阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

その他関西地区事業者

【阪急電鉄】6300系特別運行イベントで大阪梅田〜京都河原町間を走行する団体臨時列車を運行(2026.10.10〜12)

阪急電鉄では、1975年から2010年までは京都線の特急列車として活躍し、2008年からは嵐山線で運行してきた「6300系電車」で、かつて運行した大阪梅田〜京都河原町間を走行するイベントを実施することを発表しました。

6300系電車特別運行イベント  阪急京都線現役社員発案! 「名車6300系本線復活!! ∼懐かしの特急 往年の路を行く∼」 | 阪急電鉄からのお知らせ | 阪急電鉄

概要は以下のとおりです。
【イベント内容】
・6300系(C#6352×4R)による特別運行
・大阪梅田駅、京都河原町駅に入線
・桂駅車庫線へ特別入線
・大宮駅にて往年のドアカットを彷彿させる運行
・複数車両による車両展示会(※)
(※)一般募集枠は6300系と9300系、阪急電鉄鉄道ファンクラブ会員募集枠は6300系、5300系、3300系を展示予定

【開催日】
2026年10月10日(土)、11日(日)・・・一般募集枠
2026年10月12日(月・祝)・・・ファンクラブ会員募集枠

【募集人員】
各日80名

【参加費】
一人20,000円(18歳以上限定)

【申込方法】
チケットぴあの専用申込ページより申し込み
・ファンクラブ枠:https://w.pia.jp/s/express26-6300/
(申込期間:8月26日(水)〜9月1日(火)18時)

・一般募集枠:https://w.pia.jp/t/meisya6300/
(申込期間:9月7日(月)14時〜9月13日(日)18時)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



上記でも記したように、阪急電鉄の6300系は、デビューから長きにわたり、京都線の特急列車を中心に活躍してきました。
2扉・転換クロスシートという内外装も相まって、「阪急のクイーン」という愛称でも知られるようになりましたが、その後9300系の投入もあり、徐々に引退し、一部は「京とれいん」に改造された他、リニューアルの上で嵐山線で運用されてきました。

登場から50年以上が経過したこともあり、これまで活躍してきた嵐山線からも引退し、現在は一編成が残るのみとなった6300系ですが、その6300系が輝かしい活躍をしていたころの様子を再現しよう、という企画が今回の特別列車イベント、といえそうです。


かつて特急列車として運行した「大阪梅田〜京都河原町間」を走行するほか、ホーム延伸まで7両編成までしか対応できなかったことから実施されていた、大宮駅の往年のドアカットも再現するとのことで、ファン垂涎の企画内容となっています。

加えて車両展示会も実施されるという、盛り沢山の内容でありながら、料金は20,000円と、内容を考えると十二分に価値のある企画といえそうです。

参加者は抽選により決定するとのことですので、少しでも関心のある方は、是非申し込んでみてはいかがでしょうか。

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▲阪急嵐山線で運行する6300系。
今年5月2日に訪問した際の様子です。
この頃はまだ複数の編成が存在していた6300系でしたが、その後運用離脱が進み、現在は1編成のみとなりました。
最後に残ったのが、この6352編成となりますが、この編成を用いた特別運行が実施されることとなりました。




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【阪急電鉄】「おさるのジョージ」ラッピング列車を撮影する(宝塚線・岡町駅、2026.8.23)

阪急電鉄では、この7月31日より「おさるのジョージ」コラボ企画が実施しています。
(参考)
「おさるのジョージ」と「阪急電車」のコラボレーションが決定! 7/31(金)〜「おさるのジョージ号」を運行します! | ニュース・イベント | 阪急電鉄

「おさるのジョージ」とは、1941年に発行された、好奇心旺盛なサル(ジョージ)と黄色い帽子のおじさんがメインキャラクターの絵本で、ここ日本でも翻訳された絵本の発行、そして2008年からNHK Eテレでテレビアニメーションが放送されており、多くの子ども達から支持を得ているキャラクターとなっています。
(参考)
アバウト | おさるのジョージ オフィシャルサイト

