阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。 鉄道を中心に、バス・航空・フェリーといった交通全般に関する話題や、
管理人の乗車記録や旅行記、撮影記録などを気の向くままにお送りしています。

JRグループ

【JRグループ】2024年夏の「青春18きっぷ」発売を発表。利用期間は例年通りで、発売開始は7月10日から

JRグループ各社では、夏の「青春18きっぷ」の発売を発表しました。

「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【発売期間及び利用期間】
・発売期間:
2024年7月10日(水)〜2024年8月31日(土)
(※参考)
2023年夏の発売期間・・・2023年7月1日(土)〜2023年8月31日(木)
「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売について(JRグループ):JR西日本【2023年度発売のプレスリリース】

・利用期間:
2024年7月20日(土)〜2024年9月10日(火)

【価格】
12,050円(おとな・こども同額)
(※参考)
2024年春の価格・・・12,050円
「青春18きっぷ」「青春18きっぷ北海道新幹線オプション券」の発売 および北陸新幹線開業に伴うおトクなきっぷの取扱いについて :JR西日本【2024年春季発売のプレスリリース】

【発売箇所】
全国のJRの主な駅、JRの旅行センター及び主な旅行会社で発売


詳細は、上記発表資料をご覧ください。




例年春・夏・冬の学校の長期休暇の時期に合わせて発売されている「青春18きっぷ」。

改めての説明は不要かも知れませんが、大まかにご紹介すると、上述の春・夏・冬の期間内に、JRグループ各社の普通列車自由席が1日乗り放題が5回分セットされたきっぷで、国鉄時代末期より民営化後も引き続き発売されている、企画きっぷのロングセラーともいえる定番商品です。

基本的なルールは国鉄時代からあまり変わっていないのですが、整備新幹線の開業に伴う並行在来線の第三セクター鉄道への移管に伴う特例等が増えてきたこともあり、特例まで含めたきっぷのルールは、割と複雑になっています。

とはいえ、JR線に限って言えば、普通列車1日乗り放題が5回分セットされていることには違いないので、その意味ではシンプルなルールが続いている、ともいえます。

この「青春18きっぷ」ですが、今年春の発売時には、北陸新幹線・金沢〜敦賀開業に伴う特例(第三セクター鉄道「ハピラインふくい」開業にともなう特例)が追加されましたが、それを除けば概ねこれまでどおりのルールで発売されました。
(参考)



そして今回、7月から発売される2024年夏季の発売について、例年よりも若干遅くはなりましたが、本日発表となりました。

今シーズン発売開始日が7月10日からと、例年に比べると10日遅くなっているのが変更点で、その他に大きな変化はなさそうです。
逆に言えば、発売日が10日遅くなるので、発表も遅くなった、ともいえるでしょう。

例年では既に発売の発表が行われていたにも関わらず、今年は発売の発表が無かったことから、「青春18きっぷは廃止される」という予想も、ネット上では行き交っていました。
しかし、他の企画きっぷとは比べものにならないくらいの枚数が発売されているであろう「青春18きっぷ」ですので、廃止するのであれば、それなりの説明、そして発売終了による減収に対する対応策も同時に打ち出さないといけないのは確かです。

(参考)
下記土屋武之さんのX(Twitter)のポストによりますと、青春18きっぷはコロナ前で毎年60〜70万枚発売されており、その売上は80億円程度であったとのことです。
これだけのベストセラーなきっぷでありますので、仮に廃止となれば、代替商品も含めた相当な準備が必要なことは想像に難くありません。


そう考えると、この「青春18きっぷ」をいきなり廃止にするのも相当難しいものと考えられますので、しばらくはこれまでどおり年3回の発売が続くのではないか、と個人的には考えています。

ただ、並行在来線第三セクターがらみの複雑化したルールや、無人駅の増加に伴う券面押印の処理など、40年以上に渡って発売されてきたこの「青春18きっぷ」であっても、いまの時代にそぐわない部分も出てきているように見受けられます。

いきなり発売終了というのは利用者にも、またJR各社にも痛手となることは想定されるだけに、今後少しずつ手を入れていくのかも知れませんが、それがどういう方向で、いつ行われるのかは、全く分かりません。


そんなことに気を取られるよりも、いま発売されている「青春18きっぷ」を使って、どこに出かけて、どんな体験をしたいかを考えて、そして実行して満足するのが、よっぽど有意義なのではないか、と思ったりしています。

ともあれ、この夏も例年通り発売される「青春18きっぷ」。
使い込めば使い込むほどおトクなきっぷでありますので、こういったきっぷで旅行ができることに感謝しつつ、使い倒す方法をじっくり考えていければな、と思ったニュースでありました。

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▲JR東海・紀勢本線熊野市駅に停車中のキハ25形。
今季の「青春18きっぷ」ポスターには、この紀勢本線の紀伊長島〜三野瀬間の写真が選ばれています。
(参考)
2024061821-01-151
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240618_01_press_Seishiyun18kippu_1.pdf)より引用)

今年はこの付近の世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録20周年を迎えます。
「青春18きっぷ」を使うことで、様々な旅行スタイルを考えることができますが、それもまた、このきっぷの楽しみの一つかも知れませんね。

