阪和線の沿線から

阪和線沿線に住まう管理人による、鉄道やバスなどのブログ。

JRグループ

JR九州「ゆふいんの森」1世(キハ71系)に乗る(2026.7.4)

JR九州の観光特急「ゆふいんの森」。
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1989年に初代車両の「キハ71系」(1世)が運行開始し、その後2世(キハ183系、後に「シーボルト」等に転用の後、現在は「あそぼーい」で運用中)、3世(キハ72系、運用中)が登場しています。

今や日本人は勿論、訪日外国人にも有名となった由布院温泉へのアクセス特急列車として、また、「森」という名前のとおり、乗ったときから湯布院のリゾートを感じさせる車内は、登場後35年以上が経過した今でも、多くの人気を集めています。

一方で、「1世」となるキハ71系は1989年の投入で、かつ、改造元となるキハ58形・キハ65形は国鉄時代の1960年代に製造された車両でもあることから、老朽化が著しいことは否定できないものとなっています。

そういったこともあって、「ゆふいんの森」1世の置き換えが、先般報じられたのについても、いよいよ引退の時期が到来したのか、と理解を示すファンも少なくないのではないのでしょうか。
(参考)



JR九州民営化2年後のダイヤ改正で投入した、その後の「D&S列車」の先駆けであり、イメージリーダーとしてもあり続けた「ゆふいんの森」1世。
まもなくやってくる引退の時期を前にして、どうかして乗車する機会が無いか、と思っていたところ、「WESTER乗り放題きっぷ」で博多まで向かえば乗れることから、それなら実際に乗車してみよう、と思い立ちました。



今回は、「キハ71系」が充当されている「ゆふいんの森」3号を全区間(博多→別府)乗車しようと考えていました。
しかし、7月2日に発生した大雨による土砂災害(下記参照)の影響で、由布院〜庄内間が運転見合わせとなったことから、博多⇒豊後森間の乗車(豊後森からは折返しキハ72系充当の「ゆふいんの森2号」に乗車)に再検討しました。
(参考)
久大本線(由布院駅〜庄内駅間) 大雨による線路災害に伴う運行取り止めに関するお知らせ|JR九州

そんな計画変更で当日(7月4日)を迎えたわけですが、この日は九州北部の大雨の影響で、久大本線の日田〜由布院間がが昼過ぎまで運転見合わせとなりました。
その影響で、「ゆふいんの森1号」と、折返しとなる「ゆふいんの森2号」はそれぞれ運休となりました。
更に、私が乗車しようとしていた「ゆふいんの森3号」は、結局博多駅を2時間以上遅れること、12時20分頃(所定は10時10分)の発車となりました。
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▲2時間以上の遅れの発車案内が表示された「ゆふいんの森3号」。

これでは、豊後森まで行って帰る理由がなくなった一方で、車内販売の弁当を予約していたこともあり、とりあえず運行の目処がついている久留米まで乗車してみることにしました。

博多駅に停車中のキハ71系「ゆふいんの森1世」。
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▲緑色の車体カラーが目立ちます。

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▲今回乗車する「キハ71 1」の車両番号表示

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▲行き先表示。
本来は「別府」の表示のはずでしたが、上述の線路災害により、由布院行きに変更されていました。
ただ、キハ71系の「由布院行き」表示は別に珍しいものでもなく、キハ72系(ゆふいんの森3世)が検査等による代走で、由布院行きとして運行されることは、時折発生しています。

列車の発車前後の時間を利用して、車内の様子を撮影していきます。
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▲車内の座席
予約状況はほぼ満席のはずでしたが、大雨の影響か、空席が目立ちました。

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▲座席からホームを眺めます。
床の高い「ハイデッカー」構造がよく分かります。

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▲4号車の運転台を眺めます。
このように、前面展望が楽しめる構造となっており、「ゆふいんの森」の中でも特に座席確保が困難な座席位置、といえるでしょう。

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▲デッキまわり。
車内に入った時から由布院のリゾートにやってきたかのような、木に囲まれた空間が特徴と感じました。

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▲客席の様子。

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▲2号車のビュフエ(営業開始後)
今回は弁当を予め予約していた上に、博多〜別府の3時間の行程で、色々オーダーしながら「ゆふいんの森」の旅を味わおうと考えていました。
しかし上述のとおり、博多〜久留米の30分程度の乗車にしかならなくなったので、予約した弁当を引き取り、座席で慌てて早食いする始末、となってしまいました。

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▲これが、予約していた弁当。
事前に予約し、車内で引き取る方式となっています。
(参考)

本来ですと、博多〜由布院の2時間程度の乗車で、弁当を食べながら列車の旅を味わう、ということになっていたはず、ですが、気象の影響は如何ともし難いわけで、久留米到着までに食べ終わるべく、早食い競争みたいに5分程度で平らげる羽目となりました。
(でも美味しかったです…)

弁当を食べ終わると、もう久留米に到着です。
久留米発車時に、動画を撮影しておきます。




以上が、あと5年程度での引退が報じられている、「ゆふいんの森」1世のキハ71系の乗車レポートでした。

一度大規模なリニューアルを実施しているとはいえ、特に車内の老朽化はどうしても感じてしまう、ところはありました。
一方で、訪日外国人には人気の観光地であり、加えてこの「ゆふいんの森」に乗ること自体も目的となっているところもありますので、2031年春(予定)には、更にブラッシュアップされた「ゆふいんの森」が登場することを楽しみにしたいな、と感じた乗車でした。



結局、この「ゆふいんの森1号」は約130分遅れで久留米駅を出発しました。

上述のとおり、2時間以上遅れているので、特急料金の払い戻しや無賃送還(博多駅に戻る)の対象となりました。
今回2時間以上遅れたので、払い戻し、無賃送還の対象となりましたが、私の記憶の限り初めての経験だったと思います。

