阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

その他関西地区事業者

【阪神電鉄】2025年2月22日(土)ダイヤ改正実施。阪神なんば線快速急行の増発や深夜時間帯の特急増発を実施へ

阪神電鉄では、2025年2月22日(土)にダイヤ改正を実施することを発表しました。

2025年2月22日(土)にダイヤ改正を実施します|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。

【ダイヤ改正実施日】
2025年2月22日(土)

【改正内容】
阪神なんば線「快速急行」の増発(平日)
平日昼間時間帯の「快速急行」(大阪難波〜神戸三宮)を1時間当たり1本増発
(30分間隔⇒20分間隔へ増発)

深夜時間帯の増発(平日・土休日)
大阪梅田24時発「急行 甲子園行き」を「御影行き」に延長
大阪梅田発24時15分発「特急 神戸三宮行き」を新設


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



コロナ禍による行動変容により、近年減便などが多く見られるダイヤ改正。
しかし今回の阪神電鉄の発表は、そんな流れとは一線を画す、積極性の見られる改正となっています。

柱としては、「阪神なんば線増強」「深夜時間帯の充実」といえます。
まず「阪神なんば線」は、来春から開催の「大阪・関西万博」も見据えた輸送力増強といえ、平日昼間に30分間隔の「快速急行」を、20分間隔(1時間当たり2本⇒3本)に増発することとしています。

神戸方面から大阪・関西万博の会場である「舞洲」へは、阪神なんば線の苦九条駅(大阪メトロ中央線)か、西九条駅(JRゆめ咲線⇒連絡バス)で乗り換えることでアクセスできます。

特に前者の九条乗り換えは、乗り換え回数が少ないことから、多くの利用者が見込まれそうですので、輸送力の増強は必然、といえるでしょう。

既に平日昼間以外は1時間あたり3本以上の間隔で走っており、今回の改正で手薄だった平日昼間も、他の時間帯と合わせることで、速達性の向上を図っています。


加えて、深夜時間帯の増発は、ここ近年の新型コロナウイルス感染症による行動変容で、深夜時間帯の利用者が減少していた動きから一転した改正内容、といえます。
大阪梅田駅から神戸三宮駅に向かう際の最終列車が一気に30分繰り下げとなりますが、ここ近年終電繰り上げの話は多くありましたが、逆に「繰り下げ」というのは、随分久しぶり、とも感じたりしました。


来年4月から開催される大阪・関西万博でも、多くの来場者が阪神なんば線を利用することになろうかと思いますので、そういった国内外の利用者で賑わう姿が見られる日が間もなくやって来るのかな、というのを改めて実感したニュースでありました。

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▲西宮駅に停車中の阪神電鉄8000系。
平日昼間の阪神なんば線快速急行の増発に伴い、当駅を折り返す急行についても本数の修正が実施される見込みです。


【阪急電鉄】神戸線・宝塚線ダイヤ改正(2025.2.22)塚口通過の「快速」新設に加え、夕ラッシュ時の特急を「準特急」に変更(塚口・六甲停車)

阪急電鉄では、2025年2月22日(土)に神戸線・宝塚線のダイヤ改正を実施することを発表しました。

神戸線・宝塚線のダイヤ改正について | 阪急電鉄からのお知らせ | 阪急電鉄

概要は以下のとおりです。

【改正日】
2025年2月22日(土)初発

【神戸線:主な改正内容】
・平日朝ラッシュ時間帯:
大阪梅田行き特急を通勤特急に変更。
10両編成の通勤特急を8両編成に変更

・平日夕ラッシュ時間帯:
特急を塚口・六甲に停車する準特急に変更

・平日朝・夕ラッシュ時間帯共通:
通勤急行の停車駅のうち、塚口を通過に改め、列車種別を新設の快速に変更


【宝塚線:主な改正内容】
・平日夕ラッシュ時間帯:
急行の停車駅に曽根・岡町を追加した通勤急行を新設し、大阪梅田発宝塚行き急行を通勤急行に変更


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



かつて大学生のころ、阪急神戸線を利用して神戸市内に通学していたこともあって、阪急神戸線の動向には少しばかり着目しており、今回のダイヤ改正もそういった観点から紹介してみました。

