阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

JRグループ

「ガーラ湯沢駅」に行ってきました(2025.3.16)

もう既に一ヶ月半ほど前の内容となってしまいましたが、今年のうちに目指している「国内鉄軌道完乗」へのプロセスとして記録しておきたい内容なので、季節感が若干ズレてしまっていますが、おつきあいいただければ幸いです。



上越新幹線に、冬のシーズンだけ開設されるのが「ガーラ湯沢」駅。

「ガーラ湯沢スキー場」の最寄り駅、といいますが、スキー場に隣接して駅が設けられていることから、首都圏のスキーヤーにとっては交通至便なスキー場として、人気を集めています。

一方、この「ガーラ湯沢駅」へは、上越新幹線の車両が乗り入れているものの、路線の扱いとしては越後湯沢駅から分岐する上越線の支線となっており、国内の鉄軌道全線乗車の上では、勿論乗車対象となる線区となります。

ただこのガーラ湯沢、上述のとおり冬のシーズンのみに開設されていること、そして運行時間もスキー客対象のため偏りがある(午前中のガーラ湯沢行き、午後のガーラ湯沢発が主体)ことから、乗りつぶしには少々ハードルが高い線区でもあります。

かくいう私も、冬のシーズンのみの運行ということから、中々乗りに行くことができずに、後回しにしたままでしたが、こちらの記事で今年9月までの国内鉄軌道全線完乗を目指すことを宣言した以上、これを達成するためには、このガーラ湯沢にはこの冬のシーズンに行っておかないといけないので、様々な用事で関東地方に来た際のついでに、今回乗車することにしました。

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今回乗車するのは「たにがわ71号」。
大宮から乗車しますが、次の停車駅は「越後湯沢」。

スキーシーズンに設定されている臨時列車です。
停車駅からしてスキー客のために設定されているのは明白で、当然ながら車内はスキー客で満載です。

高崎さえも通過し、大宮から約50分で越後湯沢に到着。
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ここでほとんどの乗客が下車します。

越後湯沢からがいよいよ初乗車区間ですが、わずか3分ほどでガーラ湯沢駅に到着です。
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上越新幹線の引き込み線としても機能しているようで、スキーシーズン以外にも列車の入線自体はあるようです。
ただ繰り返しになりますが、この駅に降り立つことができるのは、ガーラ湯沢スキー場の営業期間中のみとなります。

改札を出ると、そこいきなりスキー場。
リフト券の販売所、レンタルスキー受付、更衣室、ゴンドラ乗車口…まさに「駅の中にスキー場がある」ことが実感できました。
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▲ガーラ湯沢駅からの運賃表。

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しかしこの日は、ガーラ湯沢スキー場が強風のため終日営業中止となっていました。
ただ、天候不良等でスキー場が閉鎖となっても、列車自体はダイヤどおり、ガーラ湯沢駅まで運行されています。
その際、一旦ガーラ湯沢スキー場でリフト券を引き替え、他のスキー場に振り替える、ということになっている模様です。
私が訪問した日も、沢山の振り替え客が他のスキー場へのシャトルバスに乗車していました。

ただ、スキー場の振替はよくあるようで、特に大きな混乱は見受けられませんでした。
私はスキー目的ではないので、シャトルバスで越後湯沢駅に戻ることとしました。
(参考)
2024-25湯沢高原・GALA湯沢・石打丸山・NASPA行 4社共通シャトルバス運行について | 雪国観光舎 越後湯沢温泉 Snow Country Tourism

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▲ガーラ湯沢駅 駅舎外観
建物の中にはスキー場の施設一式が入っています。

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▲シャトルバスで越後湯沢駅に移動。

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▲越後湯沢駅では、コンコースを利用した物販店が多数並んでいました。

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▲この日は日曜日ということもあって、多数のスキー客が越後湯沢駅に降り立っていました。
まるで、北陸新幹線金沢開業前の、「とき」「はくたか」の乗り換えの様子を彷彿とさせる混雑でした。

