阪和線の沿線から

阪和線沿線在住の筆者が記している日記です。
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JRグループ

【JR九州】2024年3月16日ダイヤ改正実施。福岡エリアの快速・普通列車の輸送改善実施、D&S列車の一部見直しなど

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR九州での改正内容についてご紹介します。

2024年春ダイヤ改正

【特急列車】
・「リレーかもめ」1本増発
・佐賀始発「かささぎ204号」取り止め
・「ひゅうが」朝の宮崎空港行き、夜の延岡行き2本の取り止め

【快速・普通列車】
・鹿児島本線(福岡エリア)日中時間帯の「区間快速」の快速区間を延長
2023121601
(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/12/15/231215_2024daiya_kaisei.pdf)より引用)

・鹿児島本線(福岡エリア)日中時間帯の「普通」運転区間延長
2023121602
(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/12/15/231215_2024daiya_kaisei.pdf)より引用)

【D&S列車】
・「A列車で行こう」運行本数見直し及び乗車時間拡大
3往復⇒2往復に減便し、1号・2号の乗車時間を現行の約50分から約65分に拡大。

・「海幸山幸」の運転時刻見直し
下り(宮崎⇒南郷)の乗車時間を約90分から約105分に拡大、飫肥駅の停車時分を拡大。
運転頻度の少ない2号・3号を廃止




JR九州のダイヤ改正は、ここのところ毎年のように見直しが続いていました。
その見直しは、ローカル線、地方都市圏のみならず、同社一の沿線人口を誇る福岡エリアでも容赦なく実施されてきました。
(参考)


特に上記記事でご紹介した2018年3月と2022年9月のダイヤ改正では、いずれも福岡エリアであっても大幅な減便を実施し、博多〜小倉間では、昼間の「快速」が消滅、「区間快速」についても快速運転区間が福間〜博多〜二日市で2本/時、二日市〜鳥栖で1本/時、鳥栖以南は快速運転なし、というかなり厳しい改正を実施していました。

流石にこれだけ見直しを実施すると利用者は勿論、挙げ句の果てには沿線自治体までもが苦情を唱える始末となり、羽犬塚駅などが所在する筑後市では、利用者対象のアンケートを実施して、その内容を発表するまでの事態となってしまいました。

上述の2023年3月ダイヤ改正では、運転本数の復活などの見直しは実施されませんでしたが、その後1年が経過し、今回区間快速列車の快速運転区間が1時間に1本ではありますが、羽犬塚(筑後市)まで延長されるなど、一定の改善がようやく見られる改正となりました。

JR九州福岡エリアでは、813系のロングシート化実施も既に発表されており、混雑率の緩和や座席数の確保によるサービス改善を進めることが、今回の発表資料から見受けられます。
(参考)


また、特急列車に関しては、利用率を勘案した見直しや、D&S列車についても、本数削減や所要時間見直し(乗車時間拡大)といったテコ入れを図ることとしています。

JR上場4社(東日本・東海・西日本・九州)の中では、鉄道事業の環境が最も厳しいJR九州だからでしょうか、上場後は利用者の事情をあまり考慮しないようにも見受けられるダイヤの見直しが続いていたように感じました。

つい近年までは、D&S列車などによる地域活性化の好事例として紹介されることの多かったJR九州ですが、ここのところは逆に、過剰な見直しによる利用者からの苦情が増していて、ブランドイメージ的にはあまりよろしくない、という気もしていいました。

そういう流れの中では、今回の福岡エリアでの輸送改善は、利用者に改めて向き合う一歩なのかな、という気もしますが、引き続き、鉄道事業の持続可能性と利用者の利便性の両立を図るような、ダイヤなどの輸送サービスの改善を図って欲しいな、と感じました。

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▲JR九州817系電車。
同社の近郊型電車では、運用範囲が広い車両で、多くの都市圏でみることができます。
ここのところ各都市圏で削減の動きが続いていましたが、今改正では若干ではありますが、見直し改善の動きも見られましたので、今後の更なる改善を期待したいですね。





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【JR四国】2024年3月16日ダイヤ改正実施。パターンダイヤ拡充に加え、徳島駅では各路線が相互に接続する「タクトダイヤ」を導入

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR四国での改正内容についてご紹介します。

2024年3月ダイヤ改正について|JR四国

【パターンダイヤ導入】
・土讃線・高知〜伊野間
・高徳線・高松〜引田間

【パターンダイヤ改善】
・徳島線(徳島駅発)

