阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

南海電鉄

【南海電鉄】次期空港特急の導入を発表。デザインは「ピニンファリーナ社」(イタリア)と共創へ

南海電鉄では、なにわ筋線(2031年開業予定)に乗り入れる次期空港特急の導入を決定したことを発表し、その次期空港特急の車両デザインのパートナーとして、イタリアのピニンファリーナ社と協業することを発表しました。
なにわ筋線開業へ向けて次期空港特急の導入を決定 イタリアのピニンファリーナ社とともに、南海の新たなフラッグシップを創造 | NANKAI
詳細は、上記発表をご覧下さい。



現在、難波〜関西空港間を運行する特急「ラピート」は、1994年の運行開始以来、現在に至るまでその特徴的なデザインが故に、鉄道ファンだけでなく国内、海外の利用者からも高い人気を誇る、南海電鉄を代表する列車となっています。

その「ラピート」、登場30年を経過した今もなお、その人気と存在感は衰えることなく輝き続けているのですが、一方で、列車先頭から出入りすることができない、という形状上の問題から、2031年に開業が予定されている「なにわ筋線」を運行することが困難となっています。
そのため、新たな関西空港アクセス特急を導入することは、既にメディアでも報じられている模様です。

今回、この「ラピート」の後継となる新たな次期空港特急の導入が発表されるとともに、そのデザインについては、イタリアのピニンファリーナ社と協業することとしました。
ピニンファリーナ社は、世界的なブランドの自動車についてデザインを手掛けるとともに、鉄道車両についても、イタリアの「ETR500」や、ユーロトンネルを経由しロンドンとパリを結ぶ「Eurostar e320」のデザインを担当していると、下記「タビリス」では報じられています。
(参考)
南海、次世代空港特急をピニンファリーナと開発へ。「ラピート」継ぐ新フラッグシップに | 旅行総合研究所タビリス

現在の「ラピート」を継承したフラッグシップを担う列車として、どのようなデザインの列車が登場するのか。
今からデザインの発表、そして実車の登場が楽しみなニュースであり、何より私の地元である大阪府南部の鉄道のニュースでありますので、続報を引き続きアップしていきたいなと思います。



ところで、今回発表のあった次期空港特急の導入により、現行の「ラピート」は引退、というのが自然な流れの筈ですが、下記「乗りものニュース」の記事によりますと、「現行のラピートを完全に置き換えるわけではない旨の南海電鉄からのコメントが報じられています。
(参考)
南海が「次期空港特急」の導入を決定!「ラピート」の価値を受け継ぐ車両に 「なにわ筋線」の開業に向け導入へ | 乗りものニュース

「全てを置き換えない」とすれば、なにわ筋線開業後も引き続き「ラピート」50000系が運行されることになる一方、上述のとおり、なにわ筋線には「ラピート」は乗り入れることができないため、「ラピート」50000系を果たしてどこで走らせるのか、という点が気になるところです。

そう考えれば、関西空港アクセス特急については、例えばの話、現行の1時間に2往復(難波〜関西空港)の体制から、1時間に3往復とし、うち2往復はなにわ筋線経由で新大阪・大阪発着、残る1往復を引き続き難波発着とし、この難波発着に現行の「ラピート」を充当することも考えられそうです。

今後、訪日外国人旅行者が増加することを考えると、空港特急の3本/時体制というのも、特段不思議でも無いと思いますし、難波発着を存続させるとすれば、「ラピート」を継続使用する、というコメントとも整合性が取れると思われます。

果たして、なにわ筋線開業後の南海電鉄の関西空港アクセス体系がどのようなものになるのか、といった点にも注目しつつ、まずはこの次期空港特急の内容について、引き続き注目していきたいなと思います。

DSC09801-2_R
▲南海電鉄の関西空港アクセス特急「ラピート」。
その大胆なフォルムは、登場後30年以上経った今でも、国内外問わず高い人気を集めています。
一方で、地下線である「なにわ筋線」への乗り入れが難しいこともあり、今回次期の空港特急車両の導入が発表されました。
一方で、「ラピート」が全て置き換えられる訳でもない、ということから、今後どのような形で「ラピート」が運用され続けるのか、注目でもあります。




鉄道コム関連記事】




【関連ブログ】
列車番号T-TAKE(てぃーていく) : 南海特急ラピートの次世代車両導入が決まる

【南海電鉄】2200系「天空(旧)」乗車ツアー実施(2026.8.12)

南海電鉄では、去る3月20日に定期運行を終了した「天空(旧)」を、この夏限定で特別運行することを発表しました。

【夏休み特別企画】臨時列車「天空(旧)」に乗ろう! | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【運行日】
2026年8月12日(水)

【ダイヤ】
(下り)
天空1号:橋本9:47発⇒極楽橋10:30着⇒高野山10:47着
天空3号:橋本13:31発⇒極楽橋14:20着⇒高野山14:36着
(上り)
天空2号:高野山10:30発⇒極楽橋10:46発⇒橋本11:28着
天空4号:高野山14:40発⇒極楽橋14:58発⇒橋本15:43着

【料金】
天空1、3、4号:1名3,000円
天空2号:1名2,000円
(大人・子供同額)

【募集人員】
各列車最大60名

【申込方法】
「ぶらりたび」Webページ(https://www.nankai.co.jp/odekake/burari.html)より申し込み


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭に記したように、今年3月20日(金)をもって定期運行を終了した(旧)「天空」。
定期運行は終了しましたが、その後は当面の間不定期での運行が予定されている旨、既に南海電鉄より発表されています。
(参考)