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▲払いもどした後のクレジットカードへ返金手続きを行ったカード利用票。
上から順番に、
・博多→豊後森の乗車券
・豊後森→博多の「ゆふいんの森2号」特急券
・博多→豊後森の「ゆふいんの森1号」特急券
の払い戻しによるカード利用票となります。
(いずれも画像を一部加工しています。)

頭の中では分かっていても、いざ実際に制度を利用するのは初めて、ということもありましたが、今後別の機会にこの経験が活かせるのかな、と思うと自身にも繋がりました。
(いや、そんな機会にはなるべく遭遇したくはないのですが…)

参考となる規程は、JR九州の下記Webサイトに掲載されています。
きっぷの変更・払い戻し・紛失 | きっぷのルール | 駅・きっぷ・列車予約 | JR九州
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(上記Webサイトより引用)




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JR九州の多機能検測車「BIG EYE」(ビッグアイ)をみる(2026.7.4)

昨日(7月4日)、博多駅から「ゆふいんの森3号」に乗車しようとしましたが、九州北部の大雨の影響で久大本線が運転見合わせとなっており、運転再開まで2時間程度待たされることとなりました。

「ゆふいんの森3号」乗車レポートは改めてご紹介するとして、今回の記事では、その博多駅で運転再開を待っている間にやってきた、珍しい車両が撮影できたので、ご紹介します。

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JR九州の多機能検測車「BIG EYE」(ビッグアイ)という車両です。
これまで軌道検測を実施してきた「マヤ車」が老朽化してきたことから、新たな検測車として導入されたのが、この「BIG EYE」とのことです。

車両はキハ220形のうち、令和2年7月の豪雨で被災した車両をリニューアルしたもので、下記JR九州のプレスリリースによりますと、軌道検測装置や部材(金具やボルト等)検査支援、建築限界測定装置といった装置を搭載し、これまでよりもより安全で効果的な設備修繕を目指すこととしています。
(参考)
新たな多機能検測車『BIG EYE』が誕生します!〜大きな目で設備不具合の予兆を捉える〜|JR九州

そしてこの「BIG EYE」の特徴は何と言っても門司港方前面に描かれた巨大な「目」でしょうか。
常にこっちを見つめているデザインは、初めて見た人に驚きを与えるものでありましょう。
(私も実際、ホームで見かけて驚きました。)

このデザインは、JR九州社内のコンペで選定されたとのことです。

ちなみに、八代方の前面は、「目」ではなく「牛」が描かれていました。
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キハ220形「BIG EYE」は、博多駅のホームに少し停車した後、門司港方面に向けて発車していきました。


その存在は知ってはいたものの、検測車という性質上、狙って記録できるわけではないだけに、運転見合わせによる待ちぼうけも、別に悪いことばかりでは無いな、と感じた次第でした。

(参考)
多機能検測車「BIG EYE」について教えて!【JR九州に聞いてみました】 | トレたび - 鉄道・旅行情報サイト
JR九州に新検測車「BIG EYE」登場 車両は水没したキハ220形をリニューアル | 乗りものニュース



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【JR九州】883系「ソニック」二度目のリニューアル他、特急列車の設備更新を発表

JR九州では、他社からの譲受車両を改造した「307系」「501系」の導入をはじめとした安全で快適な輸送サービスの実施を発表していますが、この発表の中で同社の在来線特急列車についても、車両更新等の計画が発表されています。

【社長定例記者会見】“ず〜っと乗りたくなる列車”“ず〜っと使いたくなる駅”に!快適な列車・駅のご利用に向けた取り組みについて|JR九州

在来線特急列車に関するリニューアル内容は、以下のとおりです。
【特急「青いソニック」客室内リニューアル】
・対象車両:
883系
・リニューアル編成運行開始時期:
2027年春頃から順次
・リニューアル内容:
座席取替、床張替、客室内塗装ほか
・イメージ
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(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/06/25/20260625_01_Railway_update_1_Efforts_Toward_Comfortable_Train_and_Stati.pdf)より引用)

【特急列車の空調リニューアル】
・対象車両:
783系、883系、787系
・運行開始時期:
2026年7月頃から順次運行開始

【特急列車のトイレリニューアル】
・対象車両:
883系、885系、787系、783系
・運行開始時期:
2026年6月頃から順次運行開始

【特急列車の車いすスペース整備】
・対象車両:
883系、885系、6両編成の787系
・運行開始時期:
2026年秋頃から順次運行開始

【「トイレリニューアル」「車いすスペース整備」のイメージ】
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(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/06/25/20260625_01_Railway_update_1_Efforts_Toward_Comfortable_Train_and_Stati.pdf)より引用)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



先日のJR九州の発表では、「307系」(元りんかい線70-000形)「501系」(元JR東日本E501系)の投入が大きな話題になりました。
(参考)


加えて、特急列車についても、883系については、座席取替等の大がかりな客室内リニューアルを、そして「空調装置」や「トイレ」のリニューアルも、783系や787系といった、JR九州発足間もない頃から走り続けている車両も対象に実施されることとなりました。

このうち、「トイレ」については利用者のニーズとしても常に高いことから、リニューアルを大々的に発表するのは理解できるのですが、もう一つの「空調装置」については、なぜこれが「トイレ」より先に記載されるのでありましょうか。


そこで想起したいのは、「夏になるとJR九州の車両はカーテンが閉まったままで走っている」点でしょうか。
これについては、当ブログでも下記記事で言及したとおり、「冷房負荷をを抑制するとともに、利用者に快適な車内温度を提供する」ため、と同社のWebサイトでも記載されています。
(参考)


九州地方は本土の西端にあることから日没時刻が遅く(東京都心と比べて30分程度)、それが故に冷房にかかる負荷も高くなることが考えられますので、空調装置の安定的な稼働は、当地では特にトイレと並んで重要な課題のようであります。

そういった、特に夏期における空調トラブルに対して、今回のリニューアルで一定の改善が見られるものと思われますが、もう一つ指摘しておきたいのは、この空調リニューアルの対象に「783系」「787系」といった、JR九州発足間もない頃から運用されている車両も含まれていることであります。