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▲上越新幹線「とき310号」で大宮までとんぼ返りとなります。


スキーシーズンにしか営業していないことから、乗りつぶし上長年の課題だった「ガーラ湯沢」、今回ようやく乗車することができました。

残る鉄軌道未乗車区間も、あとわずかで、いよいよ完全乗車も目の前に近づいてきました。
まだ公私ともに忙しい日々が続いていますが、是非9月までに国内鉄軌道完乗を達成できれば、と思っています。

【JR東日本】E3系を荷物輸送専用車両に改造、盛岡・東京間で定期運行を実施(2025年秋)

JR東日本では、鉄道ネットワークを活用した荷物輸送サービス「はこビュン」を事業化することを発表しましたが、その中でE3系新幹線1編成の全号車を荷物輸送専用車両として改造することを発表しました。

鉄道ネットワークを活用した荷物輸送サービス「はこビュン」を事業化し様々な社会課題解決に貢献します〜新幹線荷物専用車両による高速・大口輸送を実現します〜|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【E3系改造概要】
・改造対象:
E3系新幹線1編成全号車

・改造内容:
荷物輸送専用車両として床面をフラット化

・改造後の運用:
2025年秋に東北新幹線盛岡〜東京間の上り列車で平日定期運行を開始
その後、車両基地を活用(※)した100箱単位、最大1000箱程度の大口輸送を定期化
(※)E5系「やまびこ」と連結し、正午前に盛岡新幹線車両センターを発車、午後に東京新幹線車両センターに到着するダイヤを検討中

・イメージ:
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho02.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



山形・秋田新幹線で活躍してきたE3系ですが、秋田新幹線では既にE6系に置き換えられ、山形新幹線についても後継のE8系の投入が進んでいます。

一方、コロナ禍以降、新幹線車両を用いた荷物輸送の実証運行を進めてきたJR東日本では、荷物輸送サービス「はこビュン」を事業化し、定期的な輸送を実施することとしました。
その定期輸送に充当されるのが、現在山形新幹線で運用が続いているE3系。
このE3系の座席を撤去し、荷物を置くスペースに転用するものであります。

「貨物新幹線」という構想が、新幹線開業当初にはあったように記憶していますが、「貨物」とまでいかなくとも、「荷物」新幹線の車両が、コロナ禍を経てまさか実現するとは、つい一昔までは想像外、ともいえるのではないかと思います。

そして今回「荷物新幹線」の改造に供されるのが、このE3系。
考えてみればこのE3系、「こまち」「つばさ」で活躍しただけでなく、車内に美術館を設けた「現美新幹線」、そして車内に足湯を設けた「とれいゆ」としても充当されました。

通常の新幹線車両のみならず美術館、足湯、そして荷物列車と、数ある新幹線車両の中でもその活躍の「多彩さ」は群を抜くものとなるのではないのでしょうか。

ファン的には、荷物専用車両のE3系の塗装や車両番号等も気になるところですが、ともあれことし秋の営業開始時の姿がどんなものになるのか、今から楽しみなニュースであります。

【JR東日本】次期東北新幹線車両「E10系」開発を発表(2030年度営業運転開始目標)

JR東日本では、E2系及びE5系新幹線車両の後継となる次期東北新幹線車両の設計に着手することを発表しました。

次期東北新幹線車両(E10系)を開発します|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【車両形式】
E10系新幹線電車

【最高営業運転速度】
320km/h

【編成両数】
10両

【イメージ】
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho03.pdf)より引用)

【主な特徴】
●「TRAIN DESK」を発展させたサービス:
シート配列を2列+2列とし、現在のTRAIN DESKに比べ隣席とのスペースにゆとりを創出
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20250304_ho03.pdf)より引用)