今回、その「不定期運行」の一環、とでも言いましょうか、橋本〜極楽橋間で「(旧)天空」の運行が実施されます。

とはいえ、今回の不定期運行は、上記の実施内容をご覧のとおり、あくま団体臨時列車としての運行で、かつ、8月12日の一日限定の運行となっています。

ただ、8月12日はお盆休みの最中である一方、平日ダイヤでの運行のため、橋本〜極楽橋間の列車本数が不足することから、輸送力確保の意味あいもあるのかも知れません。

ともあれ、お盆のシーズンに、再び2200系の「天空」に乗車できるチャンスが舞い込んできましたので、この機会に是非乗車してみてはいかがでしょうか。

20220612_102620
▲2200系(旧)「天空」。
この8月12日に、一日限定で、橋本〜極楽橋間で2往復の不定期運行が復活します。




鉄道コム関連記事】




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【南海電鉄】花火大会に合わせて特急「サザン」を自由席特急に変更した上で樽井駅に臨時停車(2026.8.22)

南海電鉄では、南海線・樽井駅が最寄りとなる「SBI舞花火in大阪・泉南」の開催に伴い、一部の特急「サザン」を自由席特急に変更するとともに、樽井駅に臨時停車させることを発表しました。

「SBI舞花火in大阪・泉南」開催に伴う、一部の特急サザンを自由席特急に変更 および樽井駅臨時停車について|南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【実施日】
2026年8月22日(土)

【対象列車】
・下り(なんば⇒和歌山市)・・・特急サザンから自由席特急(6両編成)に変更
難波22:10発⇒和歌山市23:11着
難波22:45発⇒和歌山市23:44着

・上り(和歌山市⇒難波)・・・特急サザンから自由席特急(6両編成)に変更の上、樽井駅臨時停車
和歌山市21:00発⇒樽井21:24発⇒難波21:58着
和歌山市21:30発⇒樽井21:54発⇒難波22:28着


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



大阪府泉南市の「泉南ロングパーク」では、様々なイベントが開催されています。
特に今年(2026年)6月6日〜8月31日の間は、大阪・関西万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」のモニュメントが、同パークに設置されています。
(参考)
2026年6月6日(土)〜8月31日(月) SENNANLONGPARKにミャクミャクがやってきます! – SENNAN LONG PARK -泉南りんくう公園

その泉南ロングパークで開催される花火大会「SBI舞花火in大阪・泉南」からの帰宅客輸送のため、最寄り駅の樽井駅に特急列車を臨時停車させるのが、今回の発表の趣旨です。

ただ、通常ダイヤでは、この時間帯の特急列車は8両編成の「サザン」であり、6両編成までしか対応できない樽井駅には停車できないため、当該臨時停車する列車(和歌山市発難波行き)と、その折り返し(難波発和歌山市行き)を、通常の「サザン」(8両編成)から「自由席特急」(6両編成)に変更して、樽井駅に臨時停車できるようにするものです。

ただでさえ神出鬼没な「自由席特急」が、しかも通常は区間急行及び普通のみが停車する樽井駅に特別に停車するわけですから、鉄道ファンにとってもレアなシーンが見届けられることにもなりそうです。

私の住んでいるところからほど近いところですので、当日は気が向けばこのレアな「樽井停車の自由席特急」の様子を見に行くことができれば、と感じたニュースであります。

20250517_102400
DSC07118-2_R
▲最近運行された「自由席特急」は、2025年5月17日〜6月10日の間に、特急「サザン」指定席車両の電源装置不具合の関係で、日中の特急「サザン」の一部を置き換えて運行したものです。

この時は約1ヶ月間、このような自由席特急が見られたわけですが、今回はそれに加えて樽井駅に臨時停車することになりますので、同駅での列車案内がどのように表示されるかも、見どころの一つ、といえるのではないのでしょうか。




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【南海電鉄】2200系「天空」撮影会を小原田車庫で開催(2026.6.27)

南海電鉄では、今年3月20日をもって定期運行を終了した、観光列車「天空」(2200系車両)2両編成を用いた撮影会を実施することを発表しました。

2026年6月27日(土)小原田車庫で観光列車「天空」2200系写真撮影会を開催! | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【開催日】
2026年6月27日(土)

【開催時刻・受付開始時刻】
・第1部:
10:00〜12:00(受付開始:9:30〜)
・第2部:
13:40〜15:10(受付開始:13:10〜)

【開催内容】
・第1部:
車両撮影会(1時間30分)及び車内撮影会(30分)
・第2部:
車両撮影会(1時間30分)
<実施内容>
・留置番線:4番線
前方・後方の撮影。但し側面は片方(西側)のみの撮影。
3番線には入場不可。
・方向幕の変更
・車内撮影(第1部のみ)

【参加費(税込)】
・第1部:1名18,000円
・第2部:1名15,000円
(※)小学生のみの参加不可。小学生・幼児を連れての参加不可。

【開催場所】
南海電鉄 小原田車庫(御幸辻駅下車徒歩20分)

【募集要領】
・募集期間:
2026年6月9日(火)10時〜6月19日(金)10時
・募集人数:
第1部:30名、第2部:60名
(最少催行人員 各20名)
・申込方法
「ぶらりたびび」ホームページより申し込み
https://www.nankai.co.jp/odekake/burari.html
・先着順で、募集人数に達した時点で募集終了。キャンセルの受付は無し。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2009年から南海高野線の橋本〜極楽橋間で運行されてきた観光列車「天空」。
今年3月20日をもって定期運行は終了しましたが、その後は団体臨時列車として不定期運行する予定であることが既に発表されています。
(参考)