その「おさるのジョージ」、今年でデビュー85周年ということもあり、阪急電鉄とのコラボ企画が実施される運びとなったようです。

ラッピング列車「おさるのジョージ号」は、京都線、神戸線、宝塚線各線で1編成が充当されているほか、グループ会社の能勢電鉄及び阪急バスでも、「おさるのジョージ」装飾車両が運行されています。
(参考)
おさるのジョージ×はんきゅう のせでん号 | のせでん【能勢電鉄】
「おさるのジョージ×阪急電車」ラッピングバスの運行&バス停の装飾などを実施!|ひと、まちインフォメーション|阪急バス株式会社

先月末から走り始めた「おさるのジョージ」ラッピング車両。
個人的にも「おさるのジョージ」は興味があるだけに、このラッピングをいつか、どこかで撮影出来ないか、機会を窺っていましたが、この週末(8月23日(日))、宝塚線の岡町駅で撮影することができました。

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▲岡町駅を通過する「おさるのジョージ」ラッピング列車。
充当列車は宝塚15:50発急行大阪梅田行き(1510列車)でした。
これまでの阪急電鉄のコラボ企画同様の、助士席側にジョージの人形が配置されているのも特徴です。

この時は「おさるのジョージ」編成は急行列車に充当されていたので、停車時の様子は撮影できませんでしたが、こちらもじっくり撮影できる機会を見つけて、是非記録しておきたいと思います。



この日は「おさるのジョージ」ラッピング編成以外にも撮影してきましたので、その記録も併せてご紹介します。

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▲新型車両「2000系」ヘッドマーク付き編成。
「NEW MODEL 2000」のヘッドマークが誇らしげに掲出されていました。

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▲「阪急阪神全線カーボンニュートラル運行記念列車」ラッピング編成。
CO2排出量を実施ゼロとする「全線カーボンニュートラル運行」を実現したことに伴い実施されたラッピング列車となっています。



このように、岡町駅は駅ナカで撮影しやすい場所でした。
午後の時間帯が順光の撮影地のようですので、機会があれば他の列車も色々と撮影できればと思っています。



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近鉄「飛鳥・藤原 四神ライナー」を撮影する(2026.8.15・壺阪山〜市尾間)

下記参考記事でご紹介したように、近畿日本鉄道(近鉄)南大阪線・吉野線では、世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」の史跡等をモチーフにしたラッピング列車「飛鳥・藤原 四神(しじん)ライナー」を、去る8月1日(土)から運行しています。
(参考)


既存の「さくらライナー」2編成のうち1編成を、各号車にテーマを設けた装飾を施したその外装は、これまでの「さくらライナー」の、どちらかと言えばシンプルな外装とは対照的なもので、発表当初は話題となりました。

肝心の世界遺産は、「四神ライナー」運行前に世界遺産一覧表への記載が決定し、晴れて世界遺産に登録されましたが、今後これまで以上の観光客が明日香村や橿原市を中心とした世界遺産エリアを訪問することから、この「四神ライナー」も、そういった観光客誘客に貢献していくものといえます。


その「飛鳥・藤原 四神ライナー」、運行開始して半月が経過しましたが、本日(8月15日)、吉野線の壺阪山〜市尾間で撮影してきました。

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▲近鉄吉野線を走る26000系「飛鳥・藤原 四神ライナー」。
「さくらライナー」編成の装飾を変更したものですが、これまでの「さくらライナー」から大きく変化した外装は、観光客にも大きなアピールになるのではないかと思われます。

「飛鳥・藤原 四神ライナー」の通過前には、観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」が通過していきました。
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▲観光特急「青の交響曲」。
登場してから早いもので、今年で10周年を迎える「青の交響曲」。
飛鳥・藤原地域が世界遺産登録となったことを受け、こちらの観光特急も更なる人気を集めることになるのではないのでしょうか。


なお、今回の撮影地はこちらです。


周辺には、飛鳥の自然をより取り入れることのできる撮影地もあるようですので、更に開拓していきたいと思います。



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【阪神電鉄】座席指定サービスの名称は「らくやんシート」に。大阪梅田〜山陽姫路間でサービス提供(2027年春)

