阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

その他関西地区事業者

【阪急・阪神・近鉄・大メト】2024年10月29日よりタッチ決済対応開始

阪急電鉄、阪神電鉄、近畿日本鉄道(近鉄)及びOsaka Metro(大阪メトロ)の各社では、クレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを2024年10月29日(火)より開始することを発表しました。

10月29日(火)から、阪急電鉄の全87駅でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始|阪急電鉄
クレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを2024年10月29日(火)から開始します|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社
クレジットカード等によるタッチ決済乗車サービスを2024年10月29日(火)から開始します|近畿日本鉄道
Osaka Metro 全駅でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始します|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【サービス開始日】
2024年10月29日(火)

【サービス対象駅】
・阪急電鉄:
全87駅(花隈駅を含む)

・阪神電鉄:
全駅(西代駅を除く)

・近鉄:
全駅(柏原線及び生駒索道線の各駅を除く)

・大阪メトロ:
全駅

【対象国際ブランド】
Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯(Mastercardについては、今後追加予定)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記記事でご紹介したように、昨年11月に近鉄、阪急、阪神の各社では、クレジットカード等のタッチ決済を2024年内に導入することを既に発表していました。
(参考)


今回、これら3社に加えて大阪メトロの計4社のほぼ全ての駅でタッチ決済が利用できるようになります。

既に各社とも、ICOCA、PiTaPa等の交通系ICカードは利用可能となって久しいのですが、訪日外国人等、手持ちのクレジットカードをそのまま利用したいというニーズは高く、特に外国人からの旅行者が激増する大阪・関西万博開幕までの整備が望まれていましたが、今回これら4社でサービス開始となりました。

これら各社に加え、既にタッチ決済が利用可能な南海電鉄を加えた各社で、タッチ決済が可能となっており、より一層のキャッシュレスが推進されるものといえるでしょう。

既に改札機等は準備されていると思われますので、機会があればその様子を確認できればいいな、と思っています。

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▲阪急京都線2300系「PRiVACE」連結編成。
この10月29日(火)から、阪急電鉄の全駅でもタッチ決済が利用可能となります。




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【山陽電鉄】大阪・関西万博ラッピング列車運行(2024.10.7〜2025.10.13)5030系1編成に実施

山陽電鉄では、大阪・関西万博の機運を盛り上げるために、開催半年後に迫った今月から、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」などをデザインしたラッピング列車を運行することを発表しました。

大阪・関西万博のラッピング列車を運行します|山陽電鉄

概要は以下のとおりです。
【運行期間(予定)】
2024年10月7日(月)〜2025年10月13日(月・祝)

【運行車両】
5030系6両1編成

【運行区間】
山陽姫路駅〜阪神大阪梅田駅(直通特急・特急として運行予定)

【ラッピング内容】
・1号車、6号車はフルラッピングとヘッドマーク掲出
・2〜5号車はドア横ステッカー掲出

【イメージ】
2024100520-43-131
2024100520-43-302
(いずれも上記発表資料(https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1727919314.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



開催まであと半年に迫った「大阪・関西万博」。
開催が近づくにつれ、やれ「パビリオンが間に合わない」だのといった報道は次第に見かけないようになっており、開催の準備も進んできているものと思われます。
また、9月25日からは、早期購入割引「超早割一日券」購入者を対象とした、パビリオン・イベント観覧予約の特別抽選受付が始まっており、開催が近づいていることを感じることができます。
(参考)
本日9月25日から超早割特別抽選(パビリオン・イベント観覧)の受付を開始しました〜受付は10月6日(日)まで〜 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト

大阪・関西万博の機運を盛り上げるべく、各社で実施されている「ラッピング列車」についても、関西地区鉄道事業者各社で実施されています。
下記「鉄道プレス」様の記事によりますと、関西地区では、大阪メトロ、JR西日本、京阪、近鉄、阪神、阪急、南海、神戸電鉄、大阪モノレール、能勢電鉄の各社で実施されているとのことです。
(参考)


今回これらに山陽電鉄が加わることにより、関西地区の主要な鉄道事業者で「大阪・関西万博」のラッピング列車が見られることとなりました。

これから万博が閉幕するまでの約1年、まさに「百花繚乱」ともいえる万博ラッピング列車をしっかり乗車・記録しておきたいな、と思っていますが、運用距離の長い線区を走る編成(例えば近鉄)もあるなど、おいそれと記録といっても難しいのは承知の上ですが、またとない万博の機会ですので、ちょっとチャレンジしてみたいな、とも感じたニュースでありました。