●荷物輸送に対応した設備:
始発・終着駅以外での積み下ろしも可能とする荷物輸送用ドアの設置

【その他】
・2027年秋以降の車両落成後に各種走行試験を実施し、2030年度内の営業運転開始を目指す。
・今後予定されている札幌開業に伴い運用する車両については、E10系をベースに別途検討。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今後札幌開業が予定されている東北新幹線ですが、その開業が遅れることとなる一方、E2系及びE5系の置き換え時期が到来する中、今後東北新幹線にどのような車両が投入されるのか、にわかに気になっていたところですが、今回その答えが発表された、といえるでしょう。

形式名は「E10系」。
「E9系」とならなかったのは、既に検測用車両「East i」(イーストアイ)がE926形を名乗っており、これと混同することから飛ばした、と判断するべきでしょう。

E10系の登場により、新幹線の車両号についても一ケタ増え、「E1021-1001」(あくまで架空の例)のように、「E+4桁(型式番号)+4桁(製造番号)」の合計9桁となり、車両番号の表示も特徴的なものになることが考えられます。

それに加え、車両設備を見ますと「TRAIN DESK」を発展させたサービスとして、2列+2列(現在は2列+3列)とし、座席間の仕切り(ディバイタ)を設置するなど、より仕事しやすい座席を提供することなりそうです。
「2列+2列」「仕切りの設置」については、東海道・山陽新幹線で「S Work Pシート」で実施されていますが、それの東北新幹線版が新たに設けられる、というイメージでしょうか。
(参考)



一方、このE10系では「グランクラス」の設置について言及がありませんが、下記日経新聞の記事によりますと、「第1編成の段階では最上級車両「グランクラス」を廃止する。」(同記事、太字下線は管理人による。)と記されており、E10系ではグランクラスが設置されないことが報じられています。
(参考)
東北新幹線に新型「E10系」 JR東日本、30年度に投入 - 日本経済新聞

加えて、最高速度は320km/hと、現行のE5系と同じところから見ると、札幌開業時には、「最高速度360km/h、グランクラス有り」の形式を別途投入し、E10系はあくまで現在のE2系・E5系の運用範囲でこれら両形式を置き換えるために投入される、と見てよさそうです。

E10系が営業運転で乗車できるのは、2030年度内とされていますので、今から早くとも6年後、とのことですが、それまでの間に車両の詳細も徐々に分かってくることでしょうから、今後の続報を期待しておきたいな、と感じたニュースでありました。

【JR東日本】奥羽本線・新庄〜院内間の運転再開発表(2025.4.25)院内駅または横堀駅で同一ホーム乗り換えが可能に

JR東日本では、昨年7月25日の大雨に伴い運転を見合わせている奥羽本線・新庄〜院内間について、2025年4月25日より運転再開することを発表しました。

奥羽本線 新庄〜院内駅間 運転再開について|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【運転再開日】
2025年4月25日(金)

【運転再開後のダイヤ】
・新庄〜真室川駅間(キハ110系で運転)を1.5往復、新庄〜院内駅間(GV-E400系で運転)を7往復運転。
・新庄駅から下り列車で湯沢・横手方面へ利用する場合は横堀駅で、横手・湯沢方面から上り列車で新庄方面へ利用する場合は院内駅にて、同一ホームでの乗り換えが可能。

【運行イメージ】
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【再開後の列車時刻】
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(※)いずれも画像は上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20250220_s01.pdf)より引用

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に当ブログ過去記事でご紹介したように、昨年7月の豪雨で現在も運転見合わせとなっている、奥羽本線の新庄〜院内間については、電気式気動車「GV-E400系」を導入して、架線設備を撤去する「非電化化」により復旧することが発表されています。
(参考)


それ自体は目新しい情報ではないのですが、今回の発表では、復旧区間にまたがる乗り換え方法が注目と言ったところであります。
まず、復旧後は概ね、「新庄〜横堀」と「院内〜横手・秋田」に系統が分割されることとなります。
(この他、「新庄〜秋田」の通し列車と「新庄〜真室川」の区間運転列車が設定)。