阪神電鉄では、2027年春に導入する新型急行用車両「3000系」に導入する同社初の座席指定サービスの名称を「らくやんシート」に決定したことを発表しました。
併せて、サービス提供区間を大阪梅田〜山陽姫路間とする等の詳細も発表しました。

新型急行用車両3000系に導入する当社初の座席指定サービス名称を「らくやんシート」に決定!大阪梅田駅〜山陽姫路駅間でサービスを提供!〜お手軽かつ快適なサービスとして日常の移動をストレスフリーに〜|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。

【サービス名称】
らくやんシート

【ロゴ及び3000系車両】
2026071722-12-531
(上記発表資料(https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20260717_zasekishitei_rakuyanseat.pdf)より引用)

【対象車両】
急行用車両3000系 6両編成のうち大阪方から3両目(1両)

【サービス提供区間】
阪神本線・神戸高速線・山陽電鉄本線(大阪梅田駅〜山陽姫路間)

【座席指定券の料金】
一乗車あたり300円(税込)

【対象車両の車内設備】
L/Cシート(クロスシートで運行)・・・コンセント、リクライニング、ドリンクホルダー
ロングシート・・・コンセント

【座席レイアウト】
2026071722-13-182
(上記発表資料(https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20260717_zasekishitei_rakuyanseat.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に下記ブログでご紹介したように、阪神電鉄では、新型車両3000系を使用した座席指定サービスを、同系の導入に合わせて開始することを発表しています。
(参考)


そのサービスの詳細が、今般発表されました。
まず注目は名称で、「らくやんシート」という名称となりました。
既に阪神電鉄では、「らくやんカード」(磁気式プリペイドカード)、「らくやんライナー」(2022年12月〜2023年1月に運行した有料臨時列車)と、「らくやん○○」のサービスを展開してきたこともあり、この有料座席サービスについても、「らくやん」の名称を取り入れるのではないか、という予想(というか確証)は、鉄道ファンの間でも共通認識になっていたのではないか、と思われます。

当の阪神電鉄も、上記発表資料で「当社がこれまで「らくやんカード」「らくやんライナー」といったサービスでお届けしてきた“阪神らしさ”を継承し」と、そのあたりの反応を十分意識した命名としていることが窺えます。


名称は予想どおりであった一方、サービス実施区間や料金は、どちらも鉄道ファンの予想を上回る内容であったかと思います。

まず運行区間は、大阪梅田〜山陽姫路間と、「直通特急」の全区間で「らくやんシート」のサービスを実施することとしています。

阪神電鉄は勿論、乗り入れ先の山陽電鉄でも有料座席サービスを実施したことが無いため、今回の有料座席サービスの開始は、阪神電鉄線内(例えば大阪梅田〜神戸三宮、等)に限ったものにし、山陽電鉄方面へのサービス展開は、定着してから展開していくことが予想されていただけに、いきなり山陽電鉄線内でも「らくやんシート」サービスを実施するとは、驚いた方も多かったのではないのでしょうか。

また料金も、一乗車300円と、JR西日本の「うれしート」(チケットレス料金)と同水準としており、使いやすい料金設定としていることが分かります。

そのため最長で、大阪梅田〜山陽姫路間(約1時間40分)を300円の追加料金で、リクライニングシートとドリンクホルダー、コンセントが使える空間を確保できますので、非常にコスパの良い有料座席サービスとなることとなりそうです。


併走するJR神戸線では、新快速「Aシート」や、新快速・快速の「うれしート」が実施されており、ラッシュ時を中心に利用者を集めており、利用者のニーズは高いエリアだといえます。
そこに、お手軽な料金で快適なサービスの「らくやんシート」が登場することとなることから、有料座席サービスを巡るサービス合戦は、更に盛り上がりそうです。

「らくやんシート」のサービス開始は2027年春。
当初は1編成のみの3000系となることから、限られた列車での提供になるかと思われますが、サービス開始後は、折を見つけて乗りに行くことができればいいな、と感じたニュースでありました。



