枠を超えた連携の象徴、といえるでしょう。

JR東日本としても、今回の「ゆいレール」定期券を契機に、他の地域でもモバイル定期券の導入を進めていくこととしていますので、今後も東日本エリアは勿論、そこから遠く離れた地でも「モバイルSuica」を活用した定期券が発売されることにもなりそうですね。

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▲今回「モバイルSuica」で定期券の扱いが発表となったゆいレール。

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▲ゆいレールでは、「交通系ICカード」の他、「クレジットカードのタッチ決済」も利用可能となっています。
なお乗車券については、2014年にQR乗車券が導入されており、上述画像の交通系ICカードタッチ部分にある四角の窓で2次元バーコードを読み取る仕組みとなっています。

【JR東日本】久留里線におけるSuicaエリア拡大を発表(2027年春、木更津〜久留里間)

JR東日本では、現在Suicaエリア外となっている久留里線(木更津〜上総亀山)のうち、木更津〜久留里間で新たにSuicaが利用できるようエリアの拡大を実施することを発表しました。

久留里線におけるSuicaご利用エリアの拡大について|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【新たにSuicaが利用できる駅】
久留里線の祇園〜久留里の各駅
2026021720-52-411
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2025/chiba/20260217_c01.pdf)より引用)

【サービス開始時期】
2027年春を予定

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR東日本・久留里線については、末端区間である久留里〜上総亀山間の鉄道事業廃止を表明しており、今年度中に届出することが既に発表されています。
(参考)


この廃止が表明されている区間については、私自身もつい先日乗車し、代替交通への転換はやむなし、といった印象を抱いたのは、下記記事でも述べたとおりです。
(参考)



一方、残る木更津〜久留里間については、輸送密度では1,000人/km・日程度でありますが、一方で朝夕の通勤・通学ラッシュ時に一定の利用があることから、引き続き鉄道として維持することが妥当なところだ、といえるでしょう。

そんな久留里線の存続区間ですが、このように利用者が一定あることから考えて、Suica等の交通系ICカードの導入も必要ではないか、と思っていたところ、今回Suicaの導入が発表されました。


上述のとおり、輸送密度が1,000人程度と、「国が組織する再構築協議会」の対象となる水準に近いことから、これまた鉄道としての維持が必要なのか、という状況ですが、今回のSuica導入など、残された久留里線の区間についての活性化がこれまで以上に実施され、路線の永続に繋がればいいな、と感じたニュースでありました。

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▲木更津駅に到着した924D列車。
8時2分着という丁度通学時間帯ということもあり、3両編成の列車が通路まで埋まるくらいの利用状況でした。
今後、Suicaの導入により、利便性が向上することから、この存続区間の乗客が増えることを願いたいと感じています。

【JR東海】TOICAエリアの三重地区拡大。特急「南紀」停車駅に加え伊勢鉄道も一部利用可能に(2027年春予定)

JR東海では、交通系ICカード「TOICA」利用エリアを三重地区に拡大するとともに、特急「南紀」のチケットレス乗車サービスを開始することを発表しました。

TOICA利用エリアの三重地区への拡大および特急「南紀」のチケットレス乗車サービス開始について|JR東海

概要は以下のとおりです。
【サービス開始時期】
2027年春

【TOICA利用エリア拡大】
以下の2路線18駅及び伊勢鉄道鈴鹿駅の計19駅にTOICA導入
・紀勢本線(下庄〜多気間)9駅
・参宮線(外城田〜鳥羽間)9駅
・伊勢鉄道(鈴鹿駅)

【特急「南紀」チケットレス乗車サービス開始】
・特急「南紀」の主要区間の普通車指定席を対象にしたチケットレス商品を、JR西日本のインターネット列車予約「e5489」で発売
・TOICA利用エリア各駅に加え、紀勢本線の三瀬谷、紀伊長島、尾鷲、熊野市、新宮の5駅において、特急「南紀」利用の場合にTOICAが利用可能に

【その他】
・拡大するTOICA利用エリアおよび特急「南紀」の利用の場合にTOICA利用可能となる駅におけるTOICAの利用条件、運賃計算方法等の詳細なサービス内容については、決定次第別途発表

【サービス開始後のTOICA利用エリア】
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(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000044867.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


JR東海の交通系ICカード「TOICA」エリアですが、同社の在来線エリアはかなり網羅した感があります。
閑散線区においても、高山本線では下呂、高山、飛騨古川では、特急「ひだ」利用の場合等に「TOICA」を利用することが可能となっています。

今回、三重地区の紀勢本線及び参宮線、そして伊勢鉄道の鈴鹿駅でTOICA等の交通系ICカードが利用できるようになります。


…これだけだと、「交通系ICカードの利用エリアが増えて便利になりますよね」」という嬉しいニュースなのですが、殊にこれらのエリアでは、
・河原田〜津間の経由(亀山経由or伊勢鉄道経由)をどう判定するか?
・近鉄との共用駅(津、松阪、伊勢市)をどう判定するか?