即ち、「院内〜横堀」間で、双方の系統が重複して運転されることといえます。
これは線路の配線の関係上、対面(同一ホーム)での乗り換えを可能とするために、このような一見不思議にも思える運行形態になっているものと考えられます。

運転見合わせ前は、この区間は通して列車が運行されていたこともあり、利用者の利便性やバリアフリーの観点から、このような対面乗換としているのではないか、と思われます。

その他、復旧区間については、一部列車が快速運転(途中、真室川・院内のみ停車)となっていることも注目といえるでしょう。

これにより、これまでは見られなかった「横堀行き」(「院内行き」は運休前から秋田方面からの設定あり)という列車が見られることとなります。

個人的なことに言及しますと、私自身、この区間を701系電車で通しで乗ったことがあります。

下記のとおり途中の「及位(のぞき)」駅で、待避待ちの時間を使って撮影した写真があるのですが、ここを通る701系がもう見られないことを思うと、僅かな待ち時間であっても、可能な範囲で手元に記録を残しておくことの重要さを改めて感じたケースだと感じた次第です。

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▲今回復旧する奥羽本線・新庄〜院内間にある「及位」駅。
院内〜及位間は山形・秋田県境をまたぐことからか、国鉄時代に複線化されていた区間でしたが、東北・山形・秋田の各新幹線が開業したことから、この区間の利用者は当時に比べると極端に減少し、もはや複線を維持する必要に乏しい状況でありました。

そのため、「複線区間の単線化」という意味でこの区間に何かしらの手が入れられるのではないか、と思っていましたが、まさかそれが「単線化」ではなく「非電化化」となるのは、豪雨災害が契機だったとはいえ、想像外としか言いようがありませんでした。

【JR東日本】山田線と106急行バスを共同経営へ。JRのきっぷでバスに乗車可能に(2025.4.1〜)

JR東日本と岩手県北自動車とは、盛岡〜宮古間の山田線(JR東日本)及び106特急・急行バス(岩手県北バス)について、独占禁止法特例法に基づく共同経営の認可申請を行っていましたが、本日(2月17日)認可されたことを発表しました。

鉄道事業者とバス事業者による岩手県県央部と沿岸部間の共同経営の認可について|JR東日本
鉄道事業者とバス事業者による岩手県県央部と沿岸部間の共同経営の認可について|岩手県北自動車

概要は以下のとおりです。

【実施期間】
2025年4月1日〜2020年3月31日
(実施期間を変更する場合あり)

【対象エリア】
JR東日本(山田線):盛岡駅〜宮古駅間(上盛岡駅、山岸駅、上米内駅を除く)
岩手県北バス(106特急・急行バス):盛岡駅前(東口)、区界、松草、川内、箱石、川井、腹帯、茂市、蟇目、花原市、千徳駅前、宮古駅前
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20250217_mr01.pdf)より引用)

【共同経営計画に基づく実施内容】
・山田線盛岡駅〜宮古駅間(上盛岡駅、山岸駅、上米内駅を除く)を有効区間とするJRの乗車券類で106特急・急行バスを利用できる仕組みを継続実施することが可能。
・共同経営期間の中で、鉄道とバスの効率的なダイヤ設定や、各駅に対応するバス停留所の整理等を実施し、公共交通の更なる利便性の向上に取り組む。
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20250217_mr01.pdf)より引用)

【(参考)認可により可能となる事例】
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(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20250217_mr01.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



地方の公共交通機関は、構造的な利用者減少に加え、運転手等の担い手不足により、その運営が困難なケースが増えてきていますが、それらの課題に対応し、持続可能な地域交通として運営していくための方法の一つとして、「共同経営」が考えられます。
一方で、「共同経営」は、同業者間でダイヤや運賃などを直接話し合うことになるため、市場競争を阻むものであることから、独占禁止法により原則禁止されていますが、今回の「独占禁止法特例法」では、「地域における基盤的なサービスの提供を維持するという政策目的を達成する限度」において、特例を設けることで共同経営を行うことが可能となっています。