ところで、関西地区の有料座席サービスですが、これまでダジャレを取り入れた名称のサービスが多いことにお気づきかと思います。
列挙しますと、
「Aシート」(JR西日本)・・・「ええ(関西弁で「良い」)シート」
「うれしート」(JR西日本)・・・「嬉しい」と「シート」とを合わせたダジャレ
「すわれ〜る」(近鉄)・・・「座れる」と「レール」とを合わせたダジャレ

これに加えて今回、「らくやんシート」と、「楽やん(関西弁で「楽だね」)」と「シート」を合わせた、これまたダジャレの一種の名称が登場することとなりました。

このように、有料座席サービスにダジャレを取り入れた親しみやすい名前を取り入れるのも、何だか関西風だな、と個人的には感じました。

【近畿日本鉄道】「さくらライナー」にラッピング列車「飛鳥・藤原 四神ライナー」運行(2026.8.1〜)

近畿日本鉄道(近鉄)では、大阪阿部野橋駅と吉野駅を結ぶ特急「さくらライナー」に、世界遺産登録を目指している「飛鳥・藤原の宮都」の史跡等をモチーフにしたラッピング列車「飛鳥・藤原 四神(しじん)ライナー」を運行することを発表しました。

ラッピング列車「飛鳥・藤原 四神ライナー」を運行|近畿日本鉄道

概要は以下のとおりです。

【運行期間】
2026年8月1日(土)から当分の間

【運行区間】
近鉄南大阪線・吉野線 大阪阿部野橋駅〜吉野駅

【対象車両】
さくらライナー 1編成(4両)

【イメージ】
2026062622-08-551
(上記発表資料(https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/20b35bf7c5c44dad854756115d449594/20260626rw.pdf)より引用)
1号車から順に「時を重ねた飛鳥のいま」「謎めく石物」「多彩な古墳」「飛鳥時代の栄華」という
テーマのもと、4号車までそれぞれの車両に異なる装飾を実施。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



近鉄南大阪線・吉野線の特急「さくらライナー」は、その名のとおり、終着駅である吉野山の桜をモチーフとした列車で、現行の塗装も桜をイメージしたピンクの帯が配されています。
(参考:現行の「さくらライナー」塗装)
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そんなシンプルな「さくらライナー」が今回、4両全てが異なる装飾となるラッピングが実施されることとなりました。
「さくらライナー」の走る橿原市及び明日香村には、現在世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都」(藤原宮跡、石舞台古墳、高松塚古墳等)があり、遺産登録に向けて様々な取組を実施しています。
(参考)


「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産登録となれば、南大阪線・吉野線沿線では「紀伊山地の霊場と参詣道」「百舌鳥・古市古墳群」に続く3つ目の世界遺産となり、これまで以上に注目を集めることとなりそうです。

世界遺産登録に向けての機運醸成、そして登録のあかつきには国内外からの世界遺産訪問客へのPRということから、このタイミングでのラッピング実施、といえるでしょう。

これまでどちらかと言えばシンプルな塗装が続いた「さくらライナー」ですが、ここにきて、4色の派手な塗装となるとは、個人的には想像しづらいものがありましたが、実際走ってみると、沿線でのインパクトは大きいのかな、とも感じました。


ともあれ、8月1日から運行開始のこの「さくらライナー」ラッピング編成。
機会があれば是非沿線で記録してみたいな、と感じたニュースでありました。



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【和歌山電鐵】運賃改定に伴い1日乗車券も800円から1,200円に改定(値上げ)へ(2026.7.1〜)

和歌山電鐵では、来る7月1日からの運賃改定(値上げ)の認可申請を行っていました。
(参考)

この度当該改定について申請どおり認可されましたが、これを受け、6月12日付けで実施運賃の変更届出を行ったことを発表しました。

貴志川線の運賃改定(認可および実施)について | 和歌山電鐵
運賃改定のお知らせ | 和歌山電鐵

実施運賃については、先に発表のあったとおりですが、今回の実施運賃で注目は、「1日乗車券」の運賃改定であります。

この1日乗車券は、現在800円となっていますが、これが運賃改定後は1,200円と、400円(50%)の値上げとなります。

普通運賃の改定率(値上げ)が16.1%、通勤定期運賃でも25.4%(上記資料より引用)に比べると、1日乗車券の上げ幅の高さに驚いた方も、多いのではないかと思います。

