阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。
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JRグループ

【JR東日本】E653系「上沼垂(かみぬったり)色」登場(2024.4.21)かつての485系カラーが復活

JR東日本では、2024年5月に新潟駅開業120周年、そして7月に羽越本線全線開通100周年を迎えることに併せて、現在特急「しらゆき」(新潟〜上越妙高・新井)及び一部の「いなほ」(新潟〜酒田)で運用しているE653系(4両編成)の外観デザインを、いわゆる「上沼垂色」(かみぬったりしょく)と呼ばれる、485系特急形車両に用いられていたカラーに変更することを発表しました。

新潟駅開業120周年×羽越本線全線開通100周年 特急「しらゆき」「いなほ」 E653系“上沼垂色”Debut!|JR東日本

概要は以下のとおりです。

【E653系外観デザイン変更】
・対象車両:
E653系4両編成 1本

・運用路線、列車
信越本線:特急「しらゆき」(新潟〜上越妙高・新井)
白新線・羽越本線:特急「いなほ」3号・10号(新潟〜酒田)
(上沼垂色の車両を使用する列車は日々異なる)

・営業運転開始日・列車
4月21日(日) 特急「いなほ3号」(新潟10:48発→酒田13:01着)から営業運転開始

【E653系「上沼垂色」撮影会】
・開催日時:
2024年4月20日(土)
第1部は午前、第2部は午後の開催

・開催場所:
新潟車両センター(信越本線「越後石山」駅集合・解散)

・販売価格及び数両:
通常コース:
13,000円/名、各部30名

特別コース:
39,180円/名、各部1組(最大2名まで)

・販売期間:
2024年3月18日(月)12:30〜4月14日(日)23:59(売り切れ次第終了)

・購入方法:JRE MALL「JR東日本新潟支社店」で購入(会員登録が必要)
https://www.jreastmall.com/shop/c/cI3/


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR東日本のE653系は、常磐線特急「フレッシュひたち」に投入後、後継のE657系が投入された後、現在は新潟地区の特急「しらゆき」「いなほ」に使用されています。

一方で、交直流双方の区間を運行できる強みを活かしてか、様々な臨時列車や団体列車にも使用されており、こういった車両向けの編成については、「旧・国鉄特急色」や「フレッシュひたち時代になかったオリジナルカラー」に施されており、ファンの注目も高い車両となっています。
(参考)




そして今回、引き続き新潟地区で「しらゆき」「いなほ」として運行されているE653系のうち1編成が、「上沼垂色」というカラーに変更されることが発表されました。

この「上沼垂色」、かつて新潟地区を中心に運行されていた485系特急形車両に施されたデザインで、白色基調で、緑色と青色の帯が下部に施されたものとなっています。

「上沼垂」という、ある意味難読のカラーリングの名前の由来は、当時のJR東日本・上沼垂運転区に所属していた485系に実施されたデザインであることから、主にファンの間に名付けられました。
「上沼垂」という難読地名に加え、特急「北越」「いなほ」だけでなく「雷鳥」「白鳥」といった、新潟エリアを越え、北は青森、そして南は大阪まで運行されていた、という運用範囲の広さも相まって、ファンの間では今なお人気の高いカラーとなっているものと思われます。

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▲上沼垂色の485系「いなほ」(秋田駅)2013年撮影
上沼垂色末期でも、新潟〜秋田の「いなほ」として活躍し続けました。


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▲上沼垂色の485系「雷鳥」(大阪駅)1989年頃撮影
かつては、大阪〜新潟の「雷鳥」や、大阪〜青森の「白鳥」に、この「上沼垂色」の485系が投入されていました。
そのため、このように、遠く離れた大阪駅でも、毎日のようにこの「上沼垂色」が見られました。



このように、ファンの思い入れも大きい「上沼垂色」が、この度E653系に復活するとのことで、これまた注目のデザイン列車の運転と思われます。

また上記発表では、撮影会では「特急シンボルマーク」の掲出も行われるとのことですので、こちらも人気を集めるのではないのでしょうか。
撮影会の発売開始は明日12時半とのことですので、参加したい方は忘れずチェックしておきたいところです。


私自身、この「上沼垂色」の485系は、特急「白鳥」に乗車したことがありました。
1995年の7月、初めて北海道へ渡道する際に、前日の急行「きたぐに」が運休し、その代替として翌朝の大阪発「白鳥」を選んだ次第でした。
その際のきっぷは、下記過去記事でご紹介しています。
(参考)

この時は、本来乗車予定だった「きたぐに」が運休となったことに加え、乗車した「白鳥」も新潟駅での車両トラブルで約1時間遅れとなるという、まさにトラブルまみれの旅立ちでした。

ただでさえ、大阪〜青森の「白鳥」に乗り通すことに加え、前後にこのようなトラブルに見舞われたこともあり、この乗車は今でも即座に思い出せるくらいに、強く印象に残ったものでした。