783系は、1988年に「ハイパーサルーン」の愛称でデビュー、そして787系は、1992年に博多〜西鹿児島(現・鹿児島中央)間の特急「つばめ」用車両としてデビューした車両で、どちらも登場から30年以上が経過しています。

同時期に新製車両として登場した、JR東日本651系、JR東海キハ85形(いずれも1989年運用開始)、JR四国2000系(試作編成は1989年、量産編成は1990年運用開始)、JR東日本253系(1991年運用開始)といった車両が軒並み第一線から退いているのに対し、JR九州の783系及び787系に関して言えば、783系に一部の廃車が発生しているものの、両系式とも、総じてまだ多くの列車に充当されており、「第一線での活躍」を続けているといって差し支えないでしょう。

また、客室リニューアルを実施する883系に関しても、1995年から運用開始され、30年を経過しているところで、二度目のリニューアルを実施することとなっていますので、総じて言えば、JR九州の在来線特急列車に関して言えば、現状の車両(783系・787系・883系・885系)のラインナップがまだまだ続く、逆に言えば「在来線特急列車の新型車両の投入は当分無い」ことが明らかになった、といえるでしょう。

何故ここまでこれらの車両を使い続けるのか、というのは同社から明確に言及がなされたことは無いと思われますが、一説にあるように、西九州新幹線の佐賀県内区間の動向が未だ不透明であることから、在来線特急列車に関しても新規の投資判断が難しいことがあるのかも知れません。

逆に言うと、佐賀県内の新幹線の問題が解決すれば、在来線特急列車に関しても早晩今後の方向性が見えてくるのかも知れませんが、現状を見ていると、そんな時期は早々到来するものでは無さそうです。


ファン的には、783系や787系といった、JR九州が当時、失地回復とばかりに矢継ぎ早に魅力的な車両を生み出してきた時期の車両が走り続けることに、満足感を抱く方もおられるかも知れません。上

しかし逆に、一般の利用者からすれば、現在のバリアフリー(例えば扉の開口幅)や車内の居住環境(例えば電源コンセント設置)のニーズに対応できていない古い車両、という評価を受けないとも限りませんし、それが原因で高速バス等、他の交通モードへの利用者の流出が更に続くことも十分想定されます。

だからと言って、上述の事情もあってか、在来線特急列車に対して積極的な投資ができる環境でもなく、ここ数年以上はこの状態を維持せざるを得ない状態に、もどかしさを感じているのは、決して私だけではないのだろうな、ということもふと思った、発表でありました。


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▲今回客室内のリニューアルが実施される883系「ソニック」。
座席(画像3枚目)についても、特徴的な耳付きのヘッドレストから、他形式でも採用されている一般的な形状に変更されます。

この883系も、登場30年を経過していますが、リニューアルを実施するということは、あと10年単位での使用が想定されます。
783系や787系といった、883系よりも更に古い車両も引き続き使用されることとなりますが、果たしてJR九州の新たな特急用車両はいつ投入されるのでありましょうか…




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【JR九州】筑肥線に307系(元・りんかい線70-000形)、山陽本線等に501系(元・JR東日本E501系)導入を発表

JR九州では、2025年4月1日に運賃・料金改定の際に取り組むとしていた安全で快適な輸送サービスの提供に関して、車両や駅設備等のリニューアルについて発表しました。

【社長定例記者会見】“ず〜っと乗りたくなる列車”“ず〜っと使いたくなる駅”に!快適な列車・駅のご利用に向けた取り組みについて pdf|JR九州

上記発表の中での注目点は、「普通列車・快速列車の新形式車両の導入」として、以下の車両を新たに投入することといえます。
【筑肥線(筑前前原〜西唐津)】
・103系の置換え車両として、東京臨海高速鉄道(株)より購入した70-000形を改造した「307系」を導入。
・307系は2両編成で5編成投入、そのうち1編成は「キューポちゃん」仕様、残り4編成のデザインは検討中
・307系投入に伴い、103系(5編成)は定期運行を終了。
・運行開始時期は2027年春を予定。

【山陽本線・鹿児島本線(下関〜小倉)】
・415系の置換え車両として、JR東日本より購入したE501系を改造した「501系」を導入。
・501系は4両編成投入、そのうち1編成は「キューポちゃん」仕様。
・運行開始時期は2028年春を予定。

【デザイン等】
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(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/06/25/20260625_01_Railway_update_1_Efforts_Toward_Comfortable_Train_and_Stati.pdf)より引用)


また、「新型車両の追加導入」として、既に長崎地区で運用されているYC1系近郊形ディーゼルエレクトリック車両を、唐津及び北九州地区に投入することとしています。
YC1系の運行開始時期は、2027年度末頃及び2028年度末頃と、段階的に投入される模様です。
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(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2026/06/25/20260625_01_Railway_update_1_Efforts_Toward_Comfortable_Train_and_Stati.pdf)より引用)


当ブログでも、東京臨海高速鉄道70-000形がJR九州へ譲渡されるという報道記事はかつてご紹介しましたが、その後JR九州からの発表は特に無く、70-000形は一体どのようにJR九州で運用されるのか、気になっていた方もきっとおられたかと思いますが、報道記事のとおり筑肥線(筑前前原〜西唐津間)でありましたが、編成が現在の3両より2両に減車されることも、今回明らかになりました。

一方、JR東日本から譲渡されたE501系についてですが、こちらもファンの予想のとおり、交直両用の特徴を活かして、下関〜小倉で運用されることとなりました。
この区間のために交直両用の車両を新造するのも難しい、ということだろうと推察され、それならば同じ交直両用のE501系を充当するのは理にかなっている、といえます。

ただ、E501系は交流50ヘルツ対応に対して、今回JR九州で導入される下関〜小倉間では、交流60ヘルツといった違いがあることから、この周波数の違いに対応が必要なことから、導入時期が2028年春予定と、少し先になっているのではないか、と思われます。