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【京都鉄道博物館】近江鉄道100形特別展示(2024.10.29〜11.25)

京都鉄道博物館では、JR西日本の営業路線と繋がった引込線を活用して現役車両を展示していますが、今回、近江鉄道の100形電車を特別展示することを発表しました。

「近江鉄道100形」特別展示 :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【展示期間】
2024年10月29日(火)〜11月25日(月)

【展示場所】
本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリア

【展示車両】
近江鉄道100形電車(モハ102号車、モハ1102号車)
(※)11月14日(木)以降は、同館収蔵のクハ117-1とオハ25-551も併せて同エリアで展示


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭に記したように、京都鉄道博物館では営業線と接続した引込線を活用して様々な車両を展示しています。
JR西日本に限らず、JRグループを中心とした様々な車両が展示されていましたが、今回はお隣・滋賀県を走る民鉄・近江鉄道の100形電車が展示されることとなりました。

これまでの展示では、JRグループの車両や、JRグループに乗り入れる第三セクター鉄道など、JR線と何らかの形で恒常的に乗り入れている会社の車両が主体となっていましたが、今回の近江鉄道は、線路の幅こそJRグループと同じ狭軌(1067ミリ)であるものの、JR線との乗り入れているわけではないので、本当に意外な展示、といえるでしょう。

加えて、展示期間後半の11月14日以降は、クハ117とオハ25と並べて展示されることから、これまた決して見られない並びを、ここ京都鉄道博物館で見ることができそうで、ファンの注目も集めそうです。

約1ヶ月間と、これまでの展示に比べると比較的余裕のある期間ですので、個人的に見に行けるかどうかは微妙ですが、機会があれば是非、日頃こんなところでなかなか見ることができない近江鉄道の車両の姿をじっくり眺めることができればいいな、と思っています。

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▲近江鉄道100形。
彦根駅で何気なく撮影した一枚ですが、この形式が京都鉄道博物館で見られるとは、この時は想像だにできませんでした。




【関連ブログ】
【速報】近江鉄道の電車が京都鉄博で展示へ!初の甲種輸送 | 鉄道プレス



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【Osaka Metro】中央線・コスモスクエア〜夢洲間に適用する加算運賃詳細を発表。1日乗車券は当該区間利用不可に

Osaka Metro(大阪メトロ)では、2024年5月17日に中央線延伸部(コスモスクエア〜夢洲間)の加算運賃の認可を国土交通大臣から受けたことに基づき、適用する加算運賃の詳細を近畿運輸局宛てに提出したことを発表しました。

中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)に適用する加算運賃について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【加算開始予定日】
2025年1月19日(日)

【主な運賃】
・普通旅客運賃(大人)
2区(7km以下):330円(90円)
3区(13km以下):380円(90円)
4区(19km以下):430円(90円)
5区(19km超):480円(90円)

【その他注意事項】
・1日乗車券(エンジョイエコカード)は夢洲駅で乗降不可
企画乗車券についても、夢洲駅で乗降できない種類あり。
2024092422-05-021
加算運賃案内リーフレット(https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20240906_chuo_line_enshin_kasanunchin/kasanunchin.pngより引用)

・共通定期券については、夢洲駅で乗降できる「共通定期券(夢洲版」を新たに発売。
これまでの共通全線定期券「共通定期券」として引き続き発売。
2024092422-05-152
加算運賃案内リーフレット(https://subway.osakametro.co.jp/news/library/20240906_chuo_line_enshin_kasanunchin/kasanunchin.pngより引用)

・PiTaPa利用額割引「マイスタイルプレミアム」は加算4区相当のみ設定
(夢洲駅が端部に位置し、限定的なエリアとなるため、大エリア(加算4区相当)のみの設定)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



来年1月19日に開業予定の大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間については、当区間の利用について90円(普通乗車券・大人)の加算運賃を適用することが、既に認可されており、今回この認可に基づく運賃の詳細が発表されています。
(参考)