今回のダイヤ改正では、混雑の平準化を図ることが目的となっているよう、平日朝夕の時間帯を中心に種別の入れ替え等が実施されています。

特に塚口駅に関しては、これまで停車していた「通勤急行」が、同駅を通過する「快速」と変更され、これだけ見ると塚口駅の利便性が著しく低下するのでは?という懸念も考えられます。

一方で、朝ラッシュ時は特急(塚口通過)を通勤特急(塚口停車)、夕ラッシュ時は特急(塚口通過)を準特急(塚口停車)に入れ替え、塚口駅の利便性を落とすこと無く、混雑を平準化させようとしていることが見て取れます。

そしてもう一つの注目として、平日夕ラッシュ時間帯の特急を「準特急」に変更することが挙げられます。
準特急への変更により新たに塚口・六甲が停車駅に追加されることとなりますが、そのうち塚口に関しては同駅を通過する「快速」が上述のとおり新設されるされることから、本数の増減は基本的に無さそうですが、もう一つの六甲駅については、これまで通過だった特急が、準特急として停車することから、純粋に乗車チャンスが拡大することとなります。

この六甲駅は、隣接してJR神戸線の六甲道駅がありますが、JR六甲道駅は快速列車が終日停車する一方、阪急六甲駅には準特急が停車するものの、その運行は深夜時間帯を中心とした限られたものとなっており、梅田界隈への利便性では、JRの方に部があった、といえました。

しかし今回、夕ラッシュ時間帯という、かなり多くの時間帯で準特急が運行されることから、帰宅時間帯の梅田⇒六甲への利便性が高くなることから、このダイヤ改正を機にJR神戸線から阪急神戸線に変更する利用者も出てくることも、同社では期待しているかも知れません。


もっとも、発表資料では平日夕ラッシュ時間帯の「準特急」変更は、大阪梅田発については記載されている一方、神戸三宮発については記載されていないことから、同駅を最寄りとする大学生の梅田方面への帰宅が便利になるわけでは無さそうなので、こちらは注意が必要でしょう。


つい最近まで京都線に設定されていた「快速」が、今度は神戸線に復活(神戸線としての「快速」は恐らく初めて?)しますので、ダイヤ改正後の神戸線「快速」を見かける機会に恵まれるといいな、とも感じた発表でありました。

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▲阪急神戸線・芦屋川〜御影間を走る8000系「特急」。
平日夕ラッシュ時の大阪梅田発「特急」が「準特急」に変更となり、これまで深夜時間帯を中心にしか見られなかった「準特急」を、神戸線でも見かける機会が増えるのではないかと思われます。


【和歌山電鐵】第18回「貴志川線祭り」を見にいく(2024.11.3)

本日(11月3日)、和歌山電鉄貴志川線の伊太祈曽駅及び伊太祁曽神社で、「第18回貴志川線祭り」が開催されました。
(参考)

このイベントは、貴志川線が和歌山電鉄に承継されてから基本的に毎年開催されているようで、昨年は調子電鉄との調印式も行われたとのことです。
(参考)


今年は「貴志川線の未来をつくる会」の発足20周年記念式典があるとのことです。
このブログでも、過去に訪問したことのあるこのイベントですが、今回久々に訪問してみることにしました。

会場は伊太祈曽駅前と、伊太祁曽神社に分かれています。
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これらの写真は伊太祈曽駅前の会場で、和歌山電鐵のグッズ販売やJR西日本、和歌山バス、そして大阪・関西万博のPRコーナーが設けられていました。

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▲「たま電車ミュージアム号」の車内見学コーナー。
2021年12月に運行開始した、現在貴志川線のデザイン電車の中で最も新しい「たま電車ミュージアム号」が、休憩スペースを兼ねて開放されていました。

下記記事でご紹介したように、当ブログからもクラウドファンディングをしています。
(参考)

