2024年3月16日ダイヤ改正について、JR九州での改正内容についてご紹介します。
2024年春ダイヤ改正
JR九州のダイヤ改正は、ここのところ毎年のように見直しが続いていました。
その見直しは、ローカル線、地方都市圏のみならず、同社一の沿線人口を誇る福岡エリアでも容赦なく実施されてきました。
(参考)
特に上記記事でご紹介した2018年3月と2022年9月のダイヤ改正では、いずれも福岡エリアであっても大幅な減便を実施し、博多〜小倉間では、昼間の「快速」が消滅、「区間快速」についても快速運転区間が福間〜博多〜二日市で2本/時、二日市〜鳥栖で1本/時、鳥栖以南は快速運転なし、というかなり厳しい改正を実施していました。
流石にこれだけ見直しを実施すると利用者は勿論、挙げ句の果てには沿線自治体までもが苦情を唱える始末となり、羽犬塚駅などが所在する筑後市では、利用者対象のアンケートを実施して、その内容を発表するまでの事態となってしまいました。
上述の2023年3月ダイヤ改正では、運転本数の復活などの見直しは実施されませんでしたが、その後1年が経過し、今回区間快速列車の快速運転区間が1時間に1本ではありますが、羽犬塚(筑後市)まで延長されるなど、一定の改善がようやく見られる改正となりました。
JR九州福岡エリアでは、813系のロングシート化実施も既に発表されており、混雑率の緩和や座席数の確保によるサービス改善を進めることが、今回の発表資料から見受けられます。
(参考)
また、特急列車に関しては、利用率を勘案した見直しや、D&S列車についても、本数削減や所要時間見直し(乗車時間拡大)といったテコ入れを図ることとしています。
JR上場4社(東日本・東海・西日本・九州)の中では、鉄道事業の環境が最も厳しいJR九州だからでしょうか、上場後は利用者の事情をあまり考慮しないようにも見受けられるダイヤの見直しが続いていたように感じました。
つい近年までは、D&S列車などによる地域活性化の好事例として紹介されることの多かったJR九州ですが、ここのところは逆に、過剰な見直しによる利用者からの苦情が増していて、ブランドイメージ的にはあまりよろしくない、という気もしていいました。
そういう流れの中では、今回の福岡エリアでの輸送改善は、利用者に改めて向き合う一歩なのかな、という気もしますが、引き続き、鉄道事業の持続可能性と利用者の利便性の両立を図るような、ダイヤなどの輸送サービスの改善を図って欲しいな、と感じました。
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2024年春ダイヤ改正
【特急列車】
・「リレーかもめ」1本増発
・佐賀始発「かささぎ204号」取り止め
・「ひゅうが」朝の宮崎空港行き、夜の延岡行き2本の取り止め
【快速・普通列車】
・鹿児島本線(福岡エリア)日中時間帯の「区間快速」の快速区間を延長
(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/12/15/231215_2024daiya_kaisei.pdf)より引用)
・鹿児島本線(福岡エリア)日中時間帯の「普通」運転区間延長
(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/12/15/231215_2024daiya_kaisei.pdf)より引用)
【D&S列車】
・「A列車で行こう」運行本数見直し及び乗車時間拡大
3往復⇒2往復に減便し、1号・2号の乗車時間を現行の約50分から約65分に拡大。
・「海幸山幸」の運転時刻見直し
下り(宮崎⇒南郷)の乗車時間を約90分から約105分に拡大、飫肥駅の停車時分を拡大。
運転頻度の少ない2号・3号を廃止
JR九州のダイヤ改正は、ここのところ毎年のように見直しが続いていました。
その見直しは、ローカル線、地方都市圏のみならず、同社一の沿線人口を誇る福岡エリアでも容赦なく実施されてきました。
(参考)
特に上記記事でご紹介した2018年3月と2022年9月のダイヤ改正では、いずれも福岡エリアであっても大幅な減便を実施し、博多〜小倉間では、昼間の「快速」が消滅、「区間快速」についても快速運転区間が福間〜博多〜二日市で2本/時、二日市〜鳥栖で1本/時、鳥栖以南は快速運転なし、というかなり厳しい改正を実施していました。
流石にこれだけ見直しを実施すると利用者は勿論、挙げ句の果てには沿線自治体までもが苦情を唱える始末となり、羽犬塚駅などが所在する筑後市では、利用者対象のアンケートを実施して、その内容を発表するまでの事態となってしまいました。
上述の2023年3月ダイヤ改正では、運転本数の復活などの見直しは実施されませんでしたが、その後1年が経過し、今回区間快速列車の快速運転区間が1時間に1本ではありますが、羽犬塚(筑後市)まで延長されるなど、一定の改善がようやく見られる改正となりました。
JR九州福岡エリアでは、813系のロングシート化実施も既に発表されており、混雑率の緩和や座席数の確保によるサービス改善を進めることが、今回の発表資料から見受けられます。
(参考)
また、特急列車に関しては、利用率を勘案した見直しや、D&S列車についても、本数削減や所要時間見直し(乗車時間拡大)といったテコ入れを図ることとしています。
JR上場4社(東日本・東海・西日本・九州)の中では、鉄道事業の環境が最も厳しいJR九州だからでしょうか、上場後は利用者の事情をあまり考慮しないようにも見受けられるダイヤの見直しが続いていたように感じました。
つい近年までは、D&S列車などによる地域活性化の好事例として紹介されることの多かったJR九州ですが、ここのところは逆に、過剰な見直しによる利用者からの苦情が増していて、ブランドイメージ的にはあまりよろしくない、という気もしていいました。
そういう流れの中では、今回の福岡エリアでの輸送改善は、利用者に改めて向き合う一歩なのかな、という気もしますが、引き続き、鉄道事業の持続可能性と利用者の利便性の両立を図るような、ダイヤなどの輸送サービスの改善を図って欲しいな、と感じました。
▲JR九州817系電車。
同社の近郊型電車では、運用範囲が広い車両で、多くの都市圏でみることができます。
ここのところ各都市圏で削減の動きが続いていましたが、今改正では若干ではありますが、見直し改善の動きも見られましたので、今後の更なる改善を期待したいですね。
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