加算運賃の額は上述のとおりですが、今回の発表で留意しておきたいのは、「1日乗車券(エンジョイエコカード)」が夢洲駅で利用不可であることでしょうか。

上記発表資料内のリーフレットの説明によれば、「1日乗車券(エンジョイエコカード)の価格には加算運賃を含めておらず、夢洲駅で乗降いただけません」とのことです。

仮に1日乗車券で夢洲駅まで利用するとなると、コスモスクエア〜夢洲間(330円)が別途必要となるものと思われます。
1日乗車券で夢洲駅が利用できないことは、券面に記載を予定しているとのことですが、実際に利用する際にも十分注意しておきたいものです。

万博期間中には多数の利用者が見込まれるこの延伸部ですが、特に一日乗車券が利用できないことは、実際には広く周知される必要もでてくるのではないのかな、とも感じたニュースでありました。

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▲大阪メトロ中央線・夢洲駅への乗り入れが予定されている400系電車。
当該区間は加算運賃が適用されることから、1日乗車券が利用できない等、他の線区とは異なる扱いがありますので、注意が必要です。




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【能勢電鉄】運賃改定(値上げ)を申請(2025.1.19実施予定)1700系とみられる高経年車両の更新も明記

能勢電鉄では、9月20日(金)に国土交通省近畿運輸局に鉄道旅客運賃の上限変更認可申請(値上げ)を行ったことを発表しました。

鉄道旅客運賃の改定申請について |能勢電鉄

概要は以下のとおりです。

【実施予定日】
2025年1月19日

【改定率】
・定期外:11.8%
・通勤定期:18.0%
・合計:13.4%
(通学定期は改定せず)

【普通旅客運賃の比較(現行⇒申請)】
・0.0km〜2.0km:160円⇒180円
・2.1km〜4.0km:190円⇒220円
・4.1km〜6.0km:230円⇒260円
・6.1km〜8.0km:270円⇒300円
・8.1km〜10.0km:290円⇒320円
・10.1km〜12.0km:320円⇒350円
・12.1km〜:330円⇒360円

【サービス向上のための今後の取り組み内容、費用及び期間】
・駅施設のバリアフリー・美装化
約8億円(2024年度〜2027年度)

・車両のリニューアル
製造から60年を超えた高経年の車両を更新することにより、省エネルギー化、二酸化炭素の排出量を抑えるとともに、信頼性を高め、輸送の安全性向上およびお客様の快適な車内環境を提供
約8億円(2023年度〜2025年度)

・継続的な安全対策
約1億8千万円(2024年度〜2027年度)

・サービス改善及び老朽機器の更新
約1億6千万円(2024年度〜2027年度)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



このところ、関西民鉄でも運賃改定の動きが進んでおり、大手の中では近畿日本鉄道や南海電鉄、その他の事業者では泉北高速鉄道、水間鉄道、叡山電鉄が既に運賃改定を実施しています。
(参考)






今回の能勢電鉄は、これに続くものとして申請されており、予定ではら来年の1月19日に実施することとしています。
この日は大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜夢洲間が開業し、それに併せて北大阪急行電鉄でも乗継割引運賃制度の改定が実施されることとなっていますが、この日に併せて、能勢電鉄でも運賃の改定が実施される、ということになりそうです。
(参考)


発表資料の「申請理由」をみますと、「1995年より現在に至るまで・・・現行の運賃水準を約30年にわたり維持」してきたのですが、輸送人員は「1995年度のピーク時に比べ54%程度に減少」していること、そして「この傾向は今後もつづくもの」であることに加え、「電気料金や資材の価格高騰に加え、金利の上昇など、少子高齢化以外にも、当社を取り巻く経営環境はさらに厳しいものとなることが予測」しており、流石に30年前の運賃水準を維持するわけにはいかない、というのは素人目にも分かります。

一方、運賃値上げ申請を行うことによるサービス向上の今後の取り組みの中では「車両のリニューアル」が目を引きます。
発表内容によりますと、「製造60年を超えた高経年の車両を更新」とあることから考えると、下記特別サイトにもある1700系(元・阪急2000系)を来年度にも置き換えることが考えられます。
(参考)
能勢電鉄1700系誕生60周年記念|ファンページ|鉄道情報|のせでん【能勢電鉄】

となれば、1700系が能勢電鉄で見られるのも、長くてあと1年半程度になりそうですので、半世紀に渡り阪急グループ両社で運行し続けた歴史を記録するのも、今のうちになるものと見込まれるのではないでしょうか。