307系、501系ともに、JR九州のキャラクター「キューポちゃん」の顔が多数描かれた、ある意味インパクとの大きいデザイン車両も導入され、鉄道ファンのみならず一般の利用者からも大いに注目を浴びるのではないか、と思われます。


加えて、非電化区間に関しても、YC1系が、唐津地区及び北九州地区に導入されることとなっています。
既存の気動車の運用範囲から推察するに、唐津地区は唐津線(佐賀〜唐津)及び筑肥線(唐津〜伊万里)、北九州地区は日田彦山線(小倉〜添田)及び後藤寺線(新飯塚〜田川後藤寺)に投入されるものと思われます。
投入編成数は、今回の発表資料では明記されていませんでしたが、これらの線区で運用されている気動車が国鉄時代から引き継いだ車両であることから、今回の追加投入で一気に置き換えることも十分想定されるでしょう。


これらの置換えが済むと、JR九州管内で国鉄時代から引き継いだ車両が走り続けるエリアもかなり限られてくる(日南線、吉都線、肥薩線、指宿枕崎線等)かと思われます。

つい最近まで関東地区で走り続けていた車両が、相次いで九州地区で第二の使命を果たしていく、その姿を走り始めたら是非見に行きたいな、と思います。


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▲103系(筑肥線・唐津駅)

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▲415系(鹿児島本線・小倉駅)

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▲キハ40形(唐津線・唐津駅)

いずれも、JR九州発足当時から活躍してきた車両ですが、今回相次いで置き換えられることが発表されました。

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▲東京臨海高速鉄道70-000形(JR東日本・原宿駅)
最近までりんかい線や埼京線において、10両編成で多くの乗客を運んできたこの形式ですが、今度は一気に2両編成に短縮の上、虹ノ松原を望む筑肥線でローカルな運用に徹することになります。

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▲長崎駅に停車中のYC1系。
西九州新幹線導入と前後して長崎地区に導入されたYC1系。
今度は北九州地区や唐津地区に投入され、国鉄型車両を置き換えることとなります。




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【JR九州】元りんかい線車は「307系」に | 鉄道プレス
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【JR東海】東海道新幹線で翌朝到着の特別列車「東海道ルミエールエクスプレス」を運行(2026.8.8)東京→新大阪間で「夜行新幹線」が実現

JR東海では、東海道新幹線で「当日出発・翌朝到着」の特別列車「東海道ルミエールエクスプレス」を運行することを発表しました。

東海道新幹線で「当日出発・翌朝到着」の特別列車『東海道ルミエールエクスプレス』を運行します!|JR東海

概要は以下のとおりです。
【日程及び乗降駅】
出発日:2026年8月8日(土)
乗車駅・・・東京、品川、新横浜の各駅

・到着日:2026年8月9日(日)
降車駅・・・京都、新大阪の各駅

【ダイヤ】
(8/8)東京22:00発→品川22:07発→新横浜22:18発→(岐阜羽島駅に停車)→(8/9)京都6:44着→新大阪6:59着

【販売方法】
・7月3日(金)14:00より、JR東海スアーズの申込サイト(https://travel.jr-central.co.jp/plan/tokushu/shinkansen/lumiere/)で販売
・旅行代金は、東京発→新大阪着(普通車指定席)の大人1名で15,000円(税込)を予定。
・普通車の他、グリーン車の商品や、こども用の商品の販売も予定。

【注意事項】
24:00〜翌朝6:00頃までの6時間は、岐阜羽島駅に停車
岐阜羽島駅の到着後と発車前にそれぞれ30分程度、新幹線の扉を開放。
係員の案内で、改札内の自動販売機と喫煙所のみ利用可能。
その他の駅の設備は利用できず、改札外に出るのも不可。
・グリーン車であっても、「東海道新幹線モバイルオーダーサービス」は利用不可。
・岐阜羽島駅では、停車中の時間帯に、線路・設備等の保守作業を実施するため、作業に伴う音や振動等が車内まで届く可能性あり。
・列車内はデッキ・トイレを含めすべて禁煙。
室内灯は常時点灯。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



新幹線は、深夜時間帯に線路の保守点検等の作業を集中して実施することや、騒音等の関係もあり、24時〜6時の間は基本的に列車が走ることはありません。
(大規模なイベントや、突発的な運行障害時等による運転実績はあり。)

そういったことから、新幹線の線路上を深夜時間帯を通して走る夜行列車は設定できないわけですが、一方で途中の駅で一夜を明かし、翌朝初発列車より早い時間に到着する列車のアイデアは、過去から識者からも提唱されていたようです。

ただこれも、駅構内の線路保守も実施する必要もあること等の理由もあるようで、定期的な実現には至っていなかったのが現状です。


しかし今回、この「途中駅で一夜を明かす」タイプの「夜行新幹線」が、一夜限りで実現することになりました。

名称は「東海道ルミエールエクスプレス」。
「ルミエール」とは、フランス語で「光」を意味する言葉のようで、上記プレスリリースでは、「朝の光」「新しい一日の始まり」をイメージできる言葉で表現していますし、丁度新幹線にも「ひかり」という列車名があることから、親和性の高い名称といえるでしょう。

その「東海道ルミエールエクスプレス」が一夜を明かす駅は、「岐阜羽島駅」となっています。
この岐阜羽島駅で概ね24時から翌朝6時頃まで停車するわけですが、その途中は基本的に車内で過ごすこととなり、到着後と発車前のそれぞれ30分程度にホームに出られるようです。

なお、ホーム上は自動販売機と喫煙所が利用できるのですが、その他の設備は利用不可、売店も開いていないので、飲食物は事前に用意することが必須といえるでしょう。


気になる価格は、普通席で大人1名15,000円。
際繁忙期の東京(都区内)〜新大阪(市内)の「ひかり」「こだま」の通常運賃・料金とほぼ同水準のようですが、途中駅で一夜を過ごす、ある意味スピードを重視していない列車としては、少々割高に感じるかも知れません。