【特急列車関係】
・特急「南風」指定席拡充
(各列車の指定席数を18席増加)
・特急「しまんと8号」始発駅を中村→宿毛へ変更
併せて中村〜高知間の時刻繰り上げ

【徳島駅タクトダイヤ導入】
・徳島駅において、特急「うずしお」・高徳線・牟岐線・徳島線の発車時刻をパターン化し、相互に接続する「タクトダイヤ」を導入


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



近年のJR四国ダイヤ改正では、「パターンダイヤ」という言葉が毎回のように出てきます。
主に昼間時間帯のい発車時刻を概ね統一し、@分かりやすいダイヤとすることで、公共交通の利便性を高めていく施策であり、JR四国では、2019年の牟岐線をはしりに、2021年には徳島線、土讃線、2022年には高徳線・鳴門線で導入されました。




今回、土讃線の高知〜伊野間、高徳線の高松〜引田間でこのパターンダイヤを導入することが発表されています。
思えば2019年の牟岐線では、高速バスとの乗り継ぎもセットで開始されたこのパターンダイヤですが、この5年間ですっかりJR四国のお家芸、といえるまでに拡充してきました。

そして、「パターンダイヤ」に加えて新たな「JR四国のお家芸」にもなりそうなのが、今回新たに発表された「タクトダイヤ」といえるでしょうか。

「タクトダイヤ」という言葉を初めて聞いた方がほとんどだと思います。(私もそう。)
JR四国の発表資料によれば、「複数の路線をパターン化してそれらが相互に接続するダイヤ」のことで、「タクト」とは、ドイツ語で「指揮棒」のことを指します。
吹奏楽やオーケストラなどの音楽に何らかの形で携わった方には馴染みの深い言葉ですが、この指揮者の指揮棒(タクト)に合わせて公共交通が連動しながら動きイメージをのダイヤを構築することを指しています。
2023121501
▲タクトダイヤの解説
(上記発表資料(https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%2012%2015%2003.pdf)より引用)


具体的には、「特急うずしお・高徳線・徳島線・牟岐線」、「牟岐線・鳴門線・徳島線・(特急剣山)」の組み合わせで相互に徳島駅で接続し、それぞれの線区の列車に乗り換えることができるようになるダイヤとなります。

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▲徳島駅に停車中の1500系気動車。
今回の「タクトダイヤ」ではこのように、近い時間帯で徳島駅に列車が各路線から集合し、乗り換えできるようになります。


まさか「タクト」という音楽用語(正確にはドイツ語)が、ダイヤの概念に使われることになるとは、想像だにしませんでした。
上述のとおり、JR四国のパターンダイヤ導入は、2019年の牟岐線徳島口が最初でした。
そういう意味では、パターンダイヤの進化形としての「タクトダイヤ」が徳島駅で実現するのも、ある意味必然なのかな、とも感じたニュースでありました。



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【JR東海】2024年3月16日ダイヤ改正実施。東海道新幹線の輸送改善や中央線315系統一によるスピードアップを実施

2024年3月16日ダイヤ改正について、JR東海での改正内容についてご紹介します。

2024年3月ダイヤ改正について|JR東海

【東海道新幹線】
・早朝、夜間時間帯の「のぞみ」増設
上り新大阪発は、現行より6分遅い新大阪21:30発を増設

・新横浜6:03発の臨時「のぞみ」を、連休初日や繁忙期は博多行きとして運転
(その他の日も新大阪行きとして運行)
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(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043113.pdf)より引用)

・夜間時間帯の下り「ひかり」の列車間隔改善
夜間時間帯の静岡、浜松、豊橋停車の「ひかり」の列車間隔を改善
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(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043113.pdf)より引用)

【在来線】
・中央線で315系統一によるスピードアップ
最高速度を110km/hから130km/hに引き上げ、所要時間短縮

・中央線の昼間時間帯の快速列車を新守山・神領に停車し「区間快速」に
昼間時間帯の名古屋〜高蔵寺間は概ね10分間隔に

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(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043113.pdf)より引用)



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR東海の改正では、東海道新幹線の改善が続きますが、近年は新横浜初発列車の充実が目を惹きます。

今年3月のダイヤ改正では、東急・相鉄新横浜線開業により、アクセスが更に充実することを踏まえ、新横浜始発の臨時「のぞみ」が設定されました。
(参考)


今回の改正では、この臨時「のぞみ」が、繁忙期には博多行きに運転することとなり、山陽エリアへより早い時間に到着することができるようになります。
実は私自身、この東急新横浜線を利用して、新横浜始発(6:00発)の「ひかり」を利用したことがありますが、「ひかり」であっても便利であっただけに、多客期の「のぞみ」なら、より利用者も多いのかな、と思っただけに、博多までの延長による拡充は、納得しているところです。

また、増発を伴わないものの、夜間の下り「ひかり」の停車駅を追加することで、静岡・浜松・豊橋の3駅の停車間隔をより均等にするという、細かい修正も行われています。
「ひかり」に関しては、これまで米原乗り換えで北陸方面の需要も多かったのでしょうが、それが北陸新幹線の金沢〜敦賀間開業により、乗客のシフトが起こることから、こういった改善も可能になったのかも知れません。