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▲能勢電鉄1700系(1755F)。
デビューから60年が経過した歴史ある車両ですが、運賃改定の資料によりますと、来年度中の更新が計画されています。
記録や乗車は今のうちに済ませておきたいものですね。




【関連ブログ】
能勢電鉄 運賃改定を申請 | 旅するマネージャーのブログ



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【Osaka Metro】ICカードでの乗継割引を終了へ。「乗継ポイント」による還元へ移行(2025.4.1〜)

Osaka Metro(大阪メトロ)では現在、ICカードを用いて地下鉄(ニュートラムを含む)、バス、いまざとライナーを乗り継いで利用する際に適用される乗継割引について、一部カードをを除き終了するとともに、新たに「乗継ポイント」としてOsaka Pointを付与するサービスを実施することを発表しました。

Osaka Point新サービス「乗継ポイント」の開始とICカードでの地下鉄・バス・いまざとライナー乗継割引の終了について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【「乗継ポイント」概要】
・サービス開始日:
2025年4月1日(火)利用分より

・ポイント付与対象券種
e METRO会員登録済みのPiTaPaまたはICOCA
(※)モバイルICOCA、Apple PayのICOCA、定期券利用(PiTaPaまたはICOCA)等は対象外

・ポイント付与条件及び付与数
[地下鉄⇔バス]
90分以内:120ポイント
90分超:60ポイント

[バスまたはいまざとライナー⇔バスまたはいまざとライナー]
90分以内の異なる系統:230ポイント
(90分超は対象外)

[地下鉄⇔いまざとライナー]
90分以内:180ポイント
90分超:90ポイント

【乗継割引の終了】
・サービス終了日:
2025年3月31日(月)
但し「敬老優待乗車証」、「特別割引用ICカード」、「回数カード」(発売終了済み)については現行の乗継割引を継続

・現行の制度概要:
[地下鉄⇔バス]
100円割引

[バスまたはいまざとライナー⇔バスまたはいまざとライナー]
90分以内の乗継で210円割引

[地下鉄⇔いまざとライナー]
160円割引


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在大阪メトロ及び大阪シティバスで実施されているICカード利用での地下鉄・バス乗継割引は、大阪市交通局時代から実施されてきた、歴史のある制度でありました。

いずれも、ICカード導入前から実施されており、地下鉄・バスの乗継割引は、乗継乗車券を購入(バスの場合は車内で購入)することで、バスの運賃が半額となるもので、またバスどうしの割引は、降車時に発行されたバス乗継券を利用して、乗継先のバスが無料で利用することができる、というものでした。

現在はいずれも、ICカードで乗り継いで利用することで自動的に乗継割引が適用されるという、便利なものとなっていますが、今回この乗継割引について、ポイント制にするとともに、乗継時間によってポイント付与が変化することとなったのが、今回発表の趣旨であります。


元々、大阪メトロの乗継割引は、バスどうしを除いて、乗継の時間制限が無かったことから、乗継駅での買い物や仕事等、本来の乗継以外の目的であっても適用されていました。

乗り方を考えれば、実質的には乗継でなくとも割引が適用されることから、利用者に取ってはおトクな一方で、本来の制度趣旨にもとる利用方法であったことも確かといえました。

そこで今回の「乗継ポイント」では、現在のバスどうしの乗継で適用される「90分」の時間を境に、それ以内での乗継利用には従来よりも多くのポイントを付与する一方、90分を超える乗継利用の場合は半分のポイントを付与することとしました。
これにより、乗継利用による付与であるという制度趣旨を明確化するとともに、これまで割引適用されていた一部の利用者の急激な負担増を緩和させることを両立させることとなった、といえるでしょう。

登録には、予め「e METRO」会員に登録し、利用するICOCAまたはPiTaPaを登録しておく必要がありますので、乗継利用が見込まれる方は、予め登録・アプリのインストールをしておいた方がよいでしょう。

大阪メトロでは、既に回数カードの新規発売を終了し、ICOCAプリペイド利用によるポイントサービスを今年3月から実施していますが、これに加え、乗継割引もポイント付与に移行することとなりました
(参考)
ICOCAでの新ポイントサービス開始と回数カード及び北急連絡回数券の発売終了について|Osaka Metro
回数カード|Osaka Metro

既に回数割引などが廃止となっている他事業者に比べると、ポイント制度に移行したとはいえ、制度そのものを残していることは、素直に評価できれば、と思っていますし、個人的には本来の乗継利用にポイントを厚く付与することによる、制度趣旨の明確化も評価したいと思っています。