その時に乗車した485系「白鳥」の上沼垂色が復活するということなので、機会があれば是非現車を見てみて、その当時の記憶に改めて思いを馳せてみたいな、と感じました。




鉄道コム関連記事】
E653系 上沼垂色車両 運転(2024年4月21日〜) - 鉄道コム
北陸新幹線延伸の裏で、金沢でも見られた「懐かしの色」復活の発表 今週一週間の鉄道ニュース - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
特急「しらゆき」「いなほ」車両に「上沼垂色」復刻へ 往年の国鉄特急の色 | 乗りものニュース
JR東日本、485系「上沼垂色」をE653系に - 4/21デビュー、撮影会も | マイナビニュース
4月20日 JR東日本『E653系「上沼垂色」撮影会』を新潟車両センターで開催|鉄道イベント|2024年3月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp
キター!E653系が“上沼垂色”に!新潟駅開業×羽越本線全線開通の周年記念企画 | レイルラボ ニュース



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【JR東日本】オフピーク定期券の利用率は8.3%(2024年1月)今年10月には更に値下げを発表

JR東日本では、昨年3月18日より、首都圏の朝のピーク時間帯前後にシフトして利用する代わりに、現行より割安となる「オフピーク定期券」を導入しました。
(参考)


発売開始から間もなく1年となりますが、本日同社より、この「オフピーク定期券」のポイント還元や値下げなどの利用促進策が発表されました。

「オフピーク定期券」が今よりさらにおトクに!|JR東日本

まず値下げについては、2024年10月より実施で、現在通常の通勤定期券より10%割安となっている「オフピーク定期券」の価格を、同15%割安な価格に改定し、値下げを実施します。
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20240305_ho01.pdf)より引用)


その他、「オフピーク定期券」購入時のJRE POINTの還元や駅ナカ店舗での特典など、様々な利用促進策を実施することが発表されています。


その「オフピーク定期券」の利用率ですが、2024年1月現在でみますと、全通勤定期券の発売枚数のうち8.3%を占めているとのことです。
2024030522-20-292
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20240305_ho01.pdf)より引用)


個人的には「ピーク時間帯が使えない割には、意外と利用されているのではないか?」という感想を持ったのですが、当のJR東日本では、「2023年度末時点の目標は17%」(下記記事より引用)と示しており、それに比べるとまだ半分程度の普及状況、といったところでしょうか。
(引用元)
JR東日本の「オフピーク定期券」を利用するのはどんな人? 年度下期にあわせ利用促進キャンペーンも | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル

今回のキャンペーンや値下げも、この「オフピーク定期券」の利用率を高めるための利用促進策、といえますが。
今後運転士等の要員が不足することが見込まれる中、ピークシフトを積極的に進めることで、労働力不足を克服いく必要があるものと考えられます。
今回の値下げなどの利用促進策も、そういった将来を見据えつつ、対応策の一つである「オフピーク定期券」の浸透を、地道に、確実に図っていこう、ということなのかな、と感じたニュースでありました。



【関連ニュースサイト】
「オフピーク定期券」値下げへ JR東日本の「時差通勤策」ジワジワ普及 10月価格改定でさらに強化 | 乗りものニュース
JR東日本「オフピーク定期券」で「JRE POINT」当たるキャンペーン | マイナビニュース
JR東日本、オフピーク定期券の購入で5%ポイント還元。モバイルSuicaとビューカードで最大11%に JRE POINTに登録したSuicaが対象 - トラベル Watch
JR東、オフピーク定期券を値下げ JRE POINT還元も - Impress Watch
JR東、「オフピーク定期券」で5%ポイント還元 10月には値下げも 普及目指し“割安感”アピール - ITmedia NEWS
JR東日本「オフピーク定期券」値下げへ - 通常の定期券より15%割安 | マイナビニュース



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【JR四国】ハイブリッド式気動車の導入を発表(2025年12月完成予定)

JR四国では、老朽化したローカル気動車の置き換えとして、ハイブリッド式車両の導入を発表しました。

ハイブリッド式ローカル車両の導入について|JR四国

概要は以下のとおりです。

【外観イメージ】
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(上記発表資料(https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2024%2002%2014%2003.pdf)より引用)

【エクステリアデザインコンセプト】
煌めきがうつろうステンレスボディを、四国の海や空をイメージした同社のコーポレートカラー「ライトブルー」で塗分けたエクステリアデザイン。
ライトブルーを縁取るゴールドのラインや、側面のストライプは、青い空から碧い海や川面にふりそそぐ光をイメージしたデザインで、四国の豊かな自然、澄み切った空気や水を表現。

【車両概要】
・2両1編成
・駆動システム:ハイブリッドシステム
・最高運転速度:100km/h

【導入計画】
2025年12月に量産先行車4両(2編成)が完成し、性能確認試験を実施したのち、営業運転を開始。
量産車は2027年度から順次導入を予定。

【製造メーカー】
近畿車輛株式会社


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR四国のローカル気動車として、民営化後「1000型」「1500型」を新製投入してきましたが、今なおキハ40系やキハ32系・キハ54系といった国鉄時代から引き継いだローカル気動車が残っています。

特にキハ40系は昭和50年代前半に製造された車両でもあり、老朽化による置き換えが差し迫っている状況にありました。

今回投入される新型ハイブリッド式ローカル車両は、キハ40系をはじめとした国鉄時代からの車両を置き換えるべく、集中的に投入されるようで、2025年に量産先行車を導入、各種試験の後2027年度から量産車を順次投入としています。

車両デザインをみますと、前面等は1500系に近いイメージではありますが、一方でJR四国のコーポレートカラー「ライトブルー」が久々に採用された車両としても、注目のデザインでありましょうか。