一方在来線に目を転じると、2022年3月ダイヤ改正で投入を開始した新型電車「315系」について、中央線で統一が実現します。
(参考)


これに伴うスピードアップが図られ、一気に20km/hも最高速度の引き上げが実現します。

これに伴って、ということもあるのでしょうが、昼間時間帯に、快速の停車駅を拡大し、「区間快速」とする一方、列車本数を現在の8本から6本への削減も実施します。

実際減量ダイヤ改正となるのでしょうが、ただ上述の速度引き上げを加味しますと、区間快速とすることによる所要時間増は、かなり吸収されるのではないか、とも思われます。

近年、在来線快速列車の速度引き上げのダイヤ改正、というのはあまり目にしたことが無かっただけに、今回の中央線でそれが実現するのが、意外にも感じましたが、一方で車両置き換えによる効率性の向上にも繋がる事例なのかな、とも感じました。

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▲313系・213系の併結による中央線列車。
これらも来春ダイヤ改正で315系に統一することで、スピードアップが図られます。


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▲こちらが置き換えられる315系。
(画像提供:Stanley様)




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【JRグループ】2023年3月16日ダイヤ改正発表(各社公式発表リンク)

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JRグループ各社では、来る2024年3月16日(土)にダイヤ改正を実施することを発表しました。

この記事では、各社の発表資料へのリンクと、概要をご紹介します。
個別の内容の詳細やコメントについては、追って記事をアップしていきたいと思います。

【JR北海道】
2024年3⽉ダイヤ改正について|JR北海道
・日中時間帯の「エアポート」毎時1本増発
・全ての快速列車を桑園駅に停車
・737系を函館線(岩見沢〜旭川)に投入
・石北線と釧網線の快速・普通列車全てをH100形電気式気動車に置き換え

【JR東日本】
2024年3月ダイヤ改正について:JR東日本
・東北・山形新幹線に新型車両E8系を順次投入
・上越新幹線の最終列車時刻繰り上げ
・特急「しおさい」にE259系投入(E259系・E257系で運転)
・特急「わかしお」「さざなみ」はE257系に統一
・鶴見線、常磐線(土浦〜水戸、いわき〜原ノ町)、磐越西線(野沢〜津川)、只見線(只見〜小出)でワンマン運転実施

【JR東海】
2024年3月ダイヤ改正について
・早朝時間帯に新横浜始発山陽新幹線直通臨時「のぞみ」新設
・夜間時間帯下り「ひかり」列車間隔改善
・ビジネスブース設置N700S追加投入

【JR西日本】
2024年春のダイヤ改正について:JR西日本
・北陸新幹線・金沢〜敦賀間開業
・特急「スーパーはくと」大阪〜鳥取間で1往復増発、京都〜大阪間は減便
・奈良〜天王寺〜大阪〜新大阪の通勤特急「らくラクやまと」新設
・有料座席サービス「快速 うれしート」拡大
・通勤特急「らくラクはりま」運転区間拡大
・通勤特急「びわこエクスプレス」を「らくラクびわこ」に名称変更
・特急「くろしお」和泉府中停車拡大
・特急「南紀」新宮〜紀伊勝浦間でワンマン運転実施

【JR四国】
2024年3月ダイヤ改正について|JR四国
・土讃線(高知〜伊野)、高徳線(高松〜引田)でパターンダイヤ導入
・特急「しまんと8号」始発駅を宿毛駅に延長変更
・徳島駅で「タクトダイヤ」設定し、特急「うずしお」、高徳線、牟岐線、徳島線相互の乗り換えを便利に

【JR九州】
2024年春ダイヤ改正|JR九州
・鹿児島本線(福岡エリア)での日中「区間快速」の快速区間及び、「普通列車」の運転区間延長
・鹿児島本線(福岡エリア)、福北ゆたか線の混雑緩和
・特急「A列車で行こう」「海幸山幸」の減便、乗車時間拡大


例年どおり、解説記事はJR西日本から作成していきたいと思います。
その後は、特に順番を決めていませんが、気の向いた順番で作成していきたいと思いますので、気長にお待ちください。



【関連ブログ】
【ダイヤ改正】2023年12月15日発表分のリンクまとめ(2024年3月ダイヤ改正) | Stella Rail Side
2024年春JR・三セク各社ダイヤ改正速報 : 旅するマネージャーのブログ
2024年春『JRダイヤ改正』まとめ - 鉄道プレス



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【JR九州】813系電車をロングシート化を実施(2023年12月〜2028年度)ロング化による座席総数は変化せず

JR九州では、鹿児島本線等の同社主要路線を走る「813系」について、車内のロングシート化を実施することを発表しました。

813系電車ロングシート化します|JR九州

上記発表によれば、ロングシート化により、クロスシート車に比べて1編成(3両)あたり定員(座席+立席)は90名増加するとしています。
内訳はロングシート座席120席、ボックス席28席となっています。