【JR東海・JR西日本】「ドクターイエロー」引退を発表。今後は営業列車による検測に代替へ

JR東海とJR西日本では、新幹線の電気設備及び軌道設備の定期的な検測について、「ドクターイエロー」と称される「新幹線電気軌道総合試験車」を使用して実施してきましたが、同車両の老朽化により、下記のスケジュールにより検測走行を終了し、引退することが発表されました。

ドクターイエロー(T4編成)の引退について|JR東海
山陽新幹線における今後の設備検測について 〜2027年以降を目途にドクターイエローによる検測を終了します〜 :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【JR東海保有車両(T4編成)】
・検測走行終了時期:
2025年1月
・引退イベント・企画商品(予定)
車両基地での撮影会、体験乗車イベント、車体掃除イベント、記念グッズ発売

【JR西日本保有車両(T5編成)】
・検測走行終了時期:
2027年以降

【今後の検査方法】
2027年からN700Sに導入される営業車検測機能により代替予定


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



東海道・山陽新幹線では、開業当初より運行の安全を担う電気・軌道の検測について、専用の車両が使用されてきました。
このうち、営業用車両を基本とし、車内に計測機器を搭載し、外装は他の新幹線と異なる黄色に青帯の検測車両は、「ドクターイエロー」と称され、鉄道ファンだけでなく、一般にも広く知れ渡る車両となっています。

検測車両であるが故に、ダイヤは勿論非公開となっていますが、10日に一度の頻度で検測を行っていることから、新幹線を利用する際に駅で見かけた方も少なからずおられるかも知れません。

この「ドクターイエロー」、現在は700系をベースとした「923形」が2編成在籍していますが、運用開始から既に20年程度が経過し、老朽化が進んでいることから、今回引退が発表されました。

2001年に導入されたJR東海保有のT4編成が一足先に来年1月に引退し、その後2007年移以降にJR西日本保有のT5編成(2005年導入)が引退し、「ドクターイエロー」が東海道・山陽新幹線から姿を消すこととなります。


「ドクターイエロー」引退後の検測は、営業用車両に導入される検測機能を用いることで、引き続き安全な運行を担保する検査は行われますが、ともあれ人気の高い「ドクターイエロー」の引退は、多くの人々に衝撃を与えたビッグニュースだったかと思います。



かくいう私も、これまで二度、この「ドクターイエロー」を見たことがありました。
以下、その際の画像をご紹介します。

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2020年9月に京都鉄道博物館の屋上から撮影した「ドクターイエロー」。
(参考)



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▲新大阪駅で遭遇した「ドクターイエロー」(2015年9月)

いずれの写真も、狙って撮影したわけではなく、偶然撮影できたものでしたが、今となっては貴重な記録であります。
今回引退が発表されたからと言って、ネット上の検索を駆使して「ドクターイエロー」のダイヤを追いかけて撮影するようなことはしませんが、残り少ない「ドクターイエロー」の運行期間の間、再び偶然遭遇できれば、しっかり記録しておきたいな、と思います。



【関連ブログ】
Msykの業務(鉄道)日誌:ドクターイエローは引退へ



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【JR北海道】特急「大雪」(旭川〜網走)快速化の報道(2025年3月改正)

JR北海道・石北線の旭川〜網走間を運行する特急「大雪」。
かつて札幌〜網走間で4往復運航されていた特急「オホーツク」のうち、2往復を旭川発着に短縮した列車として、2017年3月より運行されています。

この「大雪」について、現在特急列車として運行しているものを、快速列車に変更することを、JR北海道が検討している旨、北海道内の各メディアが報じています。

特急大雪の快速化検討 25年3月にJR北海道 乗客数低迷、コスト減へ:北海道新聞デジタル
特急「大雪」の快速化検討 JR北海道、25年3月に 乗客数低迷、コスト減へ(北海道新聞) - Yahoo!ニュース
コスト削減狙う JR北海道が特急「大雪」の快速化検討(テレビ北海道) - Yahoo!ニュース

上記報道によりますと、概要は以下のとおりです。
・JR北海道では、石北線・旭川〜網走間で1日2往復運航している特急「大雪」について、来年3月のダイヤ改正で快速列車に変更することを検討している。
・マイカーや都市間バスとの競合により利用者が低迷する中、ワンマン運転の快速化により要因の削減などによるコスト削減を図るのが目的。
・快速は2両編成に減車するが、運行本数は現状の1日2往復を維持。
・「大雪」快速化の方針は、6月6日までに沿線自治体の関係者には検討方針を伝えた。
・特急「オホーツク」(札幌〜網走)は維持を維持。


冒頭に記したように、かつて1日4往復あった「オホーツク」ですが、運用車両数の削減等によるコスト削減を目的として、このうち2往復を旭川発着に変更し、札幌〜旭川間は特急「ライラック」と接続することで、札幌方面からの直通利用にも対応するように改正を行ってから、既に7年が経過しています。

その間、車両もキハ183系から2023年3月にはキハ283系へ置き換えられて、現在に至っています。
(参考)


車両の置き換えも済み、しばらくはこの運行体系が続くものと思いきや、ここにきていきなり「大雪」の快速化が報じられたことに、やはり驚きを感じずにはいられませんでした。