逆に言えば、ポイント制度等を導入することで、従前よりもより柔軟な割引設定が可能となっているのも、時代の流れ、ともいえますね…

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▲中央線・弁天町駅に到着する大阪メトロ400系。
ここ弁天町駅からも大阪シティバスが発着していますが、これらに乗り継ぐ場合、現在はICカード利用で100円が割り引かれますが、来年4月以降は、e METRO会員登録が必要となります。




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【Osaka Metro】大阪・関西万博の教育旅行に向けて子ども列車を運行(2025年4月〜7月)

Osaka Metro(大阪メトロ)では、大阪・関西万博の期間中、同社中央線を利用して子ども列車の運行具体案を検討し、この度「子ども専用・優先列車」の運行内容を策定しました。

2025年大阪・関西万博の日帰り教育旅行の輸送のためのOsaka Metro 中央線における子ども列車の運行について|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【運行予定期間】
2025年4月中旬〜7月の平日(夏休み以降は除く)

【運行内容】
(1)子ども専用列車
・森ノ宮発夢洲行き
・客扱いは森ノ宮、弁天町のみ。残りは通過
・夢洲方前方(最大4両)が「子ども専用車両」、後方は一般乗客乗車可能。
・弁天町では後方の車両に一般客乗降可能。
・森ノ宮〜夢洲間は所要25分。
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(2)子ども優先列車
・長田発夢洲行き
・各駅で、学校からの団体利用に乗車(森ノ宮駅を除く)。一般利用者は乗車を控えるよう案内。
・長田〜夢洲間は所要35分。
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(3)子ども専用優先列車の運行順序
2分30秒間隔で運転する列車を、森ノ宮発9:30〜以下の列車種別で運行。
(最大、夢洲駅着11:30まで)
子ども専用一般⇒子ども優先一般⇒子ども専用一般⇒子ども優先一般⇒子ども専用(以下繰り返し)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



来年4月に開催する大阪・関西万博ですが、地元・大阪府では、学校行事での無料招待や、それとは別に大阪府及び各市町村では子ども対象にした招待入場券ID配布などを実施し、次世代を担う子ども達に、この時にしか体験できない「万博」を直接感じ取ってもらおうという事業を実施しています。
(参考)
万博子ども招待事業について/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]

この際、特に学校行事では子ども達が団体で地下鉄を利用することから、一般利用者との混乗に加え、ただでさえ一般入場者で混雑する地下鉄中央線が更に混雑する恐れがあることから、安全・安心な移動環境を実現することを目的に、「大阪・関西万博 日帰り教育旅行の輸送に関する検討会」が開催されています。
(参考)
大阪・関西万博 日帰り教育旅行の輸送に関する検討会を開催 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
日帰り教育旅行の輸送に関する検討会(第2回)を開催 | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト

このうち、第2回の検討会で大阪メトロにおける専用列車等の検討が課題として示されたことを受け、今回「子ども専用列車」「子ども優先列車」が発表されました。


概要は上記のとおりですが、ポイントとしては、
・子ども専用列車は森ノ宮・弁天町のみで客扱い
・子ども優先列車は長田始発、森ノ宮は専用列車を使用
・一般列車に「専用」「優先」を組み合わせることで、一般列車も5分間隔の運行を確保

といったところでしょうか。

特に子ども専用列車は、森ノ宮と弁天町に乗車を限定し、なおかつ森ノ宮では「専用ホーム」で子どもと一般客を分離するなど、大量の輸送を安全に実施する工夫が見られます。

このため、学校団体に対しても、大阪メトロ他路線からの乗り継ぎの場合は、長堀鶴見緑地線を利用して森ノ宮駅まで向かうことも同時に推奨することとしています。

実際の運行開始となると、例えば途中駅(特に各列車が同じ場所に停車する弁天町)での案内や、列車の案内表示(行先表示に「子ども専用」「子ども優先」等表示されるのか)等、気になる点も色々でてきます。

とはいえ、この万博期間中に多くの子ども達に万博の雰囲気を体感してもらうのは、貴重な体験になるかと思いますので、今後も更に安全・確実な輸送ができるよう関係者で検討していただければいいな、と考えています。