その不定期運行がどのような形で実施するのか、特に情報が無かったのですが、それよりも先に、小原田車庫での撮影会を実施することが発表されました。

内容は、外観の撮影に加え、第1部(午前)では車内の撮影も実施されるとのことです。
「天空」は、橋本〜極楽橋間の風景を楽しむために、谷側に向かって座席が配置されている独特の車内となっています。
そのエッセンスは、後継となる「GRAN天空」にも引き継がれていますが、その特徴的なシートをじっくり撮影できる、という意味ではまたとない機会だと思われます。

参加費は、18,000円(車内撮影あり)または15,000円(車内撮影無し)と、若干値が張るところはありますが、定期運行が終了し、おいそれと撮影することが難しいこの「天空」2200系をじっくり撮影できる機会、と考えれば申し込んでみよう、という方も多いのではないのでしょうか。

申し込み受付は、明日(6月9日)の午前10時からですので、気になる方は是非チェックいただければと思います。

20220612_102620_R
▲橋本駅に停車中の「天空」2200系。
6月26日(金)に小原田車庫で撮影会が実施されますが、その際には「天空」オンリーの2両編成という、貴重な状態での撮影になるかと思います。
気になる方は是非チェックですね。




鉄道コム関連記事】




↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム

【南海】「GRAN(グラン)天空」の「窓なし席」についてまとめてみました。

昨日(4月25日)に、南海電鉄の新しい観光列車「GRAN(グラン)天空」に乗車してきました。
(参考)


その時乗車した座席が、このような「窓なし席」でした。
20260425_124334_R


この「窓無し席」について、備忘録がてら、ちょっとこのブログでまとめておこうかと思い、上記乗車記事とは別稿で記しておこうかと思います。



【GRAN天空の「窓無し席」とは?】
・1号車(リラックスシート)の座席のうち、窓側に配置されているにも関わらず、窓が配置されていない座席のことです。
1号車の2番、4番、23番、27番の4席が該当します。

【「窓無し席」は実際どのようなものか?】
・座席に座った状態は、下記画像のとおり。
20260425_124334_R


・座席とその周りは、画像のとおり。
20260425_123904_R

(注)いずれも難波発極楽橋行きで撮影しました。
逆方向(極楽橋発難波行き)では多少見え方が異なりますが、「窓無し席」であることには変わり無さそうです。

【なぜ「窓無し席」が出来てしまうのか?】
「GRAN天空」の車両は、高野線を中心に運行されている「2000系」車両を改造したものです。

・改造に際し、扉があった所の左右のスペース(改造前は戸袋があった場所)には元々窓が無く、新たに窓を設けることが難しいことから、「窓無し」のままとなったと考えられます
(参考)

・ちなみに、改造前の2000系(同系式の他車両)は下記画像のようになっており、扉が引き込まれる部分(戸袋)には窓はありませんでした。
20240324_132304



【「窓無し席」を無くすことは出来なかったのか?】
・これまで窓が無く、また「戸袋」という扉が格納される場所であること等を踏まえると、新たに窓を設けるために車体に穴を開ける事が困難だったのではないか、と推測されます。


【「窓無し席」の料金は他の座席と違うのか?】
・料金は他の座席と同額です。
「窓無し席」だからと言って、割安になることはありません。


【予約時に「窓無し席」であることは分かるのか?】
・「GRAN天空」予約のWebサイトで、座席を選択する際に「窓無し席」の案内が記載されています。
grantenku_2
▲「GRAN天空」Webサイト内での座席番号表示(極楽橋方面)
grantenku_1
▲同、なんば方面
(いずれも「GRAN天空」予約サイトより引用)

・これ以外に、「窓無し席」を選択した際の注意事項の表示は有りませんでした。
(参考)
・参考までに、「車椅子席」(35番、36番)を選択すると、下記画像のとおり、「車椅子優先席を選択されました」というポップアップが表示され、このまま選択するか否かを再確認する仕様となっています。
個人的な感想ですが、この仕組みを「窓無し席」にも採用することはできないものか、と感じています…
grantenku_3
(「GRAN天空」予約サイトより引用)



【「窓無し席」の乗客に車内で特別な措置等は有るか?】
・私が乗車した列車(4月25日(土)の「GRAN天空3号」)に限って言えば、特別な救済措置(追加のサービス等)は特にありませんでした

・また、「窓無し席」という理由での払い戻しはありません。他の席と同様の取扱いとなる模様です。


【「窓無し席」に乗ってしまった際に、どのように過ごせば良いか?】
あくまでも個人の感想ですが、
3号車「ロビーラウンジ」で車窓を眺めることで、外の風景を楽しむことは可能です。
20260425_125746_R
20260425_134830_R

但しこの「ロビーラウンジ」は、立席となっている上に、テーブルの幅が狭いこともあり、長居することはちょっと難しそうです。
また、ロビーラウンジに併設されている「サービスカウンター」は、堺東〜九度山間の営業となっているので、風景が楽しめる高野下〜極楽橋間で、飲食物を味わいながら利用する際には、前もって購入しておくことが必要です。

難波発極楽橋行きは「紀伊細川駅」で、極楽橋発難波行きは「九度山駅」で列車すれ違いのため停車し、その際ホームに降り立つことが可能となっています。
DSC00899
▲紀伊細川駅に停車中の「GRAN天空」。
極楽橋行きの場合はこの紀伊細川駅で12分間停車しますので、この間にホームに降り立ち、気分転換することが可能です。

