阪和線の沿線から

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【紀州鉄道】事業譲渡先の決定が明らかに。御坊市は6月議会で補正予算を提出

和歌山県御坊市の新聞である「日高新報」の報じるところによれば、御坊市の三浦源吾市長は、存廃が議論されている紀州鉄道について、その事業譲渡先が決まったことを明らかにしました。

上記記事によりますと、紀州鉄道株式会社と譲渡先の事業者とで事業譲渡に合意しており、今後本契約を結ぶ見通しとのことです。

なお、現時点では譲渡先の事業者名は非公表とのことです。

また御坊市は、6月の議会において、紀州鉄道の「公共交通の価値」「観光・地域資源の価値」「持続可能な運行体制に向けた支援策」を調査・研究するための予算案を追加で提出することとしています。

詳細は、上記報道資料を参照ください。


和歌山県御坊市を走る紀州鉄道は、御坊駅〜西御坊駅間の2.7kmを走る、単独路線としては日本一短い民鉄事業者であります。

この紀州鉄道の存廃問題がにわかに浮上してきたのが、昨年の11月に報じられた「東洋経済オンライン」の記事でありました。

その記事の内容については、下記ブログ記事をご覧いただければと思いますが、記事によれば、継承する事業者を探す一方、引き継ぐ事業者が現れなければ、廃止となることが報じられていました。

(参考)



その後の動向については、紀州鉄道のあり方を話し合う専門部会が設置され、自治体や学識経験者、そして紀州鉄道が協議を実施し、これまで数回部会を開催したとのことです。

(参考)


当該記事では、沿線自治体の御坊市が「事業譲渡の交渉の行方を見守る方針」としており、廃止届けが提出される方針ではないとのことでした。

一方で、交渉が決裂すれば廃止の可能性も十分あったことから、その後の譲渡の行方がどうなるのか、気になっていた鉄道ファンも少なくなかったのではないかと思います。

今回、沿線自治体の御坊市の市長から、事業譲渡先が決定した旨の発表があったことから、この存廃問題はひとまずは「存続」という形で落ち着きそうであります。

一方で、鉄道というモードにとっては少ない利用者や、抜本的な収支改善が難しい状況は、事業者が代わっても変わりありません。

そもそも、この紀州鉄道という短い鉄道路線が、地域の公共交通として、また地域の観光資源としてどのように活用していくのか、という点がどうも見えていなかったようにも思えますが、今回御坊市でもそれらの課題を調査・研究するための予算案を追加で提出することとしています。

御坊市長が言及しているように、「自助努力に加え、公的な支援による持続可能な枠組みの構築も必要」なことは確かなのですが、では「公的な支援」を行うための必要性をきっちり検証し、それこそ地域の資源として持続可能な運営を続けるための仕組みづくりが必要かと思います。


そういう意味では、今回の事業譲渡は、「ゴール」では全然なく、「スタート」の段階でしかないと思います。

ただ、突然の経緯で時間的猶予が無かったとはいえ、こういった形で地域の鉄道の必要性を地域で見つめ直し、その結果必要であれば公的資金で維持していくのは、決して悪い話ではありません。

それに、仮に今回存廃問題が浮上していなかったとしても、そう遠くない将来に議論しなければならないには違いなく、その頃には更に状況が困難になっていたのではないか、と思います。


ひとまず存続の方向が見えてきた「紀州鉄道」。

それを引き継ぐ事業者がどこなのか、というのがまずは注目の的でしょうが、それを踏まえて、今後この紀州鉄道線をどのように地域として活かしていくのか。

御坊市をはじめとした沿線自治体や住民の取り組みに注目しつつ、引き続きこの話題にふれていきたいな、と思います。



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御坊駅に停車中の紀州鉄道の車両。

今回、事業譲渡先が決定しましたが、この路線が引き続き地域住民や観光客にとって必要な路線として持続してくためには、様々な取り組みが必要ですので、それをどのように実現していくか、御坊市を始めとした地域の本気が問われてくるのではないかと思います。

当ブログでも、地元・和歌山の鉄道路線の一つとして、その取り組みを引き続きご紹介していきたいと思います。


【近鉄】6A系・8A系・新塗装6400系を見る(2026.5.24・橿原神宮前駅)

近畿日本鉄道(近鉄)では、2024年度より新型一般車両「8A系」「1A系」「6A系」を順次各線区に導入しています。
(参考)