その目的としては、上記報道記事にもある「コスト削減」が主眼と考えられています。
一方で北海道新幹線札幌延伸が延期となり今後の見通しが見えないなか、現在「オホーツク」「大雪」に使用しているキハ283系の置き換え計画が見通せなくなっている現状、これらキハ283系の延命を図る(車両走行距離を抑える)目的もあるのではないか、とも思われます。


いずれにせよ、報道のとおりとなれば、旭川〜網走間の約240kmを走る快速列車が登場することになりますが、懸念されるのは接客設備といえるでしょう。
現在、この石北線では、旭川〜北見間に特別快速「きたみ」が1日1往復運行されています。
この「きたみ」については、設定当初よりキハ54形が充当されてきましたが、今年3月のダイヤ改正より、石北線の他の列車と同様、新型車両H100形が導入されています。
(参考)


H100形投入にともない懸念される座席数の減少は、キハ54形当時の1両から2両に増結することで対応していますが、今回の「大雪」快速化でも、同様の措置が採られるであろうことが、報道記事より読み取れます。

一方、「きたみ」よりも更に長距離・長時間の運行となる「大雪」で、H100形2両化以外の対応策は何か採られるのかも気になるところです。
思いつく点では一部座席の指定化が考えられますが、車掌が乗務しない中、実際の運用をどのようにこなすのか、という点でも課題も考えられます。

ともあれ、今後具体的な姿が見えてくるであろう、この石北線・特急「大雪」の快速化。
国鉄時代からJR初期にかけて、急行列車として活躍した「大雪」の名称が特急に復活することになりましたが、今度は快速にもこの「大雪」が引き続き使用されるのでありましょうか。

名称だけでなく、ダイヤ・停車駅や指定席などの接客設備など、どのような形でこのロングラン特急列車の「快速化」を実施するのか、という点でも引き続き注目しておきたいと感じたニュースでありました。

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▲少し前の写真で恐縮ですが、2016年6月に撮影した、旭川駅に停車中の特急「オホーツク」キハ183系の写真です。
現在も、石北線では当時と同様に、1日4往復の特急列車が運行されていますが、このうち2往復を快速に置き換えることが報じられています。
乗車時間が長い列車であることから、快速化に際しどのような工夫がなされるのか、という点でも注目しておきたいニュースであります。




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【JR東日本等】磁気乗車券からQR乗車券への置き換えを発表(2026年度末以降)

JR東日本や東武鉄道などの鉄道事業者8社(※)(以下、「鉄道8社」)では、磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券(以下、「QR乗車券」)への置き換えを順次実施することを発表しました。
(※)京成電鉄、京浜急行電鉄、新京成電鉄、西武鉄道、東京モノレール、東武鉄道、JR東日本、北総鉄道の8社。

鉄道事業者8社による磁気乗車券からQRコードを使用した乗車券への置き換えについて|JR東日本
鉄道事業者 8 社による磁気乗車券から QR コードを使用した乗車券への置き換えについて |東武鉄道

概要は以下のとおりです。

【QR乗車券への置き換え目的】
・持続可能なシステムへの移行
(磁気乗車券用の機構の煩雑さ、鉄道固有の専門性の高さから、中長期的に維持していくために、持続可能なシステムへ移行。)

・より環境にやさしい用紙への置き換え
(磁気乗車券の用紙は金属を含んでいるため、リサイクルにあたり磁気層の分離・廃棄が必要であり、一定の環境負荷を与えている。QR乗車券では、よりリサイクルが容易な用紙に変更可能・)

・利用者サービスの向上
(機器の不具合による券詰まりなど、利用者に不便を与える状況が発生している。非接触による処理が可能なQR乗車券により、メンテナンス性の向上や故障率の低減を図る。)

2024052920-44-321
(上記発表資料(https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202405291150160CBBRsoa38jKVbdWopmmKA.pdf)より引用)


【QR乗車券の概要】
●対象:
自動券売機から発見する普通乗車券(近距離券)をQR乗車券に置き換え。
その他詳細については、決定次第発表。

●利用方法:
磁気乗車券を出改札機器へ投入する方式から、QR乗車券のQRコードを出改札機器のQRリーダーにタッチする方法へ変更。
2024052920-44-472
(上記発表資料(https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202405291150160CBBRsoa38jKVbdWopmmKA.pdf)より引用)


【システム】
鉄道8社共用のQR乗車券管理サーバーで管理。
8社が同一のシステムを使用することで、会社間にまたがるQR乗車券の発券が可能。
2024052920-45-032
(上記発表資料(https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202405291150160CBBRsoa38jKVbdWopmmKA.pdf)より引用)

【サービス開始時期】
2026年度末以降、順次実施予定


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



これまでの磁気乗車券に替わって、地方鉄道事業者での導入事例も既にある「QR乗車券」ですが、近年、JR各社や大手民鉄などで、導入を進めていく動きが出てきています。

ここ関西地区では、大手民鉄事業者等で構成する「スルッとKANSAI協議会」が、QRコードを活用したデジタル乗車券サービスの開始を、またJR西日本が周遊券等のQRチケットのサービスを開始することを発表しています。
(参考)




一方、東日本地区の鉄道事業者を見てみますと、JR東日本では2024年下期にQRコードを使用した新たな乗車サービス導入を発表しているほか、東武鉄道では2024年度までの4カ年を期間とする「中期経営計画2024〜2027」において、QR乗車券の導入による磁気乗車券の全廃を発表しています。
(参考)