・あとは残念ながら、寝るか、スマホをいじくるしか無さそうです…
幸いなことに、「リラックスシート」にはAC電源コンセントが各席に用意されています。
ACアダプター等が必要ですが、電池の残量を気にせずスマホを使って現地での情報収集に集中することはできそうです。
ちなみに私は、このブログ記事をこの車内で執筆しましたが、「窓が無い」だけに、いつもより集中できたような気がします。



【「窓無し席」を回避するためには?】
・予約サイトでは、座席番号を選択できるので、冒頭に記した「窓無し席」を避けるしか無さそうです。

・なお繰り返しですが、「窓無し席」を選んでもポップアップ等で注意が出てくることはありません(本記事記事執筆時点)。
座席の選択は自己責任で行う必要があります。


【「窓無し席」に乗ってみてどうだったか?】
・他の改造車(京阪8000系プレミアムカー、JR西日本223系Aシート)のような「柱が邪魔」というレベルではなく、「隣は壁」という状態で、車窓は絶望的に見えません
(逆方向の極楽橋発難波行きは、若干見えるような報告もありますが、「壁が主体」という事には違い無さそうです。

・難波〜高野山間の約1時間40分、ずっと「窓無し席」に居続けるのは、鉄道好きの私であっても、流石に堪えました…
外が見えないことよりも、真横に壁が迫っている「圧迫感」が辛かったのかも知れません…
その点、3号車「ロビーラウンジ」や「紀伊細川駅での途中下車」は気分転換という意味で有り難かったです。

・乗車時間中、車窓を気にすることなく本を読んだり、スマホに集中したりするには、悪くないと思います。
ただ「GRAN天空」のターゲットがそういった利用者かと言われると、疑問かも知れませんが…


【「窓無し席」に対して何か意見はあるか?】
車両の構造上、「窓無し席」が出来てしまうのは避けようが無くですし、無理に窓を設けることで余計なトラブルが増えることを考えると、「窓無し席」が出来るのは仕方がないと思います。

・ただ、観光客メインの「GRAN天空」ですから、「外が見えない」というのは致命傷と思えますので、それを少しでもリカバリーできるソフト面の対応は必要かと思います。
 例えば
「サービスカウンターでの割引券を配布」
「窓無し席利用者限定のグッズ提供」

といったところでしょうか。

・料金の割引、というのも考えられるでしょうが、既に「GRAN天空」と「こうや」等とで料金体系が異なる上に、更に料金区分を設けるのは利用者にも混乱を招くので、あまり得策ではないような気がします。
 あくまで上述のようなソフト面での対応にすることで、「窓無し席」利用者が「救われた」と感じれば、満足感の低下を防げるのではないかとは、素人ながら思います。

・根本的な解決策として、「窓無し席」の場所には座席を配置せず、荷物置場や展示スペース等に活用してもいいのかも知れませんが、今度はハード面での対応が必要となりますので、すぐさまの対応は難しいかと思います。
今後継続的に「GRAN天空」を運行し続けるのであれば、リニューアル等のタイミングで何らかの対応を講じていくべきかと思われます。



以上、「GRAN天空」の1号車(リラックスシート)の、「窓無し席」についてまとめてみました。
「窓無し席」がどんなものか、これから「GRAN天空」に乗車される方に少しでも雰囲気が伝われば、と思い、備忘録程度の内容ですが、記してみました。

まだ運行開始直後の「GRAN天空」、今後利用者の意見等を踏まえて、この「窓無し席」についても何らかの改善が行われるかも知れませんので、今後の動向も楽しみにしていきたいと思います。

(参考)
当ブログ記事は、下記X(Twitter)で投稿した下記ポストを元に、ブログ化しました。


南海高野線の観光列車「GRAN(グラン)天空」に乗車する(2026.4.25)

このブログでも度々ご紹介してきたとおり、昨日(4月24日)から南海電鉄高野線に新たな観光列車「GRAN天空」が走りはじめました。
(参考)

これまで運行されてきた特急「こうや」に加え、より上質な旅行が楽しめる列車が運行されることとなり、訪日外国人を中心に、旅の楽しみが増えるこの「GRAN天空」、早速乗車してきました。



12時過ぎに難波駅に向かい、到着する「GRAN天空」編成を撮影します。
DSC00877-2_R
▲難波駅0番のりばに入線する「GRAN天空」

DSC00882_R
▲0番のりばに停車中の「GRAN天空」

DSC00891_R
▲「GRAN天空」エンブレム

20260425_121826_R
▲デビューしたて、ということもあり、ホームでは多くの乗客が、この新しい観光列車を写真に納めていました。

DSC00885_R
▲「GRAN天空」種別・行先表示
種別は「GRAN天空」で、白字のシンプルなものです。

20260425_121636_R

0番のりばへの案内

20260425_122628_R
DSC00892_R

GRAN天空発車案内

20260425_121930_R
▲0番のりばの駅名標

20260425_123254_R
▲到着後、車内清掃等のため、乗客が車内に入れるのは発車10分ほど前まで待つこととなります。


車内の清掃が済み、発車10分前の12時35分に車内に入ることができました。
今回乗車するのは1号車、「リラックスシート」車両でした。
20260425_123904_R
20260425_124334_R