なお、座席数はロングシート化しても変化せず、また、一部の座席を撤去した車両と比べて48席増加するとのことです。

また、施工車両数は82編成246両で、2023年12月以降順次運用を開始し、2028年度に工事終了予定となっています。

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▲813系ロングシートの車内
(同社発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2023/11/30/231130_813_long-seat.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR九州の813系は1994年から2009年の15年間に渡り製造された電車で、同社の保有する電車の中では最も車両数の多い系式となっています。

その多くはクロスシート(転換式)で製造され、2人掛けで一部を除き進行方向に向かって座ることができることから、利用者にとっては快適な車両であったとも思われます。

一方で、クロスシートの通路が狭いこともあり、乗客がドア付近に固まって乗降に時間がかかるという課題がありました。
この手の問題は、クロスシートを導入する都市圏の車両では常につきまとう問題で、その解決に、例えば1+2列にして通路幅を広げたり、ドア付近の座席を削減する代わりに収納式の補助イスを設けるなど、乗降の円滑化と座席数の確保を両立させるべく、苦心の跡がみられます。

ところがこの813系では、ドア付近の座席を単純に撤去するだけの改造を行い、この乗降の円滑化に対応することにしました。
この際、撤去された座席は3両編成で48席(上記発表資料より計算)と、元々の座席の3割近くにもなりました。

当然、これだけ座席が撤去されるとこれまで座れていた乗客からは、座れなくなったという苦情が続出して、地元新聞社の西日本新聞にまで取り上げられる始末となってしまいました。
(参考)
【ご意見募集中】【JR九州・追加回答】座席削減、理由を知りたい|【西日本新聞me】

そう考えたら、811系みたく最初からロングシートにしておけば、そんな苦情も殺到することは無かったのだろうになあ、と思っていたら、ようやくといいますが、この度813系のロングシート化が発表されました。
(参考)


今回のロングシート化では、クロスシートの時と座席総数は変わらず、当然、座席撤去車に比べると、座席数は4割ほどの増加となります。

また、改造は5年程度かけて、2028年度に工事を終了する予定としています。
勿論、座席撤去に比べると期間も費用もかかることから、乗降の円滑化や収容力の増加を手っ取り早く解決する方法として、座席を取っ払う、というのは確かにあり得る方法とは思われます。

しかし、これだけ利用者の不満を集めることになると、やはり最初から計画的にロングシート化改造を進めた方がよかったのでは?とも感じたかたも多いかも知れません。

もっとも、この座席撤去はコロナ禍でJR九州も大きな影響を受けた2021年から実施されており、当時のことを考えると、安直な方法を取らざるを得なかったのも仕方がない、と理解を示せないこともないかも知れません。

だからと言って、やはり日々の利用者から反感を買うような施策が今後も続くようなら、それもいかがなものか、と思っていただけに、今回のロングシート化(=座席数の確保)は、一定程度評価してもいいのかな、とも思います。

最近のJR九州では、この813系座席撤去だけでなく、下記記事でご紹介した博多駅を中心とした窓口混雑や、福岡都市圏での列車本数の削減など、ひと頃に比べるとめっきり悪い評判を多く聞くようになりました。
今回の813系ロングシート化や、チケットレスサービスの開始など、改善の動きも少しずつでは見られるのですが、JR上場会社の中では最も経営基盤が弱いJR九州ですが、収益性と利用者の満足をどのように両立させていくのか、引き続き着目したいと思います。




鉄道コム関連記事】
JR九州、813系をロングシートに改造 12月以降に順次運用開始 - 鉄道コム
811系 リニューアル車両 運転(2017年4月27日〜) - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
JR九州813系、全車両をロングシート化 - 12月以降、順次運用開始へ | マイナビニュース
JR九州の主力車両が大変貌「全車ロングシート化」へ その理由は? | 乗りものニュース
813系RM2214編成がロングシート化される|鉄道ニュース|2023年11月29日掲載|鉄道ファン・railf.jp
JR九州813系、全車ロングシート化で混雑緩和へ 12月以降順次 | レイルラボ ニュース
JR九州が813系電車をロングシート化 12月以降運用を開始 座席撤去車の動向は? | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
JR九州、筑豊・日豊・鹿児島本線 813系をロングシート化 - Impress Watch



【関連ブログ】
列車番号T-TAKE(てぃーていく) : 813系のロングシート化など



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【JR九州】QRコードを使用したチケットレスサービス導入(2024年秋予定)博多駅などの窓口混雑の緩和にも

JR九州では、同社のWeb予約「JR九州インターネット列車予約」を利用して、一部対象列車を利用する際、QRコードを利用して乗車することのできる「チケットレスサービス」を導入することを発表しました。