という、交通系ICカードを導入するにあたり、なかなかややこしい問題があります。

詳細な分析は、下記「旅するマネージャーのブログ」記事をご覧いただければと思いますが、恐らく、
・三瀬谷、紀伊長島、尾鷲、熊野市、新宮の各駅と、TOICAエリア各駅相互間は、伊勢鉄道経由で計算(特急「南紀」利用前提のため)
・河原田〜津間を通過してTOICAエリア相互間(上記「南紀」停車駅各駅を除く)を利用する場合は、安い方の運賃を適用
・近鉄との共用駅は、JR線利用を記録するカードリーダーを設置するか、改札を分離する

あたりが落とし所なのかな、と個人的には感じています。
(参考)


ともあれ、欧米からの訪日外国人旅行者に人気の熊野エリアを結ぶ特急「南紀」で交通系ICカードが利用できるようになるのは、観光客の受け入れ環境整備、という意味では喜ばしいことですし、より多くの利用者がストレス無く利用できるようになるのは嬉しいな、と感じたニュースでありました。

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▲新宮駅に停車する特急「南紀」HC85系。
来年(2027年)春からは、ここから名古屋方面に利用の際にも、交通系ICカードが利用できるようになります。

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▲新宮駅改札口のICカードリーダーに貼り付けられた注意書き。
現在は、新宮駅からは、和歌山・大阪方面へは交通系ICカードが利用可能ですが、三重、名古屋方面への利用はできません。
そのための注意書きが貼られているわけですが、この姿も来年春には変化するものと思われます。




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【近江鉄道】交通系ICカード「ICOCA」利用開始。こどもICOCA利用で1乗車10円に(2026.3.1〜)

滋賀県を走る近江鉄道では、これまでICOCAシステムの導入準備を進めてきましたが、この度2026年3月1日(日)から近江鉄道線でのICOCAサービスの利用を開始することを発表しました。

近江鉄道線で交通系ICカード「ICOCA」の利用を開始します! 2026年3月1日(日)スタート! :JR西日本
近江鉄道線で交通系ICカード「ICOCA」の利用を開始します!2026年3月1日(日)スタート!|近江鉄道

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2026年3月1日(日)

【サービス開始路線】
近江鉄道全線

【開始するサービス】
・ICOCA利用サービス
(チャージ残高での利用。ICOCA以外の全国相互利用可能ICカードが利用可能)
・IC定期券サービス
「iCONPASS」導入
(Webサイトで近江鉄道の定期券や企画乗車券を購入可能)
近江鉄道線ICOCA定期券
(窓口で発売)

【ポイントサービス】
近江鉄道線の運賃として1ヶ月に3,000円を超える額を利用した場合、当該超過額の10%を「WESTERポイント(チャージ専用)」として次月に付与

【交通系ICカードによるこども運賃】
「こどもICOCA」などのこども用交通系ICカードを利用する場合、運賃は1乗車につき10円。

【ICカード導入に伴う乗車券類の取扱い】
・普通乗車券については、紙のきっぷは発売終了
・定期券については、新たな紙の定期券は発売終了
・普通回数券、昼間割引回数券は発売終了
・信楽高原鐵道との連絡定期券、連絡乗車券の発売終了

【企画乗車券の見直し】
・1デイスマイルチケット:
(現行)おとな900円、金・土・日・祝日利用可能、窓口及びアプリで発売
(変更後)おとな1,500円、毎日利用可能、Web(iCONPASS)及びアプリで発売

・びわこ京阪奈線フリーきっぷ
(現行)おとな1,050円、土・日・祝日に利用可能、窓口及びアプリで発売
(変更後)おとな2,000円、土・日・祝日に利用可能、アプリのみで発売


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記過去記事でご紹介したように、近江鉄道では、JR西日本のICOCAシステムを同社鉄道線全線に導入することを、昨年8月に発表していました。
(参考)


近江鉄道では、沿線自治体が出資する「近江鉄道管理機構」が設備等を保有し、近江鉄道が列車の運行を担う「上下分離方式」に、2024年4月に移行しました。

上下分離方式への移行を伴う、近江鉄道線の再構築において、その目玉となる施策の一つが「交通系ICカードの導入」でありました。
(参考)
報道発表資料:近江鉄道線の鉄道事業再構築実施計画の認定について - 国土交通省

上下分離方式導入による再構築の2年目にして、目玉の施策がスタートすることになり、利便性の向上が図られることとなりますが、その目玉中の目玉、というべきなのが、「こどもIC運賃一律10円」でありましょう。