本日私の指定された席(1号車4番)は、ご覧のとおり窓がありませんでした。

「GRAN天空」は急行等の列車に充当されていた「2000系」を改造した車両のため、窓の位置がズレる席が出てくるのは仕方がない、と思っていたのですが、全く窓がない席がもある、というのは盲点でした。

確かに「GRAN天空」Webサイトには、下記のとおり当該座席には窓がない旨記載がありますが、ついつい見過ごしてしまうこともあるので、購入する際には注意が必要です。


12時45分、極楽橋に向けて出発します。
1号車「リラックスシート」はほぼ満席、2号車「ワイドビューシート」は、旅行会社のツアー客もありこちらも満席でした。
20260425_125551_R
▲1号車「リラックスシート」車内

20260425_125616_R
▲2号車「ワイドビューシート」
実は2号車「ワイドビューシート」もいいな、と思って空席を調べていたのですが、どの列車も、またどの日も2号車は満席だったので、それだけ人気なんやな…と思っていたら、何のことはなく、単に「団体客で押さえられていた」ということのようでした。

20260425_124128_R
▲座席ポケットに挟み込まれているサービスコーナー案内。
飲食物やグッズなど、色々取り揃えているようです。
窓のない席にずっと居てても仕方がないので、3号車「ロビーラウンジ」に向かいます。

ロビーラウンジには飲食物・グッズ等を販売している「サービスカウンター」があります。
20260425_125746_R
▲3号車「ロビーラウンジ」車内。
手前右側が「サービスカウンター」です。

20260425_125714_R
▲サービスカウンターの営業区間は、堺東〜九度山間となっていますので、利用を予定されている際にはご注意ください。

私は「GRAN天空もなか」と「じゃばらジュース」(和歌山県北山村原産)を購入し、ロビーラウンジの立席スペースでいただくことにします。
20260425_130223_R


途中、「狭山池」や「千代田車庫」の車窓案内があったりしました。
窓が無い席なので、その代わりといっては何ですがブログの記事作成をしつつ、高野下を通過したタイミングを見計らって、再び3号車「ロビーラウンジ」に向かいます。

高野線の、いわゆる「山線」区間のハイライトとなる景色を、ロビーラウンジ越しに楽しむこととします。

20260425_134830_R
20260425_135001_R


このまま極楽橋に到着…と思いきや、二つ手前の「紀伊細川」駅で12分間停車し、その間ドアが開くのでホームに降りることができる、とのことでした。
これはチャンス!と停車中の「GRAN天空」を撮影します。
20260425_140103_R
▲紀伊細川駅の発車時刻案内
出入口付近に掲示されていました。

紀伊細川駅停車中に、各車両を撮影してみます。
DSC00901_R
▲1号車

DSC00900_R
▲2号車

DSC00895_R
▲3号車

DSC00898_R
▲3号車の車体に描かれたロゴ。

DSC00893_R
▲4号車
車内にもどり、あと二駅乗り、終点の極楽橋駅に到着しました。
20260425_142234_R
DSC00908_R
▲極楽橋駅に到着した「GRAN天空」

20260425_142406_R

▲折り返しの「GRAN天空」はやはり満席でした。

20260425_142436_R
20260425_142904_R
20260425_142918_R
▲極楽橋駅で改札を出て、折り返し各停橋本行きで帰ることとします。
2300系の車内にも「GRAN天空」の中吊り広告が掲出されていました。



以上が、昨日運行開始したばかりの「GRAN天空」の乗車レポートでした。
世界遺産にも登録されている聖地・高野山へ向かう、これまでの特急「こうや」よりも上質なサービスを提供する列車として、個人的に期待している列車です。

それだけに、まだ運行開始二日目しか経っていないのは承知の上ですが、気になった点をいくつか挙げてみたいと思います。


●1号車「リラックスシート」にある「窓無し座席」
「GRAN天空」は、通勤型のズームカー「2000系」を改造した車両ですので、実際に座席を配置しようとしても、どうしても無理が生じる箇所が出てきますし、それはある意味仕方がないのかな、とも思います。
実際、私が乗車した1号車4番の座席は、このように「窓の無い」座席となっていました。
20260425_124334_R
▲1号車4番の座席(極楽橋方面向き)は、このように窓が無く座っている状態では外が全く見えません。

このような構造の座席は、1号車に合計4席あります。
南海電鉄の「GRAN天空」予約サイトでも、この点は予め注意表記がされています。
Screenshot_20260425-160255
▲南海電鉄「GRAN天空」予約サイトより。
予約サイト内で、座席を選ぶ際の画面ですが、このように「2・4・23・27番席は窓がありません」と記載されています。

窓が無いのは、改造車であるが故に仕方がない、とは思うのですが、一般の観光利用者にとっては、改造車かどうかは知ったこっちゃないですし、何より難波〜極楽橋間を窓無し席で過ごしてみると、なかなかしんどい、というのが素直な感想でした。

理想を言えば、これらの座席にも窓を設けて欲しい、ということになるでしょうが、ただ車両構造上難しいのは承知しています。
それならば、例えば割引販売や、車内でのワンドリンクサービスといった、何か特典があっても良いのではないか、とも感じました

この手の問題は、例えば「京阪8000系プレミアムカー」や「JR西日本223系Aシート」でも、既存の座席を入れ替えた改造車で窓割りが合わなくなった結果、窓枠や柱が真横に来て車窓が見づらい席が発生しているのですが、今回の「GRAN天空」では、「見づらい」ではなく「見えない」というレベルなので、やはり何らかの対応が必要と感じています。