もっとも、これまでの1日乗車券(800円)は、和歌山〜貴志(片道410円)を単純に往復するだけで元が取れてしまうことから、途中駅で乗り降り自由であることを考慮すると、もう少し価格が高くてもよいのでは、とは薄々感じてはいましたが、まさかここまで大幅に上げるとは、ちょっと想定外に感じました。


ただ、貴志川線については、今や多くの外国人旅行者が猫の駅長を目当てに乗車する、観光路線としての役割もあることから、そういった観光客が、途中の駅でも乗り降りできる1日乗車券に価値を見いだし、新たな価格で購入するようになれば、これまでに無い収益源になるのではないか、とも期待しています。


この和歌山電鐵は、下記記事でご紹介したように、2028年4月を目指して完全上下分離での運行に、和歌山電鐵と、和歌山県、和歌山市、紀の川市の4者で合意しています。
(参考)


完全上下分離となり、鉄道施設は県や市が保有することになるかと思われますが、そこには県民や市民の税金が投じられることになります。
となれば、それを運営する事業者としても、これまで見逃していた収益源を新たに確保する必要があるわけで、そういう意味では今回の1日乗車券の値上げは、持続可能な運行体系に向けての一つの方策、とも考えられるかも知れません。

今回の運賃改定は、10年ぶりの値上げとなりますが、これにより収入の基盤が少しでもしっかりしたものになり、今後の上下分離への移行に向けて、持続的な運営が実現することを期待したいな、と感じたニュースでありました。

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▲桜の時期の大池遊園を通過する和歌山電鐵「たま電車」。
観光客にも人気の「1日乗車券」は、今回の値上げにより、800円から1,200円と、大幅な値上げが実施されます。
とはいえ、和歌山〜貴志間を往復だけでも元が取れてしまう、現在の1日乗車券の価格が安すぎる、という考え方もあるだけに、今回の1日乗車券の値上げがどのように影響していくのか、注視していきたいところであります。




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近鉄南大阪線の有料座席サービス「すわれ〜る」に乗車する(2026.6.5)

下記記事でご紹介したように、近畿日本鉄道(近鉄)南大阪線では、新型車両「6A系」を充当した有料座席サービス「すわれ〜る」を6月1日より開始しています。
(参考)



現在のところ、平日ダイヤの1本(大阪阿部野橋18:50発 吉野行き急行)のみの実施から分かるように、まだ試行的な意味合いが強いのですが、これまで「有料座席サービス=特急」としてきた近鉄が、初めて一般車両で実施する有料座席サービスですので、早々に乗ってみようと思い、昨日(6月5日)に早速乗車してきました。



夕方の帰宅ラッシュ時間帯の大阪阿部野橋駅から、18時50分発の吉野行き急行に乗車します。
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▲急行吉野行きの発車案内。
行先の「吉野」の下に「一部有料座席すわれ〜る」と記載されているように、発車案内表示からも「すわれ〜る」設定列車であることが記されています。

各乗り場に乗車の列が続く中、ひときわ様相が異なっていたのがホーム先端部の「すわれ〜る」乗車位置でした
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▲「すわれ〜る」ののぼり。

サービス開始して間もないこともあり、誤乗防止とPRを兼ねての「のぼり」だとお漏れます。
これまでも有料座席サービス開始直後に乗車したことはありましたが、ホーム上に「のぼり」を設置しているのは、初めて見ました。

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▲18時50分発の急行吉野行きが入線してきました。

前の4両が6A系で、先頭車(吉野方)が「すわれ〜る」設定車両です。

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▲6A系の行き先案内表示。
行先案内表示でも、「すわれ〜る」設定車両であることも表示しています。

