阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

南海電鉄

【南海電鉄】特急「サザン」10000系、10年ぶりに「なつかしの緑色」に(2025.6.4〜)新型車両投入まで実施

南海電鉄では、特急「サザン」に使用されている10000系のうち1編成について、なつかしの緑色(旧塗装)に変更することを発表しました。

創業140周年記念 特急サザン(10000系車両)を復元塗装で運行!〜新型特急サザンの導入頃まで〜 | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【10000系復元塗装での運行】
・対象車両:
10000系4両1編成(車両番号10004-10804-10104-10904)

・運行期間:
2025年6月4日(水)から当面の間
新型特急サザン導入の頃まで

・車両デザイン:
濃淡グリーンのツートンカラー

【10000系復元塗装の車両撮影会】
・実施日:
2025年5月31日(土)
第1回・・・10時〜11時
第2回・・・13時〜14時

・実施場所:
南海電鉄 千代田工場内

・参加費:
1名12,000円

・申込方法:
ぶらりたびホームページ(https://www.nankai.co.jp/odekake/burari.html)より申込

・募集人数:
各回120名(計240名)

・募集期間:
2025年5月14日(水)10時〜5月20日(火)17時
(先着順、募集人数に達した時点で募集終了)

詳細は、上記発表資料をご覧ください。



南海電鉄の10000系は1985年に登場し、特急「サザン」の指定席車として運用されてきました。
登場当初は白地に濃淡グリーンの塗装となっていましたが、1990年代前半に現在の塗装に変更されました。

この特急「サザン」10000系ですが、丁度10年前の2015年に、同社創業130周年記念として、今回と同様の「なつかしの緑色」登場時の旧塗装が施され、当時引退間近だった7000系とともに、旧塗装どうしの「サザン」として活躍したことは、このブログでもご紹介してきました。
(参考)


あれから丁度10年、今回は南海電鉄の創業140周年を記念して、再び10000系が「なつかしの緑色」の復刻塗装が見られることとなります。

そして今回の復刻塗装では、終了期間が「新型特急サザン導入の頃」までと明確にされている点でしょうか。
「特急サザン」の新型車両については、昨年度末に2027年度末から導入されることが同社の中期経営計画で明らかになりました。
(参考)


その新型「サザン」にバトンを引き継ぐべく、復刻塗装で最後の活躍を見せることとなる「サザン」10000系。
再び走り出す、そして今回が最後の「なつかしの緑色」の10000系の姿を、今回も是非記録しておきたいと思います。

それにしも、近年の南海電鉄の復刻デザインシリーズ、今回の「10000系サザン」で5編成目となり、はもはや見慣れた感がありますが、これだけ揃うとある意味圧巻とさえ思えます。
【高野線6000系】
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】6000系車両をステンレス無塗装で運行(2023.9.11〜)車両撮影会は9月9日(土)に開催
【泉北線3000系】
阪和線の沿線から : 【泉北高速鉄道】3000系を復刻デザインで運行(2024.7.31)
【南海線7100系】
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】7100系復刻デザイン車両運行(2024.8.21)濃淡グリーンの旧塗装へ復元
【汐見橋線等2200系(引退済み)】
阪和線の沿線から : 【南海電鉄】一般車両「2200系」の引退を発表(2025年春)約30年前の復元塗装も実施


引退済みの2200系を除く4編成が揃った撮影会が実施される、ということもあり得ない話ではないだけに、今後の展開を期待したいところではあります。
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▲前回、創業130周年の際に実施された「なつかしの緑色」復元塗装の10000系「サザン」。
10年後の今回もまた、10000系の復元塗装が実施されることが発表されました。