●沿線案内放送の改善・・・英語放送は必要では?
観光列車で定番の「沿線案内の車内放送」、この「GRAN天空」でも勿論実施されていました。
ただ、その案内放送でピックアップしている場所が微妙で、「狭山池」や「南海千代田車庫」「新紀見トンネル」と、確かに案内スポットと言えなくはないけど、もう少し考えてみてもいいのかな、と言う場所をチョイスしていました。

「千代田車庫」がある割には「仁徳天皇陵」(堺東〜三国ヶ丘)や「紀ノ川橋梁」(橋本〜紀伊清水)が無かったりと、ちょっと選択のバランスに疑問を感じざるを得なかったところも、正直ありました。

それ以上に気になったのは、「英語放送は必要では?」ということです。
国際的にも認知度の高い「高野山」へ向かう、観光列車ですから、英語の放送は必須だと思うのですが、これらの沿線観光案内は全て日本語のみで、アテンダントが肉声で実施していました。

まだ運行開始して二日目ですので、とても英語で話す余裕が無いのかも知れませんが、今回乗車した列車にも外国人旅行者が少なからずいましたので、これは早急に対応して欲しいところです。

●ロビーラウンジ・・・もう少し長居できる仕掛けも欲しいかな?
上述のとおり、「窓無し席」に座っていたこともあるので、ロビーラウンジで結構時間を過ごしました。
流れゆく車窓を広い空間から眺めるのは、いつもとは異なる高野線の風景もあり、楽しむことができました。
一方で、この「ロビーラウンジ」、立席のみで、またテーブルも狭く、長居できる場所ではないのも事実です。
とはいえ、折角良い車窓を眺めながら、飲み物や食べ物を味わいながら乗客どうしで語らう空間、という意味でも、もう少し長居できる空間にしても良かったのでは?とも思いました。
現在の設備で追加するならば、カウンター越しに座れる丸椅子を設置する、そしてテーブルももう少し大型のものに取り替える、といったところでしょうか。

設備に手を入れることになるので、直ぐには難しいでしょうが、今後のリニューアルで改善してもらえればいいな、とも感じました。
20260425_134830_R
▲3号車の「ロビーラウンジ」。
この空間をもう少し活かすことができないかな、とも感じました。



後半は、何やら苦言めいてしまいました。

ただ、かつて高野線の大運転急行列車として活躍した2000系が、このような南海電鉄を代表する観光列車に抜擢されたのは、個人的には嬉しく思っています。

それだけに、乗った方々に満足してもらえるような、ハード・ソフトを備えて欲しいな、とも思いますし、それが、これまでの運用の都合で本線の普通車に充当されたり等、これまでどちらかと言えばあまり十分な活躍の場が得られなかった2000系が、デビュー30年以上経過して、恐らく初めて得られたフラッグシップ的な立場に感じていますので、それ相応の体制で臨んでほしいな、とも思うわけですし、そういった改善も、今後なされることを期待したいと思っています。

今後、機会があれば4号車の「グランシート」にも乗車してみたいな、とも思います。
ここでは、また違う飲食のサービスも提供されているので、それも楽しむことができるといいな、とも思います。

まだデビューして二日目ではありますが、注目を集めているのは間違いない「GRAN天空」。
より一層磨きをかけて、高野山への唯一無二のアクセスとなるよう、引き続き応援していきたいな、と思っています。

【南海電鉄】「天空」定期運行終了式典実施(26.3.20)3月13日からは「天空ありがとう」ヘッドマーク掲出

南海電鉄では、観光列車「天空」の定期運行終了日である3月20日(金・祝)に、「ありがとう「天空」定期運行終了式典」を実施することを発表しました。
併せて、3月13日(金)〜3月20日(金・祝)には、感謝の気持ちを込めたヘッドマークを掲出することも併せて発表されました。

『ありがとう「天空」定期運行終了式典』 3月20日に極楽橋駅で実施します | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【式典の実施】
・日時:
2026年3月20日(金・祝) 15:30〜15:50
・場所:
極楽橋駅5番ホーム付近

【ヘッドマークの掲出】
・期間:
2026年3月13日(金)〜3月20日(金・祝)
・区間:
高野線 橋本駅〜極楽橋駅間
・対象車両:
「天空」に連結する一般車両
(※)難波方の運転台にのみ掲出
・デザイン
2026031121-40-082
(上記発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/260311_1.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。


下記ブログ記事でもご紹介しているように、2009年7月から運行されてきた、南海電鉄の観光列車「天空」は、来る3月20日(金・祝)をもって定期運行を終了することとなっています。
(参考)


いよいよあと1週間ちょっとで定期運行が終了するこの「天空」ですが、最後にちょっとしたファンサービスとして、「ありがとう天空」のヘッドマークが掲出されることとなりました。

ただ、注意いただきたいのは、このヘッドマークは、「天空」に連結されている一般車両(2000系)の、難波側の運転台のみに掲出されることとなっている点です。
「天空」車両(2200系)には掲出されませんので、撮影の際には十分注意が必要です。

個人的にも何度か乗車したこの「天空」。
年度末で慌ただしいこともあり、恐らく最後の見送りは難しいかも知れませんが、今後の不定期運行の機会に、どこかで最後を見送ることができればいいな、と思っています。

DSC_1149_R
▲橋本駅構内に停車中の「天空」編成。
今回「ありがとう天空」ヘッドマークが掲出されるのは、この写真の奥側に連結されている2000系の難波側運転台となりますので、ご注意ください。