〜「JR九州インターネット列車予約」の利用がスマホで便利に〜QRコードを使用したチケットレスサービスの導入について|JR九州

上記発表資料によりますと、対象となるのは、九州内完結のネット限定きっぷのうち、博多駅を発着する主要な特急列車及び西九州新幹線の運行区間(下記参照)を対象とした商品となっています。
(※)対象列車
・ソニック・にちりんシーガイア:
博多〜小倉〜中津・大分・佐伯(にちりんシーガイアは博多〜佐伯間のみ利用可)
・きらめき:
博多〜小倉・門司港
・リレーかもめ:
博多〜武雄温泉
・かささぎ:
博多〜佐賀・肥前山口
・みどり:
博多〜佐世保
・ハウステンボス:
博多〜早岐〜ハウステンボス
・ゆふいんの森・ゆふ:
博多〜由布院〜大分・別府
・かもめ:
武雄温泉〜長崎


サービス開始時期は2024年秋を予定しており、2025年以降、列車やきっぷの種類などのサービス対象の拡大を予定しているとのことです。

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▲サービスイメージ
(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/11/29/231130_JR-KYUSHU_Train_Reservation_QR_ticketless.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既にJRグループ各社で実施されている「チケットレスサービス」。
JR西日本「e5489」、JR東日本「えきねっと」、そして東海道・山陽・九州新幹線「EXサービス」などで展開されており、現に多くの利用者がチケットレスサービスの恩恵にあずかっています。

国内の新幹線や在来線特急列車でチケットレスサービスが広がる中、現在もまだチケットレスサービスが実施されていないJRグループ新幹線・特急列車のひとつが、「JR九州の在来線・西九州新幹線」となっています。

同社の「JR九州インターネット列車予約」で、ネット予約は可能なものの、予約した列車に乗車する際には、必ず「きっぷの受取」が必要となっています。

この「きっぷの受取」が、駅窓口の縮小などにより一部の駅に集中し、特に博多駅では、混雑時のきっぷの受取に長時間を要することから、利用者から不満の声が多く、その混乱はマスコミにも取り上げられる始末でありました。
(参考)
【ご意見募集中】スマートじゃない!? JR九州のネット予約|【西日本新聞me】
発券待ちで30分 博多駅の「異常事態」 ネット予約しても行列 | 毎日新聞

【管理人コメント】
博多駅が特に混雑するのは、純粋に利用者が多い駅であることに加え、西鉄バスや福岡市営地下鉄沿線から直接博多駅に出向く、即ち「JR線の列車に最初に乗るのが博多駅」という利用者が多く、他の駅できっぷを受け取ることが難しい利用者が多いことも、理由の一つとしてあり得るのではないかと考えます。


ともあれ、ネット予約のメリットとして、乗車直前まで列車の変更が柔軟に可能な点がありますが、受取に時間がかかるようでは、そのメリットさえも失ってしまう事態となっています。

当のJR九州も手をこまねいているわけではないようで、今年8月には鹿児島本線・福北ゆたか線の駅できっぷ販売窓口の営業時間を延長し、博多駅以外での事前のきっぷ受取を促すような取り組みも実施されていました。
お盆前の期間は鹿児島本線・福北ゆたか線の16駅できっぷ販売窓口の営業時間を延長します!|JR九州

とはいえ、抜本的な解決のためには、きっぷを受け取る必要が無くなること、即ち「チケットレスサービスの導入」が手っ取り早いのですが、これとてJR九州としてはすぐに導入する方針ではなかったような報道もありました。
(参考)
「チケットレス」に踏み切れないJR九州 事前予約しても発券で混雑…背景にある“地域事情”とは | 乗りものニュース

そんな中、本日JR九州より、一部列車ではありますが、「チケットレスサービス」の導入が発表されました。
その内容をみますと、まず対象は「博多駅発着列車及び西九州新幹線」で、特に混雑の酷い博多駅を発着する列車から拡充していくこととしています。
また、チケットレスの方法として、スマートフォン等でQRコードを表示させて読み取る方式を採用しています。

EXサービス等のように他の交通系ICカードに紐付ける、またはe5489等のようにネット上での操作で完結するといった、JR他社のチケットレスサービスとは一線を画し、QRコードを利用した方法というのが、今回目新しい点でもあるといえるでしょうか。

ともあれ、ここ最近、福岡都市圏での大幅減便・減車や813系の座席撤去などに加え、この窓口混雑と、お世辞にもあまり良い評判を聞かないJR九州ですが、今回のQRコードによるチケットレスサービスが、少しでも窓口混雑の緩和に寄与することを願いたいな、と感じたニュースでありました。




鉄道コム関連記事】
JR九州、QRコードによるチケットレスサービス導入 窓口混雑の緩和へ - 鉄道コム



【関連ニュースサイト】
JR九州、QRコードによるチケットレスサービスを来秋導入 - TRAICY(トライシー)
JR九州、QRコードを使用したチケットレスサービス - Impress Watch
JR九州、きっぷ受け取り不要の「QR乗車」導入へ まずは博多駅発着の主要な特急列車などが対象 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
「JR九州インターネット列車予約」でQRコードを使用したチケットレスサービスを導入へ|鉄道ニュース|2023年12月5日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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【JR西日本他】大阪・関西万博ラッピング新幹線運行(2024年4月から万博会期終了まで)