今回のJR東日本と岩手県北バスでは、併走して走る「JR山田線」「106特急・急行バス」との間で、乗車券類の共通利用が継続的に可能となるほか、今後は鉄道とバスとで効率的なダイヤを設定するなど、限られた人材リソースを活用して、地域の輸送サービスを維持・改善していくことが可能となります。


国土交通省のWebサイトによれば、この「独占禁止法特例法」に基づく「共同経営計画」は、今回のJR東日本・岩手県北自動車が7例目になるということです。
(参考)
公共交通政策:地域における一般乗合旅客自動車運送事業及び銀行業に係る基盤的なサービスの提供の維持を図るための私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の特例に関する法律について - 国土交通省

このうち、鉄軌道事業者が絡むものでいえば、「岡山駅・大東駅」(岡山電気軌道、両備ホールディングス)、「徳島県南部」(JR四国、徳島バス)に続くものとなっています。


鉄道とバスが併走している区間は、全国には沢山ありますし、今回のような「共同経営」が可能に思えるケースも決して少なくないと思われます。
今後もこのような、持続可能な好事例が出てくることを期待したいと思います。

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▲盛岡駅に停車中のJR山田線快速「リアス」。

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▲宮古駅に到着したJR山田線快速「リアス」。
現在も実証実験として、JRのきっぷで106特急・急行が利用できることとなっていますが、4月以降はこの仕組みが継続することとなります。

また、共同経営が認可されたことから、106特急・急行バスとJR山田線とのダイヤの調整も実施が見込まれることから、JR山田線の運行形態にも何らかの変化が見られることも想定されます。

【JR東海・西日本】「S Work Pシート」値上げ。上乗せ額は1,200円から2,000円に

JR東海及びJR西日本では、「のぞみ」「ひかり」「こだま」16両編成の7号車指定席に、一部導入している「S Work Pシート」について、利用価格(追加額)を現在の1,200円から2,000円に値上げすることを発表しました。

東海道・山陽新幹線「S WorkPシート」のご利用価格について:JR西日本
東海道・山陽新幹線「S WorkPシート」のご利用価格について|JR東海

上記発表資料によりますと、追加額の値上げは2025年5月15日(木)乗車分からとなっています。
また、値上げとともに、S Work Pシート利用車に東海道・山陽新幹線の駅等で利用できるサービスのクーポン等を用意することも、併せて発表しています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記当ブログ記事でご紹介したように、私自身昨年の11月に「S Work Pシート」を初めて利用しました。
(参考)


シートピッチや座席幅は他の普通車と変わりませんが、通常B席の箇所にパーテーションが設けられており、これが他の利用者からの視線を遮り、一人だけの空間として落ち着ける効果が体感できたことから、コストパフォーマンスの良いサービスに感じました。

また、ノートパソコンでの作業に最適となるよう、座席の前テーブルが、手前に引き出した上で、斜めに傾斜させることができ、ストレス無くキーボード操作ができるようになっています。


まさに新幹線の中でPC作業に没頭するにはグリーン車以上の価値のある「Pシート」ですが、やはりビジネスパーソンからの人気が高いのか、上記発表資料では「ご利用が定着してきたことから」とのことで、今回追加額を1,200円から2,000円に値上げされることとなりました。

そうなると、上記過去記事でご紹介した「EXグリーン早特3ワイド」との価格差が逆転するのではないか?という懸念も出てきそうです。
実は、同日付で、「エクスプレス予約」「スマートEX」の商品価格改定についても発表がありました。
(参考)
「エクスプレス予約」・「スマートEX」の商品改定について:JR西日本
「エクスプレス予約」・「スマートEX」の商品改定について|JR東海