このうち、南大阪線、吉野線、長野線、御所線(以下、「南大阪線等」)には、去る5月19日(火)より新型車両「6A系」を投入しています。
(参考)



本日、その「6A系」の様子を早速記録してきましたので、ご報告します。
撮影したのは、橿原神宮前駅でした。

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▲吉野方より入線する6A系。
当駅より「区間急行・大阪阿部野橋行き」に充当されていました。

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▲橿原神宮前駅に停車中の6A系

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▲6A系の行先表示LED表示。
上から順に、日本語⇒日本語(ひらがな)⇒英語の順番に表記されていました。

停車時間がわずかでしたので、この程度の記録となりましたが、まだ新車の香りも新鮮な車両を早速記録することができました。

この6A系は、上記過去記事のとおり、6月1日から有料座席サービス「すわれ〜る」に充当されます。
「すわれ〜る」についても、機会を見つけて体験してみたいと思います。



今回は6A系の撮影がメインでしたが、その他にも、8A系の様子も記録することができました。
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▲橿原神宮前駅に停車中の8A系。
こちらは京都行きの急行に充当されていました。

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22000系「ACE」と8A系の並びも撮影。

そしてこの橿原神宮前駅の構内に、「6A系や8A系のような色の一般車両」が停まっていましたので、こちらにも近づいて撮影してみました。

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▲止まっていたのは、どうやら「6400系」で、6A系と同じカラーリングに塗り直されていまた。

この新塗装6400系は、既にその塗装変更が明らかとなっており、私自身も知ってはいたものの、まさか橿原神宮前駅で見ることができるとは思いもしませんでした。
(参考)
●近鉄南大阪線6400系Mi02編成が、「8A系」「6A系」に準拠したカラーリングの新塗装に変更! | Re-urbanization -再都市化-
●「顔が良い」近鉄のMi02編成を見てきました | 鉄道プレス
●【6A,8A系新塗装】近鉄6400系Mi02編成が高安出場 : 湘南色の部屋(Shonan-color train)

今後、こちらもそう遠くないうちに営業運転に充当されることになるかと思われます。
新型車両導入に塗装変更と、色々と動きが出てきた南大阪線等の車両ですが、橿原神宮に近いこともありますので、また機会を見つけてしっかり記録できればと想っています。

【阪神】新型急行用車両「3000系」インテリアデザイン発表。座席指定サービス対象車両はL/Cシートを採用

阪神電鉄では、2027年春に新型急行用車両「3000系」を導入することを既に発表していますが、この度この3000系のインテリアデザインを発表しました。

2027年春導入!新型急行用車両3000系 インテリアデザインを決定!〜「開放感」を演出するとともに、 心地よく利用しやすい車内空間を目指します〜|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社

この3000系では、同社初となる座席指定サービスを導入することが既に発表されていますが、そのインテリアも併せて発表されています。
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▲クロスシート転換時(イメージ)
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▲ロングシート転換時(イメージ)
(いずれも上記発表資料(https://www.hanshin.co.jp/press/docs/20260521_3000kei_interior.pdf)より引用)

座席指定サービス対象車両については、既に他社で実績のあるロングシートとクロスシートに転換可能な「L/Cシート」が導入されることが今回明らかになりました。

座席指定サービスの運行区間・料金等に関する詳細は、後日発表とのことですが、当面は3000系1編成の導入とのことですので、本数等も限られたものになるかと思われます。
ただ、阪神電鉄が有料座席サービスを導入することで、関西地区の大手民鉄5社全てでこの手のサービスが導入されることになりますので、関西民鉄最後となる阪神電鉄が、どのような内容で、どのような名称のサービスを打ち出してくるのか、楽しみにしておきたいところです。



【鉄道コム関連記事】




【関連ブログ】
●阪神3000系、初の「L/C シート」を採用へ | 鉄道プレス



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阪急嵐山線の6300系をみる(2026.5.2)

先日、阪急嵐山線の6300系に乗車する機会がありましたので、その様子をご紹介しておきます。

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▲桂駅停車中の6300系。

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▲側面から撮影した「H」マーク。

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▲車体妻面には「6300系登場50周年」の銘板が取り付けられていました。