このように、QR乗車券の仕組みが徐々に導入されていくなか、現在発売されている磁気乗車券をどのように扱っていくのか気になっていましたが、今回発表のあった8社では、2026年度末以降に現在の磁気乗車券をQR乗車券に置き換えていくことが発表されました。


思えば、磁気乗車券を使用した自動改札機は、ここ関西の阪急電鉄が嚆矢だったかと記憶しており、その後、1980年代にかけて関西地区の鉄道事業者を中心に普及が広がりました。
1990年代に入ると、これまで磁気乗車券の導入が進まなかったJR各社や首都圏の鉄道事業者でも導入が進み、大都市圏では当たり前のように磁気乗車券が利用されたのが、1990年代後半から2000年代にかけてでしょうか。

その後、交通系ICカードの普及により、磁気乗車券の利用割合は減少していき、現在では1割にも満たなくなりました。
将来的にこの磁気乗車券をどうしていくのか、というのは、新たにQRコードの技術が普及してきたこともあって、個人的に気になっていましたが、今回首都圏の8社では、磁気乗車券を廃止していくという、思い切った方向性が示されることとなりました。


今後、どのようなスケジュールで磁気乗車券をQR乗車券に置き換えていくか、また普通乗車券以外のきっぷをどのようにQR乗車券に対応させていくのか等、詳細は気になるところです。
ともあれ、技術の進化により、きっぷの形も変化していくことを、リアルタイムで体験していくことになりそうですので、その様子を逐次このブログでもご紹介していければと思っています。




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【JR東日本】2024年夏の臨時列車を発表。「アルプス」「五葉」「そとやま」と懐かしい名称の列車が設定

JR東日本では、本日(2024年5月17日)、今年夏の臨時列車を発表しました。

2024年 夏の臨時列車の運転について|JR東日本

この中で、かつて国鉄時代やJR発足直後に活躍した懐かしい名称の列車が、今回臨時列車として設定されていましたので、ご紹介します。



【アルプス】
「アルプス」といえば、国鉄時代から民営化後にかけて、中央本線(中央東線)で運行されいた急行列車の名称でした。
新宿〜松本を基本的な運転区間とし、一部は夜行列車として運行され、山梨県内や長野県内の中央本線沿線から首都圏への用務等、あるいは首都圏からの山のレジャーなどに、多くに人々に親しまれてきました。

昼間の列車が特急列車に格上げたされた後は、夜行列車として1往復が設定されましたが、2000年代初頭に廃止され、その後は「ムーンライト信州」として臨時列車で運転されていました。

その中央本線の夜行列車に「アルプス」の名称がこの夏、復活することが明らかになりました。

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(JR東日本発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240517_ho01.pdf)より引用)


臨時特急「アルプス」の概要は以下のとおりです。

【運転日】
7月12日(金)、8月9日(金)、9月13日(金)、9月20日(金)

【時刻】
新宿23:58発→白馬6:22着

【編成】
E257系9両(全車指定席)

運転日はハイシーズンの限られた4日間となりますが、早朝から登山等に活用できるダイヤとなっていますので、多くの行楽客に利用されることを期待したいと思います。



【五葉・そとやま】
昭和40年代から50年代にかけ、岩手県内を一周する急行列車が運行されていました。

ルートは盛岡〜(山田線)〜宮古〜(山田線)〜釜石〜(釜石線)〜花巻〜(東北本線)〜盛岡。
盛岡・宮古・釜石・花巻という内陸部・海岸部の主要都市どうしを結ぶ列車を一本に仕立てた、いわゆる「循環列車」の一つとして、急行形気動車の機動力を活かした列車の例として挙げられることもある「五葉」「そとやま」。

民営化後には既に姿を消していたため、名前を知らないファンも多いのではないかと思いますが、今回、この「五葉」「そとやま」が臨時列車として復活することとなりました。

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(JR東日本盛岡支社発表資料(https://www.jreast.co.jp/press/2024/morioka/20240517_mr01.pdf)より引用)


概要は以下のとおりです。

【運転日・列車名・時刻】
9月28日(土):
五葉1号:盛岡9:40発→花巻10:15発→釜石12:49着
五葉2号:釜石13:05発→宮古14:47発→盛岡17:22着

9月29日(日):
そとやま1号:盛岡8:51発→宮古11:55発→釜石13:32着
そとやま2号:釜石14:45発→花巻17:13発→盛岡17:46着

【使用車両】
キハ110系2両
全車自由席


いずれも1日ずつの運転となりますが、懐かしい循環列車が復活、しかもJR東日本より三陸鉄道へ移管された旧・山田線の宮古〜釜石間をキハ110系が走るという、今となっては珍しいシーンも展開されますので、こちらの列車にも多くの方が注目されると嬉しいな、と感じました。




本日は、JR東日本だけでなく、他のJRグループ各社からも夏の臨時列車が発表されています。
各社の発表資料を眺めながら、この夏の旅行の計画を考える際に参考にしてみてはいかがでしょうか。

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▲臨時快速「五葉」「そとやま」に充当予定のキハ110系。
当日は特別なヘッドマークやサボ等が用意されるのか、という点でも期待が膨らみますね。