【南海電鉄】高野線・泉北線ダイヤ改正(2026.3.28)平日朝の特急「りんかん」増発、平日19時台は減便に

南海電鉄では、来る2026年3月28日(土)に高野線及び泉北線のダイヤ改正を実施することを発表しました。
高野線・泉北線のダイヤ改正を実施します | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【新観光列車「GRAN天空」運行開始】
GRAN天空(グラン テンクウ)のダイヤ:
・下り(高野山方面)
難波9:00発→極楽橋10:30着
難波12:45発→極楽橋14:20着
・上り(難波方面)
極楽橋10:46(10:47)発→難波12:13着
極楽橋14:58発→難波16:28(16:26)着
(カッコ内は土休日の時刻)

【平日朝ラッシュ時時間帯の特急「りんかん」増発】
・橋本7:11発→難波8:01着の特急「りんかん」を増発
・特急「りんかん2号」(橋本6:39発→難波7:25着)は8両編成から4両編成に変更

【難波駅19時台の列車本数見直し】
・平日19時台の列車本数を、概ね10分間隔から12分間隔に変更(減便)
・一部列車の編成両数を4両に変更

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



南海電鉄高野線の新しい観光列車「GRAN天空」が、来る4月24日より運行開始となりますが、それに向けて今回、高野線と泉北線のダイヤ改正が発表されました。

ただ、改正内容を見ますと、GRAN天空以外はあまり大きな変更があるわけではなく、特急「りんかん」については、現在8両編成となっている「りんかん2号」を4両編成に短縮する一方、後続に「りんかん4号」を増発し、着席ニーズに対応することとしています。

これまで、朝の上り「りんかん」については、6時39分の次は7時42分まで空いていましたが、この間に新たに「りんかん」が設定されることになりますが、丁度8時頃に難波駅に到着するダイヤですので、実際高いニーズがあるのではないのでしょうか。

一方で、平日19時台の各種別の運転間隔が10分間隔から12分間隔に延びることになりますが、実際この時間の利用が前後にシフトしているのかも知れません。

ともあれ、泉北高速鉄道と合併して初の高野線・泉北線のダイヤ改正は小幅なものとなりましたが、近畿大学病院が泉ケ丘駅に移転完了したり、泉ケ丘駅前の活性化が再始動しましたので、今後泉北線の利用者が増加して充実したダイヤ改正が実施される状況になることを期待したいところです。


DSC08563_R
▲特急「こうや」に充当される30000系。
30000系を使用した「りんかん」が上り1本増発されますが、4両編成2本を併結した「りんかん」は見納めとなります。

【南海】特急料金改定を発表(2026.4.1実施)チケットレス料金導入の他、車内購入加算制度を導入

南海電鉄では、2026年4月1日(水)より特急料金及び座席指定料金(以下、「特急料金等」といいます。)を改定することを発表しました。

2026年4月1日(水)から、特急料金が新しくなります | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【改定日】
2026年4月1日(水)〜

【改定内容】
●ラピート、サザン、りんかん、泉北ライナー:
<現行>
全区間:520円

<改定後>
チケットレス:550円
その他:700円


●こうや:
<現行>
なんば・新今宮・天下茶屋・堺東〜極楽橋:790円
その他の区間:520円

<改定後>
なんば・新今宮・天下茶屋・堺東〜極楽橋:
チケットレス:950円
その他:1,100円


その他の区間:
チケットレス:550円
その他:700円


【その他改定内容】
・ラピートの特別車両料金(スーパーシート)は変更無し(210円)
車内で特急券・座席指定券を購入の場合は300円加算
特定特別急行料金(100円特急券)、定期特急料金等は廃止
「南海・特急チケットレスサービス」でのポイント付与について、特典ポイントを廃止し付与率を1%に見直し

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



南海電鉄の特急料金は、1995年に500円または750円に改定されて以降、その後消費税増税に基づく改定の他は、長らく同じ水準で推移していました。
その間、訪日外国人旅行者の増加に象徴される利用者層の変化や、チケットレスサービスの充実により、その環境が大きく変わってきましたが、料金体系は上述のとおり変化がありませんでした。

しかし今回、新しい観光列車「GRAN天空」の運行開始となる今年4月に、大幅な改定が実施されることとなりました。

具体的な改定内容は上述のとおりですが、「チケットレスへの誘導」「車内加算制度の導入」が象徴的といえるでしょう。
これまでも、チケットレス利用者に対してポイント付与による優遇は南海電鉄のみならず他社でも実施されてきましたが、チケットレスと紙のきっぷの料金自体に差を設けるのは、関西民鉄では南海電鉄が初めて、といえます。

また「車内加算制度」についても、関東地区民鉄の特急・座席指定料金等では既に実例はあるものの、これまた関西民鉄では初めてとなります。

車内加算制度の導入により、車内で購入した際には料金が現行の倍(現行520円→1,000円、790円→1,400円)となることから、ホームに停車しているからといって、フラッと乗るのにかなり躊躇される設定となり、この点に関する批判の意見も、SNSで目にします。

一方で、特に訪日外国人旅行者の多い「ラピート」では、車内精算するにも言葉の違いもあることから車掌等の負担も大きく、安全な運行の支障になっているという事例も見聞きすると、やはり何らかの形で車内精算の際に差を設けることが必要なのではないか、というのもこれまた事実でありましょう。

また、こちらも訪日外国人旅行者が多い「こうや」では、主な利用層である欧米等からの利用者の負担力に見合った料金設定になっているのか、要は料金設定が割安なのではないか、ということも考えられます。