JR西日本、JR東海、JR東日本及びJR九州の4社では、大阪・関西万博の開催1年前から、東海道・山陽新幹線、山陽・九州新幹線及び北陸新幹線で、大阪・関西万博のラッピングを施した列車を運行することを発表しました。

大阪・関西万博ラッピング新幹線が走ります!:JR西日本
大阪・関西万博ラッピング新幹線が走ります!|JR東海
大阪・関西万博ラッピング新幹線が走ります!|JR東日本
大阪・関西万博ラッピング新幹線が走ります!【JRグループ】|JR九州

上記発表によりますと、運行期間は2024年4月13日ごろから大阪・関西万博の会期終了まで、ラッピング対象車両は、東海道・山陽新幹線のN700系及びN700S(各1編成)、山陽・九州新幹線のN700系(1編成)、北陸新幹線のW7系(1編成)となっています。

<デザイン>
【東海道・山陽新幹線 N700系・N700S】
shinkansen_expo_n700_1
shinkansen_expo_n700_2


【山陽・九州新幹線 N700系】
shinkansen_expo_n700Q_1
shinkansen_expo_n700Q_2


【北陸新幹線 W7系】
shinkansen_expo_w7_2
shinkansen_expo_w7_1


(いずれも上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/231122_00_rappingshinkansen.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に、在阪の大手民鉄やJR西日本では、大阪市内に乗り入れる路線を中心に、大阪・関西万博のラッピング車両の運行を発表しています。




今回、国内各地より大阪・関西万博へのアクセスとなる各新幹線で、万博の機運を盛り上げるラッピングが実施されることとなりました。
ラッピング開始時期は、万博開始1年前からで、既に前売り券の発売も進んでおり、万博開催の機運を全国的に盛り上げていくには、丁度良いタイミングのラッピング実施ではないかと思いました。

いずれの新幹線のラッピングについても、1編成のみとなりますので、運用範囲の広さも相まって、そう簡単に遭遇できないような気もしますが、私も新幹線乗車時に遭遇できれば、是が非でもきっちり記録を撮っておきたいな、と感じたニュースでありました。




鉄道コム関連記事】
大阪・関西万博ラッピング新幹線 運転(2024年4月13日〜) - 鉄道コム
大阪環状線・JRゆめ咲線 関西万博ラッピング列車 運転(2023年11月30日〜) - 鉄道コム
京阪 大阪・関西万博ラッピングトレイン 運転(2023年11月30日〜) - 鉄道コム
近鉄 大阪・関西万博ラッピングトレイン 運転(2023年11月30日〜) - 鉄道コム
阪急・阪神 大阪・関西万博ラッピング車両 運転(2023年11月30日〜) - 鉄道コム



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【JRグループ】大阪・関西万博ラッピング新幹線が走ります! | Railway Enjoy Net - 関西の鉄道サイト –
大阪・関西万博ラッピング新幹線登場!東海道・山陽・九州・北陸新幹線に「ミャクミャク」2024年4月13日頃から万博 会期終了まで | Re-urbanization -再都市化-



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東海道・山陽・九州新幹線、北陸新幹線に大阪・関西万博ラッピング | マイナビニュース
大阪・関西万博ラッピング新幹線、2024年4月から運行。北陸・東海道・山陽・九州の各新幹線 - トラベル Watch
JR東日本・JR東海・JR西日本・JR九州 東海道・山陽・九州・北陸新幹線で「大阪・関西万博ラッピング新幹線」を運転|鉄道ニュース|2023年11月24日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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【JR北海道】快速「エアポート」増発・停車拡大(2024年春)毎時6本化で特別快速・区間快速を設定

JR北海道では、インバウンドの回復などによる空港アクセスの強化を図るため、2024年春に快速「エアポート」を増発することを発表しました。

【社長会見】快速「エアポート」増発および停車拡大について|JR北海道

上記発表によれば、日中時間帯(9時〜16時)の「エアポート」を毎時1本増発し、6本とするとともに、うち毎時1本は「特別快速」(新札幌、南千歳のみ停車)とし、空港アクセスの速達化を図ることとしています。

また、毎時2本は、北広島〜新千歳空港間の各駅に停車する「区間快速」とし、北広島〜千歳間の普通を「区間快速」に置き換えることとしています。

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▲2024年春増発後の快速「エアポート」停車パターン
(上記発表資料(https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231115_KO_airport.pdf)より引用)


また、桑園駅に「エアポート」「ニセコライナー」全ての快速列車が停車することになります。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