記載されていたブログ名も、しっかり確認してきました。

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▲たま電車の撮影コーナー。

検車場内に留置されている「たま電車」が撮影できるスペースです。
本来のターゲットは家族連れの記念撮影でしょうが、誰もいないタイミングを見計らって、手持ちのスマホで、編成全体を撮影してみました。

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伊太祁曽神社の会場に向かいます。

伊太祁曽神社の境内が会場となっており、パトカーや消防車などが展示されていました。
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ステージに到着し、11時20分から開催される記念式典をみることにしました。

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▲小嶋社長による挨拶

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▲「つくる会」代表挨拶

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▲感謝状贈呈

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▲最後に記念撮影で、記念式典は終了しました。


昨年は、銚子電鉄(千葉県)との連携協定締結もあり、大勢の人が来られたようですが、今年はそこまでの混雑もなく、じっくり楽しむことができました。

銚子電鉄との協定、という意味では、和歌山電鐵グッズ販売コーナーの一角で、銚子電鉄の濡れ煎餅が販売されていました。
帰りに見ていたら、ものの見事完売となっていました…

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▲伊太祈曽駅構内に停車していた「うめ星電車」。
帰りの列車に乗車する際に撮影しました。



上述のとおり「つくる会」が20周年を迎え、そして貴志川線も、和歌山電鐵として運行開始して18年半、まもなく20年の節目の年を迎えます。

少子高齢化やコロナ禍による生活様式の変化、加えて沿線の道路整備により、地方鉄道再生のモデルケースと言われてきたここ和歌山電鐵貴志川線でも、これまで以上に厳しい状況であることは確かであります。

貴志川線がこれまで同様、鉄道として維持されていくためには、事業者の自助努力や行政の支援も勿論必要ですが、何より沿線地域の住民の継続的な利用が不可欠と思います。

イベントでは沿線の住民らしき方々の来場もあったようですが、これらの方々が少しでも、日常生活で貴志川線を使うようになれば良いですし、この「貴志川線祭り」がそのきっかけになればいいな、と思いました。



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【神戸電鉄】運賃改定申請を発表。認可の際にはバリアフリー料金は廃止へ(2025.1.19改定予定)

神戸電鉄(神鉄)では、去る10月22日に旅客運賃上限変更(運賃改定)の認可申請を行ったことを発表しました。

旅客運賃上限変更認可申請について|神戸電鉄

概要は以下のとおりです。

【運賃改定予定日】
2025年1月19日(日)

【運賃改定額等】
・初乗り運賃
(現行)180円+バリアフリー料金10円=190円
(改定)210円

・改定額
区数に応じ、現行運賃+バリアフリー料金の金額から20円〜90円の値上げ

・平均改定率
運賃改定率:合計12.536%
運賃+バリアフリー料金からの改定率:9.841%

【鉄道駅バリアフリー料金制度について】
2023年4月より活用している「鉄道駅バリアフリー料金制度」については、本申請が認可されれば、「鉄道駅バリアフリー料金」は廃止
但しこの場合でも、既に公表している2031年3月までのバリアフリー整備計画は、前倒しで推進するとともに、更なる内容の充実を目指す

【今後の主要な投資内容】
・新型車両の導入及び車両のリニューアル:
1000系車両に比べ約60%の省エネ効果のある6500系車両などへの更新を進めるとともに、既存車両のリニューアルも実施
・運転保安システムの更新:
運転保安システム(PTP・CTC)やATSを全面的に更新
・枕木のPC化、変電所の更新:
枕木のPC化を継続的に進めるとともに、老朽化の進む各変電所の更新を進める


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



神鉄では、2023年4月より、「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用して、エレベーター・エスカレーターの新設・更新等を実施することとしています。
(参考)


一方で、沿線の利用者の減少や、モータリゼーションの進行、特に沿線ニュータウンと都心部を直結するバス路線などへの利用者の流出もあり、構造的に厳しい状況が続いています。

特に粟生線の末端部については、利用者の減少が深刻となっており、存続に向けた利用促進活動が続けられている状況となっています。
(参考)
神戸電鉄粟生線活性化協議会

また、車両についても逐次置き換えが進んでいるものの、今なお50年以上経年した車両も現役で運用されているなど、持続的な運行のための設備投資も避けられず、「鉄道駅バリアフリー料金制度」の対象外となるこれらの設備投資の原資も求められる状況もあり、今回運賃本体部分の改定を申請することとしました。