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【JR東日本】「東京駅開業100周年記念Suica」未利用の場合は2026年3月31日に一律失効を発表

JR東日本では、2014年12月に発売を開始した「東京駅開業100周年記念Suica」について、発売後一度も利用が無いカードについては、一律で2026年3月31日に失効とすることを発表しました。

「東京駅開業100周年記念Suica」について|JR東日本

概要は以下のとおりです。

【「東京駅開業100周年記念Suica」の概要】
・発売日:
2014年12月20日(東京駅で枚数限定で発売)
その後、2015年1月から2月にかけて予約販売を行い、2016年3月頃までに発送済み

・発売枚数
計427万枚
このうち約250万枚(2024年3月末現在)が未利用

【「東京駅開業100周年記念Suica」の失効について】
本記念Suicaは2014年12月以降、複数回に渡って発売及び発行し、個別に発行時期を特定できないことから、一度も利用がない場合は、2026年3月31日に一律に失効

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2014年12月20日、東京駅の開業100周年を記念して発売された「東京駅開業100周年記念Suica」ですが、発売当日、あまりにも多くの人々が東京駅にこの記念Suicaを買い求めにやってきたことから、予定枚数(15,000枚)の半数程度しか販売できず、発売中止となってしまいました。

その後、希望者には全員に発売することとし、2015年1月から2月にかけて申し込みを受け付け、カード代金の支払いを確認できた申込者から順次発送することとなりました。

希望者全員に発送が終わったのが2016年3月。
東京駅100周年の日から、およそ1年4ヶ月後のことでした。
(参考)



あれから間もなく10年が経とうとしているいま、この時発売された「東京駅開業100周年記念Suica」の失効の時期が近づいてきました。
長期間利用していないSuicaは、10年間利用が無い場合は失効することとなっていますが、この記念Suicaは、上記のとおり複数回にわたり発売されたことを踏まえて、2026年3月末(最後の発売・発送の完了から10年後)までに、一度も利用がない場合は一律に失効することとなりました。


発売枚数のおよそ半分以上が未だ使用されていないこの記念Suica。
この記事を読まれている方の中にも、購入した覚えのある方は少なからずおられるかも知れません。
仮に全く使用したことが無ければ、この機会に鉄道やバスの乗車や、電子マネーでの買い物などで利用してみてはいかがでしょうか。


image
▲かくいう私自身も、この記念Suicaを購入しましたが、「記念」ということもあるので、大事にしまったままにしていると思います。
上記の画像は、2015年10月に到着した際の画像ですが、2026年3月の失効期限までに何とか探し出して、一度でもいいので利用しておこうと思います。
(参考)




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【JR九州】運賃値上げ検討の報道(2024年内申請方針)不正乗車への対応が気になるところだが…

JR九州が、鉄道運賃の値上げに向けて検討していることが、本日各マスメディアから報じられていました。

JR九州 運賃値上げ年内にも申請へ 災害や人手不足など背景|NHK 福岡のニュース
相次ぐ自然災害や人手不足など、鉄道事業を取り巻く環境が厳しくなっているとして、JR九州が運賃の値上げに向けた検討を進めていることが分かりました。
JR九州によりますと、会社は運賃の値上げに向けて実施時期や改定の幅などの検討を進めています。
早ければ年内にも詳細を決め、国土交通省に申請する見通しだということです。


JR九州、鉄道運賃の値上げ検討 年内にも国交省に申請へ - 日本経済新聞
JR九州が鉄道運賃の引き上げを検討していることが13日、分かった。2024年内にも国土交通省に申請する方針。現在値上げ幅や時期を議論しており、同社幹部は「可能な限り早く」申請したい意向を明らかにした。利用客の減少や鉄道施設の老朽化が進むなか、設備投資や人件費、災害復旧費などの原資を確保する。

JR九州の値上げは消費税増税時を除くと1996年以来となる。


運賃値上げ JR九州検討 時期「すみやかに」|KBCニュース
JR九州が、鉄道運賃の値上げを検討していることが分かりました。

時期は「すみやかに」として、国への申請を進めるということです。

JR九州は、KBCの取材に対して値上げ率などは検討を進めている段階で、値上げの時期については「すみやかに」として「年内や年度内」といった明言は避けました。

JR九州の古宮洋二社長は、昨年度の決算発表会見で

「乗客数はコロナ禍前の2019年3月期の94%程度にしか戻っていない。この人数でいかに鉄道を運営していくか、中長期的に考えないといけない」と、述べていました。

運賃値上げは、鉄道の維持に向けた人件費や設備投資、災害復旧への原資を確保するのが狙いとみられます。

国土交通省に認められれば、JR九州の運賃値上げは消費税増税に伴うものを除くと、1996年1月以来になります。


各マスメディアの報道をまとめますと、現在報じられている内容としては、以下のとおりです。
・2024年内にも詳細を決定し、申請を行いたい。
・利用客の減少や鉄道施設の老朽化が進む状況を踏まえて、設備投資や人件費、災害復旧費などに充当したい考え。
・改定額等は検討を進めているところ。