【関連ブログ】
【南海】「特急サザン」10000系を復元塗装で運行へ | 鉄道プレス



鉄道コム関連記事】
南海の特急「サザン」で懐かしの「緑色の編成」が復活! 運用期間は「新型特急導入まで」 - 鉄道コム

【南海電鉄】2027年度に高師浜線で自動運転(GOA2.5)を開始

南海電鉄では、2022年から自動運転(GOA2.5)運用に向けて和歌山港線で走行試験を実施してきましたが、この度2027年度から高師浜線(羽衣〜高師浜間)でGOA2.5自動運転を実施することを発表しました。

2027年度に高師浜線において GOA2.5 自動運転を開始|南海電気鉄道

今後の予定としては、2025年度中に自動運転に必要な地上設備と車両改造のための詳細設定等、2026年度には地上設備の施行及び車両改造を実施するとのことです。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



高師浜線については、2021年5月より高架化工事のため約3年間運休・バス代行が実施されていましたが、高架化工事に伴う移設が完了し、2024年4月より鉄道による運転が再開されています。
(参考)


一方、冒頭に記したように、同社では和歌山港線で自動運転の走行試験を実施してきましたが、この度安全性等の評価を受けたことから、高師浜線での自動運転を実施することとなりました。

もとより、営業運転における自動運転の実施に際しては、高師浜線は以前からその候補に挙げられていました。
(参考)

上記記事でも記しているように、高師浜線は今やその全線が高架化されており、加えて羽衣〜高師浜間の短距離(1.4km)である上に、同線内の折り返し運行であるように、「踏切が無い」「短距離」「運行体系が単純」という、自動運転を導入する条件としては、南海電鉄の中では最も適している線区、といえるのではないのでしょうか。

昨年の運転再開初日を期に、従前の2200系から2000系に置き換わり、新しいイメージを利用者に与えましたが、2027年度の自動運転には、これまで和歌山港線で走行試験に用いられた8300系が入線するでありましょうか。
自動運転そのものに加え、導入される車両についても注目しておきたいニュースでありました。

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▲2024年4月6日に運行再開した高師浜線。
再開初日は2000系が充当されました。


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▲南海電鉄8300系2両編成。
和歌山港線で走行試験に使用されていたのが、この8300系となります。
果たして自動運転開始時、高師浜線でこの8300系の走る姿が見られるようになるのでありましょうか…




【関連ブログ】
高師浜線の自動運転は2027年度から: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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「3・3・SUNフリーきっぷ」19年ぶりの再登場はデジタルきっぷで発売へ【南海・近鉄・名鉄】

かつて、近鉄・南海・名鉄の3社が共同で発売していた「3・3・SUNフリーきっぷ」。
大人1人5,000円でこれら3社の鉄道路線が3日間乗り放題という破格なきっぷで、鉄道ファンの人気を集めていました。

さらに、これら3社のグループであるバスや船舶等の路線も乗り放題な「ワイド3・3・SUNフリーきっぷ」に至っては、奈良交通バスの八木新宮線や南海フェリーにも乗車・乗船できて6,000円と、究極の破格度を有するきっぷとして、今なお語り継がれる商品でありました。

しかし、この「3・3・SUNフリーきっぷ」、2006年を最後に惜しまれながら発売終了となりました。
(参考)


それから19年、今回この「3・3・SUNフリーきっぷ」が復活することが発表されました。
−近鉄・南海・名鉄が連続3日間乗り放題 −「3・3・SUNフリーきっぷ」がデジタルきっぷになって19年ぶりに再登場 | 南海電鉄
― 近鉄・南海・名鉄が連続3 日間乗り放題 ― 「3・3・SUN フリーきっぷ」がデジタルきっぷになって19年ぶりに再登場 〜 連続2 日間利用の商品も発売 〜
―近鉄・南海・名鉄が連続3日間乗り放題―「3・3・SUNフリーきっぷ」がデジタルきっぷになって19年ぶりに再登場〜連続2日間利用の商品も発売〜