今回の申請で特徴的なのは、「鉄道駅バリアフリー料金の廃止」といえるでしょう。
2021年12月に創設された「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、2023年から利用者から料金を徴収する事業者が、大手民鉄やJRグループに広がり、ここ神鉄でも、大手民鉄・JRグループ以外で初めて「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用しています。

今回の値上げが実施されれば、神鉄では現在実施している「鉄道駅バリアフリー料金」を廃止することとしており、値上げ後の運賃は現在の「鉄道駅バリアフリー料金」を含んだもの、と理解すればよいでしょう。

ともあれ、ほんの2年ほど前から実施されるようになった「鉄道駅バリアフリー料金」、運賃改定の共連れとはいえ、およそ2年で廃止となる事例が出てくることに少し驚いたニュースでありました。

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▲神戸電鉄1100系。
当該車両も登場して半世紀が経っており、今後置き換えが進められるものと考えられます。




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【和歌山電鐵】第18回「貴志川線祭り」開催(2024.11.3)

和歌山電鐵及び貴志川線運営委員会では、この11月3日(日)に「第18回貴志川線祭り」を開催することを発表しました。

第18回 貴志川線祭り | 和歌山電鐵

概要は以下のとおりです。

【開催日】
2024年11月3日(日)
(少雨決行、荒天中止)

【会場】
・第1会場:伊太祁曽神社
・第2会場:伊太祈曽駅構内及び周辺

【主な内容】
・公共交通PR(和歌山電鐵、JR西日本、和歌山バス)
・こども縁日
・出店、出展(大阪・関西万博PR、紀の川市観光PR、里親支援PR、生活日用品)
・車庫内コンサート(13:00〜)
・たま電車ミュージアム号展示見学会
・貴志川線の未来をつくる会 結成20周年記念式典(11:20〜11:50)
・フードコート

【チラシ】
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(上記発表資料(https://wakayama-dentetsu.co.jp/event/15172/)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



和歌山電鐵貴志川線で、毎年この時期に開催されている「貴志川線祭り」。
今年も、11月3日(日)に開催されることが発表されました。

昨年は、銚子電鉄との「姉妹鉄道提携締結」といった目玉のイベントもありましたが、今年は結成20周年を迎える「貴志川線の未来をつくる会」の記念式典も開催されるとのことです。
(参考)


会場周辺は駐車場がありませんので、是非貴志川線を利用して来場してみてください。
当日は、和歌山電鐵のグッズ販売もありますし、「たま電車ミュージアム号」の展示見学会も行われますので、こちらも併せてご覧いただければと思います。
ついでに、「たま電車ミュージアム号」の車内にある、当ブログ管理人の名前も見つけていただければ幸いです。
(参考)


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▲和歌山駅で発車を待つ「たま電車ミュージアム号」。
「貴志川線祭り」当日は、この「ミュージアム号」の展示見学会も行われます。




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【阪急・阪神・近鉄・大メト】2024年10月29日よりタッチ決済対応開始

阪急電鉄、阪神電鉄、近畿日本鉄道(近鉄)及びOsaka Metro(大阪メトロ)の各社では、クレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを2024年10月29日(火)より開始することを発表しました。

10月29日(火)から、阪急電鉄の全87駅でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始|阪急電鉄
クレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを2024年10月29日(火)から開始します|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社
クレジットカード等によるタッチ決済乗車サービスを2024年10月29日(火)から開始します|近畿日本鉄道
Osaka Metro 全駅でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始します|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2024年10月29日(火)

【サービス対象駅】
・阪急電鉄:
全87駅(花隈駅を含む)

・阪神電鉄:
全駅(西代駅を除く)

・近鉄:
全駅(柏原線及び生駒索道線の各駅を除く)