JRグループでは、既にJR北海道が2019年10月の消費税率改定に併せた値上げを実施しており、同社では2025年度の運賃改定実施を検討しています。
(参考)
阪和線の沿線から : 【JR北海道】運賃・料金改定の申請を発表。全体で11.1%(消費税抜き9.1%)の改定(2019.10.1実施予定)
JR北海道グループ中期経営計画2026|JR北海道
(P28に「2025(R7)年度運賃改定の実施を検討」とあります。)

JR九州でも、人口減少や少子化、相次ぐ自然災害などの対応、そして人材確保の観点からの賃上げの実施など、安定的な鉄道事業運営のための原資確保の目的として、運賃の値上げを実施する方針です。
上記報道記事によれば、年内にも値上げ申請を行いたいとのことですので、その時期に改めて当ブログでもご紹介できればと思っています。



ところでJR九州では、最低区間のきっぷを使って、より遠い駅で下車して差額の運賃を浮かす「不正乗車」のニュースが報じられています。
“不正乗車やめて”JR九州が訴え 無人駅で下車…「170円切符」券売機での販売を一時中止に 福岡(日テレNEWS) - Yahoo!ニュース
「300枚売れるのに30枚しか回収されない」170円の乗車券 JR九州が券売機での販売を中止 | TBS NEWS DIG (1ページ)
「小倉駅から170円区間」不正問題、実態と対策は - JR九州に聞いた | マイナビニュース

この手のニュースは、他のJRグループではあまり報じられず、JR九州だけ突出して多い、という印象を持っています。
どうやら、運賃の収受について、他のJRグループよりも緩い姿勢とみられていることが、その背景にあるのではないか、という意見も多数見られます。

勿論、不正乗車は犯罪ですし、運賃収受のチェックが甘いからといって、不正乗車をして良いという理由にはなりません。
ただ、正しく運賃を払っている利用者からすれば、「正直者が馬鹿を見ない」よう、不正乗車を削減する仕組みを構築して欲しい、という意見も、これもまた正論です。

方や事業者からすれば、運賃収受を確実に行うための設備投資は、コストを伴うものであり、そのための投資をどれだけのレベルで行うのかは、究極のところ「経営判断」に委ねられている、というのが実際のところでしょうか。


さすれば今回、運賃値上げを実施するとなれば、同時にこの「不正乗車対策」についても十分な対応が必要を講じなければ、利用者からの理解も得られないのではないか、とも思われます。

でないと、値上げ後は不正乗車が更に増え、正直に運賃を払っている利用者が、それこそ馬鹿を見るようで、更に不正乗車を誘発する…という状況に陥るかも知れません。

そうなれば、それこそ「持続的な鉄道事業運営」が成り立たなくなりますが、そのあたりをJR九州がどのように考えて運賃値上げを実施するのか、というのも気になるところです。


また、運賃値上げ(上限認可運賃の変更認可申請)については、国土交通省の「パブリックコメント」が実施されることとなりますので、ここで意見を提出する機会が設けられています。
(参考)
近畿日本鉄道株式会社の鉄軌道事業の旅客運賃の上限認可申請に関する意見募集について|e-Govパブリック・コメント

こういった場面で、利用者側から、値上げに際して不正乗車対策を充実することを求める意見が多数出てくれば、JR九州としても無視できないものと思われます。
実際パブコメが実施されるとなれば、その情報も併せてご紹介できればと思っています。

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▲佐賀駅に入線する817系電車(2013年10月撮影)
県庁所在地であっても、2両編成の電車が行き交うJR九州の経営環境は苦しいものがありますので、運賃の値上げはやむを得ない点はあるでしょう。
一方で、運賃確保の観点からは、不正乗車を防止すること抜きには、利用者の理解も得られそうにありません。不正乗車に関するニュースが多く見られる同社が、どのように対応するのか気になるところです。




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【JR東海・西日本】S Work車両の予約方法が拡充。e5489や「みどりの券売機」「みどりの窓口」でも購入可能に(2024.5.22乗車分〜)

JR東海及びJR西日本では、現在「のぞみ」「ひかり」「こだま」(16両編成)の7号車に設定している「S Work車両について、これまで「EXサービス」限定の商品としていました。

この度、これらに加えて、JR西日本インターネット予約「e5489」や、駅の「みどりの券売機」「みどりの窓口」等でも販売することを発表しました。

東海道・山陽新幹線「S Work車両」のご予約方法の拡充について|JR東海
東海道・山陽新幹線「S Work車両」のご予約方法の拡充について:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【概要】
・JR西日本が提供する「e5489」や、JR各社のきっぷうりば(駅窓口や指定席券売機)でも「S Work車両」を購入可能。
・価格は、普通車指定席と同額。「S Work Pシート」については、追加額を支払うことで利用可能。

【サービス開始日】
2024年5月22日(水)乗車分より
(4月22日(月)10時より発売開始)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2021年10月よりサービスが開始された、東海道・山陽新幹線のモバイルワーク車両「S Work車両」。
当初は「のぞみ」のみの設定でしたが、昨年10月からは16両編成の「ひかり」「こだま」でも導入されるようになりました。
また、7号車の一部の座席を、追加料金を支払うことでより広いスペースを使用できる「S WorkPシート」としてサービスを開始するようになりました。
(参考)



そして、現在「EXサービス」専用商品として、乗車券・特急券の設定で販売しているこの「S Work車両」について、今春より駅のきっぷうりば等でも販売する予定となっていました。