現在のJR北海道の儲け頭ともいえる「快速エアポート」。
札幌駅と新千歳空港とを40分弱で結ぶ「速達性」と、道路事情に左右されない「安定性」から、単一路線として世界有数の利用者を誇る札幌〜東京線をはじめとした、多くの新千歳空港利用者にとって、真っ先に選ばれる空港アクセスとして定着しているものと思われます。

この「快速エアポート」がどれほど収益を上げているのか、という一つのエピソードとして、2019年10月の運賃改定の際、南千歳〜新千歳空港間に設定されている「加算運賃」について、利用者が堅調に推移し、設備投資額の回収が進んでいることから、140円から20円に大幅に引き下げた、というものがありました。
(参考)


また、列車本数でいえば毎時4本の運転であった快速「エアポート」でしたが、2020年3月には「特別快速」設定や毎時5本への増発が実施され、コロナ禍による利用者減少はあったものの、5類移行後からみられたインバウンドの回復により、更なる輸送力増強が課題となっています。
(参考)



今回、この「エアポート」について、現行の毎時5本から、更に増発して毎時6本とした上で、現在日中は「快速」のみの運転のところを、「特別快速」「区間快速」の種別を新たに設け、空港アクセスの速達性や、沿線利用者の利便性確保など、様々なニーズに対応しながら、空港アクセスの強化を図ることとしています。


上述のとおり、JR北海道で最も稼いでいる列車の一つでもある「エアポート」、コロナ禍で航空利用者が激減した際には、本当に息の根を止められたほどの惨状でしたが、それから3年で、もはや「エアポート」運行開始後、最大の本数を更新するダイヤ改正が到来するとは、驚くほかありません。
今後もJR北海道の運営を支える列車としての活躍を期待したいところです。



ところで、快速「エアポート」が毎時6本となることで、一つ気になることがあります。

快速「エアポート」には、指定席「uシート」が連結されていることもあり、各列車に号数が振られています。
この号数には規則性があり、
・百の位、十の位:札幌駅及び新千歳空港の発車時間帯
・一の位:両駅発車する順番(新千歳空港発:1→3→5→7→9、札幌駅発:0→2→4→6→8の順番)

を表しています。

具体的には、「札幌駅から10時台に2本目となるエアポート」は、上記の規則性から「エアポート102号」と表示され、号数を見るだけで時間帯などが把握できる、分かりやすい表示となっています。

しかしこの方式ですと、上述のとおり毎時5本までしか対応できませんので、今回毎時6本に増発されるとなると、この号数表示に何らかの変更が出てくるのか、非常に気になるところです。

この「時間帯+発車順」による号数表示は、1992年に快速「エアポート」が運行開始された際に採用され、30年以上経った今でも引き続き適用されていますが、これがどのように変化するのか、というのも、例年ですと来月半ばにも発表されているJRグループダイヤ改正の発表で明らかになるのかな、とも思ったニュースでありました。

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▲南千歳駅に停車する快速「エアポート」。
来年春からは、日中時間帯は1時間に6本の運転となり、快速に加え「特別快速」「区間快速」もラインナップされ、空港アクセス・沿線利用などの様々なニーズに対応していくことになります。




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列車番号T-TAKE(てぃーていく) : JR北海道、快速エアポートの増発と、2004年の運用表



【関連ニュースサイト】
JR北海道「エアポート」来年春から区間快速を設定 - 桑園駅も停車 | マイナビニュース



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【JR北海道】一部特急列車の全車指定席化を実施。「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」が対象に(2024年春)

JR北海道では、2024年春から一部特急列車の全車指定席化するとともに、おトクなきっぷのリニューアルを実施することを発表しました。

【社長会見】一部特急列車の「全車指定席化」と「おトクなきっぷ」のリニューアル等について〜より安心で快適な列車、おトクで便利な商品体系に生まれ変わります〜|JR北海道

上記発表によりますと、全車指定席化する特急列車は、「北斗」(札幌〜函館)、「すずらん」(札幌〜東室蘭・室蘭)、おおぞら(札幌〜釧路)、とかち(札幌〜帯広)の4列車群となります。

また、特急カムイ・特急ライラック(札幌〜旭川)は指定席を拡大し、カムイは指定席が3両、ライラックは指定席4両となります。

また「おトクなきっぷ」については、「えきねっと」限定の「えきねっとトクだ値」「お先にトクだ値」に統一し、予測乗車率や利用申し込みのタイミングにより列車毎に発売価格や提供席数を変動させる「イールドマネジメントシステム」を導入することとします。

加えて、今回の発表では、
・特急定期券「かよエール」について、全席指定化する特急列車区間について、普通車指定席の空席を利用できるほか、乗車日3日前からは話せる券売機やみどりの窓口で追加料金無しで座席指定が受けられる「かよエール+(プラス)」に変更。