上記発表資料によれば、改定後の「EXグリーン早特」と「S Work Pシート」との価格は以下のとおりとなります。
(例)
東京〜新大阪間:
EX早特3(「のぞみ」グリーン車):16,560円(注:3日前までの予約が必要、設定除外日あり、席数限定)
S WorkPシート:16,520円(「スマートEX」通常期価格14,520円+2,000円)

以上のとおりとなり、3日前までですと、EX早特3でグリーン車を利用するのと変わらない価格となりました。
もっとも、EX早特は席数限定である上に、繁忙期を中心に利用できない日もありますので、座席の広さを取るか、それともPC作業の快適性を取るか、どっちを取るか、といったところになるでしょうか。

個人的には、予想以上にPC作業が捗ったことから、今回値上げしたとしても、再び「Pシート」を利用してみたいと思っていますが、中にはグリーン車とをシビアに比較する人も増えてくるのかな、とも感じたニュースでありました。

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▲S Work Pシート(上)と、Pシート利用時に乗車したN700S(下)。
5月15日(木)乗車分より、追加額が2,000円に値上げとなります。

【JRグループ】2025年春季「青春18きっぷ」発売発表。「利用開始後の他人への譲渡・貸与不可」が明記される

JRグループでは、去る1月22日(水)に2025年春の「青春18きっぷ」の発売について発表しました。

「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【概要】
全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席等を、連続する3日間、または、連続する5日間乗り降りできるきっぷ。

【発売・利用期間】
・3日間用:
発売期間・・・2025年2月14日(金)〜2025年4月8日(火)
利用期間・・・2025年3月1日(土)〜2025年4月10日(木)

・5日間用:
発売期間・・・2025年2月14日(金)〜2025年4月6日(日)
利用期間・・・2025年3月1日(土)〜2025年4月10日(木)

【価格】
3日間用:10,000円
5日間用:12.000円

【利用方法等】
・1枚につき1人、購入時に指定された利用開始日から連続する3日間または連続する5日間利用可能。
・1枚を複数人で利用することや、1枚購入してこども2人で利用することは不可。
・利用開始後、きっぷを利用者本人以外の使用は不可(他人への譲渡・貸与不可)
・自動改札機が利用可能

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



この冬季発売分より制度が大きく変更となった「青春18きっぷ」。
これまで1日乗り放題が5回分利用可能で、複数人での同日利用や飛び飛びの日付でも利用可能だったものが、1枚につき一人で、連続3日間または連続5日間利用可能というスタイルに変更となりました。

制度の変更が発表された際には、これまでの青春18きっぷで可能だった使い方ができなくなったことから、批判も含めた様々な意見が見られました。

そして今回、春の青春18きっぷの発表がありましたが、基本的に冬季から大きな変更は無く、連続3日間または連続5日間利用可能なスタイルは継続されることとなりました。


ところで今回の発表では、先の冬季発表ではなかった一文がありました。
まず、2024年度冬季の発表資料を引用します。
2025012523-37-582
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/241024_00_press_Seisyun18kippuHanbai.pdfより引用)


次に、今回(2025年春季)の発表資料を引用します。
2025012523-38-282
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/250122_00_press_seisyun18kippu.pdf)より引用、赤色下線部は管理人による。)


赤色下線の箇所が追加されていることに注目です。
今回の発表では、「利用開始後の他人への譲渡・貸与は不可」の旨が明記されました。
これまでの青春18きっぷでは、元々5枚1組のきっぷであったという経緯から、1日あるいは1回ごとに他人どうしが使っても構わない仕組みとなっていました。

しかし、この冬からの発売分では、その形態が大きく変わり、「1枚につき1人」で「連続3日間または連続5日間」利用可能となりました。
その際、これまでの青春18きっぷと同様に、他人とシェアできるのかが必ずしも明記されていませんでしたが、今回、利用開始後は、同一人物が使い切らないといけないことが明確化されました。