今回、その「S Work車両」の「EXサービス」以外での販売について、5月22日(水)乗車分より開始されることが発表されました。


この「S Work車両」については、下記過去記事でご紹介したように、私も一度乗車して車内で仕事を進めることができました。
(参考)


今後も東海道・山陽新幹線を利用する際には「S Work車両」を積極的に利用したいな、と思っていましたが、一方でこれまで「EXサービス」限定であったため、「S Work車両」の特急券のみを購入することができず、他路線にまたがる乗車券と併せて利用することができませんでした。

しかし、来月5月22日より「みどりの窓口」「みどりの券売機」等でも普通車指定席と同額(「Pシート」は追加料金1,200円が必要)で「S Work車両」の特急券が購入できますので、より多くの利用者が見込まれるものと思われます。

私も、次回「のぞみ」号乗車時等には、未乗の「Pシート」を利用して、前回同様仕事や趣味(ブログ作成)等に活用したいな、と思ったニュースでありました。

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▲「のぞみ」7号車「S Work車両」の案内。
上記画像は昨年6月に乗車した際の案内で、「ビジネスブース」の案内が追加されていました。
複数人で利用し、車内での打ち合わせ等に活用できる「ビジネスブース」も、機会があれば利用できればいいな、と思っています。




鉄道コム関連記事】
東海道・山陽新幹線の「S Work車両」、みどりの窓口などでも予約可能に 5月22日乗車分から - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
東海道・山陽新幹線「S Work車両」駅窓口・指定席券売機でも発売へ | マイナビニュース



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【JR北海道】キハ143形観光列車「赤い星」「青い星」導入(2026年春)水戸岡鋭治氏最後のデザイン列車になるか

JR北海道では、これまで様々な観光列車を運行してきましたが、既に廃車となったものや、今後継続的に運行できる車両が少なくなってきていることから、車両・運行体系・サービスなど全く新しい観光列車を運行させる「スタートレイン計画」を発表しました。

【社長会見】★スタートレイン計画★始動!|JR北海道

概要は以下のとおりです。

【車両概要】
キハ143形一般形気動車を改造し、グレード差を設けた2編成(4両編成)を制作。
・車両仕様は、コンセプトに基づき、水戸岡鋭治氏と同社で共同で検討

<「赤い星」編成>
・ラグジュアリークラス(豪華)の座席、設備
・定員100名程度を予定
・個室、セミコンパートメント、ボックス席など多様なニーズに対応する座席種別の設置を予定
・ラウンジや茶室、展望室などの設備を予定

<「青い星」編成>
・プレミアムクラス(上質)の座席、設備
・定員200名程度を予定
・全車に展望室、荷棚、大型荷物置場を設置

【車両イメージ】
・エクステリアイメージ
jrhokkaido_akaihoshi
jrhokkaido_aoihoshi
(いずれも上記発表資料(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240417_KO_startrain.pdf)より引用)

・インテリアイメージ
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(上記発表資料(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240417_KO_startrain.pdf)より引用)

【車両改造費】
約18億円

【運行開始時期】
2026年春からの運行を予定

【運行等について】
・「赤い星」編成は主に釧網線、「青い星」編成は主に富良野線での運行を予定
・北海道を周遊するクルーズトレインとしての活用も検討


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR北海道では、民営化当初から「ニセコエクスプレス」「クリスタルエクスプレス トマム&サホロ」「ノースレインボーエクスプレス」といったリゾート列車や、「SL冬の湿原号」等のSL列車、「くしろ湿原ノロッコ号」などの「ノロッコ列車」など、豊富な観光資源を活かした多数の観光列車が運行されてきました。

しかし、これらの観光列車も老朽化が進み次々に引退していく一方、同社の経営環境の厳しさから、新たな観光列車の導入が難しいことから、観光誘客に活かせる車両が少なくなってきている現状があります。

こういった状況を打開する取り組みの一つとして、キハ261系特急形気動車の一部を「はまなす編成」「ラベンダー編成」として投入し、定期列車の代走や観光用臨時列車として運用しています。
(参考)


今回、これに加えて全く新しい観光列車を運行する「スタートレイン計画」として、同社で長年活躍してきたキハ143形一般形気動車を改造した「赤い星」「青い星」編成を投入することが発表されました。

デザインは、JR九州をはじめ各地の観光列車などをデザインしてきた「水戸岡鋭治氏」で、イメージイラストからは、同氏がデザインした特徴的な内外装が見えてきます。

これらの観光列車は、釧網線や富良野線を中心に、道内のクルーズトレインとしても活用するとのことで、今後の新たな北海道観光の顔となる列車になるのかな、とも感じています。

一方で、種車となるキハ143形は、元をたどれば国鉄時代の1970年代に投入された50系客車であり、その後1990年代にエンジン等を搭載する気動車化改造が行われ、キハ143形となりました。
気動車化からでさえも30年以上、改造元となる50系客車から数えると、それこそ製造から50年近く経過したこの車両を、観光列車として改造して、決して安くない料金で利用者を迎える列車としてのレベルに生まれ変わらせることができるのか。