ただこの8月8日(土)は、お盆の帰省ラッシュ一日目であり、夜行バスも東京発大阪方面の夜行バスが4列席であっても10,000円〜12,000円程度と、軒並み高い運賃が適用されることから、この程度の価格でも十分集客できるという見込みがあっての料金設定、と感じました。

また、旅行商品として販売することで、個人情報の提供を必須にすることや、岐阜羽島駅でのドア開放時間を限定することで、深夜時間帯でも安心して過ごせる設計としているのも、見逃すことはできません。


新幹線の車内で一夜を過ごすことができるは、てっきり運行障害時に用意される「列車ホテル」でもなければ、これまでそんな機会が無かっただけに、「新幹線で一夜を過ごす」のを目的に利用してみよう、というファンも少なからずおられるかも知れません。

今回は初めての実施ということもあり、実験的要素が強いものと思われますが、好評であれば、今後も「最繁忙期の輸送力確保」という目的でも、継続的に実施される可能性もあることから、「東海道ルミエールエクスプレス」の今後の実施も期待しつつ、まずは最初の運行を利用者がどのように受け入れるのか、楽しみにしたいと思います。

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▲東京駅で発車を待つ東海道新幹線。
今回「東海道ルミエールエクスプレス」という名称で、夜行運転が実施されることとなります。
実験的要素は強いものの、「車内で寝ながら目的地」に向かえるという新たな商品が、今後も広まるのか期待といえます。




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【東海道・山陽新幹線】個室・半個室の上級クラス「Supreme Class」(スプリームクラス)導入を発表。個室タイプは2026年10月1日サービス開始

JR東海及びJR西日本では、東海道・山陽新幹線にグリーン車よりも更に上質な設備・サービスを備えた上級クラス座席「Supreme Class」を導入することを、本日発表しました。

東海道・山陽新幹線における「Supreme Class」の導入について|JR東海
東海道・山陽新幹線における「Supreme Class」の導入について【一部訂正】:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【名称・ロゴ】
名称:
Supreme Class(スプリームクラス)
・Supreme Classのうち、個室タイプは「Cabin(キャビン)」、半個室タイプは「Seat(シート」)」の名称で発売

ロゴ:
000045683-0000


【サービス概要】
●各タイプの概要
◇個室タイプ「Cabin(キャビン)」
・イメージ:
2026061721-56-483
▲7号車
2026061721-57-093
▲10号車

・設備:
1編成各1室
7号車は2名利用も可能、10号車は1名利用
(座席は転換せず)

・サービス開始:
2026年10月1日(木)(初列車は同日の「のぞみ1号」(東京6:00)を予定)

・設備詳細:
2026061721-02-493


◇半個室タイプ「Seat(シート)」
・イメージ:
2026061721-57-405


・設備:
1編成6席、座席の転換により前後で対面利用も可能

・サービス開始:
2027年度中

・設備詳細:
2026061721-03-265


●発売方法:
エクスプレス予約及びスマートEX

●設置列車:
サービス開始日以降、N700S(16両編成)に順次導入
2026年10月時点で、1日あたり12本程度(上下計)の運行を予定

【Supreme Class Cabinの発売価格】
●主な区間の発売価格(大人片道1名あたり、「のぞみ」利用、通常期利用、エクスプレス予約利用)
・東京〜新大阪:
エクスプレス予約:7号車・・・60,500円、10号車・・・42,100円
スマートEX:7号車・・・60,790円、10号車・・・42,390円

・新大阪〜博多:
エクスプレス予約:7号車・・・72,510円、10号車・・・49,910円
スマートEX:7号車・・・72,690円、10号車・・・50,090円

(※)Supreme Class Cabin(7号車)の利用者に同行して同施設を利用する乗客は、当該列車を利用可能な乗車券・特急券が別途必要
(※)Supreme Class Seatの発売価格は別途発表

(各画像は、上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000045683.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



東海道・山陽新幹線に個室タイプの車両が導入される、という話題は、下記記事のように折々でこのブログでもご紹介してきました。
(参考)




本日、この個室タイプの車両(半個室タイプも含む)のサービス詳細が発表されました。

名称の「Supreme Class」(スプリームクラス)は、「最高の」を意味する「Supreme」から命名されたものと説明されていますが、東海道・山陽新幹線の最新タイプの車両「N700S」もまた、この「Supreme」を表していることもまた、周知のとおりであります。
(参考)


その、「最高の」新幹線系式の中の、更に「最高の」座席が、今回の「Supreme Class」となるわけですが、その内容もまた、これまで発表のあったとおり「個室タイプ」(1名または2名)と、「半個室タイプ」の両方が用意されることとなっています。


今回の発表での注目点を挙げるとすれば、「Cabin(個室)の座席が回転しない」点と、「価格」でありましょうか。

まず、個室タイプの「Cabin」については、7号車は博多方面、10号車は東京方面に固定された状態となっています。
そのため、列車によっては進行方向と反対側に向いたままの場合もありますが、これを利用者がどのように感じるか、気になるところではあります。

いっぽう、「価格」については、管理人が利用しそうなパターンの新大阪発着でみると、東京へは42,000円程度、博多へは50,000円程度と、普通車指定席は無論、グリーン車と比較しても倍額以上と、まさに「目玉が飛び出る」価格となっています。

逆に言うと、これくらいの価格を支払っても「個室の空間で移動したい」という利用者を端から想定している、ともいえるでしょう。

そんな利用者といえば、やはり経営者や芸能人などのエグゼクティブ層が対象となり、私のような何の変哲も無いビジネスパーソンには無縁の世界にも感じます。

逆に言えば、こういった上級サービスが、需要の多い東海道・山陽新幹線で今まで無かったこともある意味不思議、といえます。
そういった上級クラスの利用者は、これまでJALやANAのファーストクラスといった飛行機の上級クラスを利用していたものと考えられますが、今回の「Supreme Class」導入により、そういった利用者層がどの程度新幹線に移行してくるのか、も見どころ、といえるかも知れません。