恐らく、この冬の利用開期間、現場で相当の問い合わせ等があったことから、明記すこととなったのではないか、と思われます。
これにより、例えば5日間用を1日目だけ利用し、残り4日が残っている状態で金券ショップに持ち込んだりすることは、きっぷの規程上できないこととなりますので、注意が必要です。


他人への譲渡・貸与も不可となったことから、いよいよ一人旅で利用することがメインになりそうな「青春18きっぷ」。
今春は、大きく変更を加えずに発売する一方、今年夏にはどのような見直しが実施されるのか、おトクなきっぷの中ではベストセラーと考えられるのか、引き続き皆さんに情報を提供していければと思っています。

【JR東日本】仙石線に新型車両「E131系」投入を発表(2025年度冬頃)205系を置き換えへ

JR東日本では、仙石線に新型車両「E131系」を導入することを発表しました。

仙石線への新型車両投入について

概要は以下のとおりです。

【形式及び編成数】
E131系
4両編成14本、合計56両を新造

【スケジュール】
2025年度冬頃から営業運転予定

【投入線区】
仙石線(あおば通〜石巻)

【その他】
・現在使用している205系は順次、E131系に置き換え
全ての編成をE131系置き換えた後、仙石線あおば通〜石巻間でワンマン運転を実施

【デザインイメージ】
2024122421-38-121
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/sendai/20241223_s01.pdf)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



仙石線では、首都圏の新車投入により移籍してきた205系が長らく活躍してきました。
しかしこの205系も経年が進み、日光線や鶴見線、相模線のように比較的最近まで残っていた線区でも、E131系による置き換えが進められています。

現在、JR東日本管内でまとまった編成数の205系が在籍しているのは、仙石線を残すのみとなりますが、今回この仙石線でもE131系投入が実施されることが発表されました。

投入開始は来年度の冬頃となっていますので、丁度一年後を目途に投入が開始されるイメージでしょうか。
また、これまでの例からして、短期間で集中的に投入されることと思われるため、現存する205系の乗車・記録も早い目に済ませておきたいところです。

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▲高城町駅に停車中の仙石線205系(2019年1月撮影)
この光景も、あと1年ちょっとすれば、205系からE131系に変わるものと思われます。
その際、ワンマン運転が実施されることとなりますが、これに合わせて仙石線の運行体系も変化するのか、気になるところです。

【JR北海道】キハ143形「赤い星」「青い星」運行ルート等発表。「ノロッコ号」は2025年度で引退

JR北海道では、これまでとは異なる全く新しい観光列車「赤い星」「青い星」を走らせる「スタートレイン計画」を進めていますが、この度この「赤い星」「青い星」の運行時期やルートの概要が発表されました。

スタートレイン計画〜「赤い星」「青い星」運行時期とルート、車両の改造状況について〜|JR北海道

概要は以下のとおりです。

【「赤い星」編成】
・2026年4月下旬〜7月中旬:
釧網線 釧路〜知床斜里

・2026年7月下旬〜11月上旬:
北海道周遊

・2027年1月下旬〜3月上旬:
函館線・石北線 札幌〜網走

【「青い星」編成】
・2026年6月上旬〜9月中旬:
富良野線 旭川・美瑛〜富良野

・2027年1月下旬〜3月上旬
釧網線 網走〜知床斜里

jrhokkaido_startrain
▲運行ルートイメージ
(上記発表資料(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20241218_KO_startrain.pdf)より引用)

【現行「ノロッコ号」の運行終了】
現行の「ノロッコ号」に使用している機関車は経年45年以上、客車は40年以上が経過し、老朽化が進行するとともに、使用部品の生産中止が相次いでいることから、現行「ノロッコ号」(機関車+展望客車)での運行は、2025年度をもって終了


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記記事でご紹介したように、JR北海道では、キハ143形を改造した観光列車を導入することを、既に発表しています。
(参考)