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▲車内の様子です。
かつては2列+2列の転換クロスシートが並んでいた6300系ですが、嵐山線転用時に1列+2列となった上に、扉付近はロングシートに交換されています。

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▲嵐山駅に停車中の6300系。

発車時の様子を動画でも撮影しておきました。




1975年に登場し、長らく京都戦の特急を中心に活躍した6300系。
2扉・転換クロスシートという内装は、京阪間をノンストップで結ぶ特急列車に相応しい設備でありましたが、その後の特急停車駅の増加に対応することが難しくなってきたこともあり、後進の9300系に特急運用を置き換えた後は、「京とれいん」と、ここでご紹介した嵐山線用に転用されました。

嵐山線に6300系がやってきて、早いもので18年になろうとしています。
上述の「京とれいん」は既に引退していますが、ここ嵐山線についても、今年4月から8300系の運用が始まっていること、そして桂駅のホームドア設置工事が進んでいることを考えると、6300系自体が見られるのもあとわずか、と考えてよいのかも知れないだけに、このタイミングで記録できてよかったな、と感じました。

【和歌山電鐵】運賃改定(値上げ)を申請(2026.7.1改定予定)和歌山〜貴志間は410円⇒480円に

和歌山電鐵では、4月30日付けで鉄道事業の運賃上限変更認可申請(値上げ)を行ったことを発表しました。

貴志川線の運賃改定(申請)について | 和歌山電鐵

概要は以下のとおりです。
【改定予定日】
2026年7月1日(水)

【改定率】
●申請上限運賃:
普通旅客運賃27.4%、通勤定期運賃37.1%、通学26.8%

●実施運賃(予定):
普通旅客運賃16.1%、通勤定期運賃25.4%、通学15.9%

【申請した上限運賃及び実施運賃(予定)】
(大人旅客運賃、一部の区間を記載)
・初乗り(1〜3km)
現行190円⇒申請上限運賃240円、実施運賃(予定)220円
・和歌山〜伊太祈曽間(8.0km)
現行320円⇒申請上限運賃410円、実施運賃(予定)370円
・和歌山〜貴志(14.3km)
現行410円⇒申請上限運賃520円、実施運賃(予定)480円

【定期運賃平均割引率】
・通勤:
現行39.7%⇒改定後35.0%
・通学:
現行63.8%⇒改定後64.0%


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



かつては南海電鉄が運営していた「貴志川線」(和歌山〜貴志)について、南海電鉄が撤退し、岡山県の両備グループの子会社である「和歌山電鐵」により運営が開始されたのが、今から丁度20年前の2006年4月でした。

それから20年の間、「たま駅長」を筆頭にした「猫の駅長」は全国的、否、世界的にも有名となり、現在のような多くの観光客が訪問できる観光路線として成長してきました。
一方で沿線住民の人口減や少子高齢化、そして沿線道路の整備と言った様々な要因により地元住民の利用者は減少傾向だったことに加え、新型コロナウイルス感染症により利用状況の変化により、利用者が今も戻らない状況が続いている模様です。

そのため、和歌山電鐵と和歌山県、和歌山市、そして紀の川市の4者で、これまでの「みなし上下分離」から「完全上下分離」へ移行することを目指すことに合意したのが、昨年11月のことでした。
(参考)



完全上下分離となれば、県や両市が鉄道インフラを保有することから、貴志川線に対する行政支援は増えることとなりますが、その一方で持続的な運営のためには、利用者負担の是正、ということも求められることとなります。

今回の運賃改定(値上げ)は、2016年以来10年ぶりの値上げとなりますが、これまでの間に上述の少子高齢化に加え、物価の上昇も相当進んだものと思われます。
そういった状況を元に近年、中小民鉄のみならず大手民手や、ひいてはJR東日本までもが運賃改定(値上げ)を実施する中、この和歌山電鐵の値上げは、今頃まで利用者の負担を強いる事を我慢してきた、という好意的な捉え方もできるでしょうが、一方で本来必要なコストを適宜運賃に反映できなかった、という意味では、もっと早く運賃値上げすべきではなかったのではないか、という評価もあるかと思います。

今回の値上げは、実際に適用される「実施運賃」ベースでは、普通運賃は約16%となっており、現在の和歌山電鐵を取り巻く状況を考えると、利用者からの理解も得られる範囲ではないかと思います。