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▲「すわれ〜る」乗車は、1両目の最後尾(大阪阿部野橋方)のドアのみで取り扱います。
その他のドアからは乗車できないよう、ドアを塞ぐ形で幕が設けられています。

JR西日本「うれしート」では、つり革に「のれん」を引っかける簡単なものですが、「すわれ〜る」ではかなり大がかりな仕掛けとなっています。

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▲「すわれ〜る」の乗車の際には、手持ちのスマホでチケット画面を提示します。
この改札の仕方が特徴的で、係員が画面を確認した後、スマホ画面に電子スタンプを押印して、「乗車済み」としてからようやく車内に入ることができます。

参考までに、電子スタンプ押印前後の「すわれ〜る」座席指定券をアップしておきます。
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▲電子スタンプ押印前

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▲電子スタンプ押印後

この改札(電子スタンプ押印)にはそれなりに時間がかかるため、今後サービス拡大の際には、多くの乗客を捌くのに改善が必要にも感じました。

大阪阿部野橋駅駅を18時50分に発車します。
車内は満席でした。
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▲この日の座席指定券は発車2時間前には既に売り切れており、期待の高さをうかがえます。

また、車内は「すわれ〜る」座席指定券が無ければ立ち入ることができないので、立ち客も無く、静かで快適な空間で帰宅することができます。

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▲車内から撮影した「すわれ〜る」の幕。

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▲貫通扉にも「すわれ〜る」の幕が設置されており、隣の車両から立ち入ることもできません。

大阪阿部野橋を発車してから17分で、古市に到着します。
ここ古市からは有料座席サービスは終了し、自由席となります。
見た感じ、古市下車と、引き続き橿原神宮前方面に乗り続ける乗客は半々、といったところでしょうか。

古市下車の中には、乗り換えで長野線方面の利用者も含まれますので、そういった利用者にとっても、「すわれ〜る」は重宝するのではないか、と思われます。

「すわれ〜る」サービスを終了した急行列車は、引き続き吉野方面に向けて発車していきました。
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▲「すわれ〜る」設定区間は古市で終了し、その先は一般客に開放されて、吉野方面に向かいます。



以上が、近鉄南大阪線でスタートした有料座席サービス「すわれ〜る」の様子でした。

この日はサービス開始最初の週末でしたが、座席指定券が発車2時間前に売り切れるという、上々の滑り出しのように感じました。

また、大阪阿部野橋〜古市間を座っていけるだけでもかなり楽であること、また南大阪線では既に特急列車も長年運行されていることから、有料座席サービス自体が既に利用者に馴染みのあることもあることから、今後も利用が定着してくのでは?とは思っています。

一方で、まだサービス開始して間もないことから、誤乗防止や案内も含めて、多くの係員が配置されていました。

また、ホーム上の「のぼり」や、締め切りとなる各扉に設置した「幕」の設置及び回収に、かなりの要員が必要となっていることも確か、と感じました。

南大阪線をはじめとし、近鉄が保有する「L/Cカー」でこのようなサービスを各線区でも展開できそうですが、現状では、JR西日本「うれしート」と比べると、「結構人手がかかる」と感じました。

既存の「L/Cカー」を用いて手軽に実施できそうですが、上述の人手の課題を、本格実施の際にはどのように改善していくのか、今後の展開に楽しみにしたいと思います。


ともあれ、南大阪線でスタートした、近鉄の有料座席サービス「すわれ〜る」。
これまで近鉄では有料座席サービスは特急列車を用いて実施してきましたが、特急列車ではカバーが難しい区間や時間帯を中心に、サービス拡大の余地はありそうです。

一方で、繰り返しですが、現状では誤乗防止もあってか、かなり手間がかかる運営となっていますので、このあたりを今後どのように解決していくのか、注目していきたいと思っています。

南大阪線以外にも、「すわれ〜る」を用いたサービスが実施されるのか。
その日を期待しつつ、まずは、はしりとなった南大阪線でのサービス拡大もあるのか、今後の動向をこのブログでも追いかけていきたいと思います。