これまでこのブログでも、小田急電鉄の「小児IC運賃50円均一」をはじめとし、将来的に継続的な利用者になり得る沿線のこどもに、列車に乗る機会を増やすこと等を目的に、格安の「こどもICカード運賃」を導入してきた事例を紹介してきました。
(参考)


(泉北高速鉄道が導入した小児IC運賃50円運賃は、南海電鉄と合併後も、南海泉北線において実施されています。)

しかし今回は、都市部の大手・準大手民鉄ではなく、地域鉄道たる近江鉄道が、しかも「10円」という破格の運賃で乗車することができるわけですから、親子連れでのお出かけや、習い事での利用など、様々なシーンでの利用が拡大し、加えて、こどもの頃から近江鉄道に乗車する習慣を身につけることで、将来成長して定期券ユーザーとして、近江鉄道の利用を支える存在となることが期待できますので、こういった取組は大いに評価したいと思います。

一方で、これまでの紙のきっぷ・定期券は基本的に発売終了し、フリーきっぷもWebやアプリに統一される等、窓口におけるきっぷの取扱いが大きく見直されます。
きっぷを集めたりする人や、これまでICカードに縁の無かった利用者にとっては、抵抗が無いわけではないのでしょうが、持続的な運営体制構築のために、このような見直しが実施されるのであれば、十分受容レベルなのかな、とも思います。


ともあれ、この3月に新たなサービスが開始される近江鉄道。
上下分離方式による再構築が今後も続き、地域に無くてはならない路線として永続することを期待していきたいと思ったニュースでありました。

DSC05800_R
▲近江鉄道彦根車庫で実施された、鉄道むすめ「豊郷あかね」撮影会。
この後に、上下分離方式への移行、そしてICカードの導入と、大きく変わった近江鉄道。
新しい車両も導入されたことから、再訪してその様子を見てみたいな、とも感じています。

【東武鉄道】磁気定期乗車券の発売終了(2026.3.13)IC定期券に統一へ

関東の大手民鉄・東武鉄道では、現在発売している「磁気定期乗車券」の発売を終了し、今後はIC定期乗車券のみの発売とすることを発表しました。

2026年3月13日(金)をもって、磁気定期乗車券の発売を終了いたします。|東武鉄道

概要は以下のとおりです。
【発売終了日】
2026年3月13日(金)

【発売終了する磁気定期乗車券】
通勤定期乗車券、通学定期乗車券
(※)他事業者への連絡となる実習用通学定期券は除く

【発売終了後】
定期乗車券はIC定期乗車券のみ発売

【その他】
上毛電気鉄道、わたらせ渓谷鐵道、野岩鉄道との連絡定期乗車券については、PASMOカードへの搭載ができないため、各社線区間の定期券は別途購入が必要

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



ICカードの普及により、年々その発売枚数が減少している磁気定期乗車券ですが、既に関西地区の大手民鉄では京阪電鉄、阪神電鉄、阪急電鉄の各社で発売が終了しています。
(参考)

消えゆく「磁気定期券」なぜ? 阪神も廃止 “脱・磁気券”目指す理由 | 乗りものニュース
また、南海電鉄では他社との磁気定期乗車券を発売を終了しています。

一方関東地区では、2024年5月にJR東日本や東武鉄道などの鉄道事業者8社が、磁気乗車券からQR乗車券への置き換えを既に発表しています。
(参考)


そして当の東武鉄道も、この発表の1ヶ月前の2024年4月に、同社が発表した中期経営計画において、QR乗車券による磁気乗車券の全廃を記載しています。
(参考)


このように、東武鉄道では近いうち磁気乗車券の全廃の方向性が示されていた中、ICカードという移行先が既に整備されている定期乗車券について、この3月で全廃することが正式に発表されました。

廃止後はICカード定期券を利用することになりますが、ICカードを導入していない各社(上毛、わたらせ、野岩)の各線への連絡定期券は発売終了となり、東武鉄道と各社との定期券を別々に購入する必要があります。
(※)
ところで、乗り換えが必須の上毛電鉄及びわたらせ渓谷鐵道については、東武鉄道の定期と別々に購入したところで特に問題は無いと思慮されますが、直通列車が運行している野岩鉄道との定期券は、東武鉄道のみICカードにすると、入場・出場の組み合わせが正しく記録されないことからエラーとなるトラブルが発生しかねません。
ただ、野岩鉄道と東武鉄道との連絡定期乗車券が、どの程度の枚数が発売されているのか、というのも気になりますので、あまりにも少なければ、大きなトラブルにならない、とも言えますが、果たしてどうでしょうか…?


ともあれ、自動改札機の普及に大きな役割を果たした磁気乗車券も、大手各社では終焉の時を迎えつつあるな、と感じたニュースでありました。

DSC_9597_R
▲東武東上線・小川町駅に停車中の10000系電車。
東武鉄道では磁気定期乗車券の発売を今年3月13日限りで終了することを発表しました。


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