・大阪メトロ:
全駅

【対象国際ブランド】
Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯(Mastercardについては、今後追加予定)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記記事でご紹介したように、昨年11月に近鉄、阪急、阪神の各社では、クレジットカード等のタッチ決済を2024年内に導入することを既に発表していました。
(参考)


今回、これら3社に加えて大阪メトロの計4社のほぼ全ての駅でタッチ決済が利用できるようになります。

既に各社とも、ICOCA、PiTaPa等の交通系ICカードは利用可能となって久しいのですが、訪日外国人等、手持ちのクレジットカードをそのまま利用したいというニーズは高く、特に外国人からの旅行者が激増する大阪・関西万博開幕までの整備が望まれていましたが、今回これら4社でサービス開始となりました。

これら各社に加え、既にタッチ決済が利用可能な南海電鉄を加えた各社で、タッチ決済が可能となっており、より一層のキャッシュレスが推進されるものといえるでしょう。

既に改札機等は準備されていると思われますので、機会があればその様子を確認できればいいな、と思っています。

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▲阪急京都線2300系「PRiVACE」連結編成。
この10月29日(火)から、阪急電鉄の全駅でもタッチ決済が利用可能となります。




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【山陽電鉄】大阪・関西万博ラッピング列車運行(2024.10.7〜2025.10.13)5030系1編成に実施

山陽電鉄では、大阪・関西万博の機運を盛り上げるために、開催半年後に迫った今月から、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」などをデザインしたラッピング列車を運行することを発表しました。

大阪・関西万博のラッピング列車を運行します|山陽電鉄

概要は以下のとおりです。
【運行期間(予定)】
2024年10月7日(月)〜2025年10月13日(月・祝)

【運行車両】
5030系6両1編成

【運行区間】
山陽姫路駅〜阪神大阪梅田駅(直通特急・特急として運行予定)

【ラッピング内容】
・1号車、6号車はフルラッピングとヘッドマーク掲出
・2〜5号車はドア横ステッカー掲出

【イメージ】
2024100520-43-131
2024100520-43-302
(いずれも上記発表資料(https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1727919314.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



開催まであと半年に迫った「大阪・関西万博」。
開催が近づくにつれ、やれ「パビリオンが間に合わない」だのといった報道は次第に見かけないようになっており、開催の準備も進んできているものと思われます。
また、9月25日からは、早期購入割引「超早割一日券」購入者を対象とした、パビリオン・イベント観覧予約の特別抽選受付が始まっており、開催が近づいていることを感じることができます。
(参考)
本日9月25日から超早割特別抽選(パビリオン・イベント観覧)の受付を開始しました〜受付は10月6日(日)まで〜 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト

大阪・関西万博の機運を盛り上げるべく、各社で実施されている「ラッピング列車」についても、関西地区鉄道事業者各社で実施されています。
下記「鉄道プレス」様の記事によりますと、関西地区では、大阪メトロ、JR西日本、京阪、近鉄、阪神、阪急、南海、神戸電鉄、大阪モノレール、能勢電鉄の各社で実施されているとのことです。
(参考)


今回これらに山陽電鉄が加わることにより、関西地区の主要な鉄道事業者で「大阪・関西万博」のラッピング列車が見られることとなりました。

これから万博が閉幕するまでの約1年、まさに「百花繚乱」ともいえる万博ラッピング列車をしっかり乗車・記録しておきたいな、と思っていますが、運用距離の長い線区を走る編成(例えば近鉄)もあるなど、おいそれと記録といっても難しいのは承知の上ですが、またとない万博の機会ですので、ちょっとチャレンジしてみたいな、とも感じたニュースでありました。



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【京都鉄道博物館】近江鉄道100形特別展示(2024.10.29〜11.25)

京都鉄道博物館では、JR西日本の営業路線と繋がった引込線を活用して現役車両を展示していますが、今回、近江鉄道の100形電車を特別展示することを発表しました。

「近江鉄道100形」特別展示 :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【展示期間】
2024年10月29日(火)〜11月25日(月)

【展示場所】
本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリア

【展示車両】
近江鉄道100形電車(モハ102号車、モハ1102号車)
(※)11月14日(木)以降は、同館収蔵のクハ117-1とオハ25-551も併せて同エリアで展示