ところで、この新型車両の投入規模については、下記「Stella Rail Side」さんの記事によりますと、「58両(29編成)〜70両(35編成)」であることが明らかになっています。
(引用元)


また、下記朝日新聞記事によりますと、キハ40系だけでなく、国鉄末期に投入されたキハ32系、キハ54系も置き換えられる予定とのことです。

導入によって、同地区に残る国鉄形のキハ40、47形ディーゼル車との置き換えを最優先に進めるという。30年度までに計58〜70両を導入し、キハ40、47だけでなく、キハ32、54など1976〜89年に製造されたディーゼル車86両と置き換える予定。
JR四国、ハイブリッド車両導入 26年度から徳島の国鉄形置き換え:朝日新聞デジタルより引用


このように、この先、これまで長らく四国の非電化地区の鉄道風景で見られてきた、国鉄型一般気動車が一気に置き換えられることとなりそうです。
新しいハイブリッド気動車の登場を期待する一方、これら長年活躍してきた気動車も、今のうちにしかり記録してきたいところであります。

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▲徳島駅構内に停車中のキハ185系、キハ47型、1500型。
現在も徳島地区で現役のキハ40系ですが、そう遠くないうちに置き換えられることとなり、こういった景色も変化していくものと思われます。




鉄道コム関連記事】
JR四国、新型ハイブリッド式車両の導入計画を発表 量産先行車は2025年12月に落成 - 鉄道コム



【関連ブログ】
【JR四国】新型ハイブリッド式気動車のデザインが公開(導入は2025年12月以降) | Stella Rail Side
【JR四国】ハイブリッド式の新型気動車を発表!2025年に登場予定 - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
JR四国,ハイブリッド式のローカル用車両を導入へ|鉄道ニュース|2024年2月14日掲載|鉄道ファン・railf.jp
JR四国の新型車両あきらかに 青基調デザインのハイブリッド式 キハ40系など置き換えへ | 乗りものニュース



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【JR東海】新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」開始。「こだま」号の業務用室を活用して輸送

JR東海及びジェイアール東海物流では、法人向けの即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」の提供を開始することを発表しました。

新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」の開始について|JR東海

概要は以下のとおりです。

【サービス名】
東海道マッハ便
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▲「東海道マッハ便」ロゴ
(上記発表資料https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043170.pdfより引用)

【サービス概要】
・東京駅・名古屋駅間、東京駅・新大阪駅間において、「こだま号」の11号車にある「業務用室」を活用して荷物を運ぶ、法人向けの即日荷物輸送サービス。
・1回あたり、概ね段ボール40箱相当まで輸送可能。
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(上記発表資料https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043170.pdfより引用)

【サービス開始時期】
2024年4月以降、準備でき次第開始


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲新大阪駅に停車中の東海道新幹線「こだま」。
この「こだま」を利用した、法人向け荷物輸送サービス「東海道マッハ便」がスタートします。

新型コロナウイルス感染症の影響で利用者が激減したことを期に、より収益を安定させることも目的として、旅客列車で荷物を輸送する「貨客混載輸送」に取り組む鉄道事業者が増えてきました。

このブログでもそのいくつかの事例をご紹介してきましたが、今回日本の大動脈である東海道新幹線において、この貨客混載輸送が正式実施されることが発表されました。

「東海道マッハ便」と名付けられたこのサービスは、「こだま」号の11号車にある業務用室を利用して荷物を運ぶものです。
対象列車は、東京〜名古屋・新大阪を運行する「こだま」で、東京〜名古屋間は26本、東京〜新大阪間は22本(いずれも上下計)となっています。

「のぞみ」「ひかり」に比べると、「こだま」は各駅に止まることから所要時間はかかるのですが、かたや荷物輸送に関していえば、トラックよりも断然速いことは確かといえます。

そういったスピードを求める法人向け荷物として、医療関係品、精密機器部品、生鮮食品などを想定していますが、このビッグデータ時代、既設の通信インフラでは送受信に時間のかかる大量なデータを輸送する手段としても、活用されることもあるかも知れません。


かつて、東海道新幹線には「新幹線レールゴー・サービス」というものが存在していました。
新幹線を活用した荷物輸送サービスで、国鉄時代末期からJR化後もサービスが提供されていました。

「こちらは個人でも利用できましたが、その後の時代の変化により廃止となり久しいわけですが、そんな「レールゴー」サービスが、「マッハ便」と名を変えて、そして需要の安定している法人向けに特化したサービスとして、再び東海道新幹線で展開されるのは、歴史は変化しながら繰り返すものだな、としみじみ感じたニュースでありました。



鉄道コム関連記事】
JR東海ら、東海道新幹線で「東海道マッハ便」提供へ 法人向けの即日荷物輸送サービス - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
JR東海など「東海道マッハ便」新幹線貨客混載輸送「こだま」で実施 | マイナビニュース
JR東海,新しい荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を4月以降順次開始|鉄道ニュース|2024年2月16日掲載|鉄道ファン・railf.jp
東海道新幹線でついに「貨客混載」正式スタート その名も「東海道マッハ便」 将来は全国即日配送!? | 乗りものニュース



【関連ブログ】
東海道新幹線でも荷物輸送: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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【JRグループ】北陸新幹線開業に伴う「青春18きっぷ」の取扱いを発表。越美北線・七尾線利用の際の特例が追加・変更に。夏季以降についてはその都度発表との「鉄道コム」報道も