また会期中には、この「専用」「優先」列車の様子も実際に現地で確認できればいいな、とも思っていますので、その際には当ブログでご紹介できればいいな、と思っています。

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▲大阪メトロ30000A系。
万博期間中は「子ども専用列車」「子ども優先列車」にも充当されることから、行先表示等がどのようになるのかも、ファンとしては気になるところです。




【関連ブログ】
【万博】中央線「子供専用列車」の計画発表!通過運転も実施へ | Osaka-Subway.com



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【山陽電鉄】別府(べふ)駅が特急停車駅に格上げへ(2025年以降の次期ダイヤ改正以降)

山陽電鉄(兵庫県)では、加古川市の別府(べふ)駅で、混雑緩和等を目的としてホームの延伸改良工事を実施しており、工事が完成後の時期ダイヤ改正より、直通特急及び特急列車を終日停車させることを発表しました。

別府駅が次期ダイヤ改正から特急停車駅に 〜特急列車の停車に向けて、別府駅のホーム改良工事を実施しています〜|山陽電鉄

上記発表資料によりますと、別府駅は加古川市の南の玄関口として多くの住民が利用しているほか、多数の企業や大型商業施設が立地するなど、山陽電車で6番目に乗降客数が多い駅となっているとのことです。

また、順調にホーム改良工事が進捗すると、2025年(令和7年)早々にはホーム改良工事が完了するとのことで、工事完了後に実施予定のダイヤ改正で、特急停車駅に格上げとなる予定とのことです。

加えて、加古川市では、今年度から同駅前広場のリニューアルに向けた検討を始めている上、神姫バスでは、JR東加古川駅から別府駅のアクセス強化を目的として、10月1日(火)からバス路線の新設を予定しているとのことです。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「別府」と書いて「べふ」と読める鉄道ファンは、ある一定以上の年齢の方に多いのではないか、と思えます。
かつてこの地には、「別府鉄道」(べふてつどう)というローカル鉄道が、山陽本線の土山駅と、高砂線(廃線)の野口駅を、丁度「V」の字に結んでいましたが、国鉄貨物列車の大幅削減を受け、1984年(昭和59年)に廃止となりました。

そんな加古川市別府地区ですが、周囲に企業や大型商業施設が立地していることもあり、利用者数は山陽電鉄で第6位のことです。
ちなみに上位5駅は、下記山陽電鉄サイトによりますと、山陽明石、山陽姫路、板宿、荒井、山陽垂水の順となっており、この次に別府駅がランクインするとすれば、他の特急停車駅を差し置いて、普通列車(当駅前後では各駅に停車する「S特急」も含む)のみ停車が上位にランクインしている状況であります。

地元の加古川市も、この別府駅を「副都心」として位置づけており、駅前広場のリニューアルをはしりに、副都心機能を備える方針を目指しているとのことですので、今回の特急停車により、この別府地区がより発展していくものとも思われます。

山陽電鉄では、上述の「荒井」駅でも通勤客の取り込みに成功し、利用者を大幅に増やした実績がありますので、今回の別府駅での特急停車により、こちらでも利用者増に結びつくことができればいいな、と感じたニュースでありました。

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▲山陽電鉄5030系(阪神線内で撮影)
上記の直通特急も、次期ダイヤ改正後は別府(べふ)駅に停車することになります。




【関連ブログ】
【山陽】別府駅に特急・直通特急が終日停車へ | 鉄道プレス



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【Osaka Metro】中央線延伸部(コスモスクエア〜夢洲間)開業は2025年1月19日(日)に

Osaka Metro(大阪メトロ)では、大阪・関西万博のアクセスとして建設中の中央線・コスモスクエア〜夢洲間について、2025年1月開業を目標としていました。
(参考)


この度、同区間の開業日について、2025年1月19日(日)と決定したことを発表しました。

Osaka Metro 中央線延伸部(コスモスクエア駅から夢洲駅間)が2025年1月19日(日曜日)に開業します|Osaka Metro

冒頭の過去ブログ記事でもご紹介したように、大阪メトロ中央線・コスモスクエア〜舞洲間は、万博関係者の通勤車両削減に寄与できるよう、万博開会の2025年4月よりも2ヶ月以上前の2025年1月に開業できるよう取り組むことが示されていました。