これまでキハ47形なども観光列車としてデザインしてきた水戸岡鋭治氏の「作品」に期待したいと思います。



ところでその水戸岡鋭治氏ですが、今回の発表資料で気になるコメントがありました。
jrhokkaido_aka_ao_message
(上記発表資料(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240417_KO_startrain.pdf)より引用)

上記は、今回の発表資料の最後のページですが、引用しますと、
「北海道の仕事から始まり、全国区の仕事をさせていただき、最後の仕事としてJR北海道のローカル車両デザインに繋がった。」とあります。

文字通り受け取るならば、今回の「赤い星」「青い星」が、水戸岡鋭治氏デザインによる最後の列車、ということになりそうです。

1988年のJR九州「アクアエクスプレス」以降、数多くの列車のデザインを手がけられてきた水戸岡鋭治氏。
そのデザインに賛否の意見はあるにしても、沿線人口の減少、自家用車への移転が進み将来がじり貧でしかなかった地方鉄道が、その生き残りをかけた活性化を水戸岡氏に託し、そしてそれに水戸岡氏が応えてきたことは事実でありましょう。

デザイン列車・観光列車の点から地方鉄道の活性化を支えてきた水戸岡氏が、今回のJR北海道「赤い星」「青い星」が最後の列車デザインとなれば、地方鉄道を応援する私としては寂しく感じるところです。
仮に最後のデザインとなれば、是非満足いくものに仕上げていただきたいと思いますし、また、水戸岡氏に続く、地方鉄道の活性化に資するデザインを手がけるデザイナーの活躍を期待したいと思ったニュースでした。



鉄道コム関連記事】
JR北、観光列車導入計画「スタートレイン計画」を発表 2026年春に運行開始へ - 鉄道コム



【関連ブログ】
「水戸岡デザイン」は北海道のキハ143形が最後かも - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
JR北海道キハ143形改造「赤い星」「青い星」編成、2026年運行開始 | マイナビニュース
水戸岡鋭治氏が「最後の仕事」。JR北海道「赤い星」「青い星」が集大成に | タビリス
JR北海道,新たな観光列車「赤い星」・「青い星」を導入|鉄道ニュース|2024年4月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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【JR東海】東海道新幹線に個室の設置を発表(2026年度中)

JR東海では、これまで新幹線の新たな座席のあり方を検討してきましたが、この度グリーン車よりも更に上質な設備・サービスを備えた個室を東海道新幹線に導入することを発表しました。

東海道新幹線への個室の導入について|JR東海

概要は以下のとおりです。

【概要】
・東海道新幹線のN700S車両の一部に、高いプライベート感・セキュリティ環境を備えた完全個室タイプの座席を順次導入
・個室専用の Wi-Fi、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別調整可能な照明(明るさ)・空調(風量)・放送(音量)等の設備・機能を整備予定
・オンライン等での打合せを気兼ねなく行いたいビジネスパーソン、プライバシーを重視する乗客や、周囲を気にせずゆっくりと寛ぎたい乗客など、様々な利用者層・利用シーンを想定
1編成につき、2室導入予定

【サービス開始時期】
2026年度中(予定)

【個室(内装)のイメージ】
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(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043528.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧ください。


JR東海では、2022年10月に、同社が目指す鉄道の将来像とその取り組みを発表し、その中で「東海道新幹線への上級クラス座席設置」を検討することとしていました。
(参考)



この「上級クラス」がどのようなものになるのか、注目となっていましたが、今回その答えが発表された、といえるでしょう。

東海道新幹線の個室といいますと、かつて100系の時代に二階建てグリーン車の一階を活用して設置されていたことを思い出すかたも多いかと思います。

新幹線で初めての個室として注目されましたが、その後の300系以降の車両では、このような個室は設置されないまま現在に至っています。

そんな中、今回発表された個室ですので、100系以来の東海道新幹線の個室の再来と、ちょっと世代が上のファンにとっては懐かしくも思えるのではないのでしょうか。

また、座席数は1編成2室となっており、一部編成のみの設置になると思われますが、多くの編成に設置されることで、利用チャンスの拡大も期待したいところです。

一方、上記発表資料では同時に、「新幹線の新たな座席のあり方については、引き続き検討を進めます」とあるように、今回発表された個室以外にも、上級クラスの座席を計画しているのかも知れません。

ともあれ、100系以来久々の登場となる東海道新幹線の個室車両。
もとより需要の多い区間であり、他の利用者に気兼ねなく利用できる個室のニーズは高いと思いますので、
同時に、今回の個室に続く新たな座席サービスにも期待したいな、と感じたニュースでした。



鉄道コム関連記事】
1編成に「2室のみ」、東海道新幹線に個室導入へ 2026年度中に提供開始予定 - 鉄道コム



【関連ブログ】
【JR東海】東海道新幹線に個室を導入へ…2026年度から - 鉄道プレス



【関連ニュースサイト】
東海道新幹線に「個室」導入へ グリーン車より上質 2026年度から | 乗りものニュース
東海道新幹線に「個室」導入。グリーン車よりも上質な完全プライベート席、2026年度中 - トラベル Watch
東海道新幹線に「完全個室タイプ」の座席導入へ 専用Wi-Fi付き 26年度中 - ITmedia NEWS
東海道新幹線に完全「個室」座席 Wi-Fiも専用で26年度導入 - Impress Watch



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