なお、この運賃改定については、下記のとおり国土交通省近畿運輸局によるパブリックコメント(パブコメ)も実施されています。
(参考)
和歌山電鐵株式会社の鉄道事業の旅客運賃の上限変更認可申請に関するパブリックコメントの実施について - 近畿運輸局
パブコメ実施期間は2026年5月1日(金)〜5月15日(金)となっており、提出方法は上記発表資料に記載されていますので、ご意見のある方は是非パブコメを通じて意見を表明してみてはいかがでしょうか。


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▲桜が咲き誇る大池遊園を走る和歌山電鐵貴志川線「たま電車」。
この「たま電車」をはじめとした、ユニークな車両を投入している貴志川線は、「たま駅長」をはじめとした猫の駅長により、一躍観光路線として注目される存在となりました。
一方で沿線住民の利用の増加が課題となっています。
元より行政の支援が必要なこの貴志川線ですが、利用者の負担も一定程度増やし、その上で行政の支援も行うことが、今後の存続という意味では、貴志川線から直接便益を受けない地域からも理解を得るためには必要なことではないか、と思います。




【関連ブログ】
たま駅長で親しまれる和歌山電鐵(電鉄)・貴志川線、2026年7月から運賃改定へ - 鉄道ブログ岡山から

【近畿日本鉄道】新型車両「6A系」運行開始(2026.5.19〜)6月1日より有料座席サービス「すわれ〜る」開始

近畿日本鉄道(近鉄)では、2026年5月19日(火)から南大阪線、吉野線、長野線、御所線で、新型車両「6A系」の運行を開始することを発表しました。
新型一般車両6A系の運行開始 〜 南大阪線などで5月19日(火)デビュー 〜|近畿日本鉄道

また、この「6A系」を使用した、有料座席指定サービス「すわれ〜る」のサービスを実施することを発表しました。
近鉄初 一般車両での有料座席指定サービス「すわれ〜る」開始 〜 2026年6月1日(月)から 〜|近畿日本鉄道

「すわれ〜る」の概要は以下のとおりです。
【有料座席サービスの概要】
・名称:
「すわれ〜る」

・サービス開始日:
2026年6月1日(月)

・サービス提供列車
平日ダイヤ 大阪阿部野橋駅18時50分発・吉野行き急行

・サービス提供車両:
6A系車両の先頭車1両(吉野方先頭車)

・座席レイアウト
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(上記発表資料(https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/45f8acb192d94f8bbb0d72b4497765ab/20260420rw2.pdf)より引用)

・サービス提供区間:
大阪阿部野橋駅〜古市間(古市駅到着後も、そのまま着席可能。座席確保は不可)

・料金:
300円(オープニングキャンペーンとして、6月30日(火)までは200円)

・購入方法:
スマートフォンから「すわれ〜る」予約サイトのみでの発売

【その他】
・すわれ〜る車両・行先表示イメージ
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・すわれ〜る名称・ロゴ
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(いずれも上記発表資料(https://files.microcms-assets.io/assets/f76cb3f097104533921f6d6262a336ee/45f8acb192d94f8bbb0d72b4497765ab/20260420rw2.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



近畿日本鉄道では、2024年度から新型車両「8A系」、2025年度から「1A系」を導入しており、それに続き、南大阪線等に新型車両「6A系」を導入することを、既に発表しています。
(参考)


今回発表のあった「6A系」導入そのものは、既に発表のあったものですが、本日の発表で注目を集めたのは、「すわれ〜る」と称する有料座席指定サービスの導入でありましょう。

必ず「すわれる」サービスとして命名されたこの「すわれ〜る」ですが、導入されるのは、平日の1本(大阪阿部野橋駅18時50分発)のみとなっています。

1本だけ、というのはあまりにも少ない、という意見もあるようですが、ただ、6A系の導入がわずかな本数であることを踏まえると、まずは1日1本でスモールスタートとし、その後6A系の導入拡充が進むにつれて、加えて利用者の反応が良好であれば、今後も増えていくものと思われます。


そう考えると、現在南大阪線・吉野線で運行されている特急との棲み分けが気になるところです。
座席サービスの仕様や停車駅の違いがあることから、双方の需要を食い合うことは無いのでしょうが、ひと頃よりも本数が減少してきた南大阪線・吉野線の特急から、一定の本数を「すわれ〜る」に置き換える、ということも考えられるのかな、とも思ったりしました。