19年という時代の変化を反映して、今回の「3・3・SUNフリーきっぷ」はデジタルきっぷとして発売され、QRコードを改札にかざして利用するものとなっています。
そのため、各社のQRコード利用可能なエリア・駅での利用が限定されており、南海電鉄では汐見橋線・多奈川線・高野線:下古沢駅〜極楽橋駅で利用ができず、名鉄では、中部国際空港、名鉄名古屋、金山、東岡崎、神宮前、国府宮、名鉄一宮、新木曽川、笠松、名鉄岐阜、犬山、知多半田、西尾の計13駅でのみ、利用が可能となっています。

また価格も、連続3日間は8,200円、連続2日間は6,200円と、かつての「3・3・SUNフリーきっぷ」より割高になっています。

総じて、かつてよりもおトク度は減っている(逆に以前の方が破格すぎた)のですが、それでもかつてのおトクなきっぷの代名詞でもあった「3・3・SUNフリーきっぷ」が復活したのは、嬉しい限りですし、個人的にも使える機会があれば、是非利用してみたいな、と感じたニュースでありました。

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▲今回復活する「3・3・SUNフリーきっぷ」で訪問可能な各社の終端駅の様子をご紹介します。
(上)南海電気鉄道 関西空港駅
(中)近畿日本鉄道 賢島駅
(下)名古屋鉄道 中部国際空港駅
既に訪問したことのある方も、今回新たな「3・3・SUNフリーきっぷ」で訪問してみるのも面白いかも知れませんね。

【相鉄】いずみ中央駅開業35周年記念記念入場券発売。南海電鉄「和泉中央駅」、仙台市交通局「泉中央駅」とのコラボきっぷ(2025.4.4〜)

相模鉄道では、同社いずみ野線の「いずみ中央駅」が開業35周年を迎えることを記念して、「いずみ中央駅開業35周年記念入場券セット」を発売することを発表しました。

いずみ中央駅開業35周年記念券セット発売 | 相鉄グループ
相鉄いずみ野線 いずみ中央駅開業35周年記念「いずみ中央駅開業35周年記念入場券セット」を発売 | 南海電鉄
仙台市交通局 「いずみ中央駅開業 35 周年記念入場券セット」を発売【相模鉄道・南海電気鉄道・仙台市交通局】

概要は以下のとおりです。
【商品内容】
・B型硬券普通入場券
いずみ中央駅(相模鉄道)入場券1枚
和泉中央駅(南海電気鉄道)入場券1枚
泉中央駅(仙台市交通局)記念券1枚

・D型硬券普通入場券
いずみ中央駅(相模鉄道)入場券3枚
和泉中央駅(南海電気鉄道)入場券1枚
泉中央駅(仙台市交通局)記念券1枚

【販売期間・場所】
○いずみ中央駅での発売:
・期間:2025年4月4日(金)〜4月30日(水)

○通信販売:
・期間:
2025年4月4日(金)〜6月30日(月)
・Webサイト:
https://marche.kipputotetsukomono.com/

【販売価格】
1セット1,000円(税込)

【販売数量】
1,500セット(内訳:いずみ中央駅1,000セット、通信販売500セット)

【イメージ】
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(上記発表資料(https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2025/pressrelease/pdf/r25-62-g35.pdf)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



相模鉄道の「いずみ中央駅」は、4月4日(金)に開業35周年を迎え、また同駅の駅ナンバリングが「SO35」であることから、35周年記念入場券が発売されることとなりました。

…これだけですと、よくある記念きっぷの発売発表ということですが、今回の発表では、それに加え、同じ読み方をする「和泉中央」駅(南海電鉄)及び「泉中央」(仙台市交通局)とのコラボ入場券セットとして発売されることが特筆、といえるでしょう。

加えて、「いずみ中央」駅は勿論、「和泉中央」「泉中央」の各駅についても、硬券入場券(泉中央駅は記念券)として発売されるのも注目といったところでしょう。
硬券のデザインを見ますと、D型硬券の券面には、南海電鉄「泉北ライナー」の写真もデザインされており、相鉄ファンのみならず、南海電鉄及び泉北線ファンにとっても、ぜひ購入しておきたいきっぷ、といえるでしょう。