サービス開始時は1日あたり上下12本程度での運行とのことですが、下記「乗りものニュース」の記事によりますと、「2026年度末には30本程度、2027年度末には65本程度」となり、利用チャンスも増えてくるものと思われます。
(参考)


サービス名称や価格が発表となり、サービスの全体像が明らかとなった「Supreme Class」。
おいそれと乗れる価格や本数ではありませんが、いつの日か、少し大枚をはたいて乗ってみるのも興味がありますので、そんな機会に恵まれたならば、当ブログでもその様子をご紹介できればと思います。



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【関連ブログ】
東海道・山陽新幹線の上級クラスは「Supreme Class」 | 旅するマネージャーのブログ
東海道・山陽新幹線に上級クラス席「Supreme Class」導入へ | 鉄道プレス



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【JR東日本】夏期に東京〜ガーラ湯沢間の新幹線を運行(2026.7〜9)乗りつぶしにも便利な臨時運行

JR東日本では、1998年以来27年間実施してきた「ガーラ湯沢」の夏期営業について、今年度(2026年度)より本格的なオールシーズン営業を目指すことに合わせて、東京〜ガーラ湯沢間の上越新幹線「たにがわ」を7月〜9月の期間限定で運行することを発表しました。

GALA 湯沢はこの夏「GALA YUZAWA MOUNTAIN FIELD」として生まれ変わります!〜期間限定で東京⇔ガーラ湯沢駅間の直通新幹線を運行〜|JR東日本

臨時運転の概要は以下のとおりです。

【運行日】
2026年7月18日(土)〜20日(月/祝)
2026年8月8日(土)〜8月16日(日)
2026年9月19日(土)〜9月23日(水・祝)

【ダイヤ】
・下り(東京発):たにがわ403号
東京8:03発⇒ガーラ湯沢9:38着
(各駅に停車)

・上り(ガーラ湯沢発):たにがわ412号
ガーラ湯沢15:56発⇒東京17:20着
(本庄早稲田を除く各駅に停車)

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「ガーラ湯沢スキー場」の最寄り駅、というよりも、スキー場併設の駅とも言うべき、ガーラ湯沢駅へ向かう上越新幹線(上越線)の越後湯沢〜ガーラ湯沢間。

スキー場併設の駅へ向かう路線でありますので、駅の営業は冬期に限られており、「乗車する季節が限られる」ことから、個人的には「乗りつぶしのハードルが全国一高い」と感じている線区であります。

この「ガーラ湯沢」への路線ですが、今回「ガーラ湯沢スキー場」がオールシーズン営業を目指すことに合わせて、夏期の特定日に臨時「たにがわ」が1日1往復運行することが発表されました。

ダイヤは、ガーラ湯沢スキー場への来場に合わせ、朝の東京発、夕方のガーラ湯沢発の1往復が設定されることとなります。

とすると、ガーラ湯沢で遊ぶ一般客はともかく、越後湯沢〜ガーラ湯沢間を乗りつぶすために乗車する鉄道ファンにとっては、片道の足に窮することになりそうですが、そこは、ガーラ湯沢駅〜越後湯沢駅間のシャトルバスが運行されますので、このバスを利用すれば難なく乗りつぶすことができそうです。

ちなみにこのシャトルバスは、昨シーズンの夏期営業の場合、概ね30分〜1時間に1本程度の運行でしたので、乗ってきてそのまま帰るもよし、ガーラ湯沢スキー場で少し遊んで帰るもよし、といったところになるかと思います。
(参考)
gala-yuzawa-bus-2025summer
▲2025年夏期営業時のシャトルバス時刻表。
概ね30分〜1時間間隔で運行されていました。
アクセス|GALAサマーパーク|ガーラ湯沢スキー場(新潟県湯沢町)より引用、記事執筆時点のWeb上情報のため、今年度の時刻については、改めて確認が必要です。)


いわゆる「乗り鉄」的にみれば、「夏でも行けるガーラ湯沢駅」ということになりますので、乗りつぶしでまだこの線区が残っている方は、この夏シーズンに訪問するのもいいのではないか、ということでご紹介しました。



20250316_075641_R
20250316_075612_R
20250316_082224_R
▲私が「ガーラ湯沢駅」を訪問したのは、2025年3月のことでした。
スキーシーズンしか運行していない線区のため、季節を選んで訪問する必要がある、乗りつぶし難易度の非常に高い線区であります。
それが、日程限定とはいえ、夏でも乗車できることになりますので、「乗りつぶし」を目指す鉄道ファンにとっても朗報ではないか、と感じました。




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【JR東日本】特急「わかしお15号」に乗る。勝浦〜安房鴨川間が普通列車となるユニークな運行形態を見てみます。

東京駅と京葉線・外房線を経由し、茂原、上総一ノ宮、勝浦、安房鴨川を結ぶJR東日本の特急「わかしお」。
現在、11往復が運行されていますが、そのうち「わかしお15号」(東京駅19:00発・安房鴨川行き)は、途中の勝浦駅から普通列車となって運行されています。

「特急列車が末端区間を普通列車として運行する」ケースは、近年まではJR北海道・室蘭本線の特急「すずらん」(札幌〜室蘭、普通列車の区間は東室蘭〜室蘭)がありましたが、「すずらん」については、2024年3月のダイヤ改正から、全区間特急列車となり、それまで普通列車として運行していた東室蘭〜室蘭間の相互間については、普通乗車券のみで利用できるように変更されました。
(参考)



そのため、現在のJRグループで、特急列車が途中駅から普通列車となるのは、上述の「わかしお15号」と、第三セクター鉄道に乗り入れる区間を含めると、JR西日本の特急「はしだて7号・8号」(京都〜豊岡、京都丹後鉄道線内の夕日ヶ浦木津温泉〜豊岡間が快速)、JR九州の特急「かささぎ104号」(肥前鹿島〜吉塚、博多〜吉塚間が快速)のみとなっています。