JRグループ各社では、「青春18きっぷ」及び「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売を発表するとともに、3月16日の北陸新幹線・金沢〜敦賀間の開業に伴う「青春18きっぷ」等の取り扱いの変更についても発表しています。

「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売 および北陸新幹線開業に伴うおトクなきっぷの取扱いについて :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【青春18きっぷの発売】
[春季]
・発売期間:
2024年2月20日(火)〜2024年3月31日(日)
・利用期間:
2024年3月1日(金)〜2024年4月10日(水)
・価格:
12,050円(おとな・こども同額)

【北陸新幹線開業に伴う「青春18きっぷ」の取扱いについて】
・2024年3月16日乗車分以降、金沢〜敦賀間(「IRいしかわ鉄道」「ハピラインふくい」)は、青春18きっぷでの利用は不可。(別途有効な乗車券類が必要。)

・氷見線・城端線・七尾線・越美北線を利用の場合は、下記の区間について、特例としてJR線へ通過利用する場合に、他社線を利用可能。
○あいの風とやま鉄道:
富山〜倶利伽羅峠間(富山・高岡の各駅で途中下車可能)
○IRいしかわ鉄道:
倶利伽羅峠〜津幡間(津幡駅で途中下車可能)
○ハピラインふくい:
越前花堂〜敦賀間(越前花堂・敦賀の各駅で途中下車可能)



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



1982年の発売開始から40年以上の歴史を誇り、今や旧国鉄時代から引き続き発売されているレアな企画乗車券でもある「青春18きっぷ」。

国鉄の分割民営化から30年以上が経過し、JRグループ各社独自で企画きっぷを発売している中、いつまでこのグループ6社による発売体制が続くのか、ファンならずとも毎年気になるところです。

今回、北陸新幹線・金沢〜敦賀間の開業にともない、同区間のJR北陸本線が第三セクター鉄道へ移管されることから、これを契機に「青春18きっぷ」の廃止などがあるのでは?という予想もされる方もおられた模様ですが、実際はこのように、今年春の発売及び取扱いの変更が発表されました。


上記発表によりますと、これまで特例で認められていた第三セクター鉄道利用について、北陸新幹線延伸開業に伴い、若干の手直しが実施されています。

まず、「氷見線」「城端線」については、これまでどおり高山本線・富山駅からあいの風とやま鉄道を利用して、高岡駅で乗り継いで利用することで、別途運賃無しで利用が可能です。

次に「七尾線」は、これまで北陸本線・金沢駅からIRいしかわ鉄道を利用して津幡駅で乗り継いで利用することが可能でしたが、今回の変更により、こちらも高山本線・富山駅からあいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道を経由して津幡駅で乗り継ぐことになります。

今回新たに追加されたのは「越美北線」で、敦賀駅からハピラインふくいを経由して越前花堂駅で乗り継ぐことで、追加運賃なしで利用可能となります。

いずれの場合も、途中下車可能駅以外で下車した場合は、別に全乗車区間の運賃が必要となりますので、ご注意願います。

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▲越美北線の終点・九頭竜湖駅に停車中のキハ120。
青春18きっぷ利用の場合、3月16日(土)以降は、敦賀〜越前花堂駅までハピラインふくい線を利用することにより、本路線へ乗り継いで利用することが可能です。




さて、今回、「青春18きっぷ」の発売が「春季」のみの発表となっていました。
例年ですと、夏季・冬季も併せて発表されるのにも関わらず、今回は春季だけの発表であったことから、「夏季以降は『青春18きっぷ』が廃止されるのではないか?」等の予想を語るかたもおられる模様です。

一方、鉄道系ポータルサイト「鉄道コム」の取材によりますと、下記引用のとおりで、今回春用の発表となったのは、北陸新幹線開業に伴う変更があったから、また夏・秋用については、決まり次第発表するとのことでした。

JR東日本の広報担当に聞いてみると、今回は3月16日の北陸新幹線金沢〜敦賀間延伸開業などにあわせた「おトクなきっぷ」の変更があったことから、春用のみを発表したということ。また、普段は2月ごろに翌年度の分が発表されていますが、今回は調整の関係で、例年よりも早めの発表になったと説明しました。夏・秋用については、「その都度決まり次第発表する」としています。

JR西日本の広報担当にも質問したところ、こちらも「夏・秋は決まり次第発表する」という説明です。さらに突っ込んで、「北陸新幹線の延伸開業で廃止になるのでは?」とも質問しましたが、「その予定はない」ということでした。

あれっ、夏と冬の分はないの!? 2024年分の「青春18きっぷ」、発売内容が「春用のみ」発表の理由は - 鉄道コムより引用、下線太字は管理人による。


上記JR西日本の担当者への取材でもあるように、青春18きっぷについては、北陸新幹線の延伸開業で廃止となるわけでは無さそうです。
ただ今後、夏季の発売が発表される際、価格等何らかの変更があるかと思いますので、利用予定の方は、今後の発表に注意しておきたいところですね。