【紀州鉄道】事業譲渡先の決定が明らかに。御坊市は6月議会で補正予算を提出

和歌山県御坊市の新聞である「日高新報」の報じるところによれば、御坊市の三浦源吾市長は、存廃が議論されている紀州鉄道について、その事業譲渡先が決まったことを明らかにしました。

上記記事によりますと、紀州鉄道株式会社と譲渡先の事業者とで事業譲渡に合意しており、今後本契約を結ぶ見通しとのことです。

なお、現時点では譲渡先の事業者名は非公表とのことです。

また御坊市は、6月の議会において、紀州鉄道の「公共交通の価値」「観光・地域資源の価値」「持続可能な運行体制に向けた支援策」を調査・研究するための予算案を追加で提出することとしています。

詳細は、上記報道資料を参照ください。


和歌山県御坊市を走る紀州鉄道は、御坊駅〜西御坊駅間の2.7kmを走る、単独路線としては日本一短い民鉄事業者であります。

この紀州鉄道の存廃問題がにわかに浮上してきたのが、昨年の11月に報じられた「東洋経済オンライン」の記事でありました。

その記事の内容については、下記ブログ記事をご覧いただければと思いますが、記事によれば、継承する事業者を探す一方、引き継ぐ事業者が現れなければ、廃止となることが報じられていました。

(参考)



その後の動向については、紀州鉄道のあり方を話し合う専門部会が設置され、自治体や学識経験者、そして紀州鉄道が協議を実施し、これまで数回部会を開催したとのことです。

(参考)


当該記事では、沿線自治体の御坊市が「事業譲渡の交渉の行方を見守る方針」としており、廃止届けが提出される方針ではないとのことでした。

一方で、交渉が決裂すれば廃止の可能性も十分あったことから、その後の譲渡の行方がどうなるのか、気になっていた鉄道ファンも少なくなかったのではないかと思います。

今回、沿線自治体の御坊市の市長から、事業譲渡先が決定した旨の発表があったことから、この存廃問題はひとまずは「存続」という形で落ち着きそうであります。

一方で、鉄道というモードにとっては少ない利用者や、抜本的な収支改善が難しい状況は、事業者が代わっても変わりありません。

そもそも、この紀州鉄道という短い鉄道路線が、地域の公共交通として、また地域の観光資源としてどのように活用していくのか、という点がどうも見えていなかったようにも思えますが、今回御坊市でもそれらの課題を調査・研究するための予算案を追加で提出することとしています。

御坊市長が言及しているように、「自助努力に加え、公的な支援による持続可能な枠組みの構築も必要」なことは確かなのですが、では「公的な支援」を行うための必要性をきっちり検証し、それこそ地域の資源として持続可能な運営を続けるための仕組みづくりが必要かと思います。


そういう意味では、今回の事業譲渡は、「ゴール」では全然なく、「スタート」の段階でしかないと思います。

ただ、突然の経緯で時間的猶予が無かったとはいえ、こういった形で地域の鉄道の必要性を地域で見つめ直し、その結果必要であれば公的資金で維持していくのは、決して悪い話ではありません。

それに、仮に今回存廃問題が浮上していなかったとしても、そう遠くない将来に議論しなければならないには違いなく、その頃には更に状況が困難になっていたのではないか、と思います。


ひとまず存続の方向が見えてきた「紀州鉄道」。

それを引き継ぐ事業者がどこなのか、というのがまずは注目の的でしょうが、それを踏まえて、今後この紀州鉄道線をどのように地域として活かしていくのか。

御坊市をはじめとした沿線自治体や住民の取り組みに注目しつつ、引き続きこの話題にふれていきたいな、と思います。



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御坊駅に停車中の紀州鉄道の車両。

今回、事業譲渡先が決定しましたが、この路線が引き続き地域住民や観光客にとって必要な路線として持続してくためには、様々な取り組みが必要ですので、それをどのように実現していくか、御坊市を始めとした地域の本気が問われてくるのではないかと思います。

当ブログでも、地元・和歌山の鉄道路線の一つとして、その取り組みを引き続きご紹介していきたいと思います。


【近鉄】6A系・8A系・新塗装6400系を見る(2026.5.24・橿原神宮前駅)