ともあれ、6月1日からサービスを実施する「すわれ〜る」。
機会があれば乗車することができればいいな、とも感じたニュースであります。



【鉄道コム関連記事】





【関連ブログ】
●近鉄、有料座席指定サービス「すわれ〜る」開始 | 鉄道プレス
●【近鉄】「すわれ〜る」を他の路線でもやる理由が見つからない。"大井町線のQシート"になれるか|きり

【紀州鉄道】鉄道事業廃止検討報道後の動きを「NHK」「タビリス」の報道でみてみる

和歌山県御坊市内を走る「紀州鉄道」について、鉄道事業廃止が報じられたのが昨年11月でした。
(参考)


その紀州鉄道ですが、去る4月13日のNHKの報道によれば、存続に向けた事業のあり方を話し合う協議会の会合が開かれ、事業を譲渡するための民間企業との交渉の進捗状況などが報告された、とのことでした。

また、御坊市としては紀州鉄道が地域住民の交通手段というだけではなく、観光資源にもなっているとして、存続に向けた議論を続ける方針で、当面は運営会社が進める事業譲渡の交渉の行方を見守っていくと、報じられています。

(参考)
紀州鉄道存続 協議会で事業譲渡の進捗など報告 和歌山 御坊 | NHKニュース


昨年11月の報道により、にわかに噴出した紀州鉄道の存廃問題。
その後、存続に向けての署名活動や、「紀州鉄道を未来につなぐ会」や「紀州鉄道ファンクラブ」といった住民団体が署名活動などを実施していることは報じられていましたが、地元自治体が紀州鉄道の存廃問題に対し、どのように対応していこうか、というのはいまいち報じられていなかったように思えます。
(参考)
紀州鉄道存続へ署名活動 2月末まで、目標は1万人、和歌山県御坊:紀伊民報AGARA|和歌山県のニュースサイト
「紀州鉄道」みんなで守ろう…支援のあり方などを考える「つなぐ会」設立へ : 読売新聞
紀州鉄道の存続求め ファンクラブが御坊市長に署名提出 – 日高新報


御坊市の動きが報じられたのは、今回のNHKが初めてのようで、これを受けて、「タビリス」でも紀州鉄道の存廃問題についてまとめた記事を報じています。
(参考)
紀州鉄道の現状はどうなっているのか。事業譲渡の進捗は見えず | 旅行総合研究所タビリス

上記記事によりますと、この協議会については、地域公共交通活性化再生協議会の中に、紀州鉄道のあり方を話し合う専門部会を設置し、国、和歌山県、御坊市、学識経験者、紀州鉄道の5者で協議を開始し、これまで3回専門部会が開催されたとのことです。

1回目の部会は2025年12月25日に開催され、紀州鉄道の経営状況や設備の維持更新に要する将来的なコストの確認を行ったとのことです。

続く2回目の部会は、2026年2月5日に行われ、鉄道事業として将来にわたり維持していくための形態について、客観的な整理と分析を行ったとのことです。

そして、2026年4月13日に開催された3回目の部会には、紀州鉄道側から事業を譲渡するための民間企業との交渉の進捗状況などが報告され、上記NHKの記事にもあるように、御坊市は当面、事業譲渡の交渉の行方を見守る方針とのことでした。


以上が上記記事の内容ですが、御坊市が「事業譲渡の交渉の行方を見守る方針」とある以上、昨年11月に存廃問題が表出した際に報じられた「2026年に廃線の可能性」については、現状廃止届が提出される方針ではない、ということだけは確かなようです。

とはいえ、この「事業譲渡の交渉」次第では、譲り受ける事業者との話し合いが決裂すれば廃止、という可能性もまだ十分に残っているものと思われます。


このように、未だ予断を許さない紀州鉄道の存廃問題。
今後の動きが出てくれば、引き続き当ブログでもご紹介していきたいと思います。


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▲紀州鉄道・御坊駅に停車中のKR205。
現在、紀州鉄道の存廃が御坊市を中心に議論されています。
一方で、住民団体による存続活動も始まっています。


独立する鉄道路線としては日本一短い路線ということで、鉄道ファンを中心に名高い紀州鉄道。
その「日本一短い」というステータスを元に集客する、という活用方法も勿論考えられるでしょう。