鉄道コム関連記事】
青春18きっぷ 春季 発売(2024年2月20日〜) - 鉄道コム
あれっ、夏と冬の分はないの!? 2024年分の「青春18きっぷ」、発売内容が「春用のみ」発表の理由は - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
「敦賀から越美北線」追加なしで乗れる! 青春18きっぷに「新たな通過特例」誕生 ハピラインふくいの運賃は不要 | 乗りものニュース



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【東海道・山陽新幹線】2024年GWは4月26日(金)〜5月6日(月)で「のぞみ」全席指定席で運行

JR東海及びJR西日本では、2024年ゴールデンウィークにおいて、東海道・山陽新幹線「のぞみ」号を全席指定席として運行する期間を、4月26日(金)〜5月6日(月)とすることを発表しました。

2024年ゴールデンウィークにおける東海道・山陽新幹線「のぞみ」号を全席指定席として運行する期間について|JR東海
2024年ゴールデンウィークにおける東海道・山陽新幹線「のぞみ」号を全席指定席として運行する期間について:JR西日本

自由席特急券の利用については、上記期間は新幹線定期券「FREX・FREXパル」を含む自由席に限り乗車できるきっぷの場合、「のぞみ」号での着席は不可となります。

なお、大規模な輸送障害が発生した場合等には、「のぞみ」号を全席自由席で運行することがあります。

その他利用方法は、概ね2023年度の年末年始期間と同様の対応を予定しているとのことです。



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▲東海道新幹線N700系。
今年のGWも「のぞみ」号は全席指定席で運行されます。


下記記事でご紹介したように、この年末年始から、東海道・山陽新幹線「のぞみ」号について、全席指定席で運行することとなりました。
(参考)



初めてのピーク時「のぞみ」全席指定席となるこの年末年始は、特に大きな混乱もなく、その一方で年末年始の東海道新幹線「のぞみ」利用状況は、前年比107%、2018年度比103%とと、全席指定席化前に比べて輸送人員は増加し、その一方で目立った遅延等も発生しなかったことから、結果は良好であったといえるでしょう。
(参考)
2023年度 年末年始期間のご利用状況|JR東海

このように全席指定席化の成果が認められたこともあり、次のゴールデンウィークでも同様の措置を実施することが発表されました。
全席指定席化の期間は上述のとおり4月26日(金)から5月6日(月・振替休日)ですが、このうち、4月30日(火)から5月2日(木)の間は平日となるため、新幹線定期券の利用者がこの年末年始に比べて増えることも予想されます。

「のぞみ」号で新幹線定期券を利用できる区間は、概ね名古屋以西が考えられますが、こういった区間の定期利用者が、通勤の際に空いていた際でも全席指定席であるが故に座れないケースが多発して混乱が生じることが仮にあれば、今後の運用見直しもあるかも知れません。

ともあれ、この年末年始では良好な結果がでた「のぞみ」全席指定席化。
取りあえずは3大ピーク時に対応していくこととなりますが、今後完全指定席化も実施されるのかどうか、という点も含めて引き続き注目していきたいと思います。




鉄道コム関連記事】
東海道・山陽新幹線 のぞみ 全席指定席 実施(2024年4月26日) - 鉄道コム
新幹線「のぞみ」、最繁忙期は「全席指定席」で運転へ 2023年度の年末年始より実施 - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
東海道・山陽新幹線「のぞみ」2024年GW期間も全車指定席、運行日は | マイナビニュース
GWも新幹線のぞみ号は自由席なし。対象は4月26日〜5月6日の11日間 東海道・山陽新幹線 - トラベル Watch



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【JRグループ】2024年3月16日ダイヤ改正実施(当ブログ記事まとめ)

JRグループでは、来る2024年3月16日にダイヤ改正を実施することを、昨日(2023年12月15日)に発表しました。


昨日から本日にかけて、各社の改正内容をもとに、私自身が気づいたことなどをまとめてみました。
ご参考にしていただければ幸いです。

合わせて、鉄道コムの当該改正内容記事のリンクも張っていますので、併せてご確認くださればと思います。



【JR北海道】



【JR東日本】



【JR東海】


【JR西日本】





【JR四国】


【JR九州】





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快速「エアポート」増発へ、新型電車の運転区間も拡大 JR北海道の2024年春ダイヤ改正 - 鉄道コム

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【JR東日本(首都圏エリア)】2024年3月16日ダイヤ改正実施。「しおさい」E259系投入、255系定期運用撤退、普通列車グリーン料金見直し

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR東日本のうち、首都圏エリア在来線の改正内容についてご紹介します。

2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本横浜支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本八王子支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本大宮支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本高崎支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本水戸支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本千葉支社
首都圏の普通列車グリーン車の料金体系を見直します|JR東日本


【特急「しおさい」「わかしお」「さざなみ」】
特急「しおさい」にE259系6両編成を投入
・特急「わかしお」「さざなみ」は、全ての列車がE257系5両での運転に変更。
255系は各列車からの運用から撤退。
・「しおさい」「わかしお」の運転本数を変更。
「しおさい」・・・平日7本(改正前7本)、土休日4本(改正前6本)
「わかしお」・・・平日下り11本(改正前12本)上り10本(改正前12本)、土休日下り9本(改正前11本)上り7本(改正前11本)
・「しおさい」「わかしお」「さざなみ」全車指定席化を実施