今回、この運行時期とルート等が発表されましたが、釧網線と富良野線と、多くの観光客に親しまれているルートが選ばれています。

釧網線と富良野線が選ばれているのにはもう一つ理由があるようで、同時に発表された「ノロッコ号」の運行終了も関連していると思われます。

釧網線の「くしろ湿原ノロッコ号」、富良野線の「富良野・美瑛ノロッコ号」は、機関車と展望客車の編成として長年運転されてきましたが、機関車、客車ともに老朽化が進んでいること、そして交換部品も入手が難しく、持続的な運行が困難となっていることから、今回終了が発表されました。

これら「ノロッコ号」の後継として、「赤い星」「青い星」が投入されるという意味からも、釧網線と富良野線は外せないのかな、と思いました。


気になる料金等は、2025年春に発表されるようですので、その際にはこのブログでもご紹介していきたいな、と思います。

【JR東日本】2025年3月15日ダイヤ改正発表。中央線快速グリーン車サービス開始の一方、特急「はちおうじ」「おうめ」廃止

2025年3月15日(土)JRグループダイヤ改正について、JR東日本での改正内容についてご紹介します。

2025年3月ダイヤ改正について:JR東日本

概要は以下のとおりです。

【新幹線】
・東北・山形新幹線「E8系」追加投入

【在来線】
・中央線快速・青梅線グリーン車サービス開始
・特急「はちおうじ」「おうめ」廃止
・特急「あずさ」東京駅発着列車増発
・塩尻〜長野間の特急「信州」「しなの」で「在来線チケットレス特急券」開始


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2025年3月JRグループダイヤ改正のご紹介で、最後はJR東日本のご紹介です。

JR東日本の今回のポイントとしては、これまで当ブログでもご紹介してきた「中央線快速電車・青梅線のグリーン車サービス開始」といえるでしょう。
既に一部編成にグリーン車(2両)が組み込まれており、ダイヤ改正までは普通車として運用されていますが、改正後は本来の姿である「グリーン車」としてサービスを開始します。
(参考)


その一方で、東京〜八王子の特急「はちおうじ」、東京〜青梅の特急「おうめ」の運転が終了となります。
2025年3月ダイヤ改正について|JR東日本八王子支社

これまで新規にグリーン車が投入された線区では、引き続き特急列車が運行されてきましたが、中央線快速に関しては、グリーン車導入によって、有料着席サービスの供給が十分行われることも踏まえて、「はちおうじ」「おうめ」が廃止されることになりそうです。

現在でも朝通勤時を中心とした利用の多い「はちおうじ」「おうめ」ですが、一方で、全ての快速電車にグリーン車が連結されるとなると、他線区よりもグリーン席の供給席数はずっと多いわけですので、「はちおうじ」「おうめ」の廃止をもって、一気に供給不足になるのか?というと、そのあたりは微妙かも知れません。

一方で、現在の「はちおうじ」「おうめ」以上に有料着席サービスへの潜在ニーズを掘り起こした結果、グリーン車の混雑が常態化すれば、「はちおうじ」「おうめ」の復活があり得なくもないのかも知れませんが、それこそ今後の動向次第、といったところでしょうか。



長野支社管内に目を向けますと、臨時特急「信州」の全車指定化、また「信州」「しなの」の指定席を利用できる「在来線チケットレス特急券サービス」が開始されます。
(参考)
2025 年 3 月ダイヤ改正について|JR東日本長野支社

「しなの」はJR東海383系を使用した特急列車ですが、これがJR東日本のチケットレスサービスで乗車できるのも、意外に感じる方もおられるかも知れませんが、長野・松本の県内二大都市を結ぶこの区間、今回のチケットレス特急券、そして下記に記した長野〜松本間でのSuica導入も含めて、一気に利便性が高まるのではないか、と感じました。
(参考)
2025年3月15日(土)長野県の Suica 利用がますます便利になります|JR東日本長野支社

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▲中央線快速電車のグリーン車(東京駅)
改正前までは、普通車として運用されていますが、改正後にはグリーン車としての営業が開始されます。

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