特急「すずらん」について、現在普通列車として運転している東室蘭〜室蘭についても、札幌〜室蘭の全区間を特急列車として運転し、東室蘭〜室蘭の相互間は乗車券のみで普通車指定席の空席が利用可能となる。
ことが発表されています。

詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



既に下記記事で全車指定席化の報道をご紹介していた、JR北海道の特急列車ですが、今回同社より公式発表がありました。
(参考)


全車指定席化の対象列車は、先の報道のとおりですが、今回の発表では新たな情報として、「おトクなきっぷの『えきねっと』統合」、「特急『すずらん』の東室蘭〜室蘭の特急列車化」「自由席特急券の指定席利用可能(事前指定も可能)」が発表されています。

「えきねっと」統合は、イールドマネジメントの導入により収益改善を図る目的もありますし、そもそもネット予約への移行をより進めるという目的もあるでしょうが、これらは他社でも推進していることで、特に目新しいものではありません。

個人的に注目したのは、「すずらん」の全区間特急化で、現在末端区間の東室蘭〜室蘭間が普通列車として運転されているものが、来春からはこの区間も特急となります。

ただ、特急化にともなう救済として、東室蘭〜室蘭間の相互間を利用する際には、乗車券のみで普通車指定席の空席が乗車できるようになり、これまでどおりに利用することが可能となっています。

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▲札幌〜室蘭間で運行する特急「すずらん」785系。
現在は上記方向幕の画像にあるように、「東室蘭〜室蘭間普通」となっていますが、この表示も来春以降に見納めとなりそうです。


例年どおりですと、来月半ばにも来春のJRグループダイヤ改正の内容が発表されるものと思われますが、それに先んじての発表ですが、こういう発表が出てくると、年末も近いのかな、という風物詩にも感じたニュースでありました。




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【JR北海道】来春改正で「北斗」「おおぞら」などを全車指定席化への報道(2024年春)

来年(2024年)3月のダイヤ改正で、JR北海道の一部特急列車を全車指定席にするなどの改正内容が各種メディアで報じられています。

主要4特急、全席指定に JR北海道・来春ダイヤ改正 空席減で財務改善:北海道新聞デジタル
JR北海道 4特急列車の自由席なくし すべて指定席で検討|NHK 北海道のニュース
JR北海道、特急「全車指定席化」進める。24年3月改正「北斗」「おおぞら」など | タビリス

上記報道によれば、2024年3月改正で指定席化されるのは、以下の列車となります。

【全車指定席化(自由席廃止)】
「北斗」(札幌〜函館)
「すずらん」(札幌〜室蘭)
「おおぞら」(札幌〜釧路)
「とかち」(札幌〜帯広)

【指定席増加(自由席削減)】
「ライラック」「カムイ」(札幌〜旭川)
・・・自由席4両を2両に削減

(参考:引き続き現状維持が見込まれる列車)
「宗谷」「サロベツ」(札幌・旭川〜稚内)
「オホーツク」「大雪」(札幌・旭川〜網走)


現在、道内の特急列車は全て自由席が設置されていますが、これを函館・釧路方面は全て指定席化にすることとなります。
一方、旭川方面は、自由席を一部残しつつ、その両数は削減し、指定席の割合を増やすこととしています。

特急列車の指定席化は、ここ近年のトレンドともいえ、JR東日本管内では既に「あずさ」「かいじ」「ひたち」「ときわ」「踊り子」といった首都圏各方面の特急列車が既に全席指定席化、そして来春からは房総方面の「しおさい」「わかしお」「さざなみ」も全車指定席されることが、既に発表されています。
(参考)
房総方面の特急列車を全車指定席で運転します|JR東日本

また、JR西日本でも、2022年春のダイヤ改正で「くろしお」「こうのとり」「きのさき」「はしだて」「まいづる」が全車指定席となりました。
(参考)


利用者の側ではネット予約の拡充により、指定席の予約がしやすくなっていますし、一方乗務員の側でも手元の端末などで指定席の発売状況が確認できるようになるなど、環境の変化もあることから、車内改札が必要な自由席から、指定席への移行が進んできているように思えます。

今回、JR北海道でも自由席の削減・指定席の拡充が行われることが報じられました。
所要時間の長い「北斗」「おおぞら」が全席指定となるのは、着席ニーズの対応という意味では理解できるのですが、一方でそこまで所要時間の長くない「すずらん」も全車指定席化にするのは、恐らく方面別に自由席の有無を整理するためなのでは?とも感じました。


ともあれ、例年ですと12月中旬に発表されているJRグループのダイヤ改正が近づいてきているだけに、このような報道が他にも出てくるのかな、とも感じたニュースでありました。

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▲789系特急「ライラック」。
現在は指定席2両・自由席4両ですが、報道によりますと来春からは指定席4両・自由席2両になることが予定されています。




【関連ブログ】
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[JR北海道]2024年3月の改正でエアポート日中毎時6本へ、北海道新聞が報じる: 鉄道ダイヤ改正ニュース



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