今に至るまで、勝浦〜安房鴨川間を普通列車として運行し続けている「わかしお15号」。
勝浦以遠を普通列車として運行し続ける理由はどこにあるのか、実態を目にする機会に偶然恵まれましたので、その際の乗車記をご紹介できればと思います。
(乗車日:2026年2月12日(木))



「わかしお15号」は、東京駅の京葉地下ホームから出発します。
平日の19時発ということですから、その多くが都心から外房方面の帰宅客となっていました。
発車10分ほど前には、既に満席となっていました。

20260212_184921_R

▲東京駅京葉地下ホームに停車中の「わかしお15号」。

20260212_184200_R

▲駅の発車案内表示は、「安房鴨川行き」となっています。

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▲一方、車両の行先表示は「安房鴨川」と「(勝浦から普通)」が交互に表示されていました。
この表示が見られるのも、「わかしお15号」のみとなります。

「わかしお15号」は、満員の通勤客を乗せて、東京駅を発車しました。
途中、蘇我、土気(とけ)、大網、茂原、上総一ノ宮と駅に止まる毎に下車していき、上総一ノ宮を発車した時点では、各車両数名ずつ乗っている状態となっていました。

20時31分、勝浦駅に到着しました。
この駅から普通列車となります。

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▲勝浦駅に停車中のE257系。
この駅から普通列車(5265M)として運転するため、前面の種別・愛称表示器には「普通」と表示されています。
E257系のこの表示器が「普通」と表示するのは、過去には他にもあったようですが、現在ではこの「わかしお15号」勝浦以遠の普通列車のみとなるかと思われます。

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DSC08966_R

▲側面の行先表示は、変わらず「安房鴨川」「(勝浦駅から普通列車)」が表示されていました。
注目は種別で、「特急」のままでした。
また、「自由席」となっているのも注目です。
(特急区間では、全車指定席のため、ここは「指定席」と表示されています。)

勝浦駅から普通列車になることから、この駅から乗車してくる乗客がいるのか、と目を凝らしてホームを見てみましたが、そんな乗客はいなかった模様です。

その後、安房鴨川まで各駅にとまりますが、乗降客は特になく、各車両数名の乗客が、終点の安房鴨川まで乗り通していました。

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▲終点、安房鴨川駅に到着した特急「わかしお15号」から転じた普通列車。
先頭車の愛称・種別表示は、早々に「回送」となっていました。



以上が、勝浦〜安房鴨川間を普通列車として運行する「わかしお15号」の乗車記でした。

冒頭に記したように、JRグループにおいて、末端区間を普通列車として格下げして運行する特急列車は、現行ダイヤでは今回ご紹介した「わかしお15号」の他は、「はしだて7号・8号」のみとなっています。

過去には、これまた冒頭に記した特急「すずらん」の他、
・「あやめ」:東京〜鹿島神宮(佐原〜鹿島神宮・銚子間普通列車)
・「すいごう」:銚子〜東京(成田線経由)(銚子〜佐原間普通列車)
・「しおさい」:東京〜銚子(総武本線経由)(成東〜銚子間普通列車)
・「さざなみ」:東京〜館山(君津〜館山間普通列車)
・「南紀」:名古屋〜紀伊勝浦間(新宮〜紀伊勝浦間普通列車)
・「むろと」:徳島〜海部間(牟岐〜海部間普通列車)

等のように、房総地区を中心としつつ、それ以外の地域にも少なからず存在していました。
しかしこれらの列車も、その後の廃止や運転系統の見直し等により、普通列車格下げが見られなくなりました。

今回乗車した「わかしお」についても、勝浦〜安房鴨川間を普通列車として運行するようになったのは、1993年7月のダイヤ改正からのようであります。
当初は3往復あったこの勝浦〜安房鴨川間が普通列車となる「わかしお」も、その後の減便等により縮小し、現在は下り1本のみがこの形態を維持しています。

勝浦〜安房鴨川間を普通列車として運行するようになった理由としては、利用者が少ない区間・時間帯における沿線各駅の利便性拡大といった点が推察されます。

しかし今回乗車した限りでは、普通列車のみの停車駅(鵜原、行川(なめがわ)アイランド、安房天津)で乗り降りした乗客が、私の見た限り見受けられなかったこともあるので、そもそもこの区間を普通列車として運行する必要があるのかどうかが微妙な利用状況でした。

もっと言えば、勝浦止めにして、勝浦以遠をE131系の普通列車に置き換えても、輸送力としては十分足りるのではないか、とさえ感じました。

とすれば今後、勝浦以遠は別途普通列車を仕立てることもあり得るでしょうから、そうなれば、今回のような「勝浦から普通」の特急「わかしお」も見納めになるのかも知れません。



ところでこの「わかしお15号」、特急列車が途中駅から普通列車となることから、東京〜安房鴨川間等、普通列車となる区間を含んでインターネット予約サービス(「えきねっと」等)で予約しようとすると、候補としては表示されるものの、そこから先の予約の取扱いができない旨のエラーが表示されます。

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▲JR東日本のインターネット予約サービス「えきねっと」で、「わかしお15号」を東京〜安房鴨川間で予約しようすると、取扱いできない旨のエラーが表示されます。
これは、JR西日本のインターネット予約サービス「e5489」でも同様のエラーとなり、購入することができません。


これを回避するためには、特急列車のみの区間(この場合は東京〜勝浦間)で指定すればOKなのですが、これは「わかしお15号が勝浦以遠普通列車となる」ことを知っていない人にとっては、ハードルが高すぎるものと感じます。

このように、ネット予約での不都合もあることから、末端区間が普通列車となる特急列車は、「すずらん」のように「全区間を特急列車とする」(但し救済措置あり)とか、その他の特急列車のように区間短縮や系統整理で、特急列車と普通列車を分離させる等、ネット予約で不都合の無いような運行体系に整理されることになるのではないか、と個人的には感じています。
(※)上述の「はしだて7号・8号」でも同様の問題が発生しますが、普通列車となる区間が夕日ヶ浦木津温泉以遠(小天橋〜豊岡間)のため、問題となるケースが限られるものと推察されます。
また、「かささぎ104号」については、そもそも自由席が設定されていることから、「ネットで買えない」ということ自体は回避することは可能といえるでしょう。