【特急「成田エクスプレス」】
・新宿〜八王子間の運転を取り止め
特急料金、グリーン料金を、「成田空港」「空港第2ビル」を含む場合と含まない場合とで区分
両駅を含まない場合は、特急「しおさい」等と同じ料金に変更。
2023121601
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/chiba/20231215_c01.pdf)より引用)

【特急「富士回遊」】
・1往復を増発し、定期列車4往復に。
新宿10:30発「富士回遊15号」
河口湖14:10発「富士回遊32号」

【中央本線】
・日中時間帯の東京〜大月の直通列車を増強
日中時間帯を中心に5往復を直通化。
(新規に直通化される列車の内訳)
下り・・・中央特快4本、快速1本。
上り・・・中央特快5本
2023121602
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/hachioji/20231215_hc01.pdf)より引用)

【京葉線】
日中時間帯(10時〜15時)を除き、東京〜蘇我間の「通勤快速」「快速」は「各駅停車」に変更
快速列車の運転本数は、平日は59本→24本、土休日は89本→47本に。
・外房・東金線と直通運転している通勤快速(土休日は快速)も各駅停車へ変更。

【普通列車グリーン料金体系見直し】
・購入区分を、「事前料金」「車内料金」から、「Suicaグリーン料金」「通常料金」へ変更。
・「平日料金」「ホリデー料金」といった利用日別の料金体系を取り止め、利用日にかかわらず同額
・距離区分を「50キロまで」「51キロ以上」の2区分から、「50キロまで」「100キロまで」「101キロ以上」の3区分に変更。
2023121603
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20231215_ho01.pdf)より引用)

【鶴見線】
・新型車両「E131系」の投入完了。
・全線でワンマン運転開始。




JR東日本の首都圏ダイヤ改正の中で、今回は特に千葉地区が注目を浴びました。
冒頭で記した「しおさい」のE259系投入に、衝撃を受けたファンも多かったと思います。

専ら「成田エクスプレス」で使用されてきたE259系ですが、今年3月に、車両デザインのリニューアルが発表されていました。
(参考)

この発表の際、リニューアルデザインの表現として、「空港アクセス特急に限らない多様化したご利用目的に合わせた都市間輸送特急」という表現がありました。
この内容が今回、「しおさい」への投入、という形で明らかになりました。

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▲特急「しおさい」E257系。
今回の改正で、多くの列車にE259系が投入されることになります。


一方、E259系の「しおさい」投入により、255系が各列車の運用より撤退します。
「Boso View Express」の愛称として、1993年7月にデビューしました。
当時は東京湾アクアライン開通前で、房総半島への高速道路も整備途上であったことから、海水浴客を中心に9両編成の輸送力を発揮していましたが、今やアクアラインのみならず、房総特急の運行する各線に高規格道路が整備され、多くの高速バスが走る中、輸送力過剰の間は否めなかったのではないかと思います。

また上述のとおり、運行開始から30年が経過したこともあり、今回定期運用から撤退することになるのですが、一方で、今後の車両の動向は明記されていません。
下記「乗りものニュース」の取材によりますと、「一部編成を残し、何らかの形で活用する方向で検討」しているとのことですので、臨時列車を中心にしばらくはその姿をみることができるかも知れません。
今後どうなる? 最古参の房総特急車両 来春ダイヤ改正で定期運用から撤退 | 乗りものニュース

一方、E259系を引き続き使用する「成田エクスプレス」では、料金の見直しが実施されます。
これまで、乗車区間にかかわらず「A特急料金」が適用されていましたが、今改正より、成田空港・空港第2ビルを含む場合は従来通りA特急料金、含まない場合は「しおさい」等と同様の特急料金になり、通勤等でより気軽に利用することができます。

ただ懸念は、現在訪日外国人旅行者がコロナ前以上に回復している中、それ以外の乗客が増えると、肝心の成田空港アクセス利用者の座席が確保できない、ということも考えられるだけに、料金体系変更後の動向が気になるところです。



料金体系といえば、「普通列車グリーン車」の料金改定も実施されます。
これまで「事前購入」「車内購入」、「平日」「土休日」で分かれていた料金が、「Suica」「紙きっぷ」で区分されるようになりました。
また、距離区分も、新たに101km以上が設けられることになりました。

全般的に「Suicaグリーン券への誘導」の色合いが濃い料金改定です。
首都圏の普通列車グリーン車は、Suica利用の場合は頭上のセンサーにタッチすることで購入確認することができますが、紙のきっぷの場合はグリーンアテンダントが確認しないといけないことから、Suicaグリーン券に誘導し、グリーンアテンダントの業務効率化、という目的もあるのではないかと思われます。

また、「車内料金」の区分が無くなったとはいえ、車内で購入できるのは紙のきっぷに限ることから、通常料金は事実上、「車内料金」を兼ねているものとも考えられます。

ホリデー料金が無くなり、また101キロ以上の距離区分が設けられるなど、全般的に値上げとなる今回の改定ですが、これまで比較的割安に利用できていたグリーン車を、本来の利用者負担に戻そう、という流れなのかな、とも感じました。

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▲総武線のグリーン車。
この時は、錦糸町から千葉まで乗車したように記憶しています。
これまで事前料金と車内料金で分かれていましたが、今改正よりSuicaか紙のきっぷかで料金が変わります。