現在の料金体系となり30年が経ち、様々な変化や課題が出てくる中で打ち出されたのが、今回の料金体系となりますが、個人的には「チケットレス」「紙きっぷ」「車内購入」それぞれに差を付けるのは、それぞれで利用者が特急券等の購入に対して負担する手間に差があるだけに、料金に差を設けることは賛成なので、今回の改定は評価しています。

一方で、今までどのような購入方法であっても同一料金だったものが、一気に格差が生じることに加え、「特急定期券」や「100円特急券」も終了となるわけですから、利用者に対しても丁寧な案内が必要にも感じますので、その点注意して見ておきたいな、と感じたニュースでありました。

DSC09801-2_R
▲特急「ラピート」(難波〜関西空港)は、レギュラーシートの場合、現行520円ですが、これがチケットレスは550円、紙のきっぷは700円、車内購入は1,000円となります。
スーパーシートは、それぞれ210円加算となります。

DSC06699-2
▲特急「こうや」(なんば〜極楽橋)は、全区間利用した場合、現行790円が、チケットレスが950円、紙のきっぷは1,100円、車内購入は1,400円となります。

20240530_164914_R
▲特急「泉北ライナー」(なんば〜和泉中央)は、現行520円ですが、これがチケットレスは550円、紙のきっぷは700円、車内購入は1,000円となります。




【関連ブログ】
南海特急、25%の値上げへ | 鉄道プレス
南海 特急料金改定へ | 旅するマネージャーのブログ

【南海】泉北ライナー10周年記念キャンペーンン開催(2025.12.5〜)

南海電鉄では、同社泉北線を発着する特急「泉北ライナー」が運行開始10周年を迎えることから、10周年記念キャンペーンを実施することを発表しました。

泉北ライナー10周年記念キャンペーン開催! |南海電鉄

概要は以下のとおりです。
【チケットレス利用キャンペーン】
対象期間(2025.12.5〜12.31)に泉北ライナーに合計5回以上乗車した対象者に、抽選で10名に12,000ポイントのプレゼント

【チケットレス新規入会キャンペーン】
対象期間(2025.12.5〜12.31)に南海特急チケットレスサービスへ新規入会の上、泉北ライナーに1回以上乗車した対象者に、500ポイントプレゼント

【記念グッズプレゼント】
2025年12月5日(金)の泉北ライナー65号(なんば16:55発)に、なんば・新今宮・天下茶屋から乗車した乗客に、記念グッズをプレゼント
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今から10年前の、2025年12月5日に運行を開始した、特急「泉北ライナー」。
遡れば、現在の泉北線を運営していた「大阪府都市開発株式会社」の南海電鉄への株式売却に際し、「通勤特急の新規運行検討」が挙げられていたことが始まりでした。

株式が売却され、南海電鉄の子会社として「泉北高速鉄道株式会社」が設立された翌年、この「泉北ライナー」が運行を開始しました。
(参考)


更にその1年後、2017年1月には「泉北ライナー」用新型車両「12000系」が投入され、既存の南海11000系との2本体制となり、今日に至っています。
(参考)


この間、2025年4月には泉北高速鉄道と南海電鉄とが合併し、これまでの「泉北高速鉄道線」は、「南海泉北線」と改称され、また、泉北ライナー12000系車両も、当初のデザインから変更されるに至っています。

運行当初は果たして誰が乗るのか、という声も一部にあったように記憶していますが、現在では朝の難波行きを中心に利用が定着している感もあり、泉北線のイメージリーダーとしての地位を確立している、といってもいいでしょう。

運行開始から10年、「あっという間」と称するには色々な変化があったように思えますが、今後も南海泉北線沿線から都心への快適移動を担う列車としての活躍を期待したいと思ったニュースでした。

<「泉北ライナー」この10年の振り返り>
DSC03048_R
▲2015年12月5日の運行開始日に初列車(泉北ライナー62号)で実施された運行開始セレモニー。
当時は南海11000系1編成のみの運行でした。

DSC08080_R
▲運行開始から1年後、「泉北ライナー」用12000系が新規投入されました。
泉北高速鉄道(大阪府都市開発時代も含めて)としては初、いわゆる「準大手民鉄」としても例のない有料特急専用車両の投入は、金色が施された外装と相まって大きな注目を集めました。

DSC08130 (2)_R
▲2022年11月から2023年9月の間、高野線における特急車両の不足により、空港特急「ラピート」用50000系が「泉北ライナー」に充当されました。
「せんぼくトレインフェスタ」で入線の実績はあったとはいえ、定期運用として50000系が充当されるのは初めてのことでした。
「高野線の特急用車両不足」「新型コロナウイルス感染症によるラピートの運休」が相まって、このような代走が実施されました。

DSC03872-2_R
▲「泉北ライナー」用12000系は2024年5月から新しいデザインで運行を開始しました。
これまでの「金色」のイメージは維持しつつ、やや黄色も混じった新しいカラーとなりました。
この頃には既に、南海電鉄と泉北高速鉄道との合併が発表されており、これまで付いていた泉北高速鉄道の社章が無くなっていたこともあり、合併に向けたデザイン変更、とも感じられるものでした。



当ブログのTwitterアカウント
ブログ「阪和線の沿線から」のツイッターアカウントです。更新情報の通知やコメントの受付などはこちらのアカウントをフォローして下さい。
記事検索
「鉄道コム」登録ブログはこちらをクリック
鉄道コム
Archives
Categories
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

  • ライブドアブログ