近畿日本鉄道(近鉄)では、2024年度より新型一般車両「8A系」「1A系」「6A系」を順次各線区に導入しています。
(参考)


このうち、南大阪線、吉野線、長野線、御所線(以下、「南大阪線等」)には、去る5月19日(火)より新型車両「6A系」を投入しています。
(参考)



本日、その「6A系」の様子を早速記録してきましたので、ご報告します。
撮影したのは、橿原神宮前駅でした。

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▲吉野方より入線する6A系。
当駅より「区間急行・大阪阿部野橋行き」に充当されていました。

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▲橿原神宮前駅に停車中の6A系

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▲6A系の行先表示LED表示。
上から順に、日本語⇒日本語(ひらがな)⇒英語の順番に表記されていました。

停車時間がわずかでしたので、この程度の記録となりましたが、まだ新車の香りも新鮮な車両を早速記録することができました。

この6A系は、上記過去記事のとおり、6月1日から有料座席サービス「すわれ〜る」に充当されます。
「すわれ〜る」についても、機会を見つけて体験してみたいと思います。



今回は6A系の撮影がメインでしたが、その他にも、8A系の様子も記録することができました。
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▲橿原神宮前駅に停車中の8A系。
こちらは京都行きの急行に充当されていました。

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22000系「ACE」と8A系の並びも撮影。

そしてこの橿原神宮前駅の構内に、「6A系や8A系のような色の一般車両」が停まっていましたので、こちらにも近づいて撮影してみました。

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▲止まっていたのは、どうやら「6400系」で、6A系と同じカラーリングに塗り直されていまた。

この新塗装6400系は、既にその塗装変更が明らかとなっており、私自身も知ってはいたものの、まさか橿原神宮前駅で見ることができるとは思いもしませんでした。
(参考)
近鉄南大阪線6400系Mi02編成が、「8A系」「6A系」に準拠したカラーリングの新塗装に変更! | Re-urbanization -再都市化-
「顔が良い」近鉄のMi02編成を見てきました | 鉄道プレス
【6A,8A系新塗装】近鉄6400系Mi02編成が高安出場 : 湘南色の部屋(Shonan-color train)

今後、こちらもそう遠くないうちに営業運転に充当されることになるかと思われます。
新型車両導入に塗装変更と、色々と動きが出てきた南大阪線等の車両ですが、橿原神宮に近いこともありますので、また機会を見つけてしっかり記録できればと想っています。

【阪神】新型急行用車両「3000系」インテリアデザイン発表。座席指定サービス対象車両はL/Cシートを採用

阪神電鉄では、2027年春に新型急行用車両「3000系」を導入することを既に発表していますが、この度この3000系のインテリアデザインを発表しました。

2027年春導入!新型急行用車両3000系 インテリアデザインを決定!〜「開放感」を演出するとともに、 心地よく利用しやすい車内空間を目指します〜|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社

この3000系では、同社初となる座席指定サービスを導入することが既に発表されていますが、そのインテリアも併せて発表されています。
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▲クロスシート転換時(イメージ)
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▲ロングシート転換時(イメージ)
(いずれも上記発表資料(https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20260521_3000kei_interior.pdf)より引用)

座席指定サービス対象車両については、既に他社で実績のあるロングシートとクロスシートに転換可能な「L/Cシート」が導入されることが今回明らかになりました。

座席指定サービスの運行区間・料金等に関する詳細は、後日発表とのことですが、当面は3000系1編成の導入とのことですので、本数等も限られたものになるかと思われます。
ただ、阪神電鉄が有料座席サービスを導入することで、関西地区の大手民鉄5社全てでこの手のサービスが導入されることになりますので、関西民鉄最後となる阪神電鉄が、どのような内容で、どのような名称のサービスを打ち出してくるのか、楽しみにしておきたいところです。



鉄道コム関連記事】




【関連ブログ】
阪神3000系、初の「L/C シート」を採用へ | 鉄道プレス



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