ところで、上記の料金見直しを見ますと、例えば東京〜千葉間(39.2km)で、改正後の普通列車グリーン料金は750円(Suicaグリーン料金)に対し、「成田エクスプレス」の特急料金は事前料金で760円とほぼ同額、えきねっとチケットレスサービスでは660円と、「成田エクスプレス」の方が早くて安くなってしまう、という現象が起きてしまいます。

これまでA特急料金だった成田エクスプレスが、これほど気軽に利用できるようになると、果たしてどのような状況になるのか、これまたちょっと心配、とも感じます。
ともあれ、機会があれば、気軽に乗れるようになった「成田エクスプレス」にも乗ってみたいな、とも思っています。



千葉支社管内では、京葉線の快速運転見直しも大きなニュースといえます。

これまで終日に渡って運転されてきた京葉線の「快速」が昼間だけになるのに加え、朝夕の通勤時に新木場〜蘇我間をノンストップで都心に直行する「通勤快速」が各駅停車に変更となります。

ここまで大々的に快速列車を見直す、というのもあまり聞いたことがないだけに、これまた多くの鉄道ファンの注目を集めました。
とはいえ、京葉線沿線にも事業所が多数できてきたことから、快速通過駅であっても通勤・通学客も相当数利用することから、混雑の平準化、という意味では、思ったほどの影響は出てこないのかも知れません。
ただ、外房線や東金線から東京へ直通列車についても、各駅停車に変更となるので、所要時間が合計で10分以上は確実に伸びることから、その点では影響を受ける人も出てくるのかな、とも感じました。



以上、JR東日本の首都圏関係の改正内容をご紹介しましたが、メイントピックがいずれも千葉支社管内の改正内容でありました。
今後も少なからず首都圏のJR線を利用していくことが時折ありますので、機会をみつけて今回の改正点を実際に確認することができればいいな、と感じました。




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【JR東日本(新幹線・東北エリア・信越エリア)】2024年3月16日ダイヤ改正実施。E8系投入、「スーパーつがる」登場

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR東日本のうち、各新幹線、東北エリア、新潟エリア及び長野エリアの改正内容についてご紹介します。

2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本東北本部
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本盛岡支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本秋田支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本新潟支社
2024年3月ダイヤ改正について|JR東日本長野支社


【東北・山形新幹線】
・新型車両E8系順次投入。
ダイヤ改正当初は3往復の「つばさ」に充当。
E8系運転の一部列車は、宇都宮〜福島間の最高速度が275km/hから300km/hに向上し、東京〜新庄間の所要時間は4分短縮。
2023121603
▲E8系概要
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/20231215_ho02.pdf)より引用)

【上越新幹線】
・夜間作業時間拡大のため、上越新幹線で最終列車の時刻を繰り上げ。
東京発新潟行き「とき」:最終21:40発(現行)⇒21:20発(改正後)
東京発高崎行き「たにがわ」:最終23:00発(現行)⇒22:40発(改正後)
(参考)


【奥羽線特急「つがる」】
・特急「つがる」1往復を速達化、「スーパーつがる」に愛称変更。
秋田12:49発、青森12:40発が該当。秋田〜青森間で11分〜14分の所要時間短縮。
停車駅は東能代、鷹ノ巣、大館、大鰐温泉、弘前、新青森。

【篠ノ井線臨時特急「信州」】
・朝通勤時間帯の「信州1号」の運転時間を繰り上げ、通勤・通学により便利な時間に変更。
改正前:塩尻7:37発→長野8:59着
改正後:塩尻6:58発→長野8:09着
(塩尻6:57発 長野行き臨時快速は取り止め)




JR東日本のダイヤ改正のうち、首都圏以外の地域、即ち各新幹線と東北・信越エリア在来線について、ここではご紹介します。

このうち、山形新幹線「E8系」については、2020年に投入発表があり、2024年春から2026年春にかけて投入することが発表されています。



当初の計画では、あと2年ほどすればE3系「つばさ」が見納めになるものと思われます。
リバイバルカラーも運行中のため、乗り納め、見納めも早いうちに、といったところでしょうか。



そして意外なところで改正となった特急「つがる」
現在の特急「つがる」は、かつての「いなほ」「かもしか」を2010年のダイヤ改正で再編したもので、秋田〜青森間で一日3往復運転されています。
車両は、かつて「スーパーはつかり」で使用されていた「E751系」を使用しており、同系式唯一の充当列車であります。

この「つがる」、設定開始以降、秋田・青森の両駅を朝・昼・夜に出発するというダイヤが長らく維持されてきましたが、今回このうち、昼の1往復の停車駅を削減して速達化が図られることとなりました。

そしてその名称も、「スーパーつがる」と、別立ての愛称が付けられることとなりました。
通過となる駅は、八郎潟、森岳、二ツ井、碇ヶ関、浪岡で、「つがる」のまま速達化しても差し支え無かったのかも知れませんが、誤乗防止と、速達性のアピールからでしょうか、「スーパー」の愛称が付けられることとなりました。

「スーパー○○」といった列車名称は、民営化直後に、新車投入による斬新性と、速達性のアピールから、JR各社でこぞって採用したものでした。
JR東日本でも、651系「スーパーひたち」や、上述の「スーパーはつかり」が当てはまりますし、JR西日本でも、「スーパー雷鳥」「スーパーくろしお」といった列車名が思い浮かびます。