今回、目標の1月末よりも更に半月ほど早い、2025年1月19日(日)の開業が発表されました。
なお、開業時の運行形態やイベント等については、今回は発表されておらず、追っての発表になるかと思われますので、こちらも発表あり次第、当ブログでもご紹介したいと思います。


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▲弁天町駅で発車を待つ大阪メトロ中央線400系・コスモスクエア行き。
来年1月19日に、コスモスクエア〜夢洲間が開業することが決定しました。
これにより、この「コスモスクエア」も目にする機会がぐっと減る可能性がありそうです。




【関連ブログ】
【速報】中央線の夢洲延伸日が1月19日に正式決定!! | Osaka-Subway.com
大阪メトロ中央線「夢洲駅」開業日が決定!! | 鉄道プレス



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【Osaka Metro】森之宮に未来モビリティ体験型テーマパークを開設。中央線20系車両を活用したアトラクションも展示(2025年1月〜10月)

Osaka Metro(大阪メトロ)では、森之宮車両工場跡地の暫定利用として、期間限定で未来モビリティを体験型テーマパーク「e METRO MOBLITY TOWN」(以下、「モビリティタウン」と称します。)を開設することを発表しました。

未来の交通を体験!森之宮に期間限定で未来モビリティ体験型テーマパークを開設します〜合わせて将来の自動運転レベル4走行を見据え森之宮エリアを周遊する自動運転バスを運行します〜|Osaka Metro

概要は以下のとおりです。

【施設名称】
e METRO MOBILITY TOWN(読み:イーメトロ モビリティ タウン)

【開業期間】
2025年1月中旬から2025年10月下旬まで
(プレオープンとして、2024年11月30日(土)に一部エリアを先行オープン)

【施設概要】
(1)ミライ体験エリア
2024年3月に引退した中央線20系車両を活用し、5つのバーチャル体験アトラクションで未来の暮らしとモビリティが体感。

(2)EV・自動運転バスエリア
最新技術を駆使した自動運転バスに実際に乗車し、未来の交通システムを快適で安全な移動とともに楽しめる。

(3)EVカートサーキットエリア
環境にもやさしく騒音も少ないEVカートで、本格的なレーシングを体験。

(4)空飛ぶクルマエリア
空飛ぶクルマの世界が体験(委細調整中)

【入場料】
有料(詳細決定次第発表あり)

【施設全容】
osakametro_mobilitown
(上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20240830_morinomiya_taikenthemepark.php)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



大阪メトロ中央線・森之宮車両工場の跡地については、森ノ宮駅から分岐する新線の開業が2028年4月開業予定で軌道事業特許が行われています。
(参考)


この「森之宮新駅」を含む一帯のまちづくりについては、この新駅設置と同時に発表された「森之宮新駅構想」で記されており、ここでは 「大阪城東部のまちづくり」として、大阪公立大学のキャンパスを中心としたイノベーションを推進するまちづくりの方向性が策定され、その計画が進んでいるところです。
(参考)


まちづくりと新駅設置との間に、大阪・関西万博への輸送もあることから、万博期間を前に森之宮検車場内に留置線を整備することとしていますが、その間、大阪メトロが開発を進める用地については、暫定利用が予定されていました。

今回発表された「モビリティタウン」は、その「暫定利用」として活用するもので、内容は未来のモビリティを体験できるものとなっています。

「未来のモビリティ」として用意されているのは、「EV・自動運転バス」や「EVカート」、そして「空飛ぶクルマ」といったものですが、鉄道ファン的にはむしろ、「未来」よりも「過去」のモビリティとしての中央線20系車両が目を惹くところでしょうか。

この20系車両ですが、森之宮検車場内に既に並べられているのが、下記「Osaka-Subway.com」さんの記事でも紹介されていました。
(参考)


この時には、「モビリティタウン」の内容は勿論発表されていませんでしたが、まさか本当に引退後の中央線20系がアトラクションとして活用されることとなりました。

ただ、上記発表によりますと、中央線20系車両では「バーチャル体験アトラクションで未来の暮らしとモビリティが体験」できることから、外装はともかく、内装は相当手を入れられることとなりそうです。

とはいえ、万博期間中、役割を終えた中央線の車両がこういった形で目にすることができるというのも面白いな、と感じましたので、開催期間中に是非訪問したいな、と思ったニュースでありました。

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▲大阪メトロ中央線20系車両。
既に引退したい20系車両が、テーマパークのアトラクションとして、万博期間中に活用されることとなりました。




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