折しも、外房線に関して言えば、2021年3月にE131系が投入され、普通列車の柔軟な運用が可能となっていますが、そういった車両の動きと併せて、途中から普通列車となるという、ユニークな形態の「わかしお15号」に、今後何らかの変化が出てくるのか、注目しておきたいな、と思います。

【JR東日本】近距離乗車券のQR化を実施(2027年春)従来の小型券(エドモンソン券)は発売終了へ

JR東日本では、2027年春より近距離乗車券を、現在の磁気乗車券からQR乗車券への置き換えを行い、磁気乗車券を廃止することを発表しました。

新たな技術イノベーションにより、駅におけるお客さまサービスを高度化します|JR東日本

上記発表によりますと、QR乗車券の大きさは、QRコードのかざしやすさを考慮し、現行の小型券から大型券(定期券サイズ)に変更することとしています。

2026061020-58-073
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260609_ho03.pdf)より引用)


今回販売終了となる「小型券」は、「エドモンソン式乗車券」とも言われているサイズのきっぷで、鉄道開業当初から存在していたサイズのきっぷのようです。

JR東日本でも、国鉄時代から継続して、このサイズのきっぷを、それこそ当たり前のように販売してきたわけですが、今回のQR乗車券への移行に伴い、かざしやすさの観点から廃止になるというのは、やはり技術の移り変わりを実感するものであります。

下記JR東日本の社長会見でも、「鉄道開業150年間、この大きさの券を使ってきた」と言及していたサイズのきっぷが、このタイミングで発売終了する、というのも、歴史の移り変わりの象徴といえるのではないかと思います。
(参考)

(余談ですが、この記者会見では、喜勢社長が「硬券を集めていた」と、自らきっぷを集めていたことを明らかにしていたことが話題にもなりました。
(参考):JR東日本喜㔟社長、「硬券きっぷ」を収集してたことが判明 | 鉄道プレス


ともあれ、JR東日本が表明した「エドモンソン券」サイズのきっぷ廃止。
その理由が「QRにかざす際の利便性確保」ということとなれば、他社も追随していくことと思われます。
勿論、全国的に完全に廃止になるのは、まだしばらく時間はかかると思うのですが、テクノロジーの進化の結果の廃止、となることを考えると、案外早いタイミングで主だった各社から姿を消していくのかも知れません。

そう考えると、最近はめっきり買う機会の減ってきた小型券(エドモンソン券)も、機会があればちまちま集めておく必要もあるな、と感じたニュースでありました。




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【JR東日本】新たな夜行特急列車の名称は「ルナ・アズール」に

JR東日本では、2027年春を予定に、E657系特急型車両を改造した新たな夜行特急列車を導入することを既に発表しています。
(参考)


この度、この新たな特急列車の愛称等が発表されました。

夜行運転に対応する特急列車により新たな乗車体験を提案します|JR東日本

概要は以下のとおりです。
【列車名】
「ルナ・アズール」(Luna Azul)
スペイン語で「青い月」を意味する名称。

【エクステリアデザイン】
2026060921-12-561
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260609_ho04.pdf)より引用)

【導入時の運行区間】
・春〜秋(夜の運行)
品川〜青森駅(上越線・羽越本線経由)を、週2往復運行。
(下り)21時頃発→9時半頃着
(上り)16時頃発→7時頃着
(10両編成で運行)

・冬(昼の運行)
品川駅〜長野原草津口を、週6往復運行。
(下り)10時半頃発→12時半頃着
(上り)16時半頃発→19時半頃着

【価格設定・販売形態】
・料金は、品川〜青森間をグリーン個室利用の場合、東北新幹線グリーン車+α程度を想定。
・旅行商品での販売を予定

【車両設備詳細】
2026060921-43-133
(上記発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2026/20260609_ho04.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭で触れたように、JR東日本では2027年春の導入を目指して、夜行運転に対応する新たな特急列車を導入することを発表しています。
今回その夜行列車の名称等が発表されました。

名称は「ルナ・アズール」と、スペイン語を用いたものとなっています。
「アズール」はスペイン語で「青」という意味だそうで、夜行列車(ブルートレイン)の記憶を受け継ぐ「メモリアルブルー」の車体にマッチした名称となっています。


また今回の発表では、導入当初の運行区間も明らかになっています。
これによりますと、当初発表のあった「首都圏エリア〜北東北エリア」として、品川〜青森間(上越線・羽越本線経由)と、かつての寝台特急「あけぼの」を彷彿とさせる運行区間、そしてダイヤで運行されるほか、冬は「昼の運行」として、品川〜長野原草津口を運行することも明らかになっています。

また、品川〜長野原草津口間で運行の場合は、7両編成に短縮して運行することとしています。


これらの運行については、旅行商品としての販売を予定しているとのことです。
通常の乗車券類として販売すると、乗車券と組み合わせて利用できる一方、買い占めや転売が起こることもままあり、問題となるケースが少なくありませんでした。

そういうことを見越してでしょうか、旅行商品として販売することになりましたが、個人的には、旅行商品として発売することで、転売サイト等に頼ること無く、「乗りたい人」がまっとうな手段できっぷを手にすることができるので、この方法は大いに賛成です。


運行区間や運行形態、そして販売方法等をみると、やはりJR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」を意識しているようにも思えますが、「ルナ・アズール」の場合は、全てがグリーン席となっているのが大きな特徴であり、グリーン席の料金の支払いを受け入れる層がターゲットとなりそうです。


ともあれ、品川〜青森間で言えば、およそ半日以上の列車旅となるわけですから、これは一度乗車してみたいな、と関西在住の私でも思いましたので、今後の具体的な販売方法や価格等、追加情報があればこのブログでもご紹介していきたいな、と思っています。




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