一方で、その後の新車投入などにより、この「スーパー」といった愛称も整理されてきて、ひと頃に比べるとかなり減ったような印象を受けます。

そんな時代の流れのなか、ここで久々に「スーパー」と称される愛称が登場し、そしてその車両も、過去に「スーパー」と名の付く別の列車に充当されていた、というのも何だか奇遇な感じがしました。

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▲E751系「つがる」。
1往復が速達化され、「スーパーつがる」と改称されます。




特急列車の話題で、最後にご紹介するのは、塩尻〜松本〜長野の特急「信州」です。
この特急列車は、今年3月のダイヤ改正で新たに設けられた臨時特急で、朝の長野行き・夜の塩尻行きと、長野県第二の都市・松本から県庁所在地・長野への通勤・通学利用をターゲットに設定されています。

今回の改正ではこのうち、朝の長野行きを約1時間繰り上げることとしています。
現状では長野着が9時前なので、多くの学校や企業の始業時間には間に合わないだけに、今回の改正で8時過ぎに到着することから、その利用は一気に広がるのではないか、と思います。


ところでこの長野〜松本間では、アルピコ交通の高速バス「長野〜松本線」が来年3月29日をもって廃止されることが発表されています。
(参考)

この路線でも、朝の松本発長野行きでは、通常の「各停便」の他、途中の停留所をほとんど通過して長野県庁に直行する「直行便」も設定されており、着席通勤のニーズは強いものと思われます。

このバスが廃止されると、朝の8時台前半に長野市内に到着できる着席サービスが無くなることから、通勤・通学客にとっては心配だった方もおられるかも知れません。
今回の「信越」の時刻繰り上げで、別途料金が必要になるとはいえ、一応満たされることとなり、安心された方もいらっしゃるのではないのでしょうか。



次の記事では、JR東日本の首都圏在来線について、改正内容をご紹介していきたいと思います。



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【JR北海道】2024年3月16日ダイヤ改正実施。「エアポート」増発、737系・H100形追加投入実施。一部特急の全席指定席化も同時に実施

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR北海道での改正内容についてご紹介します。

2024年3月ダイヤ改正について|JR北海道

【札幌〜千歳空港間】
・日中時間帯の「エアポート」を毎時1本増発し、6本化。
特別快速・快速・区間快速は全て「先発・先着」(途中の追い越しは無し)
・新千歳空港発19時・23時台に特別快速「エアポート」新設。

【札幌都市圏】
・全ての快速列車を桑園駅に停車。
・快速「エアポート」の毎時1本を手稲〜小樽の各駅に停車
・快速「ニセコライナー」を手稲〜小樽間各駅停車に

【普通列車】
・737系電車を函館線(岩見沢〜旭川間)に投入、岩見沢〜滝川間でワンマン運転開始。
・石北線と釧網線の快速・普通列車を全てH100形電気式気動車に置き換え

【駅廃止】
・下記の5駅をを廃止。
石勝線:滝ノ上(夕張市)
宗谷線:初野駅(美深町)、恩根内駅(美深町)
石北線:愛山駅(愛別町)
函館線:中ノ沢駅(長万部町)

【その他発表済み内容の実施】
・特急列車の指定席拡大


・函館・旭川地区のKitacaサービス拡大




JR北海道では、既に来年春に実施の輸送改善内容について、先出しで発表していますが、今回はそれら先出しの内容以外のものも含まれています。

今回新たに発表されたのは、石北線・釧網線のH100形投入実施でしょうか。
少し前までは、キハ40形・キハ54形が当たり前のように見られていた両路線ですが、今回の改正で一気に置き換え、というのは、本当に驚くべき投入ペースに感じます。

石北線については、特別快速「きたみ」(旭川〜北見)もH100形に置き換えられることになりますが、心配される座席数の削減については、現在1両編成から2両編成に増結することで対応されるとのことで、これは安心材料といえるでしょうか。

また、函館線の岩見沢以北に737系・H100形を投入しますが、ワンマン運転の区間は岩見沢〜滝川となっています。
現状、滝川〜旭川間の折り返し列車も存在しており、この区間には引き続き721系などが運用に就くのかな、とも思われます。

ただ、利用者の数的にはワンマン運転して差し支えないとも思えますので、2026年にも予定されている留萌線(深川〜石狩沼田間)の廃止か、あるいは737系の追加投入に伴う721系置き換えペースに合わせて、滝川〜旭川間のワンマン運転も実施されるのかな、とも感じます。

国鉄分割民営化直前、経営基盤の厳しいJR北海道向けに投入されたキハ54形。
2エンジン搭載車両ということもあり、降雪の多い北海道では特に酷寒な路線で重宝されていたように感じます。

しかし、今回の石北線・釧網線での置き換えにより、残るは宗谷線・留萌線・根室線(釧路〜根室)に限られることとなります。
冷房も非搭載であることから、今後一部の廃車も進むのではないか、とも思えますので、キハ40形だけでなく、キハ54形についても、早いうちに乗っておいた方がよいのかな、とも感じました。

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▲釧路駅で発車待ちをする釧網線のキハ54形。
道東・道北では当たり前のように見られていたキハ54形ですが、今回石北・釧網両線ではH100形に置き換えられます。
酷寒な地での運用にマッチした車両である一方、運用開始後35年を経過していることから、今後の動向に注目しておきたい車両の一つですね。




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