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭に記したように、京都鉄道博物館では営業線と接続した引込線を活用して様々な車両を展示しています。
JR西日本に限らず、JRグループを中心とした様々な車両が展示されていましたが、今回はお隣・滋賀県を走る民鉄・近江鉄道の100形電車が展示されることとなりました。

これまでの展示では、JRグループの車両や、JRグループに乗り入れる第三セクター鉄道など、JR線と何らかの形で恒常的に乗り入れている会社の車両が主体となっていましたが、今回の近江鉄道は、線路の幅こそJRグループと同じ狭軌(1067ミリ)であるものの、JR線との乗り入れているわけではないので、本当に意外な展示、といえるでしょう。

加えて、展示期間後半の11月14日以降は、クハ117とオハ25と並べて展示されることから、これまた決して見られない並びを、ここ京都鉄道博物館で見ることができそうで、ファンの注目も集めそうです。

約1ヶ月間と、これまでの展示に比べると比較的余裕のある期間ですので、個人的に見に行けるかどうかは微妙ですが、機会があれば是非、日頃こんなところでなかなか見ることができない近江鉄道の車両の姿をじっくり眺めることができればいいな、と思っています。

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▲近江鉄道100形。
彦根駅で何気なく撮影した一枚ですが、この形式が京都鉄道博物館で見られるとは、この時は想像だにできませんでした。




【関連ブログ】
【速報】近江鉄道の電車が京都鉄博で展示へ!初の甲種輸送 | 鉄道プレス



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【Osaka Metro】中央線・コスモスクエア〜夢洲間に適用する加算運賃詳細を発表。1日乗車券は当該区間利用不可に

Osaka Metro(大阪メトロ)では、2024年5月17日に中央線延伸部(コスモスクエア〜夢洲間)の加算運賃の認可を国土交通大臣から受けたことに基づき、適用する加算運賃の詳細を近畿運輸局宛てに提出したことを発表しました。

中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)に適用する加算運賃について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【加算開始予定日】
2025年1月19日(日)

【主な運賃】
・普通旅客運賃(大人)
2区(7km以下):330円(90円)
3区(13km以下):380円(90円)
4区(19km以下):430円(90円)
5区(19km超):480円(90円)

【その他注意事項】
・1日乗車券(エンジョイエコカード)は夢洲駅で乗降不可
企画乗車券についても、夢洲駅で乗降できない種類あり。
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加算運賃案内リーフレット(https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20240906_chuo_line_enshin_kasanunchin/kasanunchin.pngより引用)

・共通定期券については、夢洲駅で乗降できる「共通定期券(夢洲版」を新たに発売。
これまでの共通全線定期券「共通定期券」として引き続き発売。
2024092422-05-152
加算運賃案内リーフレット(https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20240906_chuo_line_enshin_kasanunchin/kasanunchin.pngより引用)

・PiTaPa利用額割引「マイスタイルプレミアム」は加算4区相当のみ設定
(夢洲駅が端部に位置し、限定的なエリアとなるため、大エリア(加算4区相当)のみの設定)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



来年1月19日に開業予定の大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間については、当区間の利用について90円(普通乗車券・大人)の加算運賃を適用することが、既に認可されており、今回この認可に基づく運賃の詳細が発表されています。
(参考)


加算運賃の額は上述のとおりですが、今回の発表で留意しておきたいのは、「1日乗車券(エンジョイエコカード)」が夢洲駅で利用不可であることでしょうか。

上記発表資料内のリーフレットの説明によれば、「1日乗車券(エンジョイエコカード)の価格には加算運賃を含めておらず、夢洲駅で乗降いただけません」とのことです。

仮に1日乗車券で夢洲駅まで利用するとなると、コスモスクエア〜夢洲間(330円)が別途必要となるものと思われます。
1日乗車券で夢洲駅が利用できないことは、券面に記載を予定しているとのことですが、実際に利用する際にも十分注意しておきたいものです。

万博期間中には多数の利用者が見込まれるこの延伸部ですが、特に一日乗車券が利用できないことは、実際には広く周知される必要もでてくるのではないのかな、とも感じたニュースでありました。