ただ、御坊市内で3km弱を結ぶのみの鉄道路線で、並行するバス路線もあることから、地域の公共交通機関としての役割として引き続き求められているものかどうか、行政だけでなく、地域住民も冷静に、立ち返って考える必要があるのではないか、とも考えられるだけに、今後の動向が気になるところです。

【北大阪急行】8000形「ポールスター号」40周年記念企画実施(2026.4.22〜)2027年1月より順次引退へ

北大阪急行電鉄では、2026年7月1日に営業開始40周年を迎える8000形「ポールスター号」の記念企画を実施することを発表しました。

北大阪急行電鉄8000形「ポールスター号」営業開始40周年の記念企画を実施します|北大阪急行

概要は以下のとおりです。

【千里中央駅ショーケース 特別ポスター展示】
・期間:
2026年4月22日(水)〜2026年12月中旬まで(予定)

・場所:
千里中央駅 中央北改札口または中央南改札口すぐ

・デザイン(イメージ):
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(上記発表資料(https://www.kita-kyu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2026/04/250.pdf)より引用)

【記念ヘッドマーク掲出、ワンポイントラッピング装飾】
・車両:
各編成の両端車両(8003号車、8903号車、8006号車、8906号車、8007号車、8907号車)

・期間:
2026年5月30日(土)〜2026年12月中旬頃まで(予定)

・デザイン(イメージ):
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(上記発表資料(https://www.kita-kyu.co.jp/wp/wp-content/uploads/2026/04/250.pdf)より引用)

【写真撮影会(有料)】
・開催日時:
2026年5月30日(土)
10時10分〜12時

・場所:
桃山台車庫(最寄り駅:桃山台駅)

・参加費用:
大人(中学生以上)一人8,000円(税込)

・定員:
100名

・内容:
記念ヘッドマークを掲出した3編成の外観他を撮影

・申込期間・方法:
2026年4月14日(火)14時〜2026年4月27日(月)23時59分まで
専用Webサイト(https://e.cnz.jp/sv/zcpt/drgEhhc2)フォームより申込

【記念グッズ発売】
・3連アクリルキーホルダー(700円)
・缶バッジ(各500円)

【その他】
・現在運行している8000形3編成のうち、8003編成は2027年1月頃、残り2編成も順次運行を終了し、新造車に置き換える予定。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



1986年7月にデビューした、北大阪急行8000形。
当時北急が保有していた2000形とは大きく異なり、アイボリー、赤、マルーンの3色をまとった斬新なカラーに加え、導入当時はまだレアだったVVVFインバータ制御を採用するなどの斬新な車両は多くの注目を集めたものと思われます。

そのデザインは、登場後40年経った現在でも、他の車両と比べて決して見劣りすることがないわけですが、これとて老朽化には逆らうことができず、2027年1月から順次運行を修了こととなります。


今回、その引退を直前に、8000形「ポールスター号」営業開始40周年記念企画が実施されることとなりますが、「ヘッドマーク掲出」「ワンポイントラッピング」に加え、「写真撮影会」も実施されるるとのことです。

この撮影会ですが、8,000円という価格で、100名の募集定員ということで、最近各社で実施される撮影会と比較すると割安にも感じ、また定員も多く確保しているのが特徴と感じました。

なお申込については、上記Webサイトからとなっていますが、定員を超過した場合は抽選となっていますので、気になる方は取りあえず申し込む、というのもありでしょう。

ともあれ、「ポールスター号」の最後を飾ると思われるこの企画の様子、少しでも記録できればいいな、と思っています。



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▲大阪メトロ御堂筋線・西中島南方(にしなかじま みなみかた)駅に到着する北急8000形「ポールスター号」。
大阪メトロ(←大阪市交通局)の車両とは異なる内外装は、鉄道ファンはもとより一般の乗客からも注目されつづけてきましたが、遂に引退の時期がやってきました。




【関連ブログ】
●【北急】8000形の運行終了を公式発表。2027年から置換開始 | Osaka-Subway.com



【鉄道コム関連記事】



大阪メトロ中央線「ミャクミャク」添乗編成を撮影する(2026.4.12)

昨年4月13日〜10月13日の会期で開催された「大阪・関西万博」。
開幕から早いものでもう1年となりました。

万博開幕から1周年を記念したイベントが、2025年の万博会場の「夢洲」、そして1970年の万博会場の「万博記念公園」で開催されたのですが、Osaka Metro(大阪メトロ)でも万博開幕1周年を記念した特別列車を運行しています。
(参考)