以前から三つの「いずみちゅうおう」駅の存在は知ってはいて、「いつか3つの『いずみちゅうおう駅』でコラボができるといいな」と漠然と思っていましたが、まさかそんな、些細な望みのコラボ入場券が発売されるとは、嬉しい気持ちでありますので、是非購入したいと思います。


ところでこの記念入場券ですが、発売は相鉄「いずみ中央」駅及びネット販売のみとなっています。
「和泉中央駅」や「泉中央駅」では発売がありませんので、ご留意ください。

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▲和泉中央駅に停車中の泉北高速鉄道(現・南海電鉄泉北線)9300系。
相鉄とのコラボ入場券セットに、この「和泉中央駅」の入場券もセットされています。

【南海】特急「サザン」新型車両更新を発表(2027年度末〜)

南海電鉄では、本日(2025年3月31日)「グループ中期経営計画2025-2027」を発表しました。
「NANKAI グループ中期経営計画 2025-2027」について|南海電鉄

この中で、公共交通事業のサービス品質向上の取り組みの一つとして、「特急サザンの新型車両更新」が記されていました。
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(上記資料より引用、赤枠は管理人による。)


上記発表によれば、特急サザンの新型車両更新は2027年度末からを予定していますが、これ以上の内容は特に記されていません。

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▲和歌山市駅に停車する特急「サザン」10000系

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▲箱作〜淡輪間を走行する特急「サザン」10000系

特急「サザン」は現在、8両編成のうち4両を「指定席」、残り4両を「自由席」として運行し、指定席車には10000系または12000系、自由席車には7100系(10000系とのセット)、8000系・8300系・9000系(12000系とのセット)で運行されています。

このうち、10000系については、1985年のデビューより40年が経過すること、加えて併結相手の7100系についてはそれ以上の経年が進んでいることから、老朽化が課題となっていました。

一方で、特に泉佐野以南で人口減少に伴う利用者源もあり、今後も引き続き「サザン」の運行体系が維持されるのか、という点についても個人的には懸念を抱いていました。

即ち、現在日中2本/時運行されている「サザン」については、朝と夕方の通勤・通学時間帯に特化した有料着席サービスにするべく、現在の12000系「サザンプレミアム」で運用できる本数に減便し、日中の運行を中止する、というシナリオが現実のものになるのではないか、といったものです。


しかし今回の発表では、「特急サザンを新型車両に更新」とありますので、現状の10000系を新型車両に置き換えるという線が濃厚なのではないか、と思われます。
「サザン」の置き換え開始はあと3年ほど先になりそうですが、それまでの間に色々な内容が発表されることでしょうから、このブログでもそれらの話題について、逐一お届けしたいと思います。

また、現行の10000系+7100系の「サザン」についても、あと3年程度で見納めとなりますので、その姿もしっかり記録していきたいな、と思います。



【泉北高速鉄道】「泉北線」「新運賃」ラッピング電車運行(2025.3.19〜)

泉北高速鉄道と南海電鉄では、4月1日の経営統合に伴う路線名「泉北線」及び、大幅に値下げした高野線及び南海線との「新運賃」のスタートをテーマとしたラッピング電車を運行することを発表しました。

ラッピング電車を運行します | 泉北高速鉄道
「泉北線」「新運賃」4月1日スタートラッピング電車を運行します〜3月19日営業運転開始〜 | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【運行期間】
2025年3月19日(水)から当面の間

【運行区間】
・泉北高速線:中百舌鳥〜和泉中央間(4月1日から「泉北線」)
・南海高野線:難波〜中百舌鳥間

【対象電車】
泉北5000系 8両1編成

【デザイン】
2025032214-15-302
(上記発表資料(https://www.semboku.jp/wp-content/uploads/2025/03/7cca30a3c78bb56e14a23676b6464d66.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



当ブログでも幾度となくご紹介してきたとおり、来る4月1日に泉北高速鉄道は南海電鉄と合併し、同社路線は新たに「南海泉北線」という名称として新スタートを切ることとなります。
またこれに併せて、定期運賃を中心とし、泉北線と高野線及び南海線相互間の運賃が値下げとなることも、発表されています。
(参考)


今回、これらの新路線名及び新運賃を大々的にアピールするものとして、泉北高速鉄道の5000系に、「泉北線」のラインカラーとなる「黄緑」のラッピングが施されることとなります。

ラッピングには、泉北線キャラクターとして存続が決定した「せんぼくん」「ブラックせんぼくん」、そして泉北高速鉄道沿線出身とプロゴルファー「高木芽衣」選手が印刷されており、【泉北線】の新たなスタートを飾るに相応しいデザインとなっています。

「泉北線」「新運賃」ラッピングの5000系は既に運用開始となっていますので、私も時間を見つけて是非見にいきたいと思っています。

【南海電鉄】復刻デザインの7100系・2200系撮影会を実施(2025.3.20)2200系復元デザイン車両最後の撮影会に

南海電鉄では、約30年前の復刻デザインを施した「7100系」と「2200系」を並べた撮影会を、南海電鉄住ノ江車庫で実施することを発表しました

3月20日、住ノ江車庫にて約30年前の復刻デザインを施した7100系と2200系を並べた撮影を実施! | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【実施日】
2025年3月20日(木・祝)
第1回:10時〜11時
第2回:13時〜14時

【実施場所】
南海電鉄 住ノ江車庫

【実施内容】
復刻デザインの7100系車両と2200系車両を並べて撮影会を実施。

【参加費】
1人10,000円

【申込方法】
ぶらりたびホームページより申し込み
http://www.nankai.co.jp/odekake/burari.html

【募集人数】
各回80人の合計160人

【申込期間】
2025年2月19日(水)10時〜2月25日(火)17時
(※)先着順


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



昨年8月から運行している南海「7100系」の復刻デザイン編成。
そして今年1月から運行している「2200系」の復刻デザイン編成。
両編成を並べると、1980年代まで普通に見られた南海電鉄の風景ですが、この風景が3月20日に撮影会という形で再現されることとなりました。

特に2200系に関しては、今回が最後の撮影会ということで、じっくり撮影できるのは、これが最後ともいえるでしょうから、人気も必至でありましょう。

上記発表資料でも、2200系に関しては、「天空」1編成を除き今年春に引退することが明示されており、そういう意味でも、二度とみることができるか難しい、貴重な撮影会となることでしょう。

生憎私は、この日も撮影会に参加することが無理でありますので、参加される皆さんの成果を様々な媒体を通じて見届けるしかないのですが、ともあれ、申込は明後日の10時からですので、興味ある方は忘れずにWebから申し込むようにしておきましょう。

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▲南海7100系復刻デザイン編成。

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▲南海2200系復刻デザイン編成。
これら2編成を並べた撮影会が実施されることが発表されました。

【南海】2200系復元塗装編成を撮影してきました(2025.2.16)

下記記事でご紹介したように、南海電鉄では、現在一般車両として運行している2200系車両が今年春に引退することとなり、そのうち1編成が約30年前の復元塗装を施すこととしています。
(参考)


復元塗装での運行は、先月20日より実施されており、既に撮影報告も各種SNSに上がってきているのですが、私も本日(2月16日)、ようやく撮影することができましたので、この場でご報告します。

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▲汐見橋〜芦原町間

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▲芦原町駅

以下、汐見橋駅での撮影です。
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▲岸里玉出側先頭車(2281号車)

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▲同車両に掲出のヘッドマーク

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▲汐見橋方先頭車(2231号車)

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▲同車両に掲出のヘッドマーク

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▲汐見橋駅に停車中の様子

終日30分間隔での運転の汐見橋線。
いつもは閑散な風景が展開されているようですが、今に限って言えば、決して少なくない鉄道ファンが、撮影や乗車に勤しんでいました。



このブログでご紹介してきたように、私自身は大学卒業まで、泉北高速鉄道沿線に住んでいて、また高校が南海高野線沿線だったことから、この旧塗装の2200系(当時は22000系)もよく見かけました。
ただ、22000系は専ら急行での運用となっていましたので、例えば堺東〜難波間で、敢えて選んで乗る程度でしか、乗車することができませんでしたが、それだけに個人的には「よそゆきのカラーの列車」というイメージがありました。

そんな青春の頃の思い出となってしまったこの22000系の旧塗装が、このような形で復元されるとは、思ってもみず、是非記録しておきたいと思っていただけに、本日ようやく撮影できました。

2200系は、他の線区でも運用されることもあるようです。
運行期間がそれほど長くないので、実現するかどうかは分かりませんが、例えば多奈川線で運行されることがあれば、それも記録できればいいなと思いますので、機会ができればチャレンジしてみたいな、と思っています。

【南海電鉄】泉北高速各駅で発売のIC連絡定期券の発売範囲が大幅に拡大。大阪メトロ難波・天下茶屋接続に加え、JR・大手民鉄各社との連絡定期券も発売に

南海電鉄では、泉北高速鉄道との合併に伴い、2025年4月1日(火)から泉北高速各駅(深井、泉ケ丘、栂・美木多、光明池、和泉中央)で発売しているIC連絡定期券の発売範囲を拡大します。

2025年4月1日(火)から泉北高速各駅で発売しているIC連絡定期乗車券の発売範囲を拡大します | 南海電鉄
IC連絡定期乗車券の発売範囲を拡大します | 泉北高速鉄道

概要は以下のとおりです。

【発売開始日】
2025年4月1日(火)から

【追加接続駅・発売拡大経路】
●Osaka Metro(大阪メトロ)(接続駅追加)
<難波駅接続>
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<天下茶屋駅接続>
2025020810-02-534


(※)中百舌鳥駅接続は現在も発売中

●JR西日本(拡大)
<新今宮駅接続>
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<三国ヶ丘駅接続>
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<橋本駅接続>
2025020810-02-537


●近畿日本鉄道(拡大)
<難波駅〜大阪難波駅接続>
2025020810-02-538


<河内長野駅接続>
2025020810-02-5410


<天下茶屋駅〜大阪メトロ堺筋線〜近鉄日本橋駅接続>
2025020810-02-549


●京阪電気鉄道(拡大)
<難波駅〜大阪メトロ御堂筋線〜淀屋橋駅・大江橋駅接続>
2025020810-02-5411


<天下茶屋駅〜大阪メトロ堺筋線〜北浜駅・なにわ橋駅接続>
2025020810-02-5412


<新今宮駅〜JR大阪環状線〜京橋駅接続>
2025020810-02-5413


●阪急電鉄(拡大)
<難波駅〜大阪メトロ御堂筋線〜大阪梅田駅接続>
2025020810-02-5514


<天下茶屋駅〜大阪メトロ堺筋線〜天神橋筋六丁目駅接続>
2025020810-02-5515


●阪神電気鉄道(拡大)
<難波駅〜大阪難波駅接続>
2025020810-02-5517


<難波駅〜大阪メトロ御堂筋線〜大阪梅田駅接続>
2025020810-02-5516

(上記画像はいずれも発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/250207_1.pdf)より引用)


【発売券種】
通学・通勤(大人・小児)のIC連絡定期乗車券
(大阪メトロを経由する通勤定期乗車券は大人のみ)
(障害者用割引定期券、実習用通学定期券は対象外)

【発売媒体】
ICカード(PiTaPa及びICOCA)
(磁気定期乗車券は対象外)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



この4月1日に、泉北高速鉄道は南海電鉄と合併し、泉北高速鉄道線は「南海電鉄泉北線」として新たなスタートを切ります。
既に車両のロゴ等については合併を前に「NANKAI」のロゴが入ったものに逐次変更されていることは、このブログでもご紹介したところです。
(参考)


一方、運賃等については、南海電鉄と泉北高速鉄道線(合併後は「泉北線」)との運賃については、「普通運賃はほとんどの区間で値下げ」「定期運賃は全区間で値下げ」が発表されています。
(参考)

泉北線と、南海線・高野線等にまたがる区間では大幅な値下げが実現することから、泉北線沿線の利用者にとっては朗報この上ないわけですが、一方で、泉北線の運賃も南海電鉄の運賃体系に取り込まれることで、連絡定期券の発売範囲が拡大されるのか、という点も気になっていました。

現在、泉北高速鉄道各駅からの連絡定期券は、以下の2種類のみ発売されています。
<南海電鉄>中百舌鳥駅接続
・<大阪メトロ>中百舌鳥駅接続

つまり、多くの利用者が想定される「<大阪メトロ>難波駅接続」や「<JR西日本>三国ヶ丘駅接続」といった連絡定期券は、これまで発売されておらず、これらを乗り継いぐ定期券利用者は、必ず2枚の定期券を別々に購入し、使用する必要がありました

一方、南海電鉄の各駅からは、「<大阪メトロ>難波駅接続」や「<JR西日本>三国ヶ丘駅接続」は勿論、難波駅及び天下茶屋駅から大阪メトロを経由して、阪急、阪神、京阪の各社への3社連絡の定期券も購入することができました。

しかし今回、南海電鉄と泉北高速鉄道との合併により、「南海泉北線」となることで、上述の定期券は、現在の南海電鉄各駅と同様の範囲で、1枚の連絡定期券で購入することが可能となりました。


一例を申し上げますと、私が泉北高速鉄道沿線に住んでいた大学生の頃、泉ケ丘駅から阪急神戸線・六甲駅まで通学していました。

その際、「泉ケ丘〜中百舌鳥〜梅田」「梅田〜六甲」か、「泉ケ丘〜中百舌鳥〜難波」「難波〜梅田〜六甲」の組み合わせで、必ず2枚の定期券を購入する必要がありました。
必ず2枚購入しなければならない、という手間もありますし、保管や入れ違えにも、常に気をつけていた記憶があります。


当時は磁気定期券の時代でしたので、仮に自動改札機に入れ違っても、入場できないだけでしたが、現在のIC定期券ですと、間違って入場しても、即座に入場不可となることは無く、間違って乗車した際にはチャージ分から減算されてしまう、という痛手を被ることとなります。

そのため、特に連絡定期券の発売は、特にIC定期券の際には特に求められていたものと思われますが、今回、合併を機に、上記発表資料の区間で、新たに連絡定期券が発売されることとなりました。

大学時代の頃には、私の知り合いでも、「泉北高速鉄道線〜三国ヶ丘〜JR阪和線」や、「泉北高速鉄道線〜難波〜近鉄大阪線・奈良線」等といった通学をしていた同級生がいましたが、いずれも皆さん、同様に2枚の定期券を区間によって使い分ける必要がありました。

そういった面倒や手間が、この合併により大きく解消されることは、本当に嬉しく思いますし、まさにこれこそが、合併で利用者が求めていたもの、と言えるのではないか、と思います。


勿論、私が泉北高速鉄道線沿線に住んでいた頃から、このような連絡定期券が発売されていれば、喜んで利用していたのですが、当時には当時の状況があったので仕方ありません。

この4月以降、多くの泉北線沿線の利用者が、この連絡定期券のメリットを享受できるだけでなく、様々な場所の事業所や学校に、1枚の定期券で通勤・通学できるというメリットで、泉北線沿線により多くの方々が住み着くきっかけとなり、それが泉北線・高野線の利用者増加に繋がれば、これこそ、かつて泉北線沿線に住んでいた者の一人として嬉しく思うわけです。

「たかが連絡定期券だけで何を大袈裟な」と思われるかも知れませんが、泉北高速鉄道の南海電鉄グループ化、そして今回の合併により、泉北線各駅と都心との距離は、実際の距離は全く変わらないものの、時間的(区間急行の大増発、特急「泉北ライナー」の新設)、費用的(南海電鉄の運賃体系により値下げ)、そして手間的(連絡定期券の発売)な改善で、「心理的に」かつてよりも近くなったと実感できます

これらが組み合わさり、人によっては都心から遥か遠いとも感じられる泉北線の沿線が、心理的にも近い場所であると多くの人が考えると、それだけ転居・移住先に選ばれるきっかけになることから、決して大袈裟ではなく、むしろこれを機に、泉北線沿線の新たなまちびらきのスタート、ともいえる出来事なのではないか、と思う訳です。


会社も変わり、車両のロゴも変わり、運賃も変わり、そして今回定期券の発売も変わることとなりました。
私が利用していた頃の泉北高速鉄道の体験が、どんどん変化していくことに戸惑いが無い、といえば嘘になりますが、一連のニュースを分析していると、これらがトータルで、明日の泉北線がより良いものになる変化だというのも、一方で実感しているところです。

いよいよ、あと2ヶ月を切った、「泉北高速鉄道」のフィナーレと「南海電鉄泉北線」のスタート。
より良い「泉北線」の明日につながるニュースがこれからも出てくることを期待し、かつて沿線に住んでいた者の一人として、引き続きこの変化をご紹介していきたいと思います。

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▲三国ヶ丘〜百舌鳥八幡間を走行する泉北高速鉄道9300系。
4月1日より、泉北線各駅から三国ヶ丘駅で接続するJR線への連絡定期券が発売され、これまで2枚必要だった定期券が1枚で利用できるようになります。

【南海電鉄】中百舌鳥駅下りホーム駅名票が泉北高速合併後の姿に(2025.2.5)泉北社章は「泉北線」ロゴに引き継がれる模様

昨日(2月5日)に南海高野線に乗った際、まもなく見納めとなる泉北高速鉄道の駅名票などを記録しようと、中百舌鳥駅に降りてみました。

下り方(和泉中央・高野山方面)の駅名票を見てみますと、ご覧のとおり「ラインカラーが黄緑色」「泉北線の駅ナンバリングがNK○○」の南海仕様に変更されているのを見かけました。
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▲中百舌鳥駅2番線(泉北高速鉄道・和泉中央方面)の駅名標
ラインカラーの黄緑色が入ったものに変更されています。
20250205_162256
▲路線図の「泉北線」の部分を拡大してみました。
駅ナンバリングが「NK88」〜「NK92」となっています。

上記画像の黄緑色の枠をご覧になってわかるとおり、「泉北線」と記されている上に、ロゴマークが、カタカタの「セ」をもじった現在の泉北高速鉄道の社章が記されており、合併後は「泉北線」のロゴマークとして引き続き使用されることとなる模様です。



泉北高速鉄道が南海電鉄と合併することから、路線名やロゴマーク、キャラクター等の合併後の処遇が気になっていました。
このうち、路線名は「泉北線」に、キャラクターは「総選挙による続投判断」となっていますが、現在の社章については、その取り扱いが明らかにされていませんでした。
(参考)




今回、合併後の仕様となった路線図に、「セ」マークが使われていることから、現在の泉北社章が引き続き、泉北線のロゴマークとして使われることは、ほぼ確定とみていいでしょう。

もっとも、現在の社章は青色及びオレンジ色で彩られているのに対し、路線ロゴマークはモノクロであることから、カラー版の「セ」マークは見納めとなりますが、それでも、「泉北高速鉄道」のシンボルが、合併後も引き続き使用されることは、泉北高速鉄道線沿線に住んでいた者にとっても、嬉しく感じた次第です。

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