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▲大阪メトロ中央線・夢洲駅への乗り入れが予定されている400系電車。
当該区間は加算運賃が適用されることから、1日乗車券が利用できない等、他の線区とは異なる扱いがありますので、注意が必要です。




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【能勢電鉄】運賃改定(値上げ)を申請(2025.1.19実施予定)1700系とみられる高経年車両の更新も明記

能勢電鉄では、9月20日(金)に国土交通省近畿運輸局に鉄道旅客運賃の上限変更認可申請(値上げ)を行ったことを発表しました。

鉄道旅客運賃の改定申請について |能勢電鉄

概要は以下のとおりです。

【実施予定日】
2025年1月19日

【改定率】
・定期外:11.8%
・通勤定期:18.0%
・合計:13.4%
(通学定期は改定せず)

【普通旅客運賃の比較(現行⇒申請)】
・0.0km〜2.0km:160円⇒180円
・2.1km〜4.0km:190円⇒220円
・4.1km〜6.0km:230円⇒260円
・6.1km〜8.0km:270円⇒300円
・8.1km〜10.0km:290円⇒320円
・10.1km〜12.0km:320円⇒350円
・12.1km〜:330円⇒360円

【サービス向上のための今後の取り組み内容、費用及び期間】
・駅施設のバリアフリー・美装化
約8億円(2024年度〜2027年度)

・車両のリニューアル
製造から60年を超えた高経年の車両を更新することにより、省エネルギー化、二酸化炭素の排出量を抑えるとともに、信頼性を高め、輸送の安全性向上およびお客様の快適な車内環境を提供
約8億円(2023年度〜2025年度)

・継続的な安全対策
約1億8千万円(2024年度〜2027年度)

・サービス改善及び老朽機器の更新
約1億6千万円(2024年度〜2027年度)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



このところ、関西民鉄でも運賃改定の動きが進んでおり、大手の中では近畿日本鉄道や南海電鉄、その他の事業者では泉北高速鉄道、水間鉄道、叡山電鉄が既に運賃改定を実施しています。
(参考)






今回の能勢電鉄は、これに続くものとして申請されており、予定ではら来年の1月19日に実施することとしています。
この日は大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間が開業し、それに併せて北大阪急行電鉄でも乗継割引運賃制度の改定が実施されることとなっていますが、この日に併せて、能勢電鉄でも運賃の改定が実施される、ということになりそうです。
(参考)


発表資料の「申請理由」をみますと、「1995年より現在に至るまで・・・現行の運賃水準を約30年にわたり維持」してきたのですが、輸送人員は「1995年度のピーク時に比べ54%程度に減少」していること、そして「この傾向は今後もつづくもの」であることに加え、「電気料金や資材の価格高騰に加え、金利の上昇など、少子高齢化以外にも、当社を取り巻く経営環境はさらに厳しいものとなることが予測」しており、流石に30年前の運賃水準を維持するわけにはいかない、というのは素人目にも分かります。

一方、運賃値上げ申請を行うことによるサービス向上の今後の取り組みの中では「車両のリニューアル」が目を引きます。
発表内容によりますと、「製造60年を超えた高経年の車両を更新」とあることから考えると、下記特別サイトにもある1700系(元・阪急2000系)を来年度にも置き換えることが考えられます。
(参考)
能勢電鉄1700系誕生60周年記念|ファンページ|鉄道情報|のせでん【能勢電鉄】

となれば、1700系が能勢電鉄で見られるのも、長くてあと1年半程度になりそうですので、半世紀に渡り阪急グループ両社で運行し続けた歴史を記録するのも、今のうちになるものと見込まれるのではないでしょうか。

DSC09599_R
▲能勢電鉄1700系(1755F)。
デビューから60年が経過した歴史ある車両ですが、運賃改定の資料によりますと、来年度中の更新が計画されています。
記録や乗車は今のうちに済ませておきたいものですね。




【関連ブログ】
能勢電鉄 運賃改定を申請 | 旅するマネージャーのブログ



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