特別列車のうち、1編成(400系02編成)には、大阪・関西万博のキャラクター「ミャクミャク」の人形が前面窓に貼り付けられています。

この「ミャクミャク」添乗ですが、万博期間中も大阪メトロ中央線で運行されており、その再来となりました。


私自身はといえば、この「ミャクミャク」編成を撮影しようとしていたところ、丁度当該編成の人形が取り外されていたことから、会期中には撮影できずじまいだったのですが、この「ミャクミャク」再来は是が非でも記録しておかねば、ということで、中央線の「弁天町駅」や「九条駅」で撮影することにしました。

【弁天町駅】
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▲ミャクミャクが乗っているのは、夢洲方(夢洲行き及びコスモスクエア行きの先頭車)です。
逆方向の長田方には乗っていませんので、撮影の際には注意が必要です。

【九条駅】
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▲九条駅では、ダイヤの関係上丁度上下の列車がほぼ同時に駅に到着します(土休日の昼間)。
遅れがなければ重なることは無いのですが、本当に微妙なタイミングですので、重なってしまう可能性も低くはありません。

【夢洲駅】
当該「ミャクミャク」添乗編成に乗車し、夢洲駅に向かいました。
折り返しの時間をみて、停車中の「ミャクミャク」の様子を撮影しました。
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▲客室側から「ミャクミャク」を眺めた様子。
このように、「ミャクミャク」お尻がこれでもか、と並んでいるのも特徴です。


この日は夢洲駅で開幕1周年記念イベントが実施されていたこともあり、万博閉幕後ひっそりとしている夢洲駅にも賑わいが少しではありますが戻っているようでした。
この「ミャクミャク」編成をカメラに収める「ミャクミャク」ファンも多くおられました。



万博閉幕から半年過ぎ、ようやくこの「ミャクミャク」添乗編成を記録できて、大阪・関西万博で唯一心残りだったものが、このような形で成し遂げられたのも、本当に何かの縁であり、「万博レガシー」様々、と感じました。

大阪・関西万博の閉幕から時間が経つにつれ、このフィーバーも収まっていくことと思いますが、こういった形で一周年を盛り上げていただいた感謝を忘れず、このミャクミャク人気が少しでも続くよう、微力ではありますがブログを通じて盛り上げていければ、と思っています。



【関連ブログ】


【近鉄】2028年に向けた中期経営計画で「ビスタカー」更新について記載

SNS界隈で流れていた情報を、備忘録程度にピックアップしてみます。


近畿日本鉄道(近鉄)などの持株会社である「近鉄グループホールディングス」では、昨年の3月25日に「近鉄グループ長期ビジョン2035・中期経営計画2028」を策定したことを発表しました。

「近鉄グループ長期ビジョン2035・中期経営計画2028」|近鉄グループホールディングス

この資料のP55において、「コンセプトやテーマ性の高い列車の導入検討」として、「夢洲直通列車」「新型観光列車」とともに、「ビスタカー更新」が記載されていました。

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(上記発表資料より引用、マーカー部は管理人による。)


この「更新」が、現行ビスタカー3000系のリニューアルなのか、それとも新造車両への置き換えなのかは明言されていませんが、デビューは1978年と、間もなく半世紀となるこのビスタカーが、今後もリニューアルを重ねて引き続き定期特急列車に充当されるというのも、ちょっと想像し難いところはあります。

一方で、二階建て車両を有するという特徴から、新たな観光列車への転用というのは大いに有り得る話と考えられますが、果たして現行の30000系ビスタカーが、今回発表のあった中期経営計画においてどのような姿に変わるのか、ファンとしても目が離せない発表内容に感じました。

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▲青山町車庫で撮影した近鉄30000系ビスタカー

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▲ビスタカーの2階席

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▲同・1階席

間もなくデビューして50周年を迎える「ビスタカー」30000系。
置き換えの時期が到来していると考えられる一方、「眺望の良い2階席」「グループ利用に適した1階席」という車両構造は、観光列車への転用元としては都合の良い車両となっているようにも思えます。
果たしてこのビスタカーが、今回発表のあった中期経営計画において、どのような姿になるのか、引き続き注目したいと思い、備忘録程度に